秋田に異色の大家さん発見! ソプラノ歌手を本業としながら、アパート経営で不動産投資にも精を出している。その類まれな日常を覗いてみよう…。
不動産投資のお陰でソプラノ歌手になれました
はじめまして! 秋田の主婦であり、声楽家の菅原久美子です。実は、私はアパート5棟の大家さんでもあります。
私は、ステージで大好きなオペラを歌っているときがとても幸せです。高校時代に声楽を始め、高校3年時には、秋田県のコンクールでグランプリを受賞しました。将来は、音大に進学し、声楽家の道に進むのが夢でした。
しかし、経済的な理由で受験をあきらめました。それはつらい決断でした。
私に転機が訪れたのは、3年前の29歳の時。千葉・松戸の聖徳大学で、2年間声楽を学ぶ機会が舞い込んだのです。このチャンスを逃したくない、と胸が高鳴りました。
問題は、費用。2年間の学費とレッスン代で、約100万円。交通費もかかります。それでも夫は理解してくれました。
「松戸に住んだ方が安いのでは?」とも考えました。でも、私には家族と過ごす時間が一番大切。主人の母が長期入院をしている事情もありました。
東京に通い始めてみると、家計には大きな負担がかかりました。毎週、東京と秋田の往復です。私は節約のため、新幹線(往復3万6000円)を夜行バス(1万6000円)に、ホテル2泊(1万2000円)をネットカフェ(2000円)に変更しました。
これで毎週3万円、月に12万円節約できます。
でも、夜行バスでは疲れがとれず、ネットカフェは熟睡できません。入浴や着替え、お化粧もネットカフェで2年間通しました。今考えると、楽しい経験をしたと思いますが、当時は大変でした。
そして、「歌を続けながら、収入を得る方法は何か?」を考えぬき、たどり着いたのが不動産投資だったのです。