リビンマッチで記者が実際に一括査定を試した結果は? 査定の流れや評判、不動産会社3社の査定内容を公開!

2019年12月18日公開(2022年8月18日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

不動産一括査定サイトの「リビンマッチ」で査定を依頼すると、しつこい営業をされたり、いい加減な査定をされたりするのではないか、と不安な人も多いはず。そこで、編集部の記者が実際にリビンマッチで自分の住んでいるマンションを査定してもらうという覆面取材を行った。ここでは、リビンマッチの評判だけでなく、紹介してくれた不動産会社の対応、査定の内容などを調査し、ネット上にある怪しいという口コミが本当なのか検証しよう。

【目次】

  1. ◆リビンマッチの特徴とは
  2. ◆リビンマッチのメリット・デメリット、おすすめな人
  3. ◆リビンマッチの入力項目、査定の流れ
  4. ◆リビンマッチで実際に一括査定を試した結果は?
  5. ◆売却する不動産会社選びのポイント
  6. ◆まとめ リビンマッチは評価できる?
◆リビンマッチ
特徴

・マンション、戸建、土地のほか、工場、倉庫、農地の査定にも対応可能

1700社の不動産会社と提携

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫
紹介会社数 最大6社(売却6社、賃貸、買取)
運営会社 リビン・テクノロジーズ(東証グロース)
リビンマッチ無料査定はこちら >>

リビンマッチの特徴とは

リビンマッチトップページ
不動産一括査定サイトのリビンマッチ

 不動産一括査定サイトの「リビンマッチ」とは、どのようなサービスなのか、運営会社や査定に対応する不動産の種類、提携する不動産仲介会社について見てみよう。

不動産系サービスを幅広く展開する会社が運営

 まず、「リビンマッチ」の運営会社について見ていこう。「リビンマッチ」は、2004年に設立されたリビン・テクノロジーズ株式会社が運営している。以前はシースタイルという社名だったが、2018年に社名変更した。そして2019年6月28日には、東京証券取引所マザーズ(現:東証グロース)市場へ上場している。

 サービス開始は2006年で、不動産一括査定では老舗サイトの一つだ。元々はインターネット広告代理店としてスタートしており、現在は不動産会社比較サイト「リビンマッチ」が主力事業となっている。

 不動産売却のための一括査定だけでなく、賃貸管理、マンション管理などの一括査定も手がけている

 東京都中央区に本社があり、大阪、福岡にも営業事務所がある。資本金は3100万円、従業員70人のベンチャー企業だ。「プライバシーマーク認定」も取得しており、安心感がある

■リビンマッチの運営会社は?
運営会社 リビン・テクノロジーズ株式会社(東証グロース)
サービス開始 2006年

査定できる不動産の種類

 次に、査定に対応している「不動産の種類」を見ていこう。入力画面を見ると、以下の不動産に対応していることが分かる。

  • ・マンション一室
  • ・一戸建て
  • ・土地
  • ・マンション一棟
  • ・アパート一棟
  • ・ビル一棟
  • ​・ビル一室
  • ・投資マンション(1R・1K)
  • ・区分所有ビル(ビル一室)
  • ・店舗・工場・倉庫

 取引の多い居住用物件だけでなく、アパート一棟などの投資用物件があるほか、ビル一棟や店舗などどちらかといえば法人向けの物件にも対応している。不動産の種類は一般的なニーズに応えられるものがそろっているといえる。

提携する不動産仲介会社は1700社以上

 では、リビンマッチで「一括査定」をすると、どんな不動産仲介会社を紹介してくれるのだろうか。以下がその詳細だ。

■リビンマッチが掲載する不動産会社は?
営業エリア 全国
掲載する不動産会社数 1700社以上
掲載する主な不動産会社 センチュリー21グループ、みずほ不動産販売、大京グループ、大成有楽不動産販売グループ、住友林業ホームサービス、近鉄不動産、東京建物不動産販売、長谷工リアルエステート、ポラスグループ・中央住宅、朝日住宅

 「リビンマッチ」が対応するエリアは全国。掲載する不動産仲介会社は、約1700社だ。

 1700社というと、ライバル他社と比較して多めだが、具体的な会社名が公開されていないところは残念だ。とはいえ、同社では2017年における利用者数を440万人以上と発表しており、これは類似サービスではトップクラスだ。

メリット・デメリット、どんな人におすすめか?

 ここで、リビンマッチの「メリット」「デメリット」「どんな人に向いているサイトか」について、確認しておこう。

■リビンマッチのメリット、デメリットは? どんな人向けか?
メリット 掲載している不動産仲介会社数が多く、マンション、戸建て、土地以外の工場、倉庫、農地も取り扱いがある
デメリット 運営会社が広告代理店で上場していない
どんな人に向いているか 大都市だけでなく、地方の不動産も含めて幅広いエリアで査定したいと考えている人向け

 掲載する不動産仲介会社は1700社。投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫など幅広い種類の不動産にも対応しているだけでなく、地方の不動産仲介会社ネットワークも充実しており、あらゆるエリア、あらゆる物件を査定しようとした時でも対応できるのがメリットだろう。

 ただし、運営会社はベンチャー企業で上場していない点が気になる人もいるだろう。しかし、サービス開始は2006年と、10年以上サービスを提供してきた実績があるほか、不動産に関するさまざまなサービスを幅広く手掛けており、知名度は徐々に上がってきている。

リビンマッチの入力項目、査定の流れ

 では、「リビンマッチ」を利用する際、どんな入力項目が必要なのだろうか。トップ画面の「無料査定」から査定を行うことができる。

 なお、リビンマッチは会員登録を行うことで、送られてくるメールマガジンから情報収集できたり、ログインして作業時間を短縮できたりと便利だが、特に会員登録をしなくても無料で利用できる。

物件情報の入力画面(リビンマッチ)
物件情報の入力画面(リビンマッチ)

 まず、物件タイプ、都道府県、市町村、エリアを入力。

 次に、査定する物件の住所、築年数、専有面積、間取り、物件の現況を入力(次の画像参照)。さらに、「お客様情報の入力」では、携帯電話とメールアドレスが必須条件となっている。「SMSメールで査定結果を送る場合がある」との注意書きがある。

 さて、ここまで入力すると、査定を依頼できる不動産会社の一覧が表示された(下の画像参照)。今回は売却査定が4社、賃貸査定の3社が候補として表示された。

査定を依頼できる不動産会社の一覧(リビンマッチ)査定を依頼できる不動産会社の一覧(リビンマッチ)

 今回はこの中から3社に売却査定を依頼することにした。

査定依頼後、すぐに確認メールが届く

 なお、一括査定を申し込むと、すぐに「リビンマッチ」からメールが届いた。メールタイトルは、「【リビンマッチ】ご利用ありがとうございます」だ。査定申込み登録内容、企業名、案件ID番号が記載されていた。リビンマッチ事務局へ問い合わせるときに必要になる

 査定申込みの翌日には、「多くの査定をもらう事が成功への近道」というタイトルのメールが届く。多くの査定依頼こそが、高く売却するための近道だというアドバイス的な内容だ。すでに各不動産会社と1回目のメール交換を見計らったタイミングだが、あと数社に査定依頼を追加で頼もうかという気になった。

 なお、査定を依頼した不動産会社から、連絡のない場合は、【登録日時】【案件ID】【お客様のお名前】を明記して、事務局に返信すると、リビンマッチから連絡してくれるという。対応はきめ細やかだ。

リビンマッチで実際に不動産を査定した結果は? 不動産会社の対応や査定書を評価

 今回の売却査定にあたっての査定物件は、都内の築20年の分譲マンションとした。最寄り駅から徒歩6分、3LDKで専有面積は約20坪。査定を依頼したのは以下の3社だ。

  • A社:創業10年未満の不動産会社
  • B社:大都市圏中心に転換する不動産新しい会社
  • C社:大手不動産会社

 なお、不動産会社とのやりとりはメールで行った。電話をかけてくる会社もあったが、電話には出ず、メールで対応した。査定には問題ないとの判断だ。

 3社の売却査定価格は以下のようになった。

リビンマッチ紹介の不動産会社3社の査定価格は?
A社 B社 C社
4,130万円 4,620万円 4,559万円

 査定価格は、B社の4620万円が最も高く、最低価格に比べて490万円も高かった。この査定価格だけで比べると、B社に売却を依頼するのがいいように見えるかもしれない。

 しかし、査定価格はあくまで査定であり、実際にこの値段で売れるとは限らない。売却に向けた契約を取りたいがために、実際には売れないような高い価格を提示する不動産会社もある。査定価格の高さだけで不動産仲介会社を選ぶと、失敗することもあるので注意したい。

 では、どうやって不動産の相場を知り、最適な不動産会社を見つければいいのだろうか。それには、3社の「査定の内容」や「対応」を比べることが重要だ。

 複数社の査定価格を並べてみて、各社の説明を見たり、聞いたりしているうちに、自ずと相場が見えてくる。また、複数の不動産会社の査定書を見て、説明を受けているうちに、各不動産会社の考え方や誠実さも見えてくるので、不動産会社選びの参考にもなるだろう。

 それでは、3社の査定内容や対応を細かく比較・分析していこう。

■A社の売却査定内容は?
詳細な査定書は拒否された

 売却査定候補3社の中で、創業10年未満の小さな不動産会社A社は、査定申込みからすぐに返信があった。以下のような内容で、自動的に発信するメールのようだ。

「リビンマッチ」より、査定のご依頼を頂き有難うございます【A社】

 

数ある不動産会社の中から、A社へ査定のご依頼を頂きまして、

誠にありがとうございます。都内23区内の不動産売買は、A社へお任せ下さい!

この度は、不動産一括査定Webサイト『リビンマッチ』より査定のご依頼を頂戴し、

誠にありがとうございます。

後ほど、査定依頼を頂いた物件近隣エリアに精通した営業スタッフより

ご連絡をさせて頂きますので、宜しくお願い致します。

 反応のよさには心証がいいが、内容はあまりなかった。

 そして、約1時間半後に届いた営業担当者からのメール内容には面食らった。以下が営業担当者からのメールだ。

【一括査定 お問合せ有難うございます。】

 

この度は不動産Webサイト『リビンマッチ』から

査定のご依頼を頂戴し、誠に有難う御座います。

私は、ご担当させて頂きます。

A社の◇◇◇と申します。

○○様ご所有のマンションは、非常にポテンシャルの高いレジデンスです。

当エリアのマンションを多数取引しており、熟知しているエリアです。

現在、専属専任で▲▲▲と媒介契約をされていると思うのですが、

この度査定サイトをご利用されたご理由をご教示いただけますでしょうか。

不動産業者の変更をご検討いただけるということで御座いましたら、

訪問をさせて頂き、お話をさせて頂けると幸甚です。

お手数ではございますが、ご連絡をお待ちしております。

今後共、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

★★★!!仲介手数料30%割引きキャンペーン開催中!!★★★

平成30年9月末日までに専任媒介契約を頂いた方を対象に

正規仲介手数料を30%割引きとさせて頂きます。

 

※中略※

 

◎「簡易査定金額」を下記にてお知らせ致します。(ご内覧前)

 「成約事例」を基に算出しております。

長期想定価格:売出し開始価格は、4280万円でご提案致します  坪単価206.5万円

中期想定価格:売出し開始価格は、4080万円でご提案致します  坪単価196.9万円

短期想定価格:売出し開始価格は、3980万円でご提案致します  坪単価192.0万円

ご売却理由(成約までの期間)や室内の状況や位置(陽当たり・通風・採光・眺望)

によっても査定金額が変わります。

あくまで内覧前の簡易査定金額ですので、ご了承下さいませ。

 届いたメールは、私を誰かと勘違いしているようで、こちらが他の不動産会社と専属専任で媒介契約をしているという勝手な推測とともに、業者変更を検討するなら面談したいとの内容だった

 査定依頼をしただけなのに、どうしてこういう話になっているのか理解不能だ。つづいて、仲介手数料を30%割引にする案内を長々と説明する始末だ。

 リビンマッチからの一括査定を依頼しているにもかかわらず、肝心の査定の話は後回しで、非常に自己中心的な内容だ

 しかもこちらが知りたい査定に関しては、メール本文に「成約事例を基に」簡易査定金額を表記しているだけだ。基となる具体的な事例内容はなかった。

 簡易査定による想定価格だとしても上下で300万円の金額差があり、提案する金額と坪単価を並べるだけで、根拠となる説明が一切ない。査定額としては、中間の4130万円といったところだろうか。

 これでは、あまりにもお粗末な査定内容だと思い、再度メールにて査定書や成約事例の詳しい資料を依頼したところ、次のような返信が戻って来た。

金額の幅に関しましては、チャレンジ価格(4,280万円)~早期売却価格(3,980万円)とさせていただいたため300万円の幅を設けさせていただきました。

なお、査定書に関しましては、訪問時にご用意させていただいておりますので、

当メールに、当該マンションの過去の成約事例を添付させていただきます。

平成23年の成約事例によりますと、販売価格:4,000万円、坪単価:193万円で

売却されております。なお、お部屋は同じ階で専有面積も同じです。

 そして、添付されていた成約事例(1ページのみ)は以下の通りだ。

A社の資料(成約事例)A社の資料(成約事例)

 結局、訪問時でなければ査定書は用意しないと拒否された。

 成約事例で添付された資料は、「レインズ」の検索結果をそのまま添付しただけで、対応の雑さに唖然とするほとだ。それも、7年前の成約事例を引き合いに出している点で、すでにやる気のなさを感じる。国交省も認めている査定方法の「中古マンション査定マニュアル」の査定方法からは大いに逸脱した査定だと言わざるを得ない。

■B社の売却査定内容は?
再度の情報提供と面談を要求

 B社の場合は、査定依頼を申し込んでから最も早い返信が来た。ただし、その文面は、「物件必要情報」を教えて欲しいことと、面談を希望するという内容だ。

リビンマッチ物件調査依頼の件

 

初めまして。リビンマッチから依頼を受けました。

B社 不動産コンサルティング事業部○○○と申します。

この度は査定のお問い合わせを頂きありがとうございます。

弊社は東京23区、大阪、神奈川、福岡エリアを中心に不動産売買を行っております。

また、お客様に直接お会いし、お話を伺う基本の営業はもちろんですが、

ITを駆使した広告により高い費用対効果を実現しており、

お客様への高い還元性を目指しております。

 「お客様の利益を第一に」をモットーに営業しておりますので、

些細なご要望もお気軽にご相談下さい。

物件必要情報

1.売却希望金額

2.時期

3.管理費、修繕費

4.住み替え物件紹介希望

上記の情報を教えて下さい。

また、賃貸に関しても是非ご相談下さい。

是非、一度ご面談をお願いいたします。

その時に弊社のご紹介とお客様のご要望をお伺いして

賃貸、売却のシミュレーションを作成し、そちらをご覧いただいた上で

ご一緒にご売却を進めさせていただきたいと存じます。

 「リビンマッチ」で査定依頼を申し込んだときに、物件情報は入力済みだ。にもかかわらず、また情報提供をさせる上に、面談を要求してきた

 しかも査定依頼をしているのはこちらで、「売却希望金額」を問われても戸惑ってしまう。相場感も知りたいので、一括査定を利用して複数の不動産会社に査定を依頼しているのだが、査定ではなくて「いくらで売却していきましょうか」という話では困ってしまう。そこで再度メールにて査定書をお願いしたところ、対応は一転し、査定書を送ってくれた

 ただし、メールの宛名は間違っているうえ、最初のメールは一部文字化けしていて読むことができなかった。そこで、もう一度メールにて、ファイルを添付してもらった結果が、次の表だ。

B社の査定書B社の査定書

 どうやら、これが査定表になると思われる。売却するか賃貸するかの表記だが、これを見る限り、査定額は4620万円(4470万円~4770万円の中間)あたりだろうか。価格水準自体は、相場からは大きく外れていないと思われる。

 査定額の上下に300万円の開きがあるのが気になるものの、素っ気ない対応のメールに、これ以上質問メールを送る気を失ってしまった。

 また、もう1枚の添付資料には、同じマンションの成約事例が記載されていた(次の画像)。しかし、古い事例も混じっているのが気になった。

B社の資料(同じマンションの成約事例)B社の資料(同じマンションの成約事例)

 近隣物件の最近の成約事例についても、一覧にまとめられていた(次の画像)。

B社の資料(近隣物件の成約事例)B社の資料(近隣物件の成約事例)

 比較的、多めの成約事例(売却事例)があるのは参考になるが、この比較事例を元に、どうやって査定価格を出したのかは不明だ。国交省が認めている「中古マンション査定マニュアル」に準じているのかどうかもわからない。また、20㎡のマンションの売却事例はスペックが違い過ぎて、あまり参考にならないだろう。

 査定書の冒頭に記してある「価格評価4.1」というのも、何を指しているのかよくわからなかった。

 好意的に受け取れば、多くの不動産会社が採用する標準的な査定方法(中古マンション査定マニュアル)とは差別化をはかろうという狙いかもしれないが、独自の査定方法なのだとすれば、その査定基準などの詳細な説明が必要だろう。

 そういう点で不親切であり、とても信頼に足りる担当者だとは思えなかった

 唯一の救いは、しつこい営業メールや電話をして来なかったことだ。

■C社の売却査定内容は?
時間がかかったが査定方法には信頼感がある

 C社は、大手不動産会社のひとつ。査定を申込みした3社の中では最後に返信が届いた。その内容が下記だ。

初めて、メールをさし上げます。

C社の○○○○と申します。

この度は弊社へ査定をご依頼いただきまして、誠に有難うございます。

 ご所有不動産の査定及び、ご売却などのプランニングを

担当させていただきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 宜しければ、一度お住まいを拝見させていただくことは可能でしょうか?

 早速、査定の必要なデータ等の収集を始めました。

簡易査定でしたら、数日以内にはお届けできますが、できれば

○○様のご都合の良いところでお部屋を拝見して、

より精度の高い査定をさせていただければ幸いです。

 まずは、ビジネスメール的な無難な内容で、できれば訪問査定をしたいというリクエストを訴えている。直接話を聞くことも場合によって必要かもしれないが、今回はメールにてどこまで精度の高い査定をしてもらえるかを検証する予定でもあるので、まず現時点での査定書を依頼した。

 その後、長期休みを挟んだこともあるが、10日以上音沙汰もなく、こちらから査定の催促メールを送ったところ、ようやく17ページからなる査定書を送ってくれた。その時のメールの一部が下記になる。

ご提案価格は下記になります。

【4,580万円~4,880万円】

本来でしたら、直接ご説明しながら、ご感想・ご意見を

お話いただき、あわせて今後の方向性もお聞かせ頂ければ、

○○様だけの、オーダーメードのご売却スケジュールが立てられます。

是非、ご検討ください。

ご売却等の活動を始める予定がございましたら、

是非一度C社の○○○○に、

お話をさせて下さい。

ご検討の程、宜しくお願い致します。

 全17ページ構成の査定書の目次を見ると、不動産の概要、位置図、周辺の成約・売出物件の価格情報、周辺マンションとの比較、対象マンションの標準価格、部屋の評点、査定価格と提案、付属資料となっている。その一部を紹介するが、査定根拠が明確であり、価格の基準とする成約事例に関しても適正に思われた

 その査定書の一部を紹介してみよう。査定額は、4559万円だが、そこから約300万円上乗せして最高4880万円に引き上げて売却しようという提案になっている。

C社の査定書C社の査定書

 

C社の資料(同じマンションの成約事例)C社の資料(同じマンションの成約事例)

 査定方法については、もっとも一般的な査定方法である「中古マンション査定マニュアル」に準拠した方法で査定しているようで、信頼感がある

 比較事例は3件あり、3件とも同じマンションだった。ただし、取引事例(売却事例)は1件のみで、あとの2件は売り出し事例だったので、やや正確さを欠くかもしれない。A社、B社の査定が根拠も不明で雑な印象だったのに比べると、C社の査定は顧客ニーズに対応できるレベルがある。

 なお、売り出し価格は最高4880万円を提案している。通常、売り出し価格は査定価格よりも5~10%程度高い値段にすることが多いので、これも順当な提案だろう。

 だたし、査定まで時間がかかり過ぎたことと、途中の連絡もないままだったことは評価を下げる要因だろう

査定額だけでは会社の善し悪しはわからない!
査定書や面談で、信頼できる担当者か判断しよう

 今回、リビンマッチから査定依頼をした3社のうち、C社が最大手の不動産会社で、ほかの2社が大都市圏地域密着の中堅不動産会社になる。

 査定根拠を明確にして、国交省も認める「中古マンション査定マニュアル」に準じた査定をしてくれたのは、大手のC社のみで、ほかの2社は根拠もわからず、「面談しなければ査定書を用意しない」など、査定依頼には十分に応えられなかったという印象だ。

【関連記事はこちら】>>中古マンションの査定価格はどう求めればいい? 国交省も認める「価格査定マニュアル」の計算方法を分かりやすく解説!

 しかし、同時に複数の不動産会社に査定依頼ができる「リビンマッチ」の一括査定システムがあるからこそ、今回のような査定比較も簡単にできるうえ、各不動産会社の対応の様子も比べられるのである。

リビンマッチ紹介の不動産会社3社の査定価格は?
A社 B社 C社
4,130万円 4,620万円 4,559万円

 一応、査定金額を3社で比べてみたが、大手C社の査定額が根拠もあり、最も精度が高そうだった。

 なお、企業規模が大きいからといって、査定のレベルが必ずしも高いというわけではない。企業規模や企業カラーの異なる多様な不動産会社から査定してもらうことで、さまざまな角度の査定を出してもらえるだけでなく、多彩な担当者とも出会えるので、大手だけを選ぶ必要はないだろう。

まとめ〜リビンマッチは運営事務局からのフォロー体制もしっかりしている一括査定サイト

 不動産の売却に先駆けて、まずは相場を知りたいと思ったら、多数の不動産会社に査定をしてもらうのがいい。その際、1社ずつ査定を依頼するのは面倒なので、「不動産一括査定サイト」を利用するのが効率的だ。

 一括査定サイトでは、売却したい不動産と個人(所有者)の情報を入力すれば、最大6社程度から査定してもらえ、複数社の査定額からおおよその相場もつかめる。また、売却に意欲的な不動産会社を見つけられる可能性も高い。

【関連記事はこちら】>>不動産一括査定サイト&査定業者33社で比較! 売却価格の相場を無料で査定するおすすめサイトやメリット・デメリットなど徹底解説! 

 具体的な売却となれば、担当者と直接会って話しを聞くことも必要だろう。メールでのやり取りだけではわからない、担当者の人柄や企業姿勢も見えてくる。本当に、顧客の利益優先してくれる人かどうか、こちらの要望をどこまで聞いて汲み取ってくれるのか、ちょっとしたやり取りだけでわかる。

 その点、リビンマッチであれば、国内主要大手から地元密着の有力不動産会社まで、登録している1700社以上がある。その中から売却査定については最大6社までを選択し、査定依頼ができる。

 運営事務局からのフォロー体制もしっかりしており、連絡のなかった査定依頼先などにはリビンマッチ側から連絡をとってくれる。さらに、一括査定依頼の申込み後にはアンケートなどを募り、登録業者や使い勝手の評価を求め、積極的に改善している。

 査定に関しては無料なので、相場をつかむためにもぜひ査定申込みをしてみよう。
⇒無料で査定を依頼できる「リビンマッチ」の公式サイトはこちら

◆リビンマッチ
特徴

・マンション、戸建、土地のほか、工場、倉庫、農地の査定にも対応可能

1700社の不動産会社と提携

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫
紹介会社数 最大6社(売却6社、賃貸、買取)
運営会社 リビン・テクノロジーズ(東証グロース)
リビンマッチ無料査定はこちら >>

リビンマッチとほかの一括査定サービスを比較

 不動産一括査定を行うサイトは数多くあるため、以下の3つのポイントを押さえて選ぶと良い。

①信頼できる会社が運営している
②査定したい不動産の種類に対応している
③多くの不動産会社と提携している

 以下が、リビンマッチとその他の主要なサイトの比較表なので、不動産一括査定サイト選びの参考にしてほしい。

不動産一括査定サイト主要6社を比較
一括査定サイト名 suumo売却査定 home4u イエウール ライフルホームズ リビンマッチ マンションナビ
おすすめな人 知名度の高いスーモで、大手から地元の会社まで多数の不動産会社に査定してほしい人。詳しくはこちら 信頼できる会社が運営しており、査定不動産会社も大手がいいという人。店舗や事務所の査定にも対応。詳しくはこちら 多数の不動産仲介会社に査定して欲しい人。農地の査定にも対応。詳しくはこちら 多数の不動産仲介会社に査定して欲しい人。投資用物件の査定にも対応。詳しくはこちら 大都市だけでなく、地方の不動産も含めて幅広いエリアで査定したいと考えている人。詳しくはこちら マンションの売却・賃貸を考えている人。詳しくはこちら
提携社数 2000以上 1800以上 1900以上 3691以上 1700以上 2500
最大紹介会社数 10
(物件所在地によって異なる)
6 6 6 6 9
主な対応物件 マンション、戸建て、土地 マンション、戸建て、土地 マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション、戸建て、土地など マンション
対応エリア 全国 全国 全国 全国 全国 全国
  公式サイト
(無料査定も可能)
公式サイト
(無料査定も可能)
公式サイト
(無料査定も可能)
公式サイト
(無料査定も可能)
公式サイト
(無料査定も可能)
公式サイト
(無料査定も可能)

【関連記事はこちら】>>不動産一括査定サイト&査定業者33社を比較! おすすめ、メリット・デメリット、選び方などを徹底解説

 また、以下の記事では、不動産一括査定サイトを使って実際のマンションの査定を行った結果を公開しているので、参考にしてほしい。

【不動産一括査定サイトで実際に査定した結果は?】
HOME4U
・リビンマッチ
イエウール
LIFULL HOME'S
マンションナビ

リビンマッチについて 質問 FAQ

Qリビンマッチとは?
A

リビン・テクノロジーズ株式会社が運営する不動産一括査定サイト。掲載不動産仲介会社は1700社と類似サービスではトップクラス。査定は無料で依頼できる。

Qリビンマッチのメリットは?
A

掲載している不動産仲介会社数が多く、マンション、戸建て、土地以外の工場、倉庫、農地も取り扱いがある。
詳しくはこちら。

Qリビンマッチのデメリットは?
A

運営会社が広告代理店で上場していない。
詳しくはこちら。

 

Qリビンマッチはどんな人におすすめ?
A

大都市だけでなく、地方の不動産も含めて幅広いエリアで査定したいと考えている人におすすめの一括査定サービス。
詳しくはこちら。

 

Q不動産一括査定サイトとは?
A

不動産の情報や個人情報を一括査定サイトで入力すれば、6社程度の不動産仲介会社に対してまとめて価格査定を依頼できる無料のサービスのこと。
詳しくはこちら。

 

  • RSS最新記事

<不動産売却の基礎知識>
相場を知るために、まずは「一括査定」を活用!

 不動産の売却に先駆けて、まずは相場を知っておきたいという人は多いが、それには多数の不動産仲介会社に査定をしてもらうのがいい

 そのために便利なのが「不動産一括査定サイト」だ。一括査定サイトで売却する予定の不動産情報と個人情報を一度入力すれば、複数社から査定してもらうことができる。査定額を比較できるので、不動産の相場観が分かるだけでなく、きちんと売却してくれるパートナーである不動産会社を見つけられる可能性が高まるだろう。

 以下が主な「不動産一括査定サイト」なので上手に活用しよう。

↓おすすめ不動産一括査定サイトはこちら↓
◆SUUMO(スーモ)売却査定
特徴 圧倒的な知名度を誇るSUUMOによる一括査定サービス
・主要大手不動産会社から地元に強い不動産会社まで2000社以上が登録
対応物件 マンション、戸建て、土地
紹介会社数 10社(主要一括査定サイトで最多)※査定可能会社数は物件所在地によって異なります
運営会社 株式会社リクルート住まいカンパニー(東証プライム子会社)
>>SUUMO(スーモ)の詳細記事はこちら
SUUMO(スーモ)無料査定はこちら >>
◆HOME4U(ホームフォーユー)
特徴 悪質な不動産会社はパトロールにより排除している
・20年以上の運営歴があり信頼性が高い
・1800社の登録会社から最大6社の査定が無料で受け取れる
対応物件 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
紹介会社数 最大6社
運営会社 NTTデータ・スマートソーシング(東証プライム子会社)
>>HOME4Uの詳細記事はこちら
HOME4U無料査定はこちら >>
◆マンションナビ
特徴

マンションの売却に特化
900社以上の不動産会社と提携

対応物件 マンション
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
運営会社 マンションリサーチ
>>マンションナビの詳細記事はこちら
マンションナビ無料査定はこちら >>
◆いえカツLIFE
特徴

・対応可能な不動産の種類がトップクラス

共有持ち分でも相談可能
訳あり物件(再建築不可物件、借地権、底地権など)の査定も対応

対応物件 分譲マンション、一戸建て、土地、一棟アパート・マンション・ビル、投資マンション、区分所有ビル(1室)、店舗、工場、倉庫、農地、再建築不可物件、借地権、底地権
紹介会社数 最大6社(売買2社、買取2社、リースバック2社)
運営会社 サムライ・アドウェイズ(上場子会社)
>>いえカツLIFEの詳細記事はこちら
いえカツLIFE無料査定はこちら >>
◆ズバット不動産売却
特徴 厳選した不動産会社のみと提携
比較サイト運営歴20年以上の会社が運営
・情報セキュリティマネジメントシステムの国際認証基準である「ISO27001」の認証を取得しており安心感あり
対応物件 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟ビル
紹介会社数 最大6社
運営会社 ウェブクルー
ズバット不動産売却無料査定はこちら >>
◆イエウール
特徴

掲載企業一覧を掲載、各社のアピールポイントも閲覧可能
2000社以上の不動産会社と提携
・対応可能な不動産の種類が多い

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
紹介会社数 最大6社
運営会社 Speee
>>イエウールの詳細記事はこちら
イエウール無料査定はこちら >>
◆LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)
特徴

日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S」が運営
2400社以上の不動産会社と提携
匿名査定も可能で安心

対応物件 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
紹介会社数 最大6社
運営会社 LIFULL(東証プライム)
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特徴 ・両手仲介・囲い込みを行わない
・上場企業のソニーグループが運営
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対応物件 マンション、戸建て、土地(建物付きを含む)、収益用不動産
対応エリア 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県
運営会社 SREホールディングス株式会社(ソニーグループ)
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