屋根リフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!

屋根リフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!
2022年10月10日公開(2022年11月18日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

屋根リフォームを検討しているなら、まずは「価格・費用相場」や「一般的な工期」について確認することが大切だ。また、屋根リフォームで注意すべきポイントや、失敗しない業者の選び方について解説する。

屋根リフォームの費用相場と工事期間

 屋根リフォームの費用相場と工事期間は、以下の通り。

リフォーム内容 費用(目安) 工期(目安)
スレート屋根の塗り替え
(約100㎡:1、2階)
25万〜45万円程度 6〜8日
遮熱塗料で塗り替え
(約100㎡:1、2階)
35万〜60万円程度 6〜14日

瓦屋根の補修

(約85㎡)

40万円〜 3日
スレート屋根の棟板金交換 10万円〜 1日
カバー工法
(約100㎡:1、2階)
(スレート→ガルバリウム鋼板)
180万円程度 5〜10日

ふき替え

(約100㎡:1、2階)
スレート→ガルバリウム鋼板)

150万〜250万円程度 7〜14日

足場費用

(約100㎡:1、2階)

50万円程度 半日〜1日

屋根リフォームの種類

 屋根は雨にも紫外線にも晒され、住まいを形作るパーツの中で最も過酷な環境に置かれている。雨から家を守る一番の主役であり、その機能を保つには定期的なメンテナンスが必須だ。ここでは、主な屋根リフォームの種類を紹介する。

屋根の塗り替え

スレート屋根も経年劣化で塗り替えが必要(出典:PIXTA)
スレート屋根も経年劣化で塗り替えが必要(出典:PIXTA)

 屋根の塗り替えは、スレートやガルバリウム鋼板の屋根の場合は必須となるリフォームだ。

 使用する塗料によって費用や耐用年数が変わるが、概ね10年おきに行うとよいだろう。また、スレート屋根の場合は塗り替えにあわせて「棟板金」と呼ばれる金属部材も交換しよう。

屋根のカバー工法(重ねぶき)

カバー工法のイメージ(出典:LIXIL | 太陽光発電・外壁・屋根 | T・ルーフシリーズ )
カバー工法のイメージ(出典:LIXIL | 太陽光発電・外壁・屋根 | T・ルーフシリーズ

 既存の屋根をそのままにして、上からルーフィングと呼ばれる下地防水シート、軽量の金属屋根材の順に被せる工法。20〜30年目に行うとよい。

 スレートやガルバリウム鋼板などのように平板の屋根なら基本的に施工できる。既存の屋根の撤去・処分の必要がないため、その分の費用・コストを節約できる。カバー工法ができるのは1回のみなので、できるだけ耐久性の高い資材を選ぶとよい。

屋根のふき直し

ガルバリウム鋼板施工例(出典:淀川製鋼所「ヨドHyperGLカラー ハイブリッド」)
ガルバリウム鋼板施工例(出典:淀川製鋼所「ヨドHyperGLカラー ハイブリッド」

 既存の屋根を撤去し、下地から新しいものに交換する方法で、20〜30年おきに行うとよい

 カバー工法ができない瓦屋根や、スレートやガルバリウム鋼板屋根でも下地が傷んでいる場合、すでに1回カバー工法を行っている場合に適用する。

 既存の屋根の撤去・処分が必要なため費用は高くなるが、屋根の外観・機能ともに一新でき、重い瓦を軽量のガルバリウム鋼板に変更するなどにより耐震性を向上させることもできる。

屋根リフォームの工事費用を予算内に抑えるためのポイント

 屋根リフォーム費用の実際は、屋根の現状や面積、工法によって大きく変わってくる。工事費用を予算内に抑えるポイントを説明していこう。

外壁やベランダ・バルコニーリフォームもあわせて行う

屋根リフォーム時は外壁もあわせてメンテナンスしたい(出典:PIXTA)
屋根リフォーム時は外壁もあわせてメンテナンスしたい(出典:PIXTA)

 屋根リフォームでは、基本的に足場を組むことになる。

 足場は設置・解体するごとに費用がかかるため、屋根リフォームと同じく足場を組む必要がある外壁やベランダ・バルコニーリフォームを同時に行うと、トータルのコストを下げることができる。

補助金を利用する

 屋根リフォームの際、断熱・遮熱や耐震に関わる施工を行う場合は補助金の対象となる可能性がある。事前申請が必要な場合が多いので、屋根リフォームを検討する際にあわせて要件などを調べておくとよいだろう。

予備費も予算に入れておく

 リフォームの見積もりはしっかりと現場調査を行った上で出されるが、実際に工事が始まってから問題が見つかり、追加工事が発生する場合も実は多い。最初に「これくらい」と考えた予算に1〜2割の予備費を含めた金額を最終的な予算としてみておけば、思わぬ予算オーバーに慌てずに済む。

屋根リフォームの検討から施工完了までの流れ

 納得のいく屋根リフォームを行うためには、リフォームの流れとやるべきことについて知っておくことが大切だ。リフォームの検討から施工完了までの流れを説明していく。

1)築年数にあわせ、屋根リフォームを検討

 屋根には、塗り替えなら10〜15年、スレート屋根の棟板金取り替えは10年、ふき替えは20〜30年と、それぞれリフォームのタイミングがある。築年数や前回の屋根リフォームから数えてこれらのタイミングが近づいたら、屋根リフォームの検討を始めよう。

2)予算を決める

 次に、リフォームにかける予算を決めよう。希望するリフォーム内容の費用相場を把握し、手元の余裕資金で賄うか、ローンを使うかなど資金調達の方法を検討する。ローンを利用する場合は、金利や月々の返済額、返済期間を考慮し、無理のない計画を立てるようにしたい。

3)リフォーム業者を探す

 リフォーム内容と予算を決めたら、依頼するリフォーム業者を探そう。ここで重要なのは、複数のリフォーム業者に同じ内容で概算見積もりを依頼すること。一社一社調べて連絡する方法もあるが、リフォーム業者比較サイトなどでのWeb一括見積もりサービスなら手間がかからず便利だ。

4)現場調査

 概算見積もりを出してもらったリフォーム業者からさらに候補を2、3社に絞り、現場調査を依頼しよう。現場調査により、希望するリフォームが可能かどうかを判断してもらい、正確な見積もりを出してもらうことができる。希望するリフォームのイメージ写真や要望リスト、家の図面があると、よりスムーズに話が進められるだろう。

5)詳細見積もりとプランの比較

 現場調査後1〜2週間ほどで、それぞれの会社からリフォームプランと見積もりが届く。各社を比較して、工事を依頼する会社を決めよう。提示されたプランと費用だけでなく、担当者の対応なども考慮して検討したい。

6)リフォーム業者と契約

 依頼する会社を決め、リフォームプランが確定したら、契約を結ぶことになる。契約書にある契約内容や図面、費用の支払い方法と時期、アフターフォローについては特によく確認しよう。

7)リフォーム工事開始

 契約を結んだら、いよいよ工事のスタートだ。工事の際は騒音や振動、工事車両の出入りなどで近所に迷惑をかける可能性がある。挨拶回りはリフォーム業者が行ってくれる場合もあるが、きちんと自分自身で着工前に近所への挨拶をしておこう。

8)施工完了・引き渡し

 工事が完了すると、引き渡し前にリフォーム業者による竣工検査が行われる。この際に業者任せにせず、自分の目でもしっかり確認しよう。問題がなければ工事完了確認書にサインをして、引き渡しとなる。万一、あとから不具合が見つかったときのために、保証やアフターフォローについても確認しておこう。

屋根リフォームで注意するポイント

 屋根のリフォームは、よりよい住まいにするために時間もお金もかけて行うものだ。「こんなはずじゃなかった」「思った通りにならなかった」といった失敗を避けるために、屋根リフォームの前に確認すべきポイントを紹介する。

梅雨・雪のシーズンを避ける

 当然ながら、屋根はもっとも雨や雪の影響を受けやすい部分なので、リフォームの際に雨は厳禁。雪も避けた方がいいとされている。工事が進まないだけでなく、建物自体にも悪影響が及ぶ。

 梅雨や台風シーズン、雪の降る時期は避け、気候が安定している春や秋に依頼することがおすすめだ。

予算を絞りすぎていないか

 現在は、Webで簡単にリフォームの相場や概算見積もりを知ることができるが、予算はあまり絞りすぎないようにしよう。工事を始めてから問題が見つかり、追加費用が発生する場合もある。

 ギリギリの予算で工事を依頼すると、追加工事に対応しきれず予定通りの仕上がりにならなかったり、大幅な予算オーバーとなってしまったりする。予算には、ある程度余裕を持たせておくことが大切だ

屋根リフォーム業者の探し方

 屋根リフォームの際に重要なのが見積もりだ。現在はWebから手軽に概算見積もりを得ることもできるが、正確な見積もりは現場調査が必要となる。見積もりを取る上でのポイントについて、以下説明する。

一括見積もりを使い、3〜5社程度を比較

 見積もりは複数社から取るようにしよう(相見積もり)。複数のリフォーム業者を比較することによって、費用の相場や、各社の対応や提案内容の違いが見えてくる。打ち合わせにはそれぞれ時間も手間もかかるため、具体的には3〜5社程度が適当だろう。

同じ条件で依頼・比較する

 相見積もりの際は、各社に同じ条件で見積もりを出してもらうことが重要だ。リフォーム業者ごとに異なった要望や条件を伝えてしまうと、比較する意味がなくなってしまう。リフォーム内容や予算などの条件をはっきりさせた上で、見積もりを依頼しよう。

見積もり依頼でやってはいけないこと

  • ・他社の見積もりを見せて「これより下げてほしい」と迫る
  • ・条件や内容を変えて何度も見積もりを出させる
  • ・断りの連絡を入れない

 上記のような対応はNGだ。リフォーム業者はそれぞれ現場調査をして、プランを考えて見積もりを作成し、提案してくれている。その時間や労力を考慮し、余計な負担をかけない・失礼のない対応を心がけたい。

信頼できる屋根リフォーム業者の選び方

 屋根のリフォームの成否のカギを握るのが、リフォーム業者選びだ。しかし、数多くの会社の中から、どのように選んだらよいのか迷う人も多いだろう。ここでは、リフォーム業者選びに失敗しないために押さえておきたいポイントを説明する。

施工実績

 リフォーム業者には、それぞれ得意分野がある。まずは、自分たちが希望するリフォームと同じ分野での実績があるかどうかを確認しよう。屋根リフォームであれば、一般的なスレート屋根の葺き替え工事なのか、瓦屋根の補修なのかで、得意とする会社が異なるケースもあるので、事前に確認しておきたい。

 施工実績は、リフォーム業者のWebサイトやパンフレット、リフォーム業者比較サイトなどで見ることが可能だ。

コミュニケーション力と提案力

 現在の屋根の悩みや解決したいこと、要望を丁寧にくみ取るコミュニケーション力や、ヒアリングにもとづいて最適なプランを提示する提案力も重要だ。複数のリフォーム業者に現場調査・見積もり依頼をするとその違いがよく見えてくるだろう。担当者との相性や、話しやすさもチェックしておこう。

自宅からの近さ

トラブル時にすぐ駆けつけてくれるような業者が望ましい(出典:PIXTA)
トラブル時にすぐ駆けつけてくれるような業者が望ましい(出典:PIXTA)

 リフォーム業者とは、打ち合わせから実際の工事、竣工後のアフターフォローまで含めれば、それなりに長い間お付き合いをすることになる。

 なるべく自宅に近いエリアにある会社の方が、すぐに対応してもらえる安心感があり、心強い。

口コミなどの評判

 大手や施工実績が豊富な会社でも、施主からの評価が高いとは限らない。Googleやリフォーム業者比較サイトなどの口コミも参考にするとよいだろう。

保証とアフターサービス

 リフォーム完了後に不具合が出た場合などは、保証やアフターサービスが重要となる。契約前にその点もよく確認したい。リフォーム瑕疵(かし)保険に加入している会社なら、工事中や工事完了後に第三者からの検査を受けることができ、工事完了後に欠陥が見つかった場合に無償で対応してもらうことができる。

 屋根リフォームの後、雨漏りが発生したというケースも少なくない。こうした場合に備えて、瑕疵保険・保証・アフターサービスが充実している業者に依頼しよう。

一括見積もりを使い、3〜5社程度を比較

 見積もりは複数社から取るようにしよう(相見積もり)。複数のリフォーム業者を比較することによって、費用の相場や、各社の対応や提案内容の違いが見えてくる。打ち合わせにはそれぞれ時間も手間もかかるため、具体的には3〜5社程度が適当だろう。

 相見積もりの際は、各社に同じ条件で見積もりを出してもらうことが重要だ。リフォーム業者ごとに異なった要望や条件を伝えてしまうと、比較する意味がなくなってしまう。リフォーム内容や予算などの条件をはっきりさせた上で、見積もりを依頼しよう。

見積もり依頼でやってはいけないこと

  • ・他社の見積もりを見せて「これより下げてほしい」と迫る
  • ・条件や内容を変えて何度も見積もりを出させる
  • ・断りの連絡を入れない

 上記のような対応はNGだ。リフォーム業者はそれぞれ現場調査をして、プランを考えて見積もりを作成し、提案してくれている。その時間や労力を考慮し、余計な負担をかけない・失礼のない対応を心がけたい。

 以上のようなポイントに注意して、一括見積もりサイトなどを活用しながら、屋根リフォーム業者を選ぶとよいだろう。

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