北海道の中古マンション価格ランキング・ベスト5!
マンションの相場、最も高く売れる物件は?

2020年10月18日公開(2020年10月14日更新)
櫻井幸雄

櫻井幸雄(さくらい・ゆきお)氏:新築マンションに詳しい住宅ジャーナリスト。櫻井幸雄氏が新築マンションの最新の価格動向、人気物件について解説します。

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北海道で「最も高く売れるマンション」はどこなのか。北海道の中古マンションの″売却価格″の高い順に作成したランキング・ベスト100をもとに、全国のマンションに精通する住宅評論家の櫻井幸雄氏が解説。今回は上位5物件を紹介する。(執筆:住宅評論家・櫻井幸雄、データ提供:マンション情報サイト『マンションレビュー』

北海道の中古マンションの価格が上昇したきっかけは
「新函館北斗」駅の開通

 現在、北海道の中古マンション市場で、最も高い値段で取引されているマンションランキング・ベスト100の上位5物件は以下の通りだ。

北海道の中古マンション
「価格」ランキング・ベスト5

 北海道でマンション価格の上昇が起きたのは、2015年から2016年にかけて。大通り公園に近い場所で坪単価200万円を超えるマンションが次々に登場し、「いくらなんでも高すぎる」と言われた。

 実は、それまでの北海道には地価上昇、マンション価格上昇の波が及んでいなかった。東京、名古屋、大阪で不動産価格上昇が顕著だったが、札幌を中心に北海道の不動産価格は低い水準で保たれていた。

 状況に変化が生じたのは、北海道新幹線が「新函館北斗」駅まで開通したこと(2016年3月)。これにより、札幌駅までの新幹線開通がにわかに現実味を帯びてきた(札幌までの開通は2030年が予定されている)。

 それまで、北海道、なかでも札幌の弱点は飛行場が遠いことだとされてきた。新千歳空港から札幌の繁華街まで、車で約1時間。近年、電車の所要時間は短縮されたといっても40分弱。飛行機から電車への乗り換え時間や待ち時間を加味するとやはり1時間ほどかかってしまう。

 北海道新幹線は、「札幌は遠い」というイメージを覆す効用を生み出してくれる。その期待感が大きいのだろう、新函館北斗駅の開通がみえてきた時期から札幌中心地の不動産価格が上昇が始まった。

北海道の中古マンション価格ランキング1位は、
「D’グラフォート札幌ステーションタワー」

 今回、坪単価が最も高いマンションとなったのは、「D’グラフォート札幌ステーションタワー」(下のストリートビュー画像参照)。札幌のマンション価格が抑えられていた2006年の完成だ。新築時の分譲価格が抑えられていたため、現在の中古価格は、新築時の1.5倍以上と考えられる。

 といっても、もともとの立地評価は高くなかった。

 札幌駅から徒歩2分と駅近の立地なのだが、そのポジションは札幌駅の北側。大通り公園やすすきのなど賑やかな場所があるのは札幌駅の南側であるため、札幌駅の北側には“駅裏”のイメージがあった。

 一方で、「D’グラフォート札幌ステーションタワー」には、札幌の地下街に直結する専用通路を持っているという特徴があった。マンションの地下1階が地下街に直結しているのだ。

 札幌は地下街が発達し、冬の間は地下を中心に行動できるようになっている。実際、「D’グラフォート札幌ステーションタワー」からは地下街を経由して札幌駅まで歩いて行けるのはもちろん、大通り公園エリアやすすきのエリアまで地下街からアクセスできる。その間、地下鉄を利用することもできるので、便利なことこの上ない。

 現在の札幌は、冬の間、地下生活を満喫する人たちが多い。その地下生活を楽しみやすい立地条件であり、冬の間もオーバーコートを着ることなく、レザーソールの靴やハイヒールで優雅に過ごすことも可能……北海道で羨望を集める特徴を備えていることが、中古で値上がりしている理由である。

 ただし、中古での売り物件は極めて少ない。所有する人は手放す気になれないマンションで、中古で購入できる人は幸せとされている。

「円山」「大通り公園」に加えて、
「札幌駅周辺」が人気エリアに

 坪単価で、第2位の「ファインシティ札幌ザ・タワー大通り公園」(下のストリートビュー画像参照)と第3位の「ザ・ライオンズ大通り公園タワー」は、その名が示すとおり、大通り公園に近いマンションだ。

 この大通り公園と円山エリア、そして札幌駅周辺が札幌における3大人気地区。人気の高いマンションが出現しやすい場所だ。

 中でも、大通り公園周辺と札幌駅周辺は、超高層マンションが建設されやすい。中古市場で、高額となるマンションは、2015年以降に建設されたものが中心となっている。

 これに対し、円山エリアは以前から高級住宅エリアと評価されており、その地区に建設されるマンションは小規模、中規模の高額マンションが主体だ。

 従来、札幌で高額マンションが取引される場所といえば、円山エリアと決まっており、裏参道には特に高額マンションが集まっていた。その理由は、円山・裏参道には、高級なレストランやワインバーが集まっており、医者や弁護士に代表されるエグゼクティブが好んで住んだから、とされている。

 その立地特性は今も変わっていないが、一方で地下街を利用しやすい場所の人気が高まり、大通り公園エリアと札幌駅周辺エリアが台頭してきた。その結果、大通り公園と円山エリア、そして札幌駅周辺が札幌における3大人気地区になっているわけだ。

 3大地区のマンション価格は新築、中古ともに2015年くらいから上昇を続けた。しかし、今は一段落といったところ。しばらくは、この水準で落ち着くものと考えられる。

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 今回紹介した、中古マンションの「価格ランキング」「価格上昇率ランキング」は、集計を行った2019年9月時点のものだ。当然、その後も売り出し価格の相場は変化し続けている点、留意してほしい。

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【25サイト比較はこちら】>>不動産一括査定サイト&査定業者25社で比較! メリット・デメリット、掲載不動産会社、不動産の種類で評価しよう

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運営会社 株式会社リクルート住まいカンパニー(東証一部子会社)
紹介会社数 最大6社
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対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
掲載する不動産会社数 1500社 不動産一括査定サイト「HOME4U」の公式サイトはこちら
サービス開始 2001年
運営会社 NTTデータ・スマートソーシング(東証一部子会社)
紹介会社数 最大6社
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対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
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サービス開始 2014年
運営会社 Speee
紹介会社数 最大6社
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対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
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サービス開始 2008年
運営会社 LIFULL(東証一部)
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対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
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サービス開始 2007年
運営会社 セカイエ
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、サービス開始から10年以上という実績があるほか、対象となる不動産の種類も多い。「お断り代行」という他社にないサービスもある。弱点は、経営母体の規模が小さいこと。
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サービス開始 2011年
運営会社 マンションリサーチ
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
【ポイント】 強みは、マンションに特化しており、マンション売却査定は6社まで、賃貸に出す場合の査定3社まで対応している点。弱点は、比較的サービス開始から日が浅く、取扱い物件がマンションしかない点。
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◆おうちダイレクト「プロフェッショナル売却」(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート、店舗、事務所
掲載する不動産会社数 9社 おうちダイレクトの一括査定依頼サービス「プロフェッショナル売却」の公式サイトはこちら
サービス開始 2015年
運営会社 ヤフー株式会社、SREホールディングス株式会社(ともに東証一部子会社)
紹介会社数 最大9社
【ポイント】ヤフーとソニーグループが共同運営する一括査定サイト。不動産会社に売却を依頼後も、ヤフーとおうちダイレクトのネットワークを使い、購入希望者への周知をサポートしてくれる。
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