ポーチリフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!

ポーチリフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!
2022年10月10日公開(2022年11月18日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

ポーチリフォームを検討しているなら、まずは「設備の価格・費用相場」や「一般的な工期」について確認することが大切だ。また、ポーチリフォームで注意すべきポイントや、失敗しない業者の選び方について解説する。

ポーチリフォームの費用相場と工事期間

 ポーチリフォームの費用相場と工事期間は、以下の通り。

リフォーム内容 費用(目安) 工期(目安)
タイルの張り替え 5万〜10万円程度/5㎡ 1日
手すりの設置 6万〜15万円程度 1日
ひさしの設置(既製品) 20万〜50万円程度 1〜2日
階段の設置 10万〜20万円程度 1〜2日
スロープの設置 20万〜35万円程度 2〜7日

ポーチリフォームの種類

 ポーチとは、家の玄関前にあるひさし付きの空間を指す。小さなスペースだが、住まいの顔となる大切な場所だ。また、毎日利用する場所のため、使いやすさも非常に重要となる。ここでは、ポーチリフォームの種類を紹介する。

タイルの張り替え・補修

玄関ポーチは防汚・清掃性が高いタイルを選ぶとよい(出典:LIXIL/スーパーグレイズ サイドウォーク)
玄関ポーチは防汚・清掃性が高いタイルを選ぶとよい(出典:LIXIL/スーパーグレイズ サイドウォーク

 玄関ポーチは日々人の出入りがあり、雨や土・泥などで汚れやすい場所でもある。

 そのため、玄関ポーチに使うタイルは、すべりにくいもの、汚れにくく手入れがしやすいものを選ぶとよい。また、住まい全体の雰囲気に合うものを選ぶことも大切だ。

手すりの設置

シャローネ シリーズ/歩行補助手すり (出典:YKK AP株式会社)
シャローネ シリーズ/歩行補助手すり (出典:YKK AP株式会社

 玄関ポーチは地面より一段高くなっており、段差が設けられていることが多い。玄関の出入りをスムーズ・安全にできるよう、手すりの設置もよく行われるリフォームだ。

 玄関ポーチでは基本的に壁のない場所に手すりを付けることが多く、その場合はポーチの床や階段に穴を開けて支柱を立て、その上で手すりを設置する。そのため、屋内の手すり工事よりも費用が高くなることを頭に入れておこう。

ポーチ屋根のひさしを設置・取り替え

ルシアス シリーズ/ひさし(出典:LIXIL)
ルシアス シリーズ/ひさし(出典:LIXIL

 玄関ポーチのひさしは、ステンレスやアルミ製などの既製品を設置する場合と、オーダーメードで造る場合がある。

 既製品の方が費用は抑えられるが、オリジナルのひさしを造作する場合は、住まいの雰囲気に合わせるなど、より細かくニーズを反映させることが可能だ。

階段

 玄関ポーチの段差が大きい場合などで新たに階段を設置する、既存の階段を交換・修繕するといったリフォームがある。将来的に手すりを設置する可能性がある場合は、合わせて設置しておくとよい。後から手すりを追加する場合は基礎工事費用がかかるため、階段設置と同時に手すりを付けておく方がトータルで考えるとコストダウンとなる。

スロープ

スロープと手すりが設置された玄関ポーチ(出典:PIXTA)
スロープと手すりが設置された玄関ポーチ(出典:PIXTA)

 玄関ポーチにスロープを設置すると、車椅子やベビーカーでの出入りが楽になる。ただし、スロープの設置には敷地に現状の3倍ほどのスペースが必要となるため、十分な敷地を確保できるかよく検討しよう。

ポーチリフォーム費用を予算内に抑えるためのポイント

 実際のポーチリフォーム費用は、玄関ポーチの現状や広さ、施工箇所の数によって大きく変わってくる。工事費用を予算内に抑えるポイントを説明していこう。

材料・設備のグレードを検討する

 例えば階段一つとっても、どの製品を選ぶかで費用は大きく違ってくる。ポーチ関連製品はどれも豊富なバリエーションがあるので、予算に合ったグレードの商品を選びたい。

リフォームで重視するポイントを絞る

 玄関ポーチの工事は、門扉やアプローチなど門から玄関のエクステリアと併せて行うことも多い。あれもこれもと製品・資材のグレードやデザインにこだわれば、費用はどんどん膨らんでしまう。「高級感のあるエントランスにしたい」「バリアフリーを徹底したい」など、重視するポイントを決めて費用のかけ方にメリハリをつけるようにしたい。

予備費も予算に入れておく

 リフォームの見積もりはしっかりと現場調査を行った上で出されるが、実際に工事が始まってから問題が見つかり、追加工事が発生する場合も実は多い。最初に「これくらい」と考えた予算に1〜2割の予備費を含めた金額を最終的な予算としてみておけば、思わぬ予算オーバーに慌てずに済む。

ポーチリフォームの検討から施工完了までの流れ

 納得のいくポーチリフォームを行うためには、リフォームの流れとやるべきことについて知っておくことが大切だ。リフォームの検討から施工完了までの流れを説明していく。

1)玄関ポーチの「こうしたい」を具体化・情報収集

 まずは、現在の住まいの玄関ポーチにおいて不満を感じている点、こうしたいという希望を家族で出し合おう。その上で、それらの不安や希望に対して具体的にリフォームで何ができるのかを書籍や雑誌、Webなどで調べ、リフォーム内容を決めていく。

2)予算を決める

 次に、リフォームにかける予算を決めよう。希望するリフォーム内容の費用相場を把握し、手元の余裕資金で賄うか、ローンを使うかなど資金調達の方法を検討する。ローンを利用する場合は、金利や月々の返済額、返済期間を考慮し、無理のない計画を立てるようにしたい。

3)リフォーム業者を探す

 リフォーム内容と予算を決めたら、依頼するリフォーム業者を探そう。ここで重要なのは、複数のリフォーム業者に同じ内容で概算見積もりを依頼すること。一社一社調べて連絡する方法もあるが、リフォーム業者比較サイトなどでのWeb一括見積もりサービスなら手間がかからず便利だ。

4)現場調査

 概算見積もりを出してもらったリフォーム業者からさらに候補を2、3社に絞り、現場調査を依頼しよう。現場調査により、希望するリフォームが可能かどうかを判断してもらい、正確な見積もりを出してもらうことができる。希望するリフォームのイメージ写真や要望リスト、家の図面があると、よりスムーズに話が進められるだろう。

5)詳細見積もりとプランの比較

 現場調査後1〜2週間ほどで、それぞれの会社からリフォームプランと見積もりが届く。各社を比較して、工事を依頼する会社を決めよう。提示されたプランと費用だけでなく、担当者の対応なども考慮して検討したい。

6)リフォーム業者と契約

 依頼する会社を決め、リフォームプランが確定したら、契約を結ぶことになる。契約書にある契約内容や図面、費用の支払い方法と時期、アフターフォローについては特によく確認しよう。

7)リフォーム工事開始

 契約を結んだら、いよいよ工事のスタートだ。工事の際は騒音や振動、工事車両の出入りなどで近所に迷惑をかける可能性がある。挨拶回りはリフォーム業者が行ってくれる場合もあるが、きちんと自分自身で着工前に近所への挨拶をしておこう。

8)施工完了・引き渡し

 工事が完了すると、引き渡し前にリフォーム業者による竣工検査が行われる。この際に業者任せにせず、自分の目でもしっかり確認しよう。問題がなければ工事完了確認書にサインをして、引き渡しとなる。万一、あとから不具合が見つかったときのために、保証やアフターフォローについても確認しておこう。

ポーチリフォームで注意するポイント

 ポーチリフォームは、よりよい外構にするために時間もお金もかけて行うものだ。「こんなはずじゃなかった」「思った通りにならなかった」といった失敗を避けるために、ポーチリフォームの前に確認すべき4つのポイントについて説明する。

イメージが明確で、家族で共有できているか

玄関ポーチのリフォームは家族みんなでよく相談(出典:PIXTA)
玄関ポーチのリフォームは家族みんなでよく相談(出典:PIXTA)

 リフォームで解決したい問題と、完成イメージを明確にしておこう。また、それらを家族で共有できていることも重要だ。家族の1人や一部だけの考えが突っ走ると、せっかくのリフォームが家族の不満のもととなりかねない。

 イメージをはっきりさせるには、雑誌やWebなどで「こうしたい」と思うリフォーム例の写真をいろいろと集めてみるとよいだろう。機会が得られるなら、ショールームなどで実物を見たり、実際にリフォームした庭を見せてもらったりするとよりイメージがつかみやすくなる

将来のことまで考えたプランになっているか

 住まいは築年数に応じてメンテナンスが必要となるため、住み続ける限りは1回のリフォームで終わることがない。美観を保つためのリフォームであったとしても、今後、家族が高齢になった場合に備えて、ポーチに手すりやスロープの設置を検討するといいだろう。

 住まいの長期的なメンテナンス計画や、子供の成長や親の介護など家族の変化も視野に入れた上で、今回のリフォームプランを考えよう。 

予算を絞りすぎていないか

 現在は、Webで簡単にリフォームの相場や概算見積もりを知ることができるが、予算はあまり絞りすぎないようにしよう。工事を始めてから問題が見つかり、追加費用が発生する場合もある。ギリギリの予算で工事を依頼すると、追加工事に対応しきれず予定通りの仕上がりにならなかったり、大幅な予算オーバーとなってしまったりする。予算には、ある程度余裕を持たせておくことが大切だ。

信頼できるポーチリフォーム業者の選び方

 数多くの会社の中から、どのようにリフォーム業者を選んだらよいのか迷う人も多いだろう。ここでは、リフォーム業者選びに失敗しないために押さえておきたいポイントを説明する。

施工実績

 リフォーム業者には、それぞれ得意分野がある。まずは、自分たちが希望するリフォームと同じ分野での実績があるかどうかを確認しよう。施工実績は、リフォーム業者のWebサイトやパンフレット、リフォーム業者比較サイトなどで見ることが可能だ。

コミュニケーション力と提案力

 現在の玄関ポーチの悩みや解決したいこと、要望を丁寧にくみ取るコミュニケーション力や、ヒアリングにもとづいて最適なプランを提示する提案力も重要だ。複数のリフォーム業者に現場調査・見積もり依頼をするとその違いがよく見えてくるだろう。担当者との相性や、話しやすさもチェックしておこう。

自宅からの近さ

身近なリフォーム業者に相談するとよい(出典:PIXTA)
身近なリフォーム業者に相談するとよい(出典:PIXTA)

 リフォーム業者とは、打ち合わせから実際の工事、竣工後のアフターフォローまで含めれば、それなりに長い間お付き合いをすることになる。

 なるべく自宅に近いエリアにある会社の方が、すぐに対応してもらえる安心感があり、心強い。

口コミなどの評判

 大手や施工実績が豊富な会社でも、施主からの評価が高いとは限らない。Googleやリフォーム業者比較サイトなどの口コミも参考にするとよいだろう。

保証とアフターサービス

 リフォーム完了後に不具合が出た場合などは、保証やアフターサービスが重要となる。契約前にその点もよく確認したい。リフォーム瑕疵(かし)保険に加入している会社なら、工事中や工事完了後に第三者からの検査を受けることができ、工事完了後に欠陥が見つかった場合に無償で対応してもらうことができる。

 現在はWebから手軽に概算見積もりを得ることもできるが、正確な見積もりは現場調査が必要となる。見積もりを取る上でのポイントについて、以下説明する。

複数社から見積もりを取る

 見積もりは複数社から取るようにしよう(相見積もり)。複数のリフォーム業者を比較することによって、費用の相場や、各社の対応や提案内容の違いが見えてくる。打ち合わせにはそれぞれ時間も手間もかかるため、具体的には3〜5社程度が適当だろう。

 相見積もりの際は、各社に同じ条件で見積もりを出してもらうことが重要だ。リフォーム業者ごとに異なった要望や条件を伝えてしまうと、比較する意味がなくなってしまう。リフォーム内容や予算などの条件をはっきりさせた上で、見積もりを依頼しよう。

見積もり依頼でやってはいけないこと

  • ・他社の見積もりを見せて「これより下げてほしい」と迫る
  • ・条件や内容を変えて何度も見積もりを出させる
  • ・断りの連絡を入れない

 上記のような対応はNGだ。リフォーム業者はそれぞれ現場調査をして、プランを考えて見積もりを作成し、提案してくれている。その時間や労力を考慮し、余計な負担をかけない・失礼のない対応を心がけたい。

 以上のようなポイントに注意して、一括見積もりサイトなどを活用しながら、ポーチのリフォーム業者を選ぶとよいだろう。

【関連記事】>>玄関・ドアリフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!

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