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″不動産業界への転職″はおすすめ?
未経験での転職で「成功する人」「失敗する人」

【第42回】2020年3月13日公開(2020年6月26日更新)
梶本幸治

梶本幸治(かじもと・こうじ)氏:不動産売買の業界の裏の裏まで知りつくした不動産業専門コンサルタント。株式会社レコ 取締役・コンサルティング本部長。普段は不動産会社向けの集客&教育のコンサルティングを中心としていますが、ダイヤモンド不動産研究所では売主の側に立った「不動産を売却するときの注意点」シリーズなど、さまざまな読者に向けて解説します!

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「不動産業界に転職してみたい」と思っても、「辞める人も多いと聞くし、私でも活躍できるだろうか……」と不安に感じられる方もいるかもしれません。不動産業界に未経験で転職して「成功する人」と「失敗する人」の違いは、どこにあるのでしょうか? 不動産会社向けの集客&教育コンサルも行う株式会社レコの私・梶本幸治がお答えいたします。

転職者が多数活躍する
不動産業界

不動産業界への転職

 不動産業界というと、最近でこそ新卒で業界入りする方も増えていますが、やはり他業界を経験した後、ステップアップとして(もしくはさまざまな業界を、流れ流れた末に辿り着いて……)、中途採用で業界入りされる方が圧倒的に多いように思います。

 「圧倒的に多いように思います」では、私の主観になってしまいますので、不動産業界における新卒採用・中途採用の統計を探したのですが見つけられませんでした。ごめんなさい。

 ちなみに、このコラムを書かせていただいている私、梶本は平成8年に大学卒業後、新卒で不動産業界に飛び込みました。

 当時も既に、新卒で不動産会社に入社するのは、さほど珍しいことではございませんでしたが、それでも業界の先輩方からは、次のような言葉をかけられたものです。

「君は大学まで出たのに新卒で不動産屋になるなんて、よく親御さんが許してくれたね」
「不動産業界なんて30過ぎてからが勝負なのに、新卒で来る人の気が知れないよ」
「なぜ新卒で不動産会社に就職したの? 他の業界の入社試験に全部落ちたの?」

 不動産業界に憧れ(?)、就職活動では不動産業界のみを受け、青雲の志(と言えば大げさですが……)を抱いて不動産業界に飛び込んだ若き日の私は、上記のような言葉を業界の諸先輩からかけられ、それはそれはガックリ凹んだものでした。

 それから、早いもので24年。

 不動産業界から一歩も外に出ることなく、ずっと不動産関連の仕事を続けてきましたが、他の業界に転職したいと思ったことは一度もなく、仕事で辛いことや悲しいことを経験しても、不動産業自体を嫌いになったことはございませんでした。

 しかし、新卒当時、私と同期の中には入社1カ月足らずで退職した人もいましたし、知り合いの不動産会社に入社した中途採用の営業担当者が、入社後僅か2週間程度で退職した場面も見てきました。
【関連記事はこちら】>>不動産屋さんの「離職率」は高い? 相談していた担当者が急に辞めたのですが……

 この「不動産業界に向いている人」と「不動産業界に向いていない人」にはどういう違いがあるのでしょうか?

 「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますので、「不動産業界に向いている人」「不動産業界に向いていない人」を考えることが、未経験で不動産業界に転職して「成功する人」と「失敗する人」を検証するにあたっての良い方法だと考えます。

「不動産業界に向いていそうな人」が
”営業成績も優秀”とは限らない

 では、不動産業界に向いているタイプとはどのような方なのか、一般的なイメージは次のようなものではないでしょうか。

  • ・稼ぎたい人
  • ・コミュケーション能力の高い人
  • ・話し上手な人
  • ・プレッシャーに強い人、メンタルが強い人
  • ・フットワークが軽い人
  • ・野心のある人、上昇志向の強い人

 これらの特徴を併せ持つ営業担当者は、不動産業界にたくさんいらっしゃいます。

 お給料をたくさんもらいたい、そしていつかは独立したい。そのためにはフットワーク軽く動き回り、接客時は高いトークスキルでお客様を楽しませ、厳しいノルマにもへこたれず業績を上げていく……。

 ただ、こんなステレオタイプな不動産営業担当者が「成功するタイプ」かというと、少し疑問が残ります。

 確かに不動産業界では営業ノルマを高く設定している会社も多く、そのプレッシャーに押しつぶされずに仕事ができるメンタルは必要ですし、野心とは言わないまでも、仕事を通して自己実現を果たしたいという上昇志向はあった方が良いとも思います。

 そして「コミュケーション能力が高い」ことも大切です。しかし、「話し上手」なことが重要かと言うとそうでもありません。

不動産業界への転職で成功するのは
「聞くスキル」を持った人

 不動産営業担当といえば、満面の笑み(少し胡散臭い笑み?)を浮かべ、本当か嘘か分からないような内容のマシンガン営業トークでお客様を圧倒し、商談をドンドン前に進めていくイメージがあるかも知れませんが、実際のところ、このようなタイプの営業担当者で高い業績を残している方は少ないと感じます。

 買主様も売主様も、ともに高い金額を動かすことになるわけですから、ペラペラお喋りが過ぎる営業担当者では、不安に感じられることが多いようです。

 そんなお喋り営業担当よりも、お客様の購入理由や売却理由をしっかりとお聞きし、お客様の実現したい理想を確認し、その理想の実現に向け的確なアドバイスが出来る営業担当者の方が、「息の長い優秀な営業担当」として活躍できているように私は感じています。

 つまり、「話すスキル」ではなく「聞くスキル」が大切なのです。

 私がコンサルをしている不動産会社の営業担当者がお客様のお宅へ伺うとき、私は「お客様がどのような希望・動機を持っておられるのか、しっかりとインタビューして来てください」と言って送り出します。

 そして、しっかりと「インタビュー」できている営業担当者様の方が、お喋り営業担当者よりも優秀な営業成績を残しているのです。

 このコラムをご覧くださっているあなたが今、不動産業界(特に売買仲介)への転職をお考えで、「不動産業界は興味があるけど、あまりお喋りが得意じゃないから無理かな」と思っておられるなら、あまり心配されることはないと思いますよ。

 人の話を聞くことが好きで、聞き手に回るコミュニケーションを築くことが上手く、多少のプレッシャーには押し潰されないメンタルがあれば、人並みに活躍できるのではないでしょうか。

 しかし、他人の話を聞かず自分の話ばかりしてしまう方は、不動産営業に向いていないかも知れません。

 転職のミスマッチは、求職者も企業も不幸になります。

 「不動産屋って、こんな感じだろう」と決めつけず、柔軟に業界研究・会社研究を行い、あなたが活躍できるフィールドに出会えることを祈っています。
【関連記事はこちら】>>不動産屋さんってどのくらいのお給料を貰っているの? 不動産業界に就職する人ってどんな人が多いの?

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