全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」で、住宅ローン専門機関・アルヒ(ARUHI、旧SBIモーゲージから社名変更)が投入した「スーパーフラット」が、従来より低金利で借りられる商品として人気を集めている。アルヒが出した新商品は、審査が緩めというフラット35の特徴を持ちながら、金利は通常のフラット35に比べて、0.1%低く設定されており、大変魅力だ。なぜ、これほどの低金利を実現できたのか、秘密を探った。

通常のフラット35に比べてアルヒならずっと0.1%も低い
当初10年間の金利は0.66%~と超低金利!

 アルヒは、フラット35について、6年連続取り扱いシェア1位を誇る。そのアルヒが、2016年10月に出したフラット35の新商品「スーパーフラット」が人気だ。住宅を購入・建設した人向けの新規借入の商品で、人気の理由は何と言っても低金利。

 省エネ・耐震性などに優れた住宅の取得時に利用できる「スーパーフラットS(8プラン)」は、表面金利は当初10年間1.01%になる(2017年8月現在)。他社も扱っている同等商品「フラット35S」の表面金利は1.11%(業界最低金利)なので、アルヒの方が0.1%低い。

 さらに、中古住宅の購入費用とリフォーム費用をセットにして借りる「スーパーフラットリノベ(8プラン)」だと、表面金利は当初10年間0.66%しかかからない。

 ほとんどの金融機関が取り扱っているフラット35は、金利が横並びになっている。それに対して、アルヒは金利が0.1%低く、最低金利となる。フラット35を借りるのであれば、数ある金融機関の中でもアルヒが有力な選択肢となる。

 アルヒのスーパーフラットは金利が0.1%低い(2017年10月、団信込み)
  アルヒ 他行のフラット35
 フラット35  スーパーフラット(8プラン)  フラット35
 1.26% 1.36%
 フラット35S(長期優良住宅など)  スーパーフラットS
(8プラン)
 フラット35S
(Aプラン)
 1.01% 1.11%
 フラット35リノベ
(リフォームが必要)
 スーパーフラットリノベ
(Aプラン)
 フラット35リノベ
(Aプラン)
 0.66% 0.76%
※ Sタイプ(Aプラン)は11年目以降金利0.25%アップ、リノベ(Aプラン)タイプは同0.6%アップ

 「発売1カ月でスーパーフラットの申し込み件数は300件。これまで当社が扱った商品の中では一番出だしがいい。不動産会社から商品説明の勉強会を開いて欲しいという要望も増えています」(アルヒ・今井聡美商品企画マネージャー)

 アルヒのスーパーフラットは、金利は非常に低いが、手数料については通常、借入金額×2.16%かかる。手数料については、若干高めというのが本音だ。しかし、金利が0.1%低いというメリットは、手数料が高いというデメリットを上回ることが多い。

 ダイヤモンド不動産研究所が作成している、「住宅ローン実質金利ランキング(35年固定金利、新規借入)」において、アルヒのスーパーフラットは常に上位に位置している。この実質金利ランキングは、手数料を含めた諸費用を加味した「本当にお得な住宅ローンを見つけられるランキング」なので、その実力は確かだ。

【関連記事はこちら】
【住宅ローン「実質金利」ランキング(35年固定)】新規借入で本当に得する住宅ローンは?

■「アルヒ」のスーパーフラットの概要
金利 ⇒「アルヒ」詳細ページを見る
無料団信の保障範囲 なし
オプション保険[保険料] 死亡・高度障害(金利を0.3%上乗せ)
事務手数料(税込) 借入額×2.16%
保証料(税込) 0円
【ポイント】SBIモーゲージから社名変更した住宅ローン専門の金融機関。フラット35の実行件数ナンバー1で、全国の店舗で相談可能。スーパーフラットは、通常のフラット35よりも金利が0.1%も低い。事前審査は最短で当日、本審査は最短3営業日のスピード審査が特徴。
アルヒの公式サイトはこちら

(関連記事はこちら!⇒[アルヒの住宅ローンの金利・手数料は?]

頭金20%以上の人に延滞の実績はほぼなし!
堅実な人に絞り込んで、金利を0.1%引き下げ

 なぜ、こんなにも低くできるのか。それは融資対象を購入金額の20%の頭金を用意できる人に絞っているからだ(8プランの場合)。

 「通常のフラット35でも、20%以上の頭金を用意できる人は一定数いて、実績として返済が延滞することはほとんどなかった。堅実で計画的な人が多いからでしょう。新商品はここに目をつけました」(今井マネージャー)

 アルヒのスーパーフラットは一般的な「買い取り型」とは違い、「保証型」と呼ばれる独自のフラット35だ。商品設計は金融機関が自ら行うため、買い取り型に比べて特徴を出しやすい。対象を絞り込むことで金利を低くし、他の銀行に流れていた優良顧客を奪い取るのがアルヒの戦略なのだ。

 フラット35は、半官半民の商品であるため、民間の銀行の住宅ローンよりは審査が甘めなのが特徴だ。実際、アルヒのユーザーは会社員の転職組や自営業者がほとんどで、女性が2割、外国人も1割弱いるという。その上、今回のスーパーフラット登場で、金利が低くなり、魅力がさらに増したと言えるだろう。

アルヒのスーパーフラットは「頭金」が多いほど、
低金利になるので、なるべく20%用意したい

 なお、2017年10月から、「スーパーフラット」に新しい商品が投入された。従来、頭金が20%必要だったが、頭金が10%でもいいという商品が登場した。

 アルヒのスーパーフラットは「頭金」で金利が違う!(2017年10月)
商品名 頭金 金利
アルヒスーパーフラット8 20%以上 1.26%
アルヒスーパーフラット9 10%以上 1.31%
 ※実質金利は、借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。実質金利の計算法はこちら。「団信なし」は、実際には住宅金融支援機構の団信加入できないが、比較のために加入したとして、実質金利を計算

 「スーパーフラット8」は頭金が20%で、通常のフラット35よりも金利が0.1%低い。そして、新登場した「スーパーフラット9」は、通常のフラット35よりも金利が0.05%低い。さすがに頭金を20%も用意できる人は多くないことから、頭金が10%でもすむ商品を投入したようだ。

 ところで、0.05%程度金利が低いというのはどの程度のメリットがあるのだろうか。通常のフラット35と、総支払額がいくら違うのか、比較してみよう。(物件価格3000万円、借入期間35年、団信に加入)

■フラット35 vs アルヒ「スーパーフラット9」
(物件価格5000万円、借入期間35年、団信に加入、金利・手数料は2017年10月現在)
銀行名 フラット35 アルヒ「スーパーフラット9」
(A)頭金 300万円 300万円
借入金 2700万円 2700万円
金利 1.36% 1.31%
 (B) 総返済額 3395万円 3367万円
 (A)+(B) 総支払額 3695万円 3667万円
(28万円お得!)

 金利差が0.05%というのは、3000万円を35年借りると、28万円もの差を生むことになる。「わずか0.05%」とはいえ、スーパーフラット9の低金利のメリットの大きさが分かるだろう。なお、この試算は借入時の手数料が同じという前提で計算した。ただし中には、手数料が非常に安い銀行・金融機関もあり、頭金が10%しか用意できない場合は、フラット35のほうが総支払額が少なくて済むケースもある。少しでも総支払額が少ない住宅ローンを借りるのであれば、住宅金融支援機構のシミュレーションなどを活用して、総支払額をじっくり比較してもいいだろう。

 なお、アルヒのスーパーフラットは「団信込み」と「団信なし」があり、どちらを選べばいいのか悩むだろうが、オススメは「団信込み」だ。団信は借り手に番外地があった時の保険だ。具体的には、死亡時、高度障害になった場合に、残りの住宅ローンが免除されることになる。残された家族のことを考えると、入ったほうがいいだろう。なお、病気などが理由で団信に加入できない場合は、金利が0.28%差し引かれる。

 審査が甘めのフラット35を借りようと考えているのであれば、アルヒのスーパーフラットは検討に値する住宅ローンの一つだ。また、中古住宅の購入と同時にリフォームを検討している人にとっても有力な選択肢となるだろう。

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■「アルヒ」のスーパーフラットの概要
金利 ⇒「アルヒ」詳細ページを見る
無料団信の保障範囲 なし
オプション保険[保険料] 死亡・高度障害(金利を0.3%上乗せ)
事務手数料(税込) 借入額×2.16%
保証料(税込) 0円
【ポイント】SBIモーゲージから社名変更した住宅ローン専門の金融機関。フラット35の実行件数ナンバー1で、全国の店舗で相談可能。スーパーフラットは、通常のフラット35よりも金利が0.1%も低い。事前審査は最短で当日、本審査は最短3営業日のスピード審査が特徴。
アルヒの公式サイトはこちら

(関連記事はこちら!⇒[アルヒの住宅ローンの金利・手数料は?]