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2019年8月17日公開(2019年8月19日更新)
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引越しを安くすませる7つのコツは? 引越し費用の相場を知るためにも相見積もりをしよう!

いざ引越しとなった際に、「引越し費用の相場はどのくらいだろう」「相場よりも安く済ませる方法はないのか?」と疑問や不安を持つこともあるだろう。そこで費用の内訳や、料金の決まり方を知って、少しでも引越し費用を安く済ませるようにしよう。(住宅・不動産ライター 椎名前太)

引越し費用を節約する7つのコツ
引越し費用を節約する7つのコツ  出所:pixta

 引越しをする際、相場がいくらなのか分からないという人は多い。引越し業者の言い値に惑わされずに、引越し費用を安く抑えるためにも、どのような内容の料金がかかっているのか、内訳を知っておくことが肝要だ。

 そこで、あまり詳しく知られていない引越し費用の内訳と、引越し費用を安くするための7つのコツを紹介する。

引越し費用の内訳はどうなっている?

 近畿運輸局が提唱する「引越料金のしくみ」によると、引越し費用は「基準運賃」「料金」「実費」「附帯サービス料」で構成されている。

【基準運賃】移動距離や、移動時間に応じて発生する料金。準備するトラックの重量によっても変わる。
・100km以内での移動 →時間制(4時間もしくは8時間単位。4時間なら、1日に2件こなせるので料金が安くなる)
 例)4時間(2トン車まで)13,580〜20,360円
   4時間(4トン車まで)16,000〜24,000円
   4時間(6トン車まで)17,940〜26,900円

・100kmを超える移動 →距離制(県をまたぐような長距離の引越しは、距離制が多い)
※基準運賃は、国土交通省の「標準引越運送約款」に則って、引越し業者各社が定めた運賃表をもとに算出される。
 例)100km超〜110kmまで(2トン車まで)25,040〜37,560円
   190km超〜200kmまで(2トン車まで)34,480〜51,720円
   480km超〜500kmまで(2トン車まで)62,080〜93,120円


【料金】休日、深夜・早朝の割り増し料金など。
 例)休日は2割増し、深夜・早朝は3割増し。

【実費荷役】荷造りを依頼した場合の人件費、有料道路の料金など
 例)荷造り作業員費1人あたり15,000円

【附帯サービス料】エアコンの取り付け、ピアノ輸送、アンテナの取り付け・取外し、消毒、包装紙の提供、家具保護材の使用など。申込者の要望により行う、追加の業務
 例)エアコン取り外し 5,000円~10,000円
   エアコン取り付け 10,000円~15,000円
   オーディオ設置 3,000円~5,000円
   家具保護材(4トン用) 4,000円

(出所:近畿運輸局「引越料金の仕組み」)

 上記が、引越し費用の内訳だ。料金がかかる部分を理解していれば、節約のイメージもしやすいだろう。

 引越し費用の相場は、いくつかのWEBサイトで簡単に調べることができる。また、「引越し侍」「SUUMO引越し見積もり」などの一括見積サイトでは、家具家電の個数や、段ボールの個数、引越し予定日を入力すると、より詳細に各社の料金を確認できるので参考になる。

 7月の閑散期の相場だと、以下のようなデータもある。
・単身者・同一県内(50km未満)で、30,000円前後
・4人家族・同一県内(50km未満)で、55,000円前後

(出所:引越し業者見積もり一括比較サイト 引越し侍

 もちろん、各社によって値段に差があることもある。そのため、該当時期の相場を知るためにも複数の会社に見積もりを取るのが原則だ。引越しの一括見積サービスを使ってもいいだろう。また、見積もりがあまりに高額である場合は、内訳をきちんと確認しよう。 

 また、各社はその時の受注量などに応じて、値引きをしてくれる。この値引額が結構大きいため、引っ越し費用は分かりにくいといわれる。こればかりは実際に訪問見積もりをしてもらわないと分からない。複数の会社から見積もりをすることで、割安な会社が見つかるかもしれない。

引越し費用を安くする7つのコツ

 だいたいの相場が分かったら、それよりも安く済ませたいというのが人情だろう。そのためは、次に紹介する7つの方法が比較的容易なのでお勧めだ。

コツ①「閑散期に引越しをする」

 いくつかある引越し費用を決定付ける要因の中でも、特に影響が大きいのは時期だ。進学や就職、転勤の多い3月中旬~4月上旬は繁忙期となり、暑い上に人事異動などが少ない7~8月は閑散期となる。繁忙期と閑散期では、引越し費用が2倍近く違ってくることもあるのだ。もし、引越しをする時期を選択できるなら、3~4月の繁忙期は避けたが方が良い。

 引越し業者の閑散期は、先に述べた7月のほかに、進学や人事異動が少ない1月や6月も当てはまる。これに、後述する人気のない曜日や時間帯を組み合わせることで、引越し費用を節約することができる。

 例年、国土交通省は、最繁忙期の直前(3月1日ごろ)に、一般消費者に向けて「3・4月の引越予約状況と繁忙期の円滑な引越しのためのポイントやお願い」というアナウンスをしている。大手引越業者に電話インタビューをし、最も忙しいと思われる時期を推定。なるべく、その時期を避けて引越しをするように促したものだ。2019年であれば、3/1~4/7までは常時混雑しており、中でも最も忙しいのは3月下旬の週末、3/22~24と29~31であった。

 国土交通省では、少しでも引越しを円滑に進められるよう、こういった繁忙期をチェックし公表しながら、引越し時期を前倒し、もしくは後ろ倒しするよう促している。もちろん、この混雑した時期に引越すと費用は高くなってしまうし、下手をするとその時期に引っ越してできないかもしれない。※(出所:国土交通省)

コツ②「平日に引越しをする」

 多くの人は、土日祝日に引越しをする。従って、当然ながらこれらの曜日の料金は高くなる。少しでも費用を抑えたいなら平日に引っ越すことをお勧めする。どの程度の差があるのか、金額差をシミュレーションしてみよう。

  • ■同条件で、曜日だけ変更した場合
    (単身者、同一県内、時間指定なし、同じ週で指定)
     
  • 8月某日(平日) 平均価格36,000円程度
  • 8月某日(土曜) 平均価格40,000円程度
  • 8月某日(日曜) 平均価格45,000円程度
    (出所:引越し侍 ネット見積もり。複数社へ一括見積をして平均値を試算)

 平日と日曜では平均価格が9,000円も違ってしまう。平日に時間がある人であれば、土日を避けて引越し日を設定した方が良いだろう。

コツ③「時間帯を“お任せ”にする」

 引越し業者の1日のスケジュールは常に埋まっているわけではない。例えば「午前中はA宅、17時からはB宅」といったスケジュールならば、その間の時間を埋めて稼ぎたいというのが本音だ。このような業者の都合に合わせて時間帯をお任せにすれば、料金を安くできるケースがある。

 ちなみに、先ほどと同じ条件(単身者・同一県内・同一日)で、時間指定をした場合のシミュレーションをしたらどうなるか見てみよう。

  • ■同条件で、時間帯だけ変更した場合
    (単身者、同一県内、同日で指定)

     ・8月某日(平日、時間指定なし)平均価格36,000円程度
  •  ・8月某日(平日、午前指定)平均価格44,000円程度
  •  ・8月某日(平日、午後指定)平均価格40,000円程度
  • (出所:引越し侍 ネット見積もり。複数社へ一括見積をして平均値を試算)

 今回のシミュレーションでは、午前指定の方が高額だった。午前と午後でも金額に差が出るが、時間に余裕があるなら「お任せ」にした方がお得だ

コツ④「1ヵ月以上前に契約する」

 引越しの直前に契約をしようとすると、トラックや作業員の調整がしづらいため、価格交渉が難しくなりがちだ。できれば、引越しをする1カ月以上前に見積もりを依頼し、「今契約するから安くしてほしい」と、費用を交渉したい。

コツ⑤「自分で、荷造りと荷解きをする」

 当然ながら、荷造りや荷解きを業者に依頼すれば、それだけ料金がかかる。荷造りや荷解きをするために担当者の時間を拘束することになるので、人件費扱いとなり、これは引越し費用の内訳でいう「実費」にあたる。また、ダンボール費用も同様だ。依頼すると無料でダンボールをくれる会社もあれば、別途有料な会社もあるので、これも確認しよう。

 引越しを決めても、なかなか準備に身が入らず、あわてて荷造りをするという場面があるだろう。前日までに荷造りができていなくて、急きょ引越し業者に依頼した場合は、高額な費用が掛かってしまう。ちなみに、事前に依頼していた場合でも、4人家族程度で50,000円程度はかかる。

 食器など割れ物の梱包は手間だが、それも含めて全部自分で荷造りすれば料金を抑えることが可能だ。ただし、廊下など作業動線を保護する「養生」は、追加料金であってもプロに任せた方が無難だろう。

コツ⑥「不用品は自分で売却する」

 新居に運ばない不用品が出てきてしまった場合、どうしたらいいだろうか。一つには、引越し日当日に、引越し業者に引き取ってもらう方法がある。しかし、不用品を引越し業者に処分してもらおうとすると、これもまた料金がかかるのだ。そこで検討したいのは不用品の売却だ。

 ネットで検索すれば洋服、本、家具など、品物によって専門の買取り業者が見つかるので、それぞれに見積もりを依頼したい。多くは、直接店舗へ行かなくても宅配便での引き取りや出張査定を行っている。不用品が売却できれば、引越し費用が安くなるだけでなく、現金も手に入るので一石二鳥だ。ただし、短期間で売れるとは限らないので、引越し日ぎりぎりになってからではなく、1~2カ月ほど余裕をもって始めたい

 ちなみに、「メルカリ」「ジモティ」といった、買い手と直接やり取りができるサービスもある。大物家電や家具などは処分するのにお金がかかってしまうが、こうしたサービスを利用すれば無料で他人に譲ることもできるので、併せて利用したい。

コツ⑦「複数の引越し業者に、相見積もりをする」

 繰り返しになるが、引越し費用は業者によって異なる。そのため、できるだけ安く済ませるならば相見積もりを取ることが必須だ。「引越し 見積り」といったワードで検索すれば、引越し業者の比較サイトが複数見つかるので、そこから見積り依頼する方法が簡単だろう。

 「何社も見積り依頼すると電話がたくさんかかって来るので困る」と考える人も多いが、これらのサイトの中には、電話ではなくメールでのやり取りのみで完結できるものもある。ただし、メールだけで業者を決めてしまうのは得策ではない。失敗しない引越しのためには訪問見積りを依頼することをお勧めする。なぜなら、実際に現場に業者が行ってみると「前面道路が狭くてトラックが建物に横づけできない」「荷物が自分で考えていたよりも多い」「エアコンの取り外しがあった」など追加料金がかかるケースがあるからだ。 

 そして一番重要なのは、訪問見積り時が最も値引き交渉しやすいタイミングだということ。直接会って「○○社は◇万円だったから△万円にすれば今決める」といった交渉をすれば、最安値を引き出せる可能性がグンと上がる。とはいえ、あまりに多くの訪問見積りを受けるのは、フットワーク的に大変なので、メールの段階で3社前後に絞り込みたい。

価格だけでなく、サービス面も入念にチェック

 以上が、引越し費用を安く済ませる7つのコツだ。しかしながら、いくら安くてもサービス内容があまりにも悪ければ依頼する価値はないだろう。そのため、訪問見積りの際には、料金だけでなく、以下についても確認しておくと安心感が高まる。

  •  ・エアコンやステレオといった電気製品の配線まで行ってくれるのか
  •  ・廊下などにキズを付けないようにする養生はどのように行うのか
  •  ・キャンセルした際の費用
  •  ・荷物を壊した場合の補償(免責事項)

 などの契約内容も忘れずにチェックしたい。

 各社が提供している割引プランなどがあれば、それも聞いておくべきだ。また、この時の営業担当の態度で、各引越し業者の丁寧さも確認することができるだろう。複数の引っ越し業者を比較することで、各社の特徴もわかってくるので、3社前後の見積りをとるといいだろう。

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3
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