アーク引越センターの口コミ・評判、訪問見積もりの結果は？ 見積書の料金や値引き交渉を徹底解説！

アーク引越センターの口コミ・評判は？独自調査で分かった利用者の満足度を公開する。また、実際に見積もりを取って、訪問見積もりの営業対応や見積書の引越し料金、価格交渉の結果を徹底検証！アーク引越センターの見積もりについてメリット・デメリットを解説する。

アーク引越センターの口コミ・評判、満足度評価

　まずは、アーク引越センターの満足度評価を見ていこう。ダイヤモンド不動産研究所は、引越し業者の満足度アンケート調査（2023年1月）を実施し、引越し業者おすすめランキングを公開。アーク引越センターは、総合評価で12社中11位だった。

アーク引越センターの評価点

総合評価	平均価格	営業の対応※	見積もり
65.7点 ★★★★★	¥110,143	9.8点 （10.9点） ★★★★★	6.6点 （7.2点） ★★★★★
価格満足度※	接客・マナー	作業内容※	トラブルの少なさ※
9.9点 （10.6点） ★★★★★	6.7点 （7.2点） ★★★★★	10.0点 （10.9点） ★★★★★	9.9点 （10.9点） ★★★★★
オプション内容	リピートしたい
6.0点 （6.4点） ★★★★★	6.8点 （6.4点） ★★★★★

各項目は10点満点（※の項目は15点満点）
（ ）内の点数は12社の平均点、★は偏差値に基づいた格付けを示す。
アーク引越センターの回答数は95件。

　各項目を見ると「リピートしたい」が12社の平均を上回っているが、それ以外は平均をやや下回っている。

　特に、見積もり（の分かりやすさ）は6.6点（平均7.2点）と12社中最低点をマーク。筆者が訪問見積もりをした際、見積書（タブレット、紙の両方）を見ると、料金の内訳が特になく、どのように計算されているか手がかりがつかめなかった。こうした点が低評価につながっている可能性もある。

アーク引越センター利用者の口コミ・評判

　それでは、アーク引越センターの利用者が回答した口コミ・評判を紹介しよう。引越し作業が丁寧でスムーズだったと作業内容に関する評価が多かった。料金に関しては、「高い」「安い」どちらの声も散見された。

アーク引越センターの特徴は？

　アーク引越センターは、愛知県名古屋市に本社を構える大手引越し会社だ。

　アーク引越センターといえば、同社の電話番号にちなんだ「0003」をイメージする人もいるだろう。

　1980年に創業し、現在は、首都圏、関西・東海エリア、東北地方の一部に対応する。国内に200以上の拠点を配し、各地の引越しを担当している。

　また、アーク引越センターは、以前テレビ東京系列「TVチャンピオン2」の「大手7社対抗引越屋さん選手権」で優勝した経験を持つ。引越し作業の技術やサービス品質で実績を重ねてきた引越し業者といえるだろう。

アーク引越センターの会社概要

社名	アーク引越センター株式会社
本社	愛知県名古屋市中川区荒子4丁目218番地
資本金・上場の有無	8,000万円・非上場
売上高	74億8,000万円（グループ合計、2022年2月実績）
従業員数	670名（グループ合計）
対応エリア	愛知、宮城、山形、福島、埼玉、東京、千葉、神奈川、静岡、岐阜、三重、大阪、京都、奈良、兵庫、和歌山など
拠点数	国内200以上

引越しプランの種類　

　アーク引越センターは、単身、家族の引越しに対応しており、条件やニーズに応じてさまざまなプランを用意している。

アーク引越センターの引越しプラン

人数	プラン名	内容
単身	ミニ引越しプラン	1R～1LDKの少ない家財量、近距離の引越しが対象
	ミニ引越し長距離プラン	1R～1LDKの少ない家財量、長距離の引越しが対象
	荷物多め単身プラン	1R～1LDK、家財量が多い引越しが対象
	フルフルプラン	荷造りから荷ほどきまですべて対応する
2人	短距離プラン	2DK～2LDKの家財量で、短距離の引越しが対象
	長距離プラン	2DK～2LDKの家財量で、長距離の引越しが対象
	フルフルプラン	荷造りから荷ほどきまですべて対応する
	これから新生活プラン	結婚などの新生活を対象に、2カ所から荷物を回収し新居に運び入れる
	シニアプラン	60歳以上の夫婦を対象に引越し料金を最大20％割引
家族	節約プラン	大型家具・家電の梱包から運び込み、家具の配置まで、一般的な引越し作業をする
	通常プラン	新居の荷ほどき以外を対応。小物の荷造り、食器梱包から、家具・大型家電の配置まで作業する
	フルフルプラン	荷造りから荷ほどきまですべて対応する

平日に10％～30％割引

　アーク引越センターは、平日10％、20％、30％の割引を実施しているのが特徴だ。　

　公式サイトにある「引越しお得日カレンダー」を参照してみよう。カレンダーの日付の色の違いで、割引率が分かるようになっている（赤30％off、オレンジ20％off、黄10％off）。

　引越し日が確定していないなら、割引率が高い日を選ぶといいだろう。見積もりを依頼する前に、カレンダーをチェックしておこう。

見積もりの依頼方法

　アーク引越センターに見積もりを依頼するには、以下の方法がある。

　今回、公式サイトの見積もり依頼フォームから申し込んだところ、数分後にコールセンターから電話が来た。

　このときは2023年2月初旬だったが、すでに中距離便は2月、3月ともに予約が埋まっているとのこと。もし繁忙期（2月～4月）の引越しでアーク引越センターを検討しているなら、かなり早い段階で見積もりを取った方がよさそうだ。

　筆者は、近距離便での見積もりを予約。見積もり日と時間帯（午前か午後のどちらか）を指定した。詳細な時間は、前日に電話で知らせてくれる。

　アーク引越センターは、単身を含むすべての引越しに対して、自宅の訪問見積もりのみ対応しているという。過去に電話見積もりで受けた荷物の量に合うトラックを手配した際、荷物が入りきらないなどのトラブルが起こっていたため、訪問見積もりに一本化しているそうだ。

事前に料金をシミュレーション　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　アーク引越センターの公式サイトには、「引越し見積もりシミュレーション」という料金を試算できるシステムがある。訪問見積もり前に試算をしてみた。

　上記の引越し条件をもとに、荷物の量など各情報を入力した結果、「13万1575円～14万6194円（税別）」という料金が出てきた。

　なお、オプションで「梱包・開梱作業」（荷造りと荷ほどきをスタッフに依頼）や「ダンボールの運び入れ」（ダンボールの荷物を自分で運ぶ分、料金が安くなる）も選択できる。

　それぞれ試算してみたところ、梱包・開梱作業込みだと、23万8365円～26万4850円、ダンボールの運び入れをする場合、10万8032円～12万35円という結果だった。

　これらの金額をふまえて、オプションなしのシミュレーション料金（13万1575円～14万6194円）と比較すると、以下のようになる。

　これらの料金は、あくまでシミュレーションのため、実際の見積もり料金とは異なることを留意しておこう。

訪問見積もりの様子

　それでは、訪問見積もり当日の様子を説明していこう。まず、前日にオペレーターから13時～14時の間に訪問するとの電話が入った。当日の見積もり時間が近づくと、営業担当者から「もうすぐ到着します」という電話が来た。

　その後、スーツを着用した男性担当者が来訪し、あいさつした後、見積もりを開始した。担当者の物腰は丁寧で、落ち着いた雰囲気だ。
　
　まずは、一つ一つの部屋を見て、どの家具・家電、荷物を運ぶのかを確認。担当者は、家具・家電の種類と数をメモしていた。家財のチェックは、スムーズに進み10分程度で終了した。

アーク引越センターの特徴を説明

　その後、居間のテーブルで説明が始まった。最初に「引越し会社に対して、要望や不安点はないか」と聞かれ、「時間通りに開始して、テキパキ作業してほしい」と伝える。

　担当者によると、他の顧客からは「価格」や「丁寧な作業」などが要望としてよく挙がるという。「一番気になる点は何でしょうか？」と聞かれたので、「価格を重視している。なるべく安く抑えたい」と希望した。

　次に、資料を見ながら、アーク引越センターの特徴について説明があった。主な特徴として、以下を挙げていた。

　特にアピールしていたのは、家具の保護方法だ。アーク引越センターでは、タンスなど家具の底を含めて、全体をすっぽり覆う方法を採っている。

 「大手引越し会社間では、サービスに大きな違いはないが、家具の保護は他社と差別化している」と話していた。

　梱包資材は、「ダンボール最大50枚」「布団袋2枚」「ハンガーボックス5箱まで」が無料。今回の引越しでは、ダンボール大20枚、ダンボール小10枚、布団袋2枚、ハンガーボックス2箱を依頼した。布団の梱包やハンガーボックスに洋服をかける作業はスタッフがやってくれる。

オプションサービスについて

　アーク引越センターのオプションサービスには、各種電気工事（エアコン、AV機器配線、温水洗浄便座、食洗器、照明器具などの取り外し・取り付け）、ホームクリーニング、自動車、ピアノ、ペットの輸送、荷物の一時預かりなどがある。

　担当者によると、照明器具の取り外しと取り付けは、特殊なものでない限り、スタッフが無料でやってくれるそうだ。

　その他、洗濯機のコンセント取り付けや不用品の回収について質問した。洗濯機取り付けは、有料（6000円程度）で、提携する専門業者が来て対応するという。

　不用品の回収対象は、リサイクル家電4品目（冷蔵庫・冷凍庫、エアコン、テレビ、洗濯機・乾燥機）のみ対応しており、冷蔵庫が1万円前後（サイズによる）で、その他は、5000円～9000円ほどで引き取ってくれる。回収してほしいものがあれば、見積もり時に伝えておく必要がある。

見積もり料金を計算

　説明が終わると、担当者は先ほど取っていた家財のメモをもとに、見積もりの計算を始めた。その間、「当日の引越しの流れ」についての資料に目を通して待つ。

　ここで担当者が計算していたのは、見積もり料金ではなく、料金を出すために必要な点数だ。このあと見積もりを計算する部門に電話をかけ、その点数を告げていた。しばらく待っていると、見積もり料金が算出されたらしく、タブレットで見積書を提示された。

最初に提示された料金は？

　ここで提示された料金は、税込みで24万2000円。事前にアーク引越センターの公式サイトで試算した金額（約13万～約14万6000円）を大きく上回っており、想像以上に高額だと感じた。近距離の引越しでも、繁忙期（3月）の大手引越し業者だと、このくらいの金額になってしまうのか…。

　ここで「さすがにこの値段だと難しい。他に3社見積もりを取る予定なので、全てそろって比較したうえで決めたい」と伝えた。すると「22万円までなら確実に下げられると思うが、それ以上安くするには上司に確認が必要」という。

　さらに「他にはどの会社の見積もりを取るのか」と聞かれたので、あまり気が進まなかったが社名を答えた。

割引は適用されているか？

　アーク引越センターの公式サイトにあった引越しカレンダーの割引（今回の引越し日では10％OFF）が適用されているか確認したところ、この見積もり料金には、割引が含まれているとの回答だった。　

値引き交渉の結果は？ 見積書を公開

　担当者は、支店の上司に電話をかけ、引越しの区間や見積もり料金、他に見積もりを取る社名を伝え、どこまで料金を下げられるか相談していた。結果、22万円（税込み）なら可能ということだった。最初の価格より2万2000円下がった形だ。

　筆者が「他社の見積もりを全部揃えたうえで決めたい」と再度伝えたところ、担当者は少し考えている様子で「だいたいの希望価格はありますか」と予算を尋ねてきた。

 「15万円くらいなら」と答えると「難しいと思いますが、一応上司にかけあってみます」と、再度電話をかけた。だが、やはり15万円では対応できないとのことで、最終的に22万円の見積書を出してもらった。見積書は手書きで、その控えを受け取った形だ。

見積もり終了後の打診

　今回の訪問見積もりは、金額のやり取りにかなりの時間を費やした結果、終わるまでに1時間強かかった。

　担当者は「契約してもらえないと困る」といった押しの強い営業姿勢では決してなかったものの、なかなか切り上げてくれず、もう少しさっぱりと対応してほしいと感じたのが正直なところだ。

　ただ、見方によっては、顧客の要望に何とか応えようとする粘り強さがあるとも取れる。それは、見積もりが終わったあとの対応にも表れていた。担当者が帰った後、少しして電話が来たのだが、その内容は「15万円で対応できることになった」というものだった。

　たまたま今回の引越し先方面から現住所の方面に荷物を運搬するトラックがあり、その引越しが終了次第、こちらに来て搬入するという。空いたトラックを有効活用するため、コストカットが可能になるのだ。

　担当者は、即決してもらいたいようだったが、他の見積もりが出そろってから判断すると告げて電話を終えた。最終的に希望額で提案してもらえたのは、良かった点だ。最初に出た見積もり料金が予想以上に高かったとしても、遠慮せずに自分の希望価格をしっかり伝えるべきだろう。

訪問見積もりをレビュー

 　今回のアーク引越センターの訪問見積もりを経験して、良かった点（メリット）、良くなかった点（デメリット）を率直に評価していきたい。

良かった点（メリット）

　繁忙期だったものの、見積もりの予約がすぐに取れた点は良かった。アーク引越センターの公式サイトから見積もり依頼を送信した直後に電話がかかってきたので、コールセンターの体制が整っているのだろう。業者によっては、なかなか連絡が来ないケースもあるため、この点は評価したい。

　また、訪問見積もりの担当者は、物腰が柔らかく、丁寧な対応で、筆者も落ち着いて対応できた。こちらの質問にも納得いくまで説明してくれた点も評価したい。

　値下げ交渉に関しては、難しい状況だったものの、上司に掛け合ってくれ、最終的には希望した金額で可能となった。引越し業者によっては「これ以上、値下げはできません」とすぐに断ってくる場合もあることを考えると、最大限対処してくれたと感じている。

良くなかった点（デメリット）

　トラブル防止のためとはいえ、アーク引越センターでは、訪問見積もりしか選択肢がないのはデメリットと言える。電話見積もりや部屋をカメラで映すオンライン見積もりと比べると、訪問見積もりは、片付けなど事前準備に時間がかかるうえ、対面での対応にややストレスを感じた。

　見積もり担当者に対しては、おおむね満足度は高いものの、予想以上に長く居座っていた印象だった。「今の見積もり金額では厳しい。他社の見積もりを取ってから決めたい」ときっぱり伝えた際、「分かりました」とすぐに引き下がってほしかったのが正直なところだ。

　以上、アーク引越センターの見積もり対応について率直にレビューした。引越しの見積もりは、担当拠点や担当者によっても対応が変わるものだ。あくまで一つのケースとして参考にしてほしい。

複数の引越し業者から相見積もりを

　ここまで、アーク引越センターの見積もりについて検証した。アーク引越センターを検討している人に参考になれば幸いだ。

　まだ引越し業者を決めていないなら、複数の業者の見積もりを取って、比較した上で決めるのが重要だ。1社のみでは、見積もり料金が妥当なのか判断が難しく、高い金額で契約してしまうリスクもある。

　複数の引越し業者とやり取りするなら、引越し一括見積もりサイトが重宝する。一度の情報入力で対応可能な複数社に見積もりを依頼できるのが利点である。

 「SUUMO引越し見積もり」「引越し侍」など、対応業者を比較して、依頼したい業者を自ら選べるサイトもある。気になる業者があれば、早めに見積もりを取るようにしよう。

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