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不動産売却の注意点
【第40回】2020年2月7日公開(2020年2月7日更新)
梶本幸治
梶本幸治

梶本幸治(かじもと・こうじ)氏:不動産売買の業界の裏の裏まで知りつくした不動産業専門コンサルタント。普段は売却を中心とする不動産梅者のコンサルティングを中心としていますが、こダイヤモンド不動産研究所では、売主の立場に立って、「不動産を売却するときの注意点」を解説します!

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不動産屋に就職したけど、定年まで働ける?
40歳以降のおすすめ「キャリアプラン」とは?

「不動産営業は定年まで働ける仕事なのでしょうか? 街の不動産屋の社員は若い人が多い気がしますが……」という声はよく聞きます。就職を前に、不安を感じる方もいることでしょう。不動産会社向けの集客&教育コンサルも行う株式会社レコの私・梶本幸治がその実態について述べたいと思います。

実は、70歳になっても続ける人が多い

 人生100年時代を迎えるにあたり、今後私たちは今まで以上に長く働くことができる(長く働かされる……?)ようになるみたいですね。

 厚生労働省HP「人生100年時代構想会議」のページには「ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています」と記載されています。

 なんと107歳ですよ!?

 ここまでくると、楽しみというよりも恐ろしい感じすらいたします。

 そもそも不動産業界とは、長く働くことができる業界なのでしょうか?

 不動産業界は離職率が高いと言われる反面、「一度、不動産業界の楽しさ(楽チンさ?)を知ったら足を洗うことは難しく、一生、不動産業に従事してしまう」などと言われることもございます。

 では、実際に何歳ぐらいまでの方が現役で働いているのでしょうか?

 その点を知るために、まずは「年齢別宅地建物取引士証交付者数」および「年齢別取引士就業者数」を見てみましょう。(出典:不動産適正取引推進機構「宅建業者と宅地建物取引士の統計概要」※平成31年3月31日時点)

【年齢別宅地建物取引士証交付者数】

◆~29歳:29,352人
◆30~39歳:82,847人
◆40~49歳:129,908人
◆50~59歳:120,122人
◆60~69歳:87,290人
◆70歳~:65,214人
(合計:514,733人)

 

【年齢別宅地建物取引士証就業者数】
◆~29歳:21,524人
◆30~39歳:59,669人
◆40~49歳:85,253人
◆50~59歳:72,768人
◆60~69歳:44,594人
◆70歳~:33,709人
(合計:317,517人)

 これらから、算出した「就業率」は以下の通りです。

【就業率(宅地建物取引士就業者数/宅地建物取引士証交付者数)】​

◆~29歳:73.3%
◆30~39歳:72.0%
◆40~49歳:65.6%
◆50~59歳:60.6%
◆60~69歳:51.1%
◆70歳~:51.7%
(合計:61.7%)

不動産屋は定年まで働ける?

 この統計によると、一般的に定年を迎える年齢である60代で51.1%の就業率、70代で51.7%の就業率であり、50代の就業率60.6%と比較しても、仕事を辞めた方(宅地建物取引士証の交付のみを受け、就業していない方)が、さほど減っていないことが見て取れます。

 この数字だけを見ていると「不動産屋に就職したけど定年まで働ける?」という問いに対しては、

 「大丈夫ですよ! 定年までと言わず70歳を超えても働けそうですよ。元気なら107歳まで働けるかもしれませんね~! がんばってください」

とお答えできそうです。

では、80歳になっても可能な仕事なのか

 しかし、80歳くらいの不動産営業担当者っていうのも、なかなか想像しにくいですよね。

 不動産・住宅営業と言えば、車を使った物件案内も大切な仕事ですが、80歳といえばそろそろ運転免許の返納を考える時期でもあり、車でガンガン案内することは少し危ないですよね。

 いや、かなり危ないです。

 普通、不動産の仕事といえば、チラシやポータルサイトに物件情報を掲載し、その物件にお問い合わせくださった方を案内し、契約や引き渡しの段取りを行うイメージだと思います。

 そして、不動産業界に入ったばかりの新人さんの多くが、最初はこのような業務に従事する事になります。

 このように買主様(購入希望者様)をメインにお相手する営業を、不動産仲介業では「買付営業」などと呼ぶのですが、先程も触れました通り、80歳になって買付営業を行う事は物理的に難しくなります。

 ……というよりも、そもそも買付営業をメインにした営業活動というものは、80歳にならずとも40歳くらいを境にして、ドンドン難しくなっていきます。

 20代、30代のときは買付営業でトップの成績を上げていた営業マンが、四十路を超えたあたりから徐々に営業成績が落ち込んでくる、なんてことは珍しいケースではありません。

買付営業の「40歳の壁」は、なぜ起きるのか

 四十路を超えたころから買付営業が難しくなるのかについては、さまざまな理由があるかと思いますが、私は下記のような理由だと考えています。

●20代・30代のころは「マイホームを購入されるお客様」と同年代であったため、感覚が似ており、その点がお客様に受け入れられた。

 

●20代、30代のお客様から見れば40代以上の営業担当者はオジサン・オバサンであり、その営業担当から受けるアドバイスは「説教臭く」聞こえてしまう。

 

●買付営業は色々な意味でパワーとスピードを要する仕事であるが、40歳を過ぎてくると体力の面からも20代・30代のころのようには仕事をこなせなくなる。

 では、さきほどの統計にいた「50歳以上の不動産プレイヤー」は、どのような仕事をしているのでしょうか?

 不動産の売買だけではなく、賃貸管理とそれに伴う賃貸仲介で生計を立てている方も多いとは思いますが、売買に関して申し上げると「売り」から入るスタイルで仕事をしている方が多いと思います。

 「不動産を買いたい方」ではなく「不動産を売りたい方」のお世話をする事により、業績を組み立てるのです。

 買付営業はパワーとスピード、そして若い感性が物を言いますが、売却(売主様)のお手伝いは知識と経験で勝負ができます。

 また、この「不動産を売りたい方」の集客に関しても、チラシやインターネットを駆使するのでは無く、人脈や紹介でお客様を集めます。銀行・弁護士・税理士・司法書士・地方議員・既契約客・地元の名士・飲み友達などなど……さまざまな人脈を駆使して案件を集めるのです。

 たまに街で見かける「朝からずっと事務所に座って、新聞ばかり読んでいる不動産屋さん」は、このような方法で商売をしているケースが多いと思いますよ。

 ですから、不動産業界に就職した方はまず、購入希望者様を相手にした買付営業で腕を磨き、名を上げ、その後は徐々に売却のお手伝い(「仕入れ営業」と言います)にシフトしていき、107歳まで働ける環境をご自身で作り上げてみてください。
【関連記事はこちら】>>不動産屋さんってどのくらいのお給料を貰っているの? 不動産業界に就職する人ってどんな人が多いの?

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【注目の記事はこちら】
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<不動産売却の基礎知識>
相場を知るために、まずは「一括査定」を活用!

 不動産の売却に先駆けて、まずは相場を知っておきたいという人は多いが、それには多数の不動産仲介会社に査定をしてもらうのがいい。

 そのために便利なのが「不動産一括査定サイト」だ。一括査定サイトで売却する予定の不動産情報と個人情報を入力すれば、最大6社程度から査定してもらうことができる。不動産の相場観が分かるだけでなく、きちんと売却してくれるパートナーである不動産会社を見つけられる可能性が高まるだろう。

 ただし、査定価格が高いからという理由だけでその不動産仲介会社を信用しないほうがいい。契約を取りたいがために、無理な高値を提示する不動産仲介会社が増加している。

 「大手に頼んでおけば安心」という人も多いが、不動産業界は大手企業であっても、売り手を無視した手数料稼ぎ(これを囲い込みという)に走りがちな企業がある。

 なので、一括査定で複数の不動産仲介会社と接触したら、査定価格ばかりを見るのではなく、「売り手の話を聞いてくれて誠実な対応をしているか」、「価格の根拠をきちんと話せるか」、「売却に向けたシナリオを話せるか」といったポイントをチェックするのがいいだろう。

 以下が主な「不動産一括査定サイト」なので上手に活用しよう。

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■相場を知るのに、おすすめの「不動産一括査定サイト」はこちら!
◆HOME4U(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
掲載する不動産会社数 900社 不動産一括査定サイト「HOME4U」の公式サイトはこちら
サービス開始 2001年
運営会社 NTTデータ・スマートソーシング(東証一部子会社)
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、日本初の一括査定サービスであり、運営会社はNTTデータグループで安心感がある点。弱点は、提携会社数がやや少なめであること。
HOME4U無料査定はこちら
◆イエウール(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
掲載する不動産会社数 1400社以上 不動産一括査定サイト「イエウール」の公式サイトはこちら
サービス開始 2014年
運営会社 Speee
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、掲載する会社数が多く、掲載企業の一覧も掲載しており、各社のアピールポイントなども見られる点。弱点は、サービスを開始してまだ日が浅い点。
イエウール無料査定はこちら
◆LIFULL HOME'S(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
掲載する不動産会社数 1692社(2018年8月)
サービス開始 2008年
運営会社 LIFULL(東証一部)
紹介会社数 最大6社
【ポイント】強みは、匿名査定も可能で安心であるほか、日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S」が運営している点。弱点は大手の不動産仲介会社が多くはないこと。
LIFULL HOME'S無料査定はこちら
◆イエイ(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
掲載する不動産会社数 1000社 不動産一括査定サイト「イエイ」の公式サイトはこちら
サービス開始 2007年
運営会社 セカイエ
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、サービス開始から10年以上という実績があるほか、対象となる不動産の種類も多い。「お断り代行」という他社にないサービスもある。弱点は、経営母体の規模が小さいこと。
イエイ無料査定はこちら
◆マンションナビ(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション
掲載する不動産会社数 900社超、2500店舗 不動産一括査定サイト「マンションナビ」の公式サイトはこちら
サービス開始 2011年
運営会社 マンションリサーチ
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
【ポイント】 強みは、マンションに特化しており、マンション売却査定は6社まで、賃貸に出す場合の査定3社まで対応している点。弱点は、比較的サービス開始から日が浅く、取扱い物件がマンションしかない点。
マンションナビ無料査定はこちら
◆HowMaスマート不動産売却(一般媒介での一括査定)
対応物件の種類 マンション、戸建て(東京23区)
掲載する不動産会社数 10社(一般媒介) HowMaスマート不動産売却の公式サイトはこちら
サービス開始 2015年
運営会社 コラビット
紹介会社数 最大6社
【ポイント】不動産会社探しを支援してくれるサービスで、不動産を売却する際に、不動産会社と会わずに契約が可能。不動産会社との契約は一般媒介なので、不動産会社による違法な「囲い込み」も心配ない。
HowMaスマート不動産売却無料査定はこちら
◆いえカツLIFE(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 分譲マンション、一戸建て、土地、一棟アパート・一棟マンション、投資マンション(1R・1K)、一棟ビル、区分所有ビル(1室)、店舗・工場・倉庫、農地、再建築不可物件、借地権、底地権、その他(共有持分についても査定・売却対象)
営業エリア 東京、千葉、神奈川、埼玉 いえカツLIFEの公式サイトはこちら
サービス開始 2012年
運営会社 株式会社 サムライ・アドウェイズ(東京マザーズ上場「アドウェイズ」の子会社)
紹介会社数 最大6社(売買2社、買取2社、リースバック2社)
【ポイント】 再建築不可物件、借地権、底地権といった「訳あり物件」の査定にも対応している。共有持ち分でも相談に乗ってくれる査定サイトは少ないので、相談してみよう
いえカツLIFE無料査定はこちら
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