ソプラノ歌手になるために不動産投資を開始!
大工仕事もこなす秋田の美人投資家(ソプラノ大家さんこと菅原久美子さん)

【第6回】2012年6月1日公開(2022年8月12日更新)
ザイ編集部

秋田に異色の大家さん発見! ソプラノ歌手を本業としながら、アパート経営で不動産投資にも精を出している。その類まれな日常を覗いてみよう…。

不動産投資のお陰でソプラノ歌手になれました

菅原久美子さん ソプラノ歌手兼大家さん。高校の時からの夢だった声楽家に30代で再挑戦。毎週秋田から東京に通う金銭的な負担を補うために始めたのが不動産投資だった。現在は5棟30室の大家。

 はじめまして! 秋田の主婦であり、声楽家の菅原久美子です。実は、私はアパート5棟の大家さんでもあります。

 私は、ステージで大好きなオペラを歌っているときがとても幸せです。高校時代に声楽を始め、高校3年時には、秋田県のコンクールでグランプリを受賞しました。将来は、音大に進学し、声楽家の道に進むのが夢でした。

 しかし、経済的な理由で受験をあきらめました。それはつらい決断でした。

 私に転機が訪れたのは、3年前の29歳の時。千葉・松戸の聖徳大学で、2年間声楽を学ぶ機会が舞い込んだのです。このチャンスを逃したくない、と胸が高鳴りました。

 問題は、費用。2年間の学費とレッスン代で、約100万円。交通費もかかります。それでも夫は理解してくれました。

 「松戸に住んだ方が安いのでは?」とも考えました。でも、私には家族と過ごす時間が一番大切。主人の母が長期入院をしている事情もありました。

 東京に通い始めてみると、家計には大きな負担がかかりました。毎週、東京と秋田の往復です。私は節約のため、新幹線(往復3万6000円)を夜行バス(1万6000円)に、ホテル2泊(1万2000円)をネットカフェ(2000円)に変更しました。

 これで毎週3万円、月に12万円節約できます。

 でも、夜行バスでは疲れがとれず、ネットカフェは熟睡できません。入浴や着替え、お化粧もネットカフェで2年間通しました。今考えると、楽しい経験をしたと思いますが、当時は大変でした。

 そして、「歌を続けながら、収入を得る方法は何か?」を考えぬき、たどり着いたのが不動産投資だったのです。

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声楽とトンカチの関係性とは?

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