離婚したい!と思ったときに
「家を売るといくらになるか」調べる際は、
査定書が自宅に届かないように注意しよう

【第28回】2019年7月17日公開(2020年6月10日更新)
梶本幸治

離婚をきっかけに、マンションなどの不動産を売却される方が増えています。「不動産の査定をして下さい」と依頼して来られる方が30代なら「あっ! 離婚かな」と思ってしまうほどです。そこで今回は、離婚を原因として自宅を売却する際に、「価格査定で注意すべきこと」をお伝えしていこうと思います。

離婚の意思を、
まだ配偶者に伝えていない人は必読

離婚の話し合いをする前に、不動産の査定を行う場合の注意点

 離婚に伴い、「自宅の価格を知りたい」と思ったときに、最も手軽な方法の一つとして挙げられるのが「不動産一括査定サイト」の利用です。

 不動産一括査定サイトなら、所有不動産の概要や個人情報を入力するだけで、6社ほどの不動産仲介会社に対して査定依頼を行えるので、簡単かつ複数のプロの意見を聞くことができて参考になります。

 しかし、離婚に向けた配偶者との話し合いが「現在どの段階なのか」によっては、不動産一括査定サイトの使い方に少し注意が必要です。

 実際に、離婚がきっかけで不動産査定を依頼される方は、主に以下の3つの段階に分かれます。

(1)離婚の意思を配偶者に伝えていない段階
(2)離婚に向けた話し合いの途中
(3)離婚が成立、もしくは、ほぼ成立する見通しが立った段階

 このうち、(2)と(3)の段階であれば特に注意することは無く、不動産一括査定サイトを通じて粛々と売却活動を進めていくだけです。

 一方、少し注意が必要なのは、(1)の「離婚の意思を配偶者に伝えていない段階」です。

 不動産一括査定サイトは、一般の不動産所有者から見れば、不動産の価格査定を複数の不動産仲介会社に対して無料&一括で依頼できるのですから、便利で使い勝手の良いサービスといえます。

 しかし、不動産仲介会社側から見ると、最初から「競合ありき」のサイトですので、同業者間での苛烈な競争が待っています。

少し注意が必要な理由は
「不動産一括査定サイト」のビジネスモデルと関係あり

 不動産一括査定サイトに加盟している不動産仲介会社は、1件の問い合わせを受けるたびに、およそ9000円~1万3000円の料金を不動産一括査定サイトの運営会社に支払います。

 ほとんどの不動産一括査定サイトが、このような"反響課金"の制度を採用しており、反響課金である以上、「他の不動産仲介会社に負けた」「お客様と会えなかった」「お客様に電話に出てもらえなかった」など、仕事につながらなかった場合でも1件当たり、上記の料金が発生するのです。

 そのため、一括査定サイトに加盟している不動産仲介会社は、問い合わせ後、すぐに電話を掛けられる体制づくりを進めており、中には一括査定サイト対応用のコールセンターを設置している会社もあると聞きます。

 こんな風に書くと「商売なのだから競争が激しくて当たり前だ! 不動産屋がどう思おうと、われわれ一般の利用者には関係ないじゃないか! それに、そもそもこんな話と、離婚を原因として自宅を査定する際の注意点と何の関係があるんだ!」と怒られてしまいそうですが、別に不動産仲介会社の肩を持とうとしている訳ではございません。

 ここで知っていただきたいことは、不動産一括査定サイトに加盟している不動産仲介会社は、1件の問い合わせを受けるたびに、9000円~1万3000円くらいの料金をサイト運営会社に支払う義務が発生するため、「必死になって連絡をしてくる」ということなのです。

「この査定書、何なの?」
望ましくない事態を避けるには

 あなたが不動産一括査定サイトを利用されたら、次のようなことを体験させると思います。

・問い合わせ直後に複数の不動産仲介会社から電話が入る
・登録したメールアドレスに多数のメールが届き、携帯のSMSにも連絡が入る
・自宅に査定書や不動産仲介会社の会社案内が届く

 真剣に「不動産を売りたい」「不動産の価格を知りたい」とお考えの方にとってはうれしい対応かも知れませんが、「配偶者に離婚の意思を伝えていない段階」の方にとってはどうでしょう?

 100歩譲って、多数の電話やメールは許容したとしても、「自宅に査定書や不動産仲介会社の会社案内が届く」は絶対に困りますよね。

 まだ「離婚の意思があることを配偶者には伝えていない段階」であるにも関わらず、不動産仲介会社から査定書や会社案内が届けば、配偶者の方に不審がられる可能性もあるからです。

 このような事態を避けるために、不動産一括査定サイトに加盟している不動産仲介会社には「郵便物は送って来ないでほしい」と必ず伝えるようにしてください。

 伝える方法は簡単です。不動産一括査定サイトには「不動産会社への要望」「コメント」といった、自由にメッセージを記載できる箇所がございますので、ここに「今回の査定はまだ家族にも伝えていません。そのため、自宅への訪問や郵便物の郵送などはご遠慮ください」などのコメントを挿入されることをおすすめします。

「わざわざそんなコメントを書かなければ、ゴリゴリ営業してくるなんて……やはり不動産営業マンは怖いよ」と思われたかもしれませんが、不動産の営業担当も「お客様から査定依頼があったから対応している」のであり、無理矢理に踏み込んで来るわけではございません。

 しかし、結果として不利益を被るようなことがないように、上記のようにご自身の要望をしっかりと伝えるようにしてください。

 不動産一括査定サイト自体は、本当に便利なサービスです。上手に使って「あなたの望むサービス」を受けられるようにしましょう。

【関連記事はこちら】>>「離婚」や「相続」で、不動産をすぐに売りたい!
”買い取り業者”の上手な使い方

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<不動産売却の基礎知識>
相場を知るために、まずは「一括査定」を活用!

 不動産の売却に先駆けて、まずは相場を知っておきたいという人は多いが、それには多数の不動産仲介会社に査定をしてもらうのがいい

 そのために便利なのが「不動産一括査定サイト」だ。一括査定サイトで売却する予定の不動産情報と個人情報を一度入力すれば、複数社から査定してもらうことができる。査定額を比較できるので、不動産の相場観が分かるだけでなく、きちんと売却してくれるパートナーである不動産会社を見つけられる可能性が高まるだろう。

 以下が主な「不動産一括査定サイト」なので上手に活用しよう。

おすすめの「不動産一括査定サイト」はこちら!

メールで簡易査定
電話番号は任意

◆SUUMO(スーモ)売却査定(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地
掲載する不動産会社数 約2000店舗 不動産一括査定サイト「SUUMO(スーモ)売却査定」の公式サイトはこちら
サービス開始 2009年
運営会社 株式会社リクルート住まいカンパニー(東証一部子会社)
紹介会社数 最大10社
【ポイント】 不動産サイトとして圧倒的な知名度を誇るSUUMO(スーモ)による、無料の一括査定サービス。主要大手不動産会社から、地元に強い不動産会社まで参加しており、査定額を比較できる。
SUUMO(スーモ)売却査定はこちら
◆HOME4U(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
掲載する不動産会社数 1500社 不動産一括査定サイト「HOME4U」の公式サイトはこちら
サービス開始 2001年
運営会社 NTTデータ・スマートソーシング(東証一部子会社)
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、日本初の一括査定サービスであり、運営会社はNTTデータグループで安心感がある点提携会社数は競合サイトと比較するとトップではないが、厳選されている。
HOME4U無料査定はこちら
◆ズバット不動産売却(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟ビル
掲載する不動産会社数 厳選した不動産会社のみ 不動産一括査定サイト「ズバット不動産売却」の公式サイトはこちら
サービス開始 2020年
運営会社 ウェブクルー
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 比較サイト運営歴20年以上の会社が運営しており、情報セキュリティマネジメントシステムの国際認証基準である「ISO27001」の認証を取得しているため信頼感がある。提携会社数は少ないが厳選されている。
ズバット不動産売却無料査定はこちら
◆イエウール(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
掲載する不動産会社数 1600社以上 不動産一括査定サイト「イエウール」の公式サイトはこちら
サービス開始 2014年
運営会社 Speee
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、掲載する会社数が多く、掲載企業の一覧も掲載しており、各社のアピールポイントなども見られる点。弱点は、サービスを開始してまだ日が浅い点。
イエウール無料査定はこちら
◆LIFULL HOME'S(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
掲載する不動産会社数 2399社
サービス開始 2008年
運営会社 LIFULL(東証一部)
紹介会社数 最大6社
【ポイント】強みは、匿名査定も可能で安心であるほか、日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S」が運営している点。弱点は大手の不動産仲介会社が多くはないこと。
LIFULL HOME'S無料査定はこちら
◆マンションナビ(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション
掲載する不動産会社数 900社超、2500店舗 不動産一括査定サイト「マンションナビ」の公式サイトはこちら
サービス開始 2011年
運営会社 マンションリサーチ
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
【ポイント】 強みは、マンションに特化しており、マンション売却査定は6社まで、賃貸に出す場合の査定は3社まで対応している点。弱点は、比較的サービス開始から日が浅く、取り扱い物件がマンションしかない点。
マンションナビ無料査定はこちら
◆おうちダイレクト「プロフェッショナル売却」(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート、店舗、事務所
掲載する不動産会社数 9社 おうちダイレクトの一括査定依頼サービス「プロフェッショナル売却」の公式サイトはこちら
サービス開始 2015年
運営会社 ヤフー株式会社、SREホールディングス株式会社(ともに東証一部子会社)
紹介会社数 最大9社
【ポイント】ヤフーとソニーグループが共同運営する一括査定サイト。不動産会社に売却を依頼後も、ヤフーとおうちダイレクトのネットワークを使い、購入希望者への周知をサポートしてくれる。
おうちダイレクトの一括査定依頼サービス「プロフェッショナル売却」はこちら
◆いえカツLIFE(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 分譲マンション、一戸建て、土地、一棟アパート、一棟マンション、投資マンション(1R・1K)、一棟ビル、区分所有ビル(1室)、店舗、工場、倉庫、農地、再建築不可物件、借地権、底地権、その他(共有持分についても査定・売却対象)
掲載する不動産会社数 500社 いえカツLIFEの公式サイトはこちら
サービス開始 2012年
運営会社 サムライ・アドウェイズ(上場子会社)
紹介会社数 最大6社(売買2社、買取2社、リースバック2社)
【ポイント】再建築不可物件、借地権、底地権といった「訳あり物件」の査定にも対応している。共有持ち分でも相談に乗ってくれる査定サイトは少ないので、相談してみよう。
いえカツLIFEはこちら

 

一括査定サイトと合わせて利用したい査定サイトはこちら!
◆SRE不動産売却査定(不動産売却査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地(建物付きを含む)、その他
対応可能エリア 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県など 不動産査定サイト「SRE不動産売却」の公式サイトはこちら
サービス開始 2014年
運営会社 SREホールディングス株式会社
【ポイント】両手仲介・囲い込みを行わない。不動産ポータルサイトと不動産ネットワークシステムを活用した集客により早期売却を目指す。ソニーグループが運営しており信頼性がある。
SRE不動産売却はこちら
 
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