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予算1000万円台でもローコスト住宅なら家が建つ! デメリットや住宅会社の選び方を解説

2021年9月19日公開(2022年6月28日更新)
椎名前太:住宅・不動産ライター

同じ延べ床面積30坪の注文住宅でも、いわゆるローコスト住宅なら1000万円台前半から建てられる一方で、大手ハウスメーカーでは3000万円近くもする。その差は1000万円以上。この金額差が気にならない人はいないはずだ。なぜローコスト住宅はそこまで安いのか、そして「安かろう悪かろう」ではないのかを解説する。(住宅・不動産ライター、宅地建物取引士 椎名前太)

ローコスト住宅の建築依頼先の探し方

ローコスト住宅の依頼先
ローコスト住宅の依頼先は坪単価と実績に注目しよう(出所:PIXTA)

 ローコスト住宅に明確な定義はなく、一般的には坪単価40万円前後、または建築費1000万円台の家がローコスト住宅と呼ばれているようだ。

 「注文住宅の相場価格はいくら?」の記事で解説しているように、大手ハウスメーカーの平均坪単価は89.3万円、工務店なども含めた全国の注文住宅の平均坪単価でも62.4万円だから、ローコスト住宅は圧倒的にリーズナブルといえる。

 ローコストをアピールする住宅会社は意外に多い。不動産ポータルサイトなどでローコスト住宅を手掛ける会社を検索すると、どの地域でも数十前後の会社が出てくるので選択に迷ってしまうはず。

そこで注目したいのが、「坪単価」と「建築実績」の2点だ。

1.坪単価が高い住宅会社は除外する

 ローコスト住宅の坪単価の目安は40万円だが、「ローコスト住宅」で検索すると「坪単価60万円~」といったように安価とは思えない価格を表示している会社が出てくることもある。このような会社は選択肢に入らないだろう。

2.年間建築数が多い実績のある住宅会社を選ぶ

 多くのローコスト住宅は、部材の大量仕入れによるコストダウンで建築費の安さを実現している。また、工期の短縮などのローコストのノウハウは、ある程度の棟数を経験しないと身に付かない。

 したがって、年間数棟の実績の会社よりは、数百棟以上の会社の方がコストパフォーマンスの高さを期待できる。

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1000万円台のローコストで家を建てられる8つの理由

ローコスト住宅
シンプルなデザインのローコスト住宅(出所:PIXTA)

 前述の通り、ローコスト住宅なら1000万円台でマイホームを手に入れることができる。

 なぜこんなにも安く建てることができるのか? ローコスト住宅が安い理由には次の8つが考えられる。

①ローグレード内外装材の大量仕入れ

 フローリングなどの内装材やサイディング(外壁に貼る仕上げ用の板材)などの外壁材にはグレードがある。高グレードなフローリングは、より無垢材に近い質感で傷も付きにくい。

 また、サイディングはグレードが高くなるほどデザイン性も高く汚れにくくなる。ローコスト住宅の場合は、これらの比較的ローグレードなものを大量に仕入れることで、大幅なコストダウンを図っている。

②必要最低限の住宅設備

 最近の大手ハウスメーカーの家は、太陽光発電システムなどのエコ設備の設置が当たり前になっている。

 一方でローコスト住宅の場合は、太陽光発電システムをはじめ、窓用シャッターや床暖房、食器洗い乾燥機などの住宅設備も付いていないことが多い。

③最低限の無料保証期間

 注文住宅に限らず新築住宅には、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)によって10年間の無料保証が付いているため、構造部に欠陥があった場合はハウスメーカーに無償修繕を要求することができる。

 比較的高額なハウスメーカーでは、20年以上の無料保証を付けていることが多いが、ローコスト住宅の無料保証のほとんどは、法律で定められた10年間となっている。

④担当者の数

 大手ハウスメーカーの場合、営業、設計、インテリアコーディネーターなど複数の担当者が付く。しかし、ローコスト住宅の場合はすべて一人で担当することが多い。

⑤建築基準法レベルの住宅性能

 耐震性、断熱性などの住宅性能にはレベルがある。目安となるのが国が定めている「住宅性能表示制度」だ。

 例えば耐震等級は次のようになっている。

耐震等級1
建築基準法で定められている最低基準。震度6強~7の地震でもすぐには倒壊しないレベル。このレベル以下の家は、法律上建てることができない。
耐震等級2
等級1の1.25倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも一定の補修で住み続けられるレベル。
耐震等級3
等級1の1.5倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも軽い補修程度で住み続けられるレベル。

 住宅性能は、高くなるほど部材などの費用もかかる。したがってローコスト住宅の多くは、建築基準法で定められた最低基準となっている。

 最低基準とはいえ、法律で定められた基準を守っているので「安かろう悪かろう」とはいえない。一般的な人ならば「住み心地が悪い」とは思わないだろう

⑥シンプルなデザイン

ローコスト住宅の間取り
廊下のないシンプルな間取り(出所:PIXTA)

 外壁に凹凸が多かったり、曲線を描いていたり、デザインに凝ると、それだけ部材費や工事費がかかる。そのためローコスト住宅を手掛ける会社がお勧めするプランは、1階と2階が同じ面積の総2階といったシンプルなデザインになっていることが多い。

 また、内装の造りもシンプルで、できるだけ間仕切り壁や廊下をなくすなどで建築費を削減している。

⑦最低限の広告費

 ローコスト住宅の多くは、テレビCMや住宅展示場などを利用しない広告戦略で広告費を低く抑えている。

⑧比較的短い工期

 工期が延びれば、その分だけ人件費がかかる。月給30万円の職人が5人働いていれば1カ月で150万円増だ。ローコスト住宅の場合、シンプルなデザインの内外装や徹底したスケジュール管理などで、通常よりも1カ月ほど短い工期でコストを削減している。

ローコスト住宅のメリット・デメリット

 ローコスト住宅は1000万円台で家が建つわけだが、デメリットはないのか? ここでは、メリットとデメリットを整理してみよう。

メリット

 ローコスト住宅のメリットは以下のとおりとなる。

・圧倒的に安い

 ローコスト住宅最大のメリットは、なんといっても建築費の安さだ。

 延べ床面積30坪の家なら、坪単価40万円として1200万円。大手ハウスメーカーならば30坪×坪単価90万円=2700万円になるので、1500万円も安い。この高級輸入車が余裕で買えてしまうほどの差額に魅力を感じない人はいないだろう。

・ライフスタイルの変化に合わせて建て替えをしやすい

 昔から「家は3回建てないと理想の家にならない」といわれている。それほど家の建築は慣れないと分からないことが多いのだ。

 また、たとえ建てたときは理想の家であっても、子どもが独立していったら広すぎて住みにくい、ということもあるはずだ。

 しかしながら、家を何度も建て直すのは経済的に難しいというのが現実ではないだろうか。その点、安価なローコスト住宅ならば、好みやライフスタイルの変化に合わせて建て直しがしやすいといえる。

デメリット

 一方、デメリットは以下だ。

・注文住宅ならではの自由度が低い

 注文住宅の最大の魅力は、好きな部材・設備・デザインで家族のライフスタイルに合わせた間取りの家を建てられることだ。けれどもローコスト住宅の場合は、価格を抑えるためにどうしてもそれらの選択肢が狭くなる。

 基本的には総2階または3階の建物で、間取りはある程度自由にできるものの、内外装の部材や設備は住宅会社が指定するものの中から選択する

 それ以外のものでもオプションとして導入することはできるが、それらは大量仕入れをした商品ではないので、一般的な工務店の価格よりも高くなってしまうことも少なくない。そのため、結果的にローコストではなくなってしまうこともある。
 
・保証期間が短め

 「1000万円台のローコストで家を建てられる8つの理由」の③で述べたように、ほとんどの大手ハウスメーカーの無料保証期間は30年。一方で多くのローコスト住宅の無料保証期間は法律で定められた最低限の10年となっている。

ローコストな注文住宅を建てるポイント

 ローコストな注文住宅を建てる際のもっとも重要な注意点は、上記のメリット・デメリットを十分理解しているか否かだ。

 「ローコストでも理想の注文住宅が建てられる!」といった広告に飛びついてしまうと、後々「これにもお金がかかる」「あれにもお金がかかる」とオプションだらけで、結局2000万円以上する家になりかねない。

 そのため、ローコスト住宅を建てる際の大前提は、間取りさえある程度自由にできれば、あとのこだわりは捨てること。

 そこまで割り切ったうえで「システムキッチンだけは」「無垢材のフローリングだけは」と一点豪華主義にすれば、満足度はアップするはずだ。

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【関連記事はこちら】>>注文住宅を建てるハウスメーカー・工務店、28社のおすすめポイントや特徴を解説!

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