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注文住宅のリビング計画は家具配置から考えよう! チェックポイントや間取りの改善例も紹介注文住宅の間取り④

【第12回】2021年8月11日公開(2021年8月10日更新)
船渡亮

注文住宅のリビング計画において、もっとも重要なのが家具配置を考えて計画することです。特に、ダイニングテーブルやソファといった家具は、「話す・くつろぐ・食事する」といった家族の暮らしの中心になります。家づくりを「家族にとって理想の暮らしを実現するために行うもの」と考えるならば、家族が快適に過ごせるリビング計画は、家づくりの重要なポイントとなるでしょう。(株式会社かえるけんちく代表・一級建築士 船渡亮)

家具配置から考える注文住宅のリビング計画、3つのチェックポイント

注文住宅のリビング計画
家具の配置や動線を考えて快適なリビングにしよう(出所:PIXTA)

 家具配置から考えるリビング計画のチェックポイントは、以下の3つです。

  • 1.家具の大きさと寸法、配置を確認する
  • 2.移動しやすいシンプルな動線を確保する
  • 3.ソファやダイニングテーブルからの眺望を意識する

 各項目でセルフチェックができるように構成しているので、計画中の注文住宅の間取り図があれば、定規と一緒に用意して読み進めてみてください。

 また、実際に筆者がセカンドオピニオンとして、間取り改善を行った図面も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。それでは、それぞれのチェックポイントについて見ていきましょう。

リビング計画のチェックポイント1
家具の大きさと寸法、配置を確認する

 まずは、リビングに設置する家具の大きさや配置が適切かどうかを確認しましょう。

 よほどのミニマリストでない限り、リビングには複数の家具・家電を置くことになります。家族の人数やライフスタイルに合わせた家具・家電が適切に配置できるように計画することが重要です。

 入居時、または将来置くことになる家具・家電が、間取り図に表現されているかを確認してみましょう。

 ここで重要なのが、1)家具の大きさと、2)それぞれのアキ寸法です。

1)家具・家電の大きさの目安

 希望の家電・家具がある場合は、その大きさをハウスメーカーや工務店に伝えて図面に書き込んでもらうようにしてください。

 LDKに置くことが多い家具には、以下の4つがあります。

  • ・ダイニングテーブル
  • ・ソファ
  • ・テレビ
  • ・スタディカウンター

 今は所有していないけれど、将来購入の可能性がある、というケースもありますが、あらかじめ大きさと位置を想定しないと、希望のサイズを置けない可能性があります。

 どの程度の大きさにすればよいか見当がつかない場合は、以下の大きさを参考にしてください。

・ダイニングテーブル

 

3~4人家族 150cm×80cm
5~6人家族 180cm×80cm

 子供が小さいうちはテーブルも小さくて問題ないですが、中学生になると体は大人と変わらなくなります。また、子供が独立して結婚すれば、孫を連れて帰省するという場面も考えられます。家族の変化も踏まえて、ある程度の大きさのダイニングテーブルを配置できるようにしましょう

 たまにキッチンカウンターで横並びに食事をする、という計画を見かけますが、小さいお子さんがいる場合は顔の表情がわかりにくいためおすすめはできません。

・ソファ
 

2人掛け 130cm×90cm(最低110cm×90cm)
3人掛け 210cm×90cm(最低180cm×90cm)

 ソファは、2人掛けか3人掛けかで大きさが変わります。3~4人家族であれば、3人掛けが入る大きさを確保しましょう。

・テレビ
 

55インチ 59.8cm×106.2cm
65インチ 80.9cm×143.9cm
75インチ 93.4cm×166.0cm

 テレビの大きさの​目安は、50インチ前後が8畳、60インチ以上が10畳以上といった目安となります。

・スタディカウンター
 

スタディカウンター1人用 45cm×90cm~
スタディカウンター2人用 45cm×150cm~

 リビング学習の定着で、子供の勉強スペースとしてスタディカウンターを計画する方も多いです。PCやプリンター置き場としても利用できることから、子供が自室で勉強するようになっても使い道があります。造作カウンターにすることも可能ですが、用途が明確でない場合は、カウンターテーブルを購入して設置するほうが無難でしょう。

2)家具・家電の配置

リビングの家具配置例

 家具の大きさが決まったら、家具・家電の配置を計画しましょう。配置のポイントは3つあります。

①通路幅は、60cm(推奨70cm以上)を確保する

 上図のようにダイニングテーブルとソファの間など通路としても使う部分は、最低、60cm(推奨70cm以上)は離すようにしましょう。椅子は座った状態で50cm程度出っ張るので、その上で通路幅を確保します。

②ソファは、テレビから270cm程度離す

 テレビまでの距離は、270cm以上離すことを目安にしましょう。4Kテレビの視聴距離は、画面高さの1.5倍が目安と言われており、この場合、65型で1.2mあれば十分、ということにはなります。

 ただ、書斎やシアタールームならともかく、リビングのソファはテレビを見るためだけにあるわけではありません。ソファでくつろいだり、家族でゲームしたりといった場合も考えて、余裕をもたせたほうがよいですね。

③家具配置によって、窓・ドアの配置を調整する

 家具・家電を配置することで、窓・ドアの計画が適切かどうかがわかるようになります。家具配置の結果、問題がある場合は、移動・大きさや種類の変更、といった調整を行いましょう。

 ただ、ファサード(道路から見える部分)にある窓は、外観デザインに関わってくるので、設計担当者と一緒に検討したほうがよいですね。

リビング計画のチェックポイント2
移動しやすいシンプルな動線を確保する

リビング動線
移動しやすい動線にするのも快適なリビングのポイント(出所:PIXTA)

 家具配置が終わったら、動線を検討してみましょう。

 動線は、「シンプルで邪魔にならない」のが基本です。シンプルであれば移動距離も短くなりますし、モノやほかの家族といった、動線上にあると邪魔なものは避けたいですよね(特に家族が邪魔と感じる間取りは、いさかいが増える原因になるので厄介です)。

 チェックポイントは以下の3つです。

①動線を見える化する
②動線に囲まれた場所をつくらない
③メインストリートを意識する

①動線を見える化する

 まずは、お手持ちの間取りに蛍光ペンなどで動線を書き込んでみましょう。人が通るであろう場所はすべて書き込んでみてください。

 また「チェックポイント1.家具配置が適切であるか確認する」で紹介したように、通路幅が60cm確保できているかもチェックしましょう。

②動線に囲まれた場所をつくらない

 レストランで席を予約する場合、窓際、壁際、中央が選べるとしたら、どれを選びますか? 私なら、「第一希望は窓際、第二希望は壁際、空いていないなら中央で」と回答します。

 窓際は景色を楽しめるし、壁際なら落ち着いて食事ができそうです。しかし、中央はテーブル周りをウェイターや客が歩き回りそうなので、できれば遠慮したいところです。

 リビングも同じで、下図「使いにくいリビング動線」のように、和室や2階に行くために、ダイニングテーブルやソファの回りを歩かなければならない家具配置は落ち着かないですね。

 また、十分な通路幅がなければ、家族が邪魔で通りにくいということもあり得ます。

使いにくいリビング動線

 このような場合、家具配置を再検討しなるべく窓際や壁際に寄せるか、間取り全体の見直しを検討してみましょう。改善案は次でご覧いただきます。

③メインストリートを意識する

 動線は、「メインストリートを通す」ことを意識して改善しましょう。

 都市には必ずメインストリートとなる大通りがあります。そこから細い道に分岐していくのが都市計画の原則です。

 住宅の間取りでも同じで、まずはメインとなる動線を通して、そこからダイニングテーブル、ソファ、和室、洗面所、2階へと分岐できるようにします。

リビングの動線計画

 先ほどの事例は、上図のように改善することで、動線もシンプルになり家族が邪魔になることもなくなります。

 ちなみに和室が北側に移動しましたが、中央の吹き抜けから日光を入れることで明るさを確保しています。

リビング計画のチェックポイント3
ソファやダイニングテーブルの眺望を意識する

ソファやダイニングテーブルから庭の見えるリビング(出所:PIXTA)

 動線をチェックしたら、最後にソファやダイニングテーブルに座った時の眺望を確認しましょう。特に窓の外の景色は重要です。何が見えるか、敷地写真やグーグルマップを利用して想像してください。

 空が見える、道路が見える、庭が見える、森が見える、海が見える、愛車が見える 、カーポートが見える、エアコンの室外機が見える、隣家のトイレの窓が見える、洗濯物が見える…。

 見ていて楽しいもの、楽しいとはいえないもの、できれば見たくないものなどもありますね。まずは現状を把握した上で、

1)見たい景色は積極的に取り入れる
2)見たくないものへの対処法を考える

 この2つの視点で検討します。

1)見たい景色は積極的に取り入れる

 景色が良いなら、最大限、間取りに活かすようにしましょう。

 別荘地に計画されたこちらの間取りは、樹木に囲まれているのでリビングからの景色はとても良いです。ソファも庭側に向いており景色を楽しめそうですね。

 ただしダイニングで食事をする場合、そこから見えるのはキッチンやカップボードです。非日常を楽しめるバーならともかく、代わり映えのしない自宅のカップボードを見ながら食事するのは楽しい体験とは言えません。

 それに比べ、外は、天気や季節、時間によって景色が変化します。季節によって違う光や空の青さ、雨や雪、新緑や紅葉など、人工物にはない変化や眺める楽しさがあります。

リビングの間取り
リビングの間取り

 そのため、上図のように間取り改善をしました。キッチンとダイニングを窓際に寄せることで、食事をしながら庭を眺められるようにしています。

2)見たくないものへの対処法を考える

 見たくないものへの対処法として、以下のような対応を検討しましょう。

  • ・家具配置を見直す(見たい方向を意識して配置)
  • ・見たくないものを動かす(エアコン室外機、物干しなどを移動)
  • ・見たくないものを隠す(隣地や道路からの視線などは、目隠しフェンスや植樹で対応)
  • ・窓を変更する(窓を移動する、高窓にする、カスミガラスにする)

 ありがちなのが、リビングの窓前にカーポートが配置されていることです。 日当たりも悪くなりますし、何より眺望が良いとは言えませんね。カーポート、または窓の配置を調整することで、カーポートビューを回避したほうがよいでしょう。

まとめ

 以上、リビング計画の3つのチェックポイントを紹介しました。

 ここまで読んできて「家族の会話についてはどうなの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 例えば、ソファとダイニングに座った家族が会話しやすくする、という家具配置上の工夫です。そういう視点も大事ですし、余裕があれば取り入れてもよいと思います。

 ただ、18畳〜20畳程度のLDKであれば、声をかけて振り向いてもらえばいいし、向き合って話をしたい場合はダイニングテーブルですればよいでしょう。

 優先順位は高くないと考えて、今回は省いています。 まずは、この3つのポイントでリビング計画に問題がないかをチェックしてみましょう。

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