未経験者が不動産業界に転職する場合の自己PRの考え方は? 経験者の場合の注意点も解説!

2022年6月16日公開(2022年6月16日更新)
梶本幸治:株式会社レコ 取締役・コンサルティング本部長

不動産・住宅業界への転職をお考えの方に対し、今回は「不動産業界への転職では、自己PRはどうすればいいの?」という質問について、不動産会社向けの集客・教育コンサルティングを行っている私、株式会社レコの梶本幸治が解説します。

不動産業界未経験で転職する場合の自己PRの考え方

不動産業界へ転職する際の自己PR
業界未経験の転職でアピールすべきことは?(出所:PIXTA)

 不動産業界への転職活動を行うにあたり、自分自身をどうアピールするのかは頭を悩ませるところです。

 そこで、今回はどのようにして自らの経歴をアピールすればいいのか、その方向性について、業界未経験者と経験者に分けて解説したいと思います。

 なお、不動産業界への転職といっても職種や会社の規模によって大きく異なりますので、今回のコラムでは、少数精鋭の地域密着型不動産会社へ営業職として応募することを前提といたします。

 まずは、業界未経験から不動産業界にチャレンジされる際の自己PRについて考えていきましょう。

不動産会社が業界未経験者を募集する理由は?

 自己PRを考える前にまず、不動産会社がなぜ業界未経験者を募集するのか、業界未経験者に何を期待するのかを解説し、そこから逆算して自己PRの方法を示します。

 「不動産業界の中途採用と言えば即戦力一択」の時代が長く続きました。しかし、最近は経験者にこだわらず未経験者歓迎の会社が増えています。

 今、思わず「経験者にこだわらず」と言ってしまいましたが、むしろ「不動産業界経験者お断り」の会社が確実に増えてきていると私は感じています。

 他業界の営業に比べ、属人的要素の強い不動産営業なら、未経験者を雇うよりも経験者を雇ったほうが良さそうです。しかし、なぜ「不動産業界経験者お断り」なんていうことになってしまうのでしょうか。

 答えは簡単です。多くの不動産会社が「不動産業界経験者は信用できない」と考えているからです。

 先ほども申し上げました通り、不動産営業というのは属人的要素の強い職種です。つまり、営業担当者の日々の行動や仕事の内容を、会社側が把握しにくい仕事なのです。

 会社側が把握しにくいということは、営業担当者が裏で悪事をしていても分からないということになります。

 「裏で行う悪い事」も多岐にわたります。例えば、お客さまに虚偽の物件説明を行ったり、手付金を着服するといった法に触れる行為。司法書士や土地家屋調査士を自分の取引で使ってあげる見返りに、バックマージンを要求するといった職業倫理上の悪い事もあります。

 その他にも、仕事中に公園の横に車を止めて昼寝したり、お客さまのところに行くと嘘を付いてパチンコに行ったり、直帰したりといった、かわいらしい(?)悪い事までいろいろあります。

 不動産業界経験者を採用すると、これらの「悪い事」をするかもしれないという心配が拭い切れません。不動産業界には、不動産会社を転々とする営業担当者(業界用語で「渡り(わたり)」などと呼ばれる人たち)も多く、このような方々は不動産実務にも精通していますが、不動産実務の「悪い事」にも精通しているものです。

 このような事情から、不動産会社も「未経験者は教育にコストがかかって大変だけど、何をするか分からない経験者を採用するほうがリスクだ」と考えるようになったのかもしれませんね。

業界未経験者の場合は、真面目さをアピールする

 それでは、話をもとに戻して転職時の自己PRに触れていきますが、不動産会社が業界未経験者に期待することは、「クリーンで他の不動産会社の色がついていないこと」です。

 ですから、業界未経験の方がPRすべき点は「真面目にコツコツ業務に取り組み、お客さまのことを第一に考える」ことであると考えます。

 もちろん、中途採用ですから他業界で培ったスキルや今までのキャリアは存分にアピールしてほしいのですが、「この人、そこそこスキルはありそうだけど、人間的に信用できないかも」と思われてしまっては、元も子もありませんよね。

 従って、業界未経験で不動産会社へ応募される際の自己PRは「ひと癖あるけど仕事はできる」ような雰囲気ではなく、「真面目でコツコツタイプの私ですが、こんなスキルやキャリアがあります」という方向性でアピールしてみてはいかがでしょうか。

不動産業界経験者なら実績をアピールするが、注意点もある

 では次に、不動産業界経験者が不動産会社へ転職する際の自己PR方法を見ていきましょう。

 もう、これはハッキリしています。アピールできる点は「結果オンリー」です。

 不動産業界歴、取り扱ったことのある物件種別やエリア、売り上げた業績、もうこれしかアピールすべきことはありません。

 ただ、「単なる売り子」としての販売実績だけでなく、仕入れやマーケティング、士業とのパイプなどがアピールできればベターだとは思います。

 逆に40歳以上の経験者で「販売実績」しかアピールできない場合は、なかなか厳しい転職活動になると覚悟しなければなりません。

不動産業界経験者で実績が重視されないケース

 しかし、不動産業界経験者が不動産会社へ転職する際に、今までの結果・業績をあまり重視されないケースもあります。それは「賃貸営業から売買営業」への転職です。

 と言いますのも、不動産売買営業畑の方は「賃貸の仕事より売買の仕事のほうが上」と考えておられる方が多いため(実際にそんなことはないのですが…)、「そろそろ賃貸から売買にステップアップしたいと思い、御社に応募させていただきました」と言えば、なかなかのアピールになります。

 ただし、この場合も「真面目でコツコツタイプの私ですが、こんなスキルやキャリアがあります」という方向性で自己PRを行ったほうがよいでしょう。

 それでは、あなたの自己PRが、応募先の不動産会社に評価されることを願っています。

【関連記事はこちら】>>不動産業界への転職はおすすめ? 未経験での転職で「成功する人」「失敗する人」

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