自宅近くの物件をこまめに手入れし、入居者とのやり取りに心を砕く──。そんなアパートの大家さんのイメージをくつがえす投資法があった!
空室いっぱいの地方の悪条件の物件を、みごとに高利回り優良投資案件に変えるノウハウを大公開する。
転勤族の会社員が
地方物件のオーナーに
寺尾恵介さん 横浜市在住。2003年から不動産投資の勉強を始め、1年後には物件を購入した。その後、勤務先が都内に移り、遠隔経営オーナーに。持ち前の営業テクニックを武器に各業者さんとの関係向上に努めて、空室撲滅に成功。キャッシュフロー1カ月100万円の目的を達成し、脱サラを果たした。その軌跡はブログ『投資家けーちゃん 勝利への道程』(http://www.toushika-keichan.com)で。
損害保険会社に勤めていた寺尾恵介さんが不動産投資に目覚めたのは、「経済的な自由を得たかったから」。副収入を確保しておけば、生き方の幅が広がると考えたのだ。
そこで、全9戸の木造アパートを購入した。立地は赴任地の富山県など。転勤族の寺尾さんは地方物件のオーナーになってしまったのだ。
利益率は都市部の2倍
一方、空室リスクも
寺尾さんが転勤先の富山県のアパートを購入したのは、「利益率が圧倒的に高いから」。それに、お買い得物件を見つけるには、目利きできることが重要。
だとすると、「今、住んでいる場所なら事情がよくわかるから安心」という、実に明快な理由だ。利回りはおおむね大都市物件の2倍程度というから、確かに高い。
一方で、リスクもある。都市部に比べて人口が少ない分、深刻な空室リスクにさらされるのだ。「そうはいっても、近隣には満室の物件もあります。オーナーの工夫次第、経営努力で空室を埋められるはず」と、寺尾さんは考えた。