固定金利は最大0.3%上昇! 2023年1月の住宅ローン金利(大手銀行・ネット銀行の6行)は?
2022年12月30日公開(2023年1月31日更新)
大手銀行・ネット銀行の主要6行が2023年1月の住宅ローン金利を発表した。変動金利は前月比で据え置いたものの、10年固定金利、全期間固定金利は大幅に引き上げとなった。
固定金利は、大幅に引き上げへ
大手銀行・ネット銀行6行の2023年1月の住宅ローン金利が発表された。前月比の金利は以下の通り。
変動金利は横ばい
auじぶん銀行 0.289%(±0%)
みずほ銀行 0.375%(±0%)
ソニー銀行 0.397%(±0%)
三菱UFJ銀行 0.475%(±0%)
三井住友銀行 0.475%(±0%)
楽天銀行 0.535%(±0%)
※カッコ内は前月比。全て新規借入。各金利タイプに複数商品がある場合は、最低の金利を選択。貸出金利に幅がある場合は、最低金利とした。以下同。auじぶん銀行は、2023/1/1現在の金利にau金利優遇割を適用した金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となる。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定。au金利優遇割は、au回線とじぶんでんきをセットで契約された場合に適用されるプラン。審査によっては、割引が適用されない場合がある。サイト内の金利はすべて年率で表示
変動金利は、みずほ銀行がネット銀行なみの低金利を提示しており、他行を一歩リードしている状況に変わりはない。auじぶん銀行の金利は、au金利優遇割(auの携帯利用と、新電力への申し込みが必要)を適用後の金利で、適用がない場合は0.389%となるが、それでも非常に低い金利だ。
2022年12月に、日銀は長期金利については10年国債の目標金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げた。一方で、短期金利の目標である政策金利は▲0.1%に据え置いており、住宅ローンの変動金利も据え置かれた格好だ。
10年固定金利は、大幅に上昇
三菱UFJ銀行 1.050%(+0.180%)
auじぶん銀行 1.135%(+0.250%)
三井住友銀行 1.140%(+0.260%)
ソニー銀行 1.245%(+0.045%)
みずほ銀行 1.400%(+0.300%)
楽天銀行 1.442%(+0.044%)
調査した全銀行が、10年固定金利を引き上げている。みずほ銀行は、0.3%も金利を引き上げている。
日銀が金融緩和制作の見直しにかじを切ったため、長期金利は上昇しており、住宅ローンの10年固定金利も上昇した。
全期間固定金利(35年固定)も、上昇基調
みずほ銀行 1.660%(+0.210%)
三菱UFJ銀行 1.810%(+0.030%)
フラット35(予想)1.820%(+0.170%)
auじぶん銀行 2.080%(+0.150%)
三井住友銀行 2.490%(+0.270%)
ソニー銀行 2.365%(▲0.012%)
※フラット35金利は、借入期間20年超、頭金10%以上のケースで、ダイヤモンド不動産研究所の予想。ソニー銀行は20年超の金利。
10年固定金利と同様に、上昇基調となった。上昇幅が最も大きかったのは、みずほ銀行で+0.21%。それでも、調査した6銀行では最も金利が低かった。
なお、ソニー銀行は唯一、金利を引き下げている。これは、日銀の政策決定会合前に1月の金利を発表しているため、年末の長期金利の上昇を織り込んでいないからだ。1月中に臨時で金利を引き上げるか、2月の金利改定に織り込むだろう。
【関連記事はこちら】>>2023年1月の住宅ローン金利(フラット35、変動金利、10年固定)を予想! 金利の推移、今後の金利動向を確認しよう
市場金利は上昇
住宅ローン金利に影響を与える市場金利(10年国債金利)は、先月比で大きく上昇しており、12月30日現在0.426%となっている。日銀が金利誘導目標の上限としている0.5%近辺まで上昇している。
世界的な金利上昇の中で日本との金利差が拡大していることから、円高が進行し、日本でもインフレが進んでいる。また、低金利から機関投資家の日本国債離れが進んでいるため、国債の入札が不調となっており、金利引き上げが必要と言われていた。日銀も仕方なく、長期金利の引き上げにかじを切った格好だ。
なお、今回の日銀の政策決定では短期金利の政策については変更しておらず、変動金利は当面は変わらないだろう。
また、すでに住宅ローンを借りている場合、固定で借りていれば固定金利の期間は金利が変わることはない。変動金利で借りている場合は、金利が上昇する可能性がある。
【関連記事はこちら】>>2023年の住宅ローン金利見通しは今後どうなる? 日銀の政策転換で長期固定金利は上昇、変動金利も銀行の運用方針転換で上昇も
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2023/10/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NET、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象で適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始
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(給与所得者)
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死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
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死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
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(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
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- 500万円以上3億円以下
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●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
- 年収
(給与所得者)
- 300万円以上
- 勤続年数
(給与所得者)
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(個人事業主等)
- 300万円以上(2年平均)
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- 2年以上
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(借入時)
- 20歳以上65歳以下
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(完済時)
- 80歳未満
- その他条件
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・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
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11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
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安定かつ継続した収入がある人
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ー
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安定かつ継続した収入がある人
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年収400万円未満は30%以下
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(個人事業主等)
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ー
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ー
- 年齢
(借入時)
- ■自社商品
満18歳以上満65歳以下
■フラット35
70歳未満
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住信SBIネット銀行指定の団体信用生命保険への加入を認められる方、国内に住んでいる方
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淡河範明さん
auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。
審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。
団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。