高利回りが魅力の地方の中古アパート投資。人間関係の構築やコストパフォーマンスを踏まえたリフォーム、経費削減などで、利回り約25%を実現したノウハウを紹介しよう!
収益の安定化を目指し不動産投資をスタート
輸入化粧品を扱う小さな会社の経営者でもある石原博光さん。事業は比較的順調だったものの、一つのビジネスモデルに頼った収益構造のもろさに不安を感じ、収益の安定化を目指し不動産投資を始めたという。
「たまたま立ち寄った書店で数年前に購入したアパート投資法の本を再び読み直し、『これしかない!』と思ったんです(笑)。その日から物件探しをスタートしました」
本を1冊読んだだけの知識で始めた不動産投資だが、2002年に自宅兼自社ビルを建てたのを皮切りに、04年に初めての収益アパートを手に入れ、現在では72戸の投資物件を所有、年間家賃5000万円を実現するまでになった。その成功のポイントを探ってみたい。
人間関係の構築が成功の秘訣
各分野のキーマンを押え芋づる式に関係を広げる
最初の投資物件となったのは、千葉県旭市にある築19年の2棟の木造アパート。ホームズやアットホームといった不動産専門のポータルサイトや、不動産各社のホームページで物件を検索していたところ、利回りが相場に比べ不自然なほど低い中古アパートがあることに気づいた。
「そのころの周辺の相場は表面利回り15~16%くらい。売値などの条件を考えると20%程度あってもおかしくない物件なのに、『利回り10%』となっていました。不審に思って問い合わせると、2棟建て物件の1棟分だけの収入で購入価格を割った利回りが表示されていたんです」
つまり、記入ミスで実際の半分の利回りが表示されていたのだ。これはやや極端な例ながら、表記などの間違いは珍しくないという。
「毎日5時間はネットを検索していたので自然と相場観が身についていました。だからこそ“異常値”を発見し、優良物件を獲得することができたのです。初心者は毎日情報に触れておくことも重要だと思います」