首都圏の新築・中古マンション市場動向は?
価格、売れ行き、注目物件を不動産アナリストが解説!【2021年10月版】

2021年10月6日公開(2021年10月5日更新)
岡本郁雄

今回は、2021年8月の新築・中古マンションの市場動向を見ながら、マンション市場の動向を紹介したい。東京オリンピック・パラリンピック後、不動産市場は堅調だ。新築マンションの完売物件も相次いでいる。(不動産アナリスト:岡本郁雄)

最新の首都圏新築マンション市況は?

 2021年8月の首都圏新築マンションの供給戸数は、昨年同期比16.2%増加の1,940戸。2カ月ぶりに対前年同期比で増加している(参考:不動産経済研究所発表の「首都圏のマンション市場動向 2021年8月度」)。

首都圏の新築マンション市場動向
首都圏の新築マンション市場動向(出典:不動産経済研究所発表「首都圏のマンション市場動向 2021年8月」

 新築マンションの1戸当たりの平均価格は7,452万円、前年同月(6,011万円)比で24.0%アップ。1㎡当たりの単価は117.8万円、前年同月(93.3万円)比で26.3%アップした。

 契約率は73.0%で、前年同月(68.50%)比では4.5ポイントのアップ、前月(68.30%)比では4.7ポイントアップ。

 販売在庫は、5,889戸で前月よりも198戸の減少。前年同月の6,856戸よりも1,000戸近く少なくなっている。なお販売在庫が5,000戸台となるのは、2018年10月以来で、新築マンション市場の好調さを表している。

 また、新築マンションの地域別の新規発売戸数は下表のようになっており、前年同月と比べ1都3県で増加している。

首都圏の新築マンション新規発売戸数
都区部……839戸(前年同月比+42.4%)
都下………234戸(前年同月比+39.3%)
神奈川県…631戸(前年同月比+19.1%)
埼玉県……162戸(前年同月比-8.0%)
千葉県……74戸(前年同月比-64.1%)

 なお、2021年8月度の都区部の平均価格は、1億812万円で前年同月比57.0%上昇、ついに1億円を突破した。㎡単価は、170.6万円で前年同月比41.5%上昇した。都区部の価格上昇が鮮明になってきている。2021年8月度の都区部の契約率は、72.5%で売れ行きも堅調だ。

 不動産経済研究所によれば、2021年下半期は供給戸数が増え通年では新築マンションの供給戸数が2020年を上回る見込みだ。首都圏の中古マンション価格は、直近1年間で7.9%上昇しているが、経済が平時に戻りつつあることを踏まえると、もう一段階上昇してもおかしくない。「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」など注目物件が揃う今秋は、マンション購入の好機といえる。
【関連記事はこちら】>>価格大公開!【HARUMI FLAG(晴海フラッグ)】潜入レポート、再販売後は想定以上の人気に!

 次に、中古マンション市場を見てみたい。

中古マンション成約件数は、前年同月よりも減少、価格は上昇

 2021年8月度の首都圏中古マンションの成約件数は2,615件で、前年同月(3,053件)比で14.3%減少した(参考:東日本不動産流通機構発表の「2021年8月度の中古マンション月例速報」)。

首都圏の中古マンション市場動向
首都圏の中古マンション市場動向(出典:東日本不動産流通機構発表「2021年8月度の中古マンション月例速報」

 首都圏中古マンションの平均成約価格は、前年同月比で+3.5%の3,773万円。平均成約㎡単価は、59.20万円、前年同月比で+7.9%と、依然として上昇トレンドが続く。地域別では、以下の通りとなっている。

首都圏の中古マンション成約㎡単価
都区部……………89.35万円(前年同月比+12.2%)
都下(多摩)……46.31万円(前年同月比+9.8%)
神奈川県
横浜・川崎市……52.42万円(前年同月比+6.8%)
神奈川県その他…34.29万円(前年同月比+0.2%)
埼玉県……………36.16万円(前年同月比+9.9%)
千葉県……………33.24万円(前年同月比+15.2%)

 2021年8月の首都圏中古マンション新規登録件数は、12,319件となっており、減少傾向にある。前年同月(14,069件)比で12.4%の減少。2021年8月末時点の在庫件数は、34,594件となっており、前年同月(42,731件)比で19.0%の減少だ。しかし対前年同月比で成約件数が減ったこともあり、2カ月連続で在庫件数は増加している。

新築・中古マンションは、当面上昇トレンド続く

 次に、中古マンションの東京23区内の地域別の昨年対比の上昇率を見てみたい。

地域別の中古マンション成約㎡単価と対前年上昇率(2021年8月度・前年同月比)
都心3区(千代田区、中央区、港区)…136.94万円(+8.9%)
城西地区(新宿区、渋谷区、杉並区、中野区)…103.36万円(+9.1%)
城南地区(品川区、大田区、目黒区、世田谷区)…92.21万円(14.8%)
城北地区(文京区、豊島区、北区、板橋区、練馬区)…77.10万円(15.8%)
城東地区 (台東区、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区、足立区、荒川区)…66.83万円(+5.3%)

 コロナ禍以降の中古マンション価格の動向をデータで確認すると、1回目の緊急事態宣言が発出された2020年4月を底に上昇トレンドに。高値を更新し続けており、㎡単価の上昇幅は10万円近くに上る。60㎡のマンションなら600万円程度底値から上がったことになる。

首都圏中古マンションの成約㎡単価の推移
写真を拡大 首都圏中古マンションの成約㎡単価の推移(出典:東日本不動産流通機構 レインズタワー

 地域別の動向を見ると、都区部から東京都下や千葉県など郊外エリアに価格上昇が波及し続けていることが理解できる。地域別の成約㎡単価の推移を示す下の表では、全ての地域が2021年6月以降に直近の最高値をつけており、千葉県および東京都下は2021年8月の成約単価が最も高くなっている。

表:首都圏中古マンション地域別成約㎡単価の推移
写真を拡大 首都圏中古マンション地域別成約㎡単価の推移(出典:東日本不動産流通機構 レインズタワー

 新築マンション市場では、こうした中古価格の上昇や好調な売れ行きを反映して、販売期ごとに価格を見直して実質的な値上げに踏み切っているマンションも目立つ。とくに通勤利便性の高い城東エリアのマンションに多い。

 一方、神奈川県や千葉県では、価格がほぼ据え置かれている大規模マンションも多く、こうした物件は値頃感から販売も好調だ。総計画戸数 1,318戸で、現在最終街区の販売がスタートしている「プラウドシティ日吉」などがこの例として挙げられる。

 また、2021年9月21日に都道府県地価調査が発表となったが、首都圏のマンション適地の地価に下落傾向は見られない。原油など資源価格の上昇、輸入物価の上昇も見られ、建築費の下落も期待できそうにない。新築・中古ともに在庫不足が続く中で、当面は価格上昇トレンドが続く可能性が高そうだ。

 次に新築マンション市場の注目物件を紹介したい。

注目マンションは赤羽駅徒歩3分の「ザ・パークハウス 赤羽フロント」

「ザ・パークハウス 赤羽フロント」の現地案内図
「ザ・パークハウス 赤羽フロント」の現地案内図

 通勤利便性と生活利便性の高さで多世代に人気のある「赤羽」駅において16年ぶりとなる新築マンション、徒歩3分の立地で注目を集めているのが「ザ・パークハウス 赤羽フロント」だ。

 徒歩3分圏には、専門店街の入るイトーヨーカドーをはじめ、ショッピングセンタービビオ、高架下の専門店街・ビーンズ赤羽、エキュート赤羽があり、生活利便性が高いロケーションが魅力。すずらん通り商店街や赤羽一番街などの商店街もあり、自然観察公園など憩いのスポットも充実している。

 「赤羽」駅には、JR上野東京ライン、湘南新宿ライン、京浜東北線・根岸線、埼京線・川越線など複数の路線が乗り入れ、「東京」駅方面はもちろん、「池袋」駅や「新宿」駅、「渋谷」駅などへのアクセスも良好である。

 敷地は、南側と北側の2方向道路に面し、南側道路は約20mの幅員のある道路。建物は、総戸数70戸、鉄筋コンクリート造の地上14階建てで、30.00㎡~67.58㎡、1R~3LDKの多彩なプランが用意されている。

「ザ・パークハウス-赤羽フロント」のモデルルーム
「ザ・パークハウス-赤羽フロント」のモデルルーム

 インテリア、家具・家電のレンタルや宅配型収納サービスの活用など新たな暮らし方を提案しているのも特徴だ。IoTの導入やデザイン性の高い室内窓「デコマド」を一部の間取りに採用するなどの工夫がみられる。

 例えば、スマートフォンで、来訪者の応対・確認ができるセコムの「インターホンIoT」、外出先からも宅内からもスマートフォンで住戸の電気錠を制御できる美和ロック社の「wiremo」を採用。さらにハンズフリーで開錠できる「ラクセスキー」、スマートフォンでエアコンや、風呂のお湯はりなど複数の機器を一括制御できるパナソニックの「AiSEG2」が取り入れられている。外出先からエアコンや床暖房を操作して、帰宅時の室内温度を整えておくことも可能で、快適な暮らしをサポートする。

「ザ・パークハウス-赤羽フロント」の生活イメージ
写真を拡大 「ザ・パークハウス-赤羽フロント」の生活イメージ
室内用窓「デコマド」イメージ(参考:LIXSIL)
室内用窓「デコマド」イメージ(参考:LIXSIL)

 また、「ザ・パークハウス 赤羽フロント」は、インテリア性の高い居住空間を実現すべく、一部のタイプに、室内窓である「デコマド」を採用している。洋室とリビングを窓で結ぶことで、空間の広がりをもたらし、インテリアコーディネートの自在性を高めることが可能となる。  

 一方、納戸部分はカスタマイズすることでマルチカウンターのあるテレワークスペースにもアレンジができる。共用部でも、エントランスホール兼ラウンジにカウンターを設けるなど、テレワークなど新しい働き方に対応している。

 さらに、家具・家電のレンタルサービス「CLAS」と提携。月々の支払いで、好きな家具・家電をレンタルできるサブスクリプションのサービスで、扇風機など季節の家電を入れ替えることができる。

 「ザ・パークハウス-赤羽フロント」はホームページ公開以降、既に1000件(2021年9月16日時点)を超える総反響で、好調な出だしだ。「CLAS」のサブスクリプションサービスによるモデルルームのプレゼンテーションも行われているので、関心のある人には見学をおすすめしたい。

 また、コロナ禍の経済対策として期限が延期された住宅ローン控除拡充は、新築マンションの場合は2021年11月末までに契約し、2022年12月末までに引き渡しが受けられることが条件だ。この点にも留意して早めの行動を心掛けたい。

  • RSS最新記事

注目記事>>新築マンションで気になる「音」のトラブル! 壁や床の遮音性は、厚さと工法を確認
注目記事>>最新の新築マンション最新市況は? 価格動向、人気物件を解説
注目記事>>新築マンションを値引きする会社はどこ?デベロッパーごとに解説

【注目の大規模物件】 【新築マンションの基礎】
パークタワー勝どきミッド/サウス
シティテラス新小岩
NAGOYA the TOWER/名古屋ザ・タワー
レ・ジェイドつくば Station Front
パークホームズ千葉
Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘
最新の市況は?
首都圏の新築・中古マンション市況?
値引きをする会社はどこ?
壁や床の工法の違い
管理のチェックポイント
住み心地を決める「階高」
◆新築マンション人気ランキング
住宅ローン返済額シミュレーション 借入可能額シミュレーション
TOP