都心の人気住宅地の駅から近い場所に、戸建てのマイホームを建てる! そんな大きな夢を、自宅と賃貸併用の住宅で叶えたのが、中村義仁さんだ。その手法とは?
投資経験を積んで都心の人気エリアを狙う
中村さんが指さす物件は、東急田園都市線駒沢大学駅から徒歩5分という好立地のマイホームだ。
住環境に定評ある垂涎の地に、普通のサラリーマンがマイホームを建てた。しかも、住宅ローンの返済の半分以上は家賃でまかなえる! こんなウマイ話を実現できたのは、緻密な計画と地道な取組みの成果だ。
とはいえ、道は険しかった。
マンションの1室を競売で落札して大家となったが、地方中古アパートは苦労の連続。
だが、転んでもタダでは起きず、都心に狙いを定めて不動産投資戦略を変更した。これがマイホームへの第一歩となった。
半分強を自宅にして住宅ローンを利用
人気住宅地の世田谷で、しかも駅から徒歩圏となれば、もちろん地価は高い。「でも、割安な土地が存在するんです」と中村さんは明かす。目を付けたのは“ワケあり地”だ。
「クルマの通れる公道に面した部分が狭い旗竿地や傾斜地、行き止まりの土地(どんつき)、イレギュラーな形状の土地などは、坪単価がかなり低くなります。そんな土地でも、家は建つんだから利用の仕方次第です」と、割り切った考え方を教えてくれた。
確かに、駒沢の物件も前面の私道は坂道で、行き止まりになっている。段差もあって、もちろんクルマは通れない。でも、大通りからはたったの20歩。言われてみなければ、不便さなど感じない。