三井のリハウスに不動産売却を頼んでいい? 評判口コミ、手数料率、デメリット、査定方法などを辛口評価!

2023年11月2日公開(2024年11月28日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

「三井のリハウス」に不動産の売却を依頼しても大丈夫なの? 実際に三井のリハウスで売却した人にアンケートを実施し、評判・口コミを調査したほか、記者が自分のマンションを査定してもらい、査定方法を評価しました。メリット・デメリットや手数料などについても解説します。三井のリハウスで売却を検討している方は参考にしてください。

三井のリハウストップページ
出所:三井のリハウス公式サイトから

三井のリハウスで不動産を売却した人の評判や口コミ

 三井のリハウスに不動産を売却しても大丈夫なのでしょうか?

 まずは、「三井のリハウス」で実際に不動産を売却した人の口コミ・評判を見てみましょう。ダイヤモンド不動産研究所が実施したアンケート調査では、次のような声がありました。

※アンケート調査の概要を見る

アンケート調査日:2023年10月
調査会社:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
調査対象:不動産一括査定サイトから大手・中小不動産仲介会社に売却を依頼した人
有効回答数:518

三井のリハウスに売却を依頼した理由は?

 以下は、不動産一括査定サイトを利用した人が、三井のリハウスに売却を依頼した人の依頼理由です。※口コミの( )は、性別/年代/物件所在地を示す

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大手で安心感があるから
(男性/50代/大阪府)

しっかりとした査定で安心できたため
(男性/40代/東京都)

信頼性と実績が豊富であるため
(男性/50代/京都府)

高額査定してくれたから
(男性/30代/東京都)

コマーシャルを良く見かけるなぁと感じましたので
(女性/40代/北海道)

大手企業だから信頼できる
(女性/40代/埼玉県)

営業所が家に近いため
(男性/50代/愛知県)

査定価格が一番高かった
(男性/60代/東京都)

物件の一番近くに支店があったため
(男性/60代/千葉県)

担当者が信頼できそうだったから
(男性/60代/兵庫県)

有名だから
(男性/60代/東京都)

一番対応が丁寧だったし、価格が安かった
(女性/30代/大阪府)

査定価格が最も高かったから
(男性/20代/大阪府)

とても、誠意が感じられた
(男性/60代/埼玉県)

信頼できるから
(男性/30代/京都府)

担当者が、利益主義ではなく、オーナーのことを実に親身に対応していたから。
(男性/60代/東京都)

大手で安心感があり納得できると思ったから
(男性/30代/東京都)

大手で信頼感があったから
(男性/30代/東京都)

信頼性がありそうだったから
(男性/40代/大阪府)

大手だから
(男性/40代/神奈川県)

担当の方が紳士的で信用できると感じました
(男性/40代/東京都)

信頼感があったから
(男性/50代/兵庫県)

住んでいる地域で大きめのビジネスをしていたから
(男性/40代/千葉県)

有名だから
(男性/30代/東京都)

査定の値段が高いので依頼した
(男性/30代/兵庫県)

査定額が高かったから
(女性/30代/千葉県)

担当者の対応が丁寧だった
(男性/30代/東京都)

大手の会社だから
(女性/40代/大阪府)

これまでに良く目にしている歴史がある企業であるから
(男性/50代/千葉県)

片付け費用負担や仲介料の減額など、ニーズに合った提案をしてくれたから
(男性/60代/北海道)

家が近かったから
(女性/30代/東京都)

その時の担当の人が、波長が合ったから
(女性/40代/東京都)

すぐに売却を考えていないとのメールでの申し出に対して、即査定を行ってもらえたため
(男性/60代/大阪府)

対応力があった
(女性/30代/神奈川県)

 

実際に売却した人の口コミ・評判

 以下は実際に三井のリハウスで売却した人の口コミです。「丁寧な対応」や「安心感がある」といった口コミが多く見られました。
※口コミの( )は、性別/年代/物件所在地/利用した一括査定サイトを示す

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丁寧な対応でとても信頼できた
(男性/40代/東京都)

こちらの要望に応える姿勢が感じられた点
(男性/50代/京都府)

対応が丁寧
(男性/30代/東京都)

納得の価格で売却できました
(女性/40代/北海道)

親切丁寧だった
(男性/60代/東京都/)

売却先を見つけてくれた
(男性/60代/千葉県)

同じ条件の物件を教えてくれた
(男性/60代/兵庫県/)

対応が丁寧
(男性/60代/東京都)

対応が早かった
(男性/20代/大阪府)

丁寧だったから
(男性/30代/京都府)

とても親切だった
(男性/40代/東京都)

査定額と同等で売却できたこと、税金のことも詳しく説明してくれた。
(男性/60代/東京都)

近隣との比較や相場の提示に納得できたので
(男性/30代/東京都)

信頼感が良い
(男性/30代/東京都)

対応が良いと感じた
(男性/40代/大阪府)

こちらの要望をきちんと汲んで売り方を考えてくれた
(男性/40代/東京都)

連絡が密だった
(男性/50代/兵庫県)

手続きのサポートがよかった
(男性/40代/千葉県)

定期的な連絡がありました
(男性/30代/兵庫県)

とても査定額が高くて満足です
(女性/30代/千葉県)

対応が丁寧だった
(男性/30代/東京都)

てきぱきと対応してくれた
(女性/40代/大阪府)

これまでの参考事例が多く提示されて売却の失敗を防止できた
(男性/50代/千葉県)

専属専任契約をしていたので、報告は義務だがオープンハウスや宣伝方法など細かに打ち合わせして、売却までこぎつけた
(男性/60代/北海道)

しっかりした資料を作ってきてくれた
(女性/40代/東京都)

売却の進捗状況が頻繁に伝えられた点
(男性/60代/大阪府)

対応力があった
(女性/30代/神奈川県)

対応が長くて時間がかかった
(男性/40代/東京都)

メールの問い合わせの返答が少し遅かった
(女性/40代/北海道)

売却価格を値下げさせられた
(男性/60代/東京都)

かなり値下げをした
(男性/60代/兵庫県)

取り扱い物件数が極めて少ないように感じた
(女性/30代/大阪府)

少し時間がかかった。
(男性/60代/東京都)

やはり営業のしつこさがややいやに感じた
(男性/30代/東京都)

仕事を依頼して終わるまで時間がかかった
(男性/40代/千葉県)

当初の査定額を売却額がかなり下回ってしまった点
(男性/60代/大阪府)

全国の不動産に対応可能!

三井のリハウスの査定書を検証! その評価は?

 次に、三井のリハウスがどのような訪問査定をしているのかを見ていきましょう。

 今回、ダイヤモンド不動産研究所の記者が、三井のリハウス、住友不動産販売、東急リバブルに実際に自分の住むマンションの査定を依頼しました。その結果を比較しながら、検証していきます。 

 まずは、三井のリハウスの実際の査定内容が評価できるのか、査定書を分析してみましょう。

査定価格はライバル他社よりも271万円安かった

三井のリハウス査定書
三井のリハウスが提出した実際の査定書。記者の中古マンションを訪問する前から作成持参してきた。

 三井のリハウスは、訪問時に今回売却する予定の中古マンションの査定書を持ってきました。

 つまり、現物を見なくてもある程度の査定が可能だということです。これはどの会社も一緒です。

 室内が非常に汚れている、住宅設備が壊れているなどの不具合がない限り、中古マンションの査定価格が大きく動くことはあまりないと考えてよいでしょう。

 提示された査定価格は複数ありました。

 まず「市場価格」は、「3109万円」。これが本命の売れるだろう価格です。

 さらに、「成約予想価格」というものもあり、「3265万円〜2954万円」とのこと。三井のリハウスのデータによると、実際の売却価格は、この成約予想価格の範囲に収まるのが50%強だということでした。

 ちなみに、住友不動産販売・東急リバブルの査定価格、そして実際の売却価格は以下の通りです。

記者の中古マンションの「査定価格」と「売却価格」

三井のリハウス」の査定価格3109万円
「住友不動産販売」の査定価格:3280万円
「東急リバブル」の査定価格 :3380万円
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実際の売却価格       :3380万円

※実際に売却を頼んだのは、上記3社とは別の不動産会社。東急リバブルは価格帯での表示だったため、中央値を掲載。
三井のリハウス 売り出し価格メモ
三井のリハウスの売り出し推奨価格は、査定額よりも高めの設定だった。

 三井のリハウスの査定価格は、大手3社の中では最も保守的で、安過ぎると感じました。

 「三井のリハウスは相場通りか、やや安めの査定価格を出すことが多い」(都内の中堅不動産仲介会社)という評判通りで、東急リバブルより271万円も安い金額です。

 なお、この後、実際に中古マンションを売却しました。売却したのは大手3社とは違う中小の不動産仲介会社です。

 売却価格は3380万円で、わずか一週間程度で販売することができました。

 三井のリハウスの成約予想価格を271万円も上回っており、三井のリハウスの査定価格の安さが目立ちました。

 なお、三井のリハウスは、売り出し推奨価格を3480万円と高めに設定していたので、うまくいけば実際の売却価格並みの価格で売れた可能性もあります(売り出し推奨価格は、訪問査定時に記入しました)。

査定方法は、国交省公認の方法を簡略化

 三井のリハウスの査定は、不動産業界で広く使われており国土交通省も認めている査定方法である「マンション価格査定マニュアル」を簡略化し、一部を独自の配点基準に変更したものでした。査定の流れは以下の通りです。

  • ①類似事例マンションを選定
  • ②条件の比較・判定・評価
  • ③基準価格の算出
  • ④事例物件ごとに基準価格を算出し、その平均値に「市場調整率」を乗じる

 ただし、あくまで業界の基準マニュアルを「簡略化したもの」です。ざっと見たところ、以下のポイントを簡略化しています。

  • a、類似事例マンションは、築年数の差が3年以内という条件がない
  • b、マンションの修繕・管理、保守・清掃、省エネルギー性能などの項目を一部削除

 以上のような「省略化」をすることで、営業担当者の作業が楽になりますが、その分、査定の精度が落ちます。ほぼ同じものであるならば、国交省も認める「マンション価格査定マニュアル」を利用すればいいのに、という感想を持ちました。

比較事例は、きちんと類似物件を選択

 マンションの査定をする際に重要なのは、類似事例マンションの選び方です。

 国土交通省が認める「マンション価格査定マニュアル」では、査定するマンションと同一のマンションで1年以内の売却事例がない場合、近隣の類似マンションを使ってもいいとしています。ただし、「最寄駅が同一」「価格水準が類似」「総戸数が類似」「築年数の差が3年以内」といった条件をクリアしていることが望ましいとしています。

 三井のリハウスの査定書では、4事例を掲載していましたが、そのうち2事例は「築年数の差が3年以内」をクリアできていませんでした。とはいえ、他の不動産仲介会社に比べれば類似性が高いマンションを取り上げていた印象です。

三井のリハウスは仲介手数料を値引きしてくれる?

 最近は、大手の不動産仲介会社でも不動産仲介手数料の値引きに応じるようになってきました。三井のリハウスで仲介手数料を値引きする方法は主に2つあります。

①公式の割引制度を使う

 三井のリハウスでは、いくつかの不動産仲介手数料割引制度があります。

 売却する物件が、三井不動産グループから購入したマンションや一戸建ての場合、「不動産仲介手数料10%値引き」または「10万円プレゼント(首都圏、関西)」のどちらかの特典が得られます。※札幌・東北・中部・中国・九州は、「手数料10%引き」+「5万円プレゼント」となる。参考:三井のリハウス「再契約者様特典、三井不動産グループ物件売却特典

 また、過去に三井のリハウスで売買をしたことがある友人や会社の同僚がいれば、その人から三井のリハウスを紹介してもらうことで、「5万円の謝礼」がもらえる制度(首都圏)もあります。

 ただし友人や会社の同僚から、事前に三井のリハウスに、「友人で不動産を売却したい人がいます」と連絡してもらう必要があります。そうすると、紹介者か売却者のどちらかに5万円の謝礼が支払われます。※首都圏以外は、3万円。参考:三井のリハウス「成約者様紹介特典」

②直接、値引き交渉をする

 今回の三井のリハウスを覆面調査したケースでは、ライバル不動産仲介r会社が不動産仲介手数料20%値引きのキャンペーンをしていたこともあり、「(仲介手数料の)値引きを検討します」と言ってくれました。また、別の売却事例(都内)では、訪問査定後に、「30%値引きします」とメールしてきた例もありました。

 「最近、首都圏では、半値近くまで仲介手数料を値引きするケースも出てきた」(中堅不動産仲介会社社員)という話もあるので、三井のリハウスの担当者に直接交渉してみるといいでしょう。

【関連記事】>>東急リバブルが手数料3割引きしたけど、きちんと売却してくれる? 記者が売却の過程、査定書、デメリットなどをレポート!

三井のリハウスの手数料の両手比率に注意!

囲い込み
三井のリハウスは両手比率が高い(出所:PIXTA)

 ここからは三井のリハウスが、不動産売却時に最も気を付けるべき「囲い込み」を行っていないかどうかについてみてみましょう。

 一部の不動産仲介業者や営業担当者は、手数料を稼ぐために、売主と買主の両方から不動産仲介手数料を取ろうとすることがあります。

 自社で扱っている売却物件を、自社を通じて買主に売ることができれば、売主・買主の双方から手数料を受け取ることができるので、収入が2倍になります。これは「両手取引」と言って、違法ではありませんが、問題が多いので違法にしている国もあります。

 たまたま両手取引になるのならいいのですが、悪質な不動産仲介業者の場合、両手取引を実現するために、買主の代理人である不動産仲介業者から売却物件に関する問い合わせがあっても「すでに買い手が決まっている」などと断ってしまうことがあります。

 これは「囲い込み」という違法行為です。売主からすれば、機会損失となるため、下手をすれば何百万円も損をすることになります。

 実際、「大手不動産仲介会社が売却中の物件は、問い合わせてもなかなか内覧させてくれなかったり、販売資料すら渡してくれないこともある」(中堅不動産仲介会社社員)という声はいまだに聞こえてきます。

 次の表は大手の不動産仲介会社について、2022年3月期の「両手取引の比率」と、「手数料率」とを試算したものです。

大手不動産会社の両手比率を試算(2022年版)
企業名 両手取引比率(%) 手数料率(%)
三井のリハウス 44.29 4.76
住友不動産販売 48.61 4.90
東急リバブル 37.38 4.53
野村不動産グループ 25.10 4.13
三井住友トラスト不動産 26.24 4.17
三菱UFJ不動産販売 27.92 4.22
みずほ不動産販売 25.61 4.15
大京穴吹不動産 38.83 4.58
大成遊楽不動産販売グループ 26.85 4.19
※公益財団法人不動産流通推進センター「2023不動産業統計集 (3月期改訂)」のデータを基に作成。取扱高順に掲載。手数料率は、手数料収入を取扱高で割ったもの。三菱地所リアルエステートサービス、東京建物不動産販売、中央日本土地建物グループ、積水ハウスグループ、イエステーション、伊藤忠ハウジングは、法人取引などの大型物件が多いなどの理由により、手数料利率が3.24%から6.48%に収まっていないため、除外した。

 「住友不動産販売」に次いで「三井のリハウス」の両手比率が高いことがわかります。「両手比率が高い」=「囲い込みをしている」というわけではありませんが、各社の営業姿勢を判断するいい指標にはなります。

 「囲い込み」が常態化している不動産業界なので、両手取引比率が高い不動産仲介会社と契約する際には「囲い込み」されないよう、注意をしましょう。

囲い込みを行わない不動産会社!

 不動産売却の際に、囲い込みを避けたいという人は、囲い込みを行わない不動産会社に依頼するのがポイントです。そこで、両手取引・囲い込みを行わないと明言しているSREリアルティ(旧SRE不動産)」を紹介します。

SRE不動産

 「SREリアルティ」は、SREホールディングス傘下の不動産仲介会社です。

 不動産の無料査定から売却まで対応。売却においては、売却専門の担当者がマンツーマンで高値売却を追求してくれます。

 査定時の入力は1分程度と簡単にできるので、囲い込みの心配なく不動産の査定や売却をしてほしい人は、ぜひ活用したいサービスです。

60秒で入力可能! 囲い込みのない不動産会社
公式サイトで詳細を見る >>
(無料査定も可能)
※査定可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県

【関連記事】>>大手不動産仲介会社は「両手取引」が蔓延?!  不動産売却時は「両手比率」が高い会社に注意を

三井のリハウスの会社概要や店舗ネットワーク

三井のリハウス HPトップ
三井のリハウス HPトップ

 「三井のリハウス」は、テレビCMを大量に流していることもあり、知名度が高い不動産仲介業者のひとつ。

 首都圏だと、「売却してくれる不動産を探しています」というチラシを毎週のように配布しています。

 実は「三井のリハウス」という名称はブランド名で、会社名は「三井不動産リアルティ」。個人向け不動産売買仲介、不動産賃貸を主力としています。

 では、三井のリハウスの会社概要をチェックしてみましょう。個人向け不動産仲介を行う「三井のリハウス」の店舗は、全国に291店舗(2022年4月)あり、不動産売買仲介取扱件数も4万1183件(2021年度)で、どちらも業界トップです。

三井のリハウスの会社概要
社名 三井不動産リアルティ株式会社
(ブランド名:三井のリハウス)
本社 東京都千代田区霞が関3丁目2番5号
資本金・上場の有無 200億円
売上高(連結) 179,010億円(2021年度)
従業員数 5,438名(連結、2022年4月1日現在)
不動産売買仲介取扱件数 4万1183件(2021年度)
店舗数

291店舗(三井のリハウス、2022年4月1日時点)

都内の主な店舗(売買) 赤坂、赤羽、麻布、飯田橋、池袋、上野、大井町、
恵比寿、荻窪、勝どき、蒲田、学芸大学、吉祥寺、
経堂、錦糸町、銀座、五反田、品川、渋谷、新宿、
自由が丘、中目黒、目黒など

自社サイトの販売力、掲載件数は?

 三井のリハウスの不動産販売力を調べてみます。「三井のリハウス」を含めた、不動産仲介会社大手3社の自社サイトPV(閲覧数)は以下のようになっています。

不動産仲介大手3社のPVを比較(売買だけでなく賃貸も含めた閲覧数)Similarwebで調査(2022年10月時点)
会社名 月間PV数
三井のリハウス 422万PV/月
東急リバブル 530万PV/月
住友不動産販売 556万PV/月

 以下は、不動産ベンチャー企業などの自社サイトのPVだ。

不動産ベンチャー企業などの自社サイトSimilarwebで調査(2022年10月時点)
サイト名 月間PV数 特徴
マンションノート 866万PV/月 口コミ、マンションの相場情報
マンションレビュー 713万PV/月 口コミ、マンションの相場情報
マンションマーケット 173万PV/月 口コミ、マンションの相場情報

 三井のリハウスのサイトは、大手3社の中では3位です。しかし最近では、ネット戦略を得意とするベンチャー企業がさまざまな新サイトを立ち上げており、PVでは追い抜かれているという状況です。

 なお、不動産サイトといえば、スーモ(SUUMO)などの不動産ポータルサイトが有名です。以下のように、三井のリハウスの20倍以上のPVがあります。

大手不動産ポータルサイトの月間PV数と比較※Similarwebで調査(2022年10月時点)
サイト名 月間PV数
三井のリハウス 422万PV/月
スーモ(SUUMO) 29900万PV/月
ライフルホームズ 12700万PV/月

 PV数の差を考えると、自社サイトもさることながら、こうした不動産ポータルサイトにきちんと登録していることが重要になってきます。

 ですが、不動産仲介会社は、外部不動産ポータルサイトへ登録する際に手を抜くことがあります。査定額を高く出し過ぎたために、売れる見込みが薄い場合などは、形だけ登録しておくというケースがあるのです。

 売却予定の物件掲載が手抜きをされていないか、下記のポイントを確認しましょう。

■不動産ポータルサイトに掲載する際のチェックポイント■
① 写真を10点以上掲載しているか
② 内装写真を掲載しているか
③ クリックしたくなるようなタイトル、説明文になっているか

 参考までに、各媒体に掲載中の売却不動産物件数も表にしました。

不動産仲介大手3社VSスーモ
売却不動産の掲載件数は?(単位:件)
  スーモ(suumo) 三井のリハウス (三井不動産リアルティ) 住友不動産販売 東急リバブル
東京都 35,663 7,120 5,930 4,478
神奈川県 19,630 4,021 1,351 2,760
埼玉県 11,608 2,014 287 670
千葉県 9,209 1,708 179 381
茨城県 2,127 90 12 4
群馬県 1,715 0 1 0
栃木県 1,852 0 5 0
関東合計 81,804 14,953 7,765 8,293
※調査日は2023年5月時点

 やはり、不動産ポータルサイトの方が掲載物件が多く、必然的に買主の目にも触れやすくなりますので、ポータルサイトへの登録をしっかりしてもらうことが重要です。

 また、不動産ポータルサイトへのアクセス数を、定期的に報告してもらうといいでしょう。

三井のリハウスの特徴

 では最後に、三井のリハウスの特徴を見てみましょう。

「チーム営業」

 三井のリハウスといえば「チーム営業」が特徴的。公式サイトでも「『チーム』を組んで、お客様のご要望に対しきめ細やかにサポートします」と記している通り、担当者2人で訪問してくることが多いようです。

 今回の調査における訪問査定でも、評判通り年配男性と中堅営業マンの2人組で売却予定の中古マンションにやってきました。紺色のスーツを着ていて、品の良い印象を受けます。

 査定の際は、レーザー計測器を使って天井の正確な高さを実測するなど、「他社とは一味違う」というところを見せてくれました。

 査定をした中古マンションがあるエリアは三井のリハウスの支店が多い地域であるため、「購入相談を多く抱えているので、早めに決まることが多いです」(三井のリハウスの営業担当者)とのこと。

 さらに、「折込チラシは、ほぼ毎週まいています。住友不動産販売や、東急リバブルよりも頻度は高いですよ」と自慢げに語っていました。

 なお、「是非うちで契約して欲しい」などの強引な対応は少なめでした。

買取サポート、売却保証、360°サポート

 「相続税の支払いのため、半年後までに現金化したい」などという要望を持つ人もいるでしょう。その場合に利用できるのが、三井のリハウスの「買取サポートシステム」「売却保証」といったサービスです。

■「買取サポートシステム」「売却保証」について

「買取サポートシステム」は、三井のリハウスが同時に複数の取引先不動産会社へ売却予定の物件を紹介し、各社の購入希望額などを取りまとめて売主に報告するというもの。便利なようですが、三井のリハウスの取引先だけですので、取引先が偏っています。

 もし、不動産を少しでも高く売りたいのであれば、三井のリハウス以外にも、複数の不動産買取会社に見積もりを依頼することを忘れないようにしましょう。最近は、買取してくれる不動産会社を一括して紹介してくれる一括査定サイトも登場しているので上手に活用したいところです。

「売却保証」はやや分かりにくいシステムです。最初は「専属専任媒介」で一般の人に売り出してみて、3カ月たっても売れ残った場合に、あらかじめ決めておいた価格で三井のリハウスが物件を買い取るというものです。

 しかし、「売却保証」は、査定価格で買い取ってくれるのではなく、「当社査定価格の90%以内」での売却になってしまいます。通常、売却保障の場合だと、相場の70%〜80%程度での売却が多いといわれますが、三井のリハウスの査定結果によっては、それを下回ることもあるでしょう。

 「売却保証」を使うと、売れるのは確実ですが、最初から買取業者に買ってもらったほうが高く売れる可能性もあります。やはり高値で売却したいのであれば、きちんと他にも査定してもらって、相場を知り、適切な売却価格で販売することをお勧めします。

■360°サポートについて

 三井のリハウスの「360°サポート」とは、事前に調査した設備・建物について、瑕疵(欠陥)があった場合に、売主や買主に対してその一部を保証する「無料サービス」です。

 大手不動産仲介会社を中心に、こうしたサービスを充実させる傾向にあります。「360°サポート」には、「設備チェック&サポートサービス」「建物チェック&サポートサービス」があります。

 「設備チェック&サポートサービス」は、物件に付属するエアコン・給湯器など40項目の住宅設備について、動作確認を実施した上で、故障時の修理費用も保証するというもの。修理費用は最大22万円(税込)です。

 製造から15年超30年以内の設備の場合は、保証額が3万3000円~11万円(税込)となります。保証額は大きくはないものの、無料のサービスとしてはありがたいところです。

 なお通常、売主の責任範囲は、「売買契約書に定める設備の修復義務期間」で1週間程度と定めることが多く、三井のリハウスの無料保証も、「引き渡し後7日間」の保障でしかありません。もし、買主も三井のリハウスを通じて買っている場合は、引き渡しから2年間が保証されます。

 一方、「建物チェック&サポートサービス」は、事前に調査した建物について、引渡し後に不具合が判明した場合、最大500万円(税込)まで三井のリハウスが修理費用・駆除費用などを負担するというものです。具体的なサポートの対象は以下の4つです。

  • 三井のリハウス「建物チェック&サポートサービス」の主な保証対象
  • ① 雨漏り
  • ② 建物構造上主要な部位の木部の腐食(一戸建てのみ)
  • ③ シロアリの害
  • ④ 給排水管の故障

 なお、法律上の売主の瑕疵担保責任は、「1カ月」から「半年間」程度で契約することが多いです。三井のリハウスでは、こうした慣習に合わせて、売主が責任を追及される可能性がある「半年間」だけ、保証します。その後に発生した欠陥については買主の責任となりますが、買主も三井のリハウスを通じて買っている場合は、残りの1年半について保証されます。 

 他のサービスなどと比べると、買主にとっては、「保険料数万円分」程度のサービスが、無償になっていると考えられます。

■国交省の「既存住宅売買瑕疵保険」とは?
 三井のリハウス「建物チェック&サポートサービス」の類似のサービスとしては、国交省が「既存住宅売買瑕疵保険」という制度を創設しています。「既存住宅売買瑕疵保険」は、建物の瑕疵について、500万円または1000万円まで補修費・調査費を保険金として支払うものです。保険期間は1年間または5年間です。
【既存住宅売買瑕疵保険 主な内容】
① 構造耐力上主要な部分
② 雨水の浸入を防止する部分
③ 旧排水管の水漏れ、逆勾配
④ 給排水設備・電気設備の機能停止
「既存住宅売買瑕疵保険」は、三井のリハウスの「建物チェック&サポートサービス」とほぼ同じ内容ですが、シロアリの害に対する保障がオプションとなっています。
 売主または買主がこの保険に加入する場合、まずは住宅検査会社に検査を依頼することが必要になります。建物のタイプや規模によって違いますが、加入料は検査を含めて5万〜10万円程度です。

※参考:三井のリハウス360°サポート

三井のリハウスに不動産売却を依頼しても大丈夫か?

 以上が、三井のリハウスの不動産売却の評判、実態を取材したものです。

 三井のリハウスは知名度もあるため売却を依頼する人が多いですが、ここまで書いてきたように、気をつけるべき点がいくつかあります。

 以下がそのポイントですので参考にしてください。

三井のリハウスで売却する時の注意点

・査定価格は、「やや安め」のことがあるので、他社にも査定依頼して比較する

手数料を値引きする営業所もあるので聞いてみる

両手比率が高いので囲い込みを受けないよう気を付ける。レインズの登録は、「契約当日中」「販売図面を添付」「広告の転載は可能」とお願いし、できれば翌日、店頭に出向いて、業者用レインズ画面で確認する

  実際に売却を依頼した人の口コミでは、丁寧な対応や安心感があったなどの声がありました。大手に売却を依頼したいという人は、上記の点に注意しつつ、査定を申し込んでみるとよいでしょう。

全国の不動産に対応可能!

 

「囲い込み」を行わない
不動産会社

「SREリアルティ」売却査定
60秒で入力可能! 囲い込みのない不動産会社
特徴 ・両手仲介、囲い込みを行わない
・上場企業のソニーグループが運営
・売却専門の担当者がマンツーマンで高値売却を追求
対応物件 マンション、戸建て、土地(建物付きを含む)、収益用不動産
対応エリア 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県
運営会社 SREホールディングス株式会社
>>SREリアルティの詳細記事はこちら

【関連記事】>>不動産一括査定サイト&査定業者19社を比較! 売却におすすめのサービスや特徴などを徹底解説

「大手不動産会社の売却・査定について徹底調査!」記事一覧
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・小田急不動産

三井のリハウスについて 質問 FAQ

Q三井のリハウスの評判は?
A

実際の査定結果では、やや安めの査定結果を出すという評判通りの結果だった。
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Q仲介手数料の値引きは?
A

最近では首都圏において若干の値引きに対応するケースもある。
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Q売却時の注意点は?
A

両手比率が高いので、囲い込みを受けないよう注意が必要。
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◆SREリアルティ(旧ソニー不動産)売却査定
60秒で入力可能! 囲い込みのない不動産会社
特徴 ・両手仲介・囲い込みを行わない
・上場企業のソニーグループ関連会社が運営
・売却専門の担当者がマンツーマンで高値売却を追求
対応物件 マンション、戸建て、土地(建物付きを含む)、収益用不動産
対応エリア 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県
運営会社 SREホールディングス株式会社
>>SREリアルティの詳細記事はこちら
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※不動産一括査定サイトとは、売却したい不動産の情報と個人情報を入力すれば、無料で複数社に査定依頼ができます。査定額を比較できるので売却相場が分かり、きちんと売却してくれる不動産会社を見つけやすくなる便利なサービスです。

◆SUUMO(スーモ)売却査定
SUUMO(スーモ)
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特徴 圧倒的な知名度を誇るSUUMOによる一括査定サービス
・主要大手不動産会社から地元に強い不動産会社まで2000社以上が登録
対応物件 マンション、戸建て、土地
紹介会社数 10社(主要一括査定サイトで最多)※査定可能会社数は物件所在地によって異なります
運営会社 株式会社リクルート住まいカンパニー(東証プライム子会社)
>>SUUMO(スーモ)の詳細記事はこちら
◆リビンマッチ
特徴

・マンション、戸建、土地のほか、工場、倉庫、農地の査定にも対応可能

1700社の不動産会社と提携

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫
紹介会社数 最大6社(売却6社、賃貸、買取)
運営会社 リビン・テクノロジーズ(東証グロース上場企業)

◆すまいValue
不動産一括査定サイトのすまいValue
簡単60秒入力、大手6社に査定依頼できる!
特徴 大手不動産会社6社が運営する一括査定サイト
対応物件 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート、一棟ビル
対応エリア 北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、愛知、岐阜、三重、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、岡山、広島、福岡、佐賀
運営会社 大手不動産会社6社(東急不動産、住友不動産販売、三井のリハウス、三菱地所の住まいリレー、野村の仲介+、小田急不動産)
>>すまいvalueの詳細記事はこちら
◆マンションナビ
マンションナビ
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特徴

マンションの売却に特化
・マンションを賃貸に出したい人の賃料査定にも対応
900社以上の不動産会社と提携

対応物件 マンション
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
運営会社 マンションリサーチ
>>マンションナビの詳細記事はこちら
◆HOME4U(ホームフォーユー)
HOME4U
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特徴 悪質な不動産会社はパトロールにより排除している
・20年以上の運営歴があり信頼性が高い
・1800社の登録会社から最大6社の査定が無料で受け取れる
対応物件 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
紹介会社数 最大6社
運営会社 NTTデータ・スマートソーシング(東証プライム子会社)
>>HOME4Uの詳細記事はこちら
◆いえカツLIFE
いえカツLIFE
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特徴

・対応可能な不動産の種類がトップクラス
共有持ち分でも相談可能
訳あり物件(再建築不可物件、借地権、底地権など)の査定も対応可能

対応物件 分譲マンション、一戸建て、土地、一棟アパート・マンション・ビル、投資マンション、区分所有ビル(1室)、店舗、工場、倉庫、農地、再建築不可物件、借地権、底地権
紹介会社数 最大6社(売買2社、買取2社、リースバック2社)
運営会社 サムライ・アドウェイズ(上場子会社)
>>いえカツLIFEの詳細記事はこちら
◆おうちクラベル
おうちクラベル
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特徴

・AI査定で、査定依頼後すぐに結果が分かる
・SREホールディングスが運営する一括査定サイト

対応物件 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート
紹介会社数 最大15社
運営会社 SREホールディングス株式会社(東証プライム上場企業)
>>おうちクラベルの詳細記事はこちら
◆イエウール
イエウール
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特徴

掲載企業一覧を掲載、各社のアピールポイントも閲覧可能
2000社以上の不動産会社と提携
・対応可能な不動産の種類が多い

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
紹介会社数 最大6社
運営会社 Speee
>>イエウールの詳細記事はこちら
◆LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)
LIFULL HOME'S
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特徴

日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S」が運営
2400社以上の不動産会社と提携
匿名査定も可能で安心

対応物件 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
紹介会社数 最大6社
運営会社 LIFULL(東証プライム)
>>LIFULL HOME'Sの詳細記事はこちら

 

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サイトロゴ suumo売却査定 home4u マンションナビ おうちクラベル イエウール ライフルホームズ リビンマッチ いえカツLIFE HowMa RE-Guide マイスミEX イエイ すまいValue
サイト名 suumo売却査定 HOME4U マンションナビ おうちクラベル イエウール ライフルホームズ リビンマッチ いえカツLIFE HowMa RE-Guide マイスミEX イエイ すまいValue
提携社数 2000以上 1800以上 2500 不明 1900以上 3691以上 1700以上 500以上 6400以上 29 800以上 1700以上 6
最大紹介社数 10
※物件所在地によって異なる
9 6 6 6 6 6 6 6 6 10 7 6
主な対応物件 マンション、戸建て、土地 マンション、戸建て、土地 マンション マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地 マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など
対応エリア 全国 全国 全国 全国 全国 全国 全国 東京、千葉、神奈川、埼玉 全国 全国 全国 全国 全国
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