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玄関・ドアリフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!

玄関・ドアリフォームの費用相場、工期の目安は? 注意すべきポイントやリフォーム業者の選び方も解説!
2022年10月10日公開(2023年10月17日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

玄関のリフォームを検討しているなら、まずは「設備の価格・費用相場」や「一般的な工期」について確認することが大切だ。また、玄関リフォームで注意すべきポイントや、失敗しない業者の選び方について解説する。

玄関・ドアリフォームの費用相場と工事期間

 玄関・ドアリフォームの費用相場と工事期間は、以下の通り。

リフォーム内容 費用(目安) 工期(目安)
玄関ドア交換 25万〜50万円程度 2〜5日
玄関ドアのカバー工法(工事費用のみ) 5万〜10万円 1日
玄関床 タイルに張り替え 8万〜10万円程度/7㎡ 1日
玄関床 クッションフロアに張り替え 3万〜5万円程度/7㎡ 1日
玄関床 フロアタイルに張り替え 6万〜8万円程度/7㎡ 1日
玄関収納(カウンタータイプ) 5万〜10万円程度/台 1日
玄関収納(壁面収納タイプ) 10万〜25万円程度/台 1日
玄関収納(カウンター+つり戸棚タイプ) 20万円程度/台 1日
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独自保証制度 完成あんしん保証(無料) 工事完成保証(無料) リショップナビ安心保証(無料) なし なし なし あり なし なし なし なし なし
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玄関・ドアリフォームの種類

 玄関は住まいの顔であり、毎日利用される場所でもあるため、見た目の印象や使いやすさが非常に重要となる。ここでは、玄関・ドアリフォームの種類を紹介する。

ドアの取り替え(開き戸)

ドアリモ取替用玄関ドア(出典:YKK AP株式会社)
ドアリモ取替用玄関ドア(出典:YKK AP株式会社

 ドアが左右どちらかに開くタイプで、片開きの1枚ドアが最も一般的。外開きが多いが、道路に面しているなどで玄関外側のスペースに余裕がない場合は内開きにするとよいだろう。

 1枚ドアのほかには、袖付き、親子ドア、両開きドアなどのタイプがある。自宅の玄関の広さや使い勝手を考えて選ぶようにしよう。

ドアの取り替え(引き戸)

ドアリモ アウトセット玄関引戸(出典:YKK AP株式会社)
ドアリモ アウトセット玄関引戸(出典:YKK AP株式会社

 左右にスライドさせて開閉できる扉で、和風の家に多い。扉が1枚の片引き戸、スタンダードな引き違い戸、2枚の扉を両側の壁に引き込んで開ける両引き込み戸などがある。

 開き戸より小さな力で開閉ができ、車椅子などでの出入りもしやすいので、バリアフリー化を考えている場合にもおすすめだ。

 ただし、開き戸から引き戸への変更はドアレールを設置するスペースが必要となるので、施工可能かどうかリフォーム業者に相談してみよう。

玄関ドアの取り替え(カバー工法)

玄関ドア改修-カバー工法[別体枠](出典:YKK AP株式会社)
写真を拡大 玄関ドア改修-カバー工法[別体枠](出典:YKK AP株式会社

 既存の玄関ドアの枠組みに新たな枠組みを付けてドアを交換する方法のこと。すでにある枠組みを利用するため工事が簡単で、工期が短く済み、費用も安くなる場合が多い

 ただし、既存の枠組みに新たな枠を被せることになるので、ドアが縦横数センチずつ小さくなることに注意したい。

 玄関ドアを大きくしたい場合や、バリアフリー化を検討している場合は、別の方法を検討した方がよいだろう。

床材の変更

自然石を用いたタイル建材「ニューペネトレート」和風・洋風どちらの玄関にもあう。(出典:LIXIL)
自然石を用いたタイル建材「ニューペネトレート」和風・洋風どちらの玄関にもあう。(出典:LIXIL

 玄関は日々人の出入りがあり、雨や土・泥などで汚れやすい場所でもある。そのため、玄関に使う床材は、すべりにくいもの、汚れにくく手入れがしやすいものを選ぶとよい。

 また、住まい全体の雰囲気に合うものを選ぶことも大切だ。床材の種類には、タイル、クッションフロア、フロアタイルなどがある。

収納の設置

壁面収納なら傘やゴルフバッグなど縦に長い物もすっきり片つく(出典:PIXTA)
壁面収納なら傘やゴルフバッグなど縦に長い物もすっきり片つく(出典:PIXTA)

 玄関は靴や傘はもとよりベビーカー、ゴルフバッグ、子供の三輪車や遊び道具など、物が想定以上に増えがちな場所だ。玄関収納をリフォームする際は、現在収納したいものだけでなく、先々の家族や生活の変化も踏まえてプランを考えよう。

 収納のタイプは、大きく分けて腰くらいの高さのカウンタータイプ、床から天井まである壁面収納タイプ、カウンターと吊り戸棚をセットにしたタイプがある。

玄関・ドアリフォーム工事費用を予算内に抑えるためのポイント

 実際の玄関リフォーム費用は、玄関の現状や広さ、工法によって大きく変わってくる。工事費用を予算内に抑えるポイントを説明していこう。

材料・設備のグレードを検討する

 例えば玄関ドア一つとっても、どの製品を選ぶかで費用は大きく違ってくる。玄関関連の製品・資材はどれも豊富なバリエーションがあるので、予算に合ったグレードの商品を選びたい。

 なお、既製品の扉が取り付けられない大きさの玄関などは、特注品をオーダーすることになるので、費用がかさんでしまうのにも注意だ。

カバー工法を採用する

 前項で説明したカバー工法を採用すれば、費用を抑えることができる。予算に余裕がない場合は、カバー工法に対応できる玄関ドアを選ぶとよいだろう。

 ただし、玄関を大きくしたい場合や、バリアフリー対応をしたい場合には、カバー工法は向いていないので、目的に応じて選ぶようにしよう。

リフォーム補助金を使う

 玄関やドアのリフォームを特に対象とするリフォーム補助金制度を見つけるのは難しいが、ドアを断熱化・防音化・防災化するといった目的であれば、「こどもエコすまい支援事業」の補助金が使える場合がある。 

こどもエコすまい支援事業

補助金額

最大30万円/戸

(子育て世帯・若者夫婦の場合は最大60万円/戸)

対象となる工事

開口部の断熱改修

・ドア交換:30,000円〜45,000円

 

防犯性の向上のための改修

・ドア交換:35,000円〜49,000円/箇所

 

生活騒音への配慮のための改修

・ドア交換:30,000円〜34,000円/箇所

※開口部の断熱改修、外壁、屋根・天井の断熱改修、エコ住宅設備の設置工事のいずれかの工事が必須

公募期間 2024年12月末まで

 リフォームの場合、この制度は対象者に制限はなく、誰でも使うことができる。

 ただし、事務局に登録された、施工業者や住宅メーカーなどの事業者(以下、「こどもエコすまい事業者」)が申請を行うため、工事はこれらの登録事業者に発注する必要があるのに注意しよう。

【関連記事】>>こどもエコすまい支援事業の補助金は最大100万円! リフォームの補助額や申請の流れなどを分かりやすく解説 

玄関・ドアリフォームの検討から施工完了までの流れ

 納得のいく玄関・ドアリフォームを行うためには、リフォームの流れとやるべきことについて知っておくことが大切だ。リフォームの検討から施工完了までの流れを説明していく。

1)玄関の「こうしたい」を具体化・情報収集

 まずは、現在の住まいの玄関において不満を感じている点、こうしたいという希望を家族で出し合おう。その上で、それらの不安や希望に対して具体的にリフォームで何ができるのかを書籍や雑誌、Webなどで調べ、リフォーム内容を決めていく。

2)予算を決める

 次に、リフォームにかける予算を決めよう。希望するリフォーム内容の費用相場を把握し、手元の余裕資金で賄うか、ローンを使うかなど資金調達の方法を検討する。ローンを利用する場合は、金利や月々の返済額、返済期間を考慮し、無理のない計画を立てるようにしたい。

3)リフォーム業者を探す

 リフォーム内容と予算を決めたら、依頼するリフォーム業者を探そう。ここで重要なのは、複数のリフォーム業者に同じ内容で概算見積もりを依頼すること。一社一社調べて連絡する方法もあるが、リフォーム業者比較サイトなどでのWeb一括見積もりサービスなら手間がかからず便利だ。

4)現場調査

 概算見積もりを出してもらったリフォーム業者からさらに候補を2、3社に絞り、現場調査を依頼しよう。現場調査により、希望するリフォームが可能かどうかを判断してもらい、正確な見積もりを出してもらうことができる。希望するリフォームのイメージ写真や要望リスト、家の図面があるとよりスムーズに話が進められるだろう。

5)詳細見積もりとプランの比較

 現場調査後1〜2週間ほどで、それぞれの会社からリフォームプランと見積もりが届く。各社を比較して、工事を依頼する会社を決めよう。提示されたプランと費用だけでなく、担当者の対応なども考慮して検討したい。

6)リフォーム業者と契約

 依頼する会社を決め、リフォームプランが確定したら、契約を結ぶことになる。契約書にある契約内容や図面、費用の支払い方法と時期、アフターフォローについては特によく確認しよう。

7)リフォーム工事開始

 契約を結んだら、いよいよ工事のスタートだ。工事の際は騒音や振動、工事車両の出入りなどで近所に迷惑をかける可能性がある。挨拶回りはリフォーム業者が行ってくれる場合もあるが、きちんと自分自身で着工前に近所への挨拶をしておこう。

8)施工完了・引き渡し

 工事が完了すると、引き渡し前にリフォーム業者による竣工検査が行われる。この際に業者任せにせず、自分の目でもしっかり確認しよう。問題がなければ工事完了確認書にサインをして、引き渡しとなる。万一、あとから不具合が見つかったときのために、保証やアフターフォローについても確認しておこう。

玄関・ドアリフォームで注意するポイント

 玄関・ドアリフォームは、よりよい住まいにするために時間もお金もかけて行うものだ。「こんなはずじゃなかった」「思った通りにならなかった」といった失敗を避けるために、玄関・ドアリフォームの前に確認すべき4つのポイントについて説明する。

玄関リフォームの目的を明確にしておく

 玄関のリフォームを考えたきっかけとしては、現在の玄関の「何か」が不満だったはずだ。古びていて見た目が悪かったのか、暗かったのか、収納が足りなかったのか。どういう目的で玄関リフォームをするのかをはっきりさせておこう。

 玄関リフォームの主な目的は以下だ。

玄関リフォームの主な目的
・美観を保つ
・老朽化したため
・防犯対策
・断熱、採光、通風のため
・介護のため

 目的によって、ドアの選び方や優先される工事が異なるため、要望がはっきりしていれば、リフォーム業者も希望に沿った提案をしやすくなるだろう。

玄関ドアのサイズを正確に把握する

 玄関ドアのリフォームにおいて、最も重要なのがサイズだ。大きさが少しでも違うと、取り付けられない・隙間ができてしまうといったことになる。既存の枠を活かすドア交換のみや、カバー工法を予定している際には、サイズぴったりのドアを探すことを重要視しよう。

建物全体とのバランス

 単体のデザイン性だけで玄関ドアを選んでしまうと、建物全体とのバランスが取れなくなり、玄関ドアだけが浮いてしまうことも。周囲との調和を考えて、馴染みのいいデザインのドアを選ぶようにしよう。

玄関ドアのリフォームができるかどうかを確認(マンションの場合)

 マンションなどの集合住宅の場合、全体の景観を保つため、玄関ドアのリフォームが禁止されていることが少なくない。管理規約をよく確認して、そもそもリフォームができるのかどうかをチェックしよう。

将来のことまで考えたプランになっているか

 住まいは築年数に応じてメンテナンスが必要となるため、住み続ける限りは1回のリフォームで終わることがない。住まいの長期的なメンテナンス計画や、子供の成長、親の介護など家族の変化も視野に入れた上で、今回のリフォームプランを考えよう。

予算を絞りすぎていないか

 現在は、Webで簡単にリフォームの相場や概算見積もりを知ることができるが、予算はあまり絞りすぎないようにしよう。工事を始めてから問題が見つかり、追加費用が発生する場合もある。ギリギリの予算で工事を依頼すると、追加工事に対応しきれず予定通りの仕上がりにならなかったり、大幅な予算オーバーとなってしまったりする。予算には、ある程度余裕を持たせておくことが大切だ。

失敗しない玄関・ドアリフォーム業者の選び方

 玄関・ドアリフォームの成否のカギを握るのが、リフォーム業者選びだ。しかし、数多くの会社の中から、どのように選んだらよいのか迷う人も多いだろう。ここでは、リフォーム業者選びに失敗しないために押さえておきたいポイントを説明する。

施工実績

 リフォーム業者には、それぞれ得意分野がある。まずは、自分たちが希望するリフォームと同じ分野での実績があるかどうかを確認しよう。施工実績は、リフォーム業者のWebサイトやパンフレット、リフォーム業者比較サイトなどで見ることが可能だ。

コミュニケーション力と提案力

 現在の玄関の悩みや解決したいこと、要望を丁寧にくみ取るコミュニケーション力や、ヒアリングにもとづいて最適なプランを提示する提案力も重要だ。複数のリフォーム業者に現場調査・見積もり依頼をするとその違いがよく見えてくるだろう。担当者との相性や、話しやすさもチェックしておこう。

自宅からの近さ

 リフォーム業者とは、打ち合わせから実際の工事、竣工後のアフターフォローまで含めれば、それなりに長い間お付き合いをすることになる。なるべく自宅に近いエリアにある会社の方が、すぐに対応してもらえる安心感があり、心強い。

口コミなどの評判

 大手や施工実績が豊富な会社でも、施主からの評価が高いとは限らない。Googleやリフォーム業者比較サイトなどの口コミも参考にするとよいだろう。

保証とアフターサービス

玄関リフォームは保証やアフターサービスの内容も考慮して業者を選びたい(出典:PIXTA)
玄関リフォームは保証やアフターサービスの内容も考慮して業者を選びたい(出典:PIXTA)

 リフォーム完了後に不具合が出た場合などは、保証やアフターサービスが重要となる。契約前にその点もよく確認したい。

 リフォーム瑕疵(かし)保険に加入している会社なら、工事中や工事完了後に第三者からの検査を受けることができ、工事完了後に欠陥が見つかった場合に無償で対応してもらうことができる。

見積もりは複数社から取る

 見積もりは複数社から取るようにしよう(相見積もり)。複数のリフォーム業者を比較することによって、費用の相場や、各社の対応や提案内容の違いが見えてくる。打ち合わせにはそれぞれ時間も手間もかかるため、具体的には3〜5社程度が適当だろう。

 また、相見積もりの際は、各社に同じ条件で見積もりを出してもらうことが重要だ。リフォーム業者ごとに異なった要望や条件を伝えてしまうと、比較する意味がなくなってしまう。リフォーム内容や予算などの条件をはっきりさせた上で、見積もりを依頼しよう。

 なお、「一括見積もりサイト」などを活用すると、簡単に複数の業者から見積もりを取れるので便利だ。希望するリフォームの内容や物件情報などを一度入力するだけで良いので、複数の業者に何度も問い合わせる手間が省けるのがメリットとなる。

見積もり依頼でやってはいけないこと

  • ・他社の見積もりを見せて「これより下げてほしい」と迫る
    ・条件や内容を変えて何度も見積もりを出させる
    ・断りの連絡を入れない
  •  上記のような対応は、NGだ。リフォーム業者はそれぞれ現場調査をして、プランを考えて見積もりを作成し、提案してくれている。その時間や労力を考慮し、余計な負担をかけない・失礼のない対応を心がけたい。
  •  
  • リフォーム業者は、安さだけで選ばない

 ただし、費用だけで業者を選ぶのはおすすめできない。安くても対応が悪かったり、工事が雑だったりすると満足いく庭リフォームにはならないためだ。

 多少、他社より費用が高くても、見積もりを依頼したときの対応の良さや、担当者との相性などを優先しよう。

 以上のようなポイントに注意して、一括見積もりサイトなどを活用しながら、玄関・ドアリフォーム業者を選ぶとよいだろう。

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