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引越しするなら年末大掃除に合わせて片付けを! 手順から便利サービスまで徹底解説

【第1回】2023年12月5日公開(2024年2月19日更新)
米田まりな:整理収納アドバイザー

来春の引越しに向けて、「年明けの落ち着いた頃から、準備を始めようかな…」と考えている皆さま。引越しを成功させるカギは、ズバリ物件探しの前に家全体の片付けを完了させておくことにあります! 自分に必要なものの量が分かれば、住宅の間取り・広さを適切に決めることができ、余裕をもった荷造りもかないます。「年末大掃除」でモチベーションが高まる今の時期こそ、腰を据えた片付けに取り組んでみませんか?(整理収納アドバイザー・米田まりな)

「引越し前」と「引越し後」、片付けするならどっち?

片づけは、引越し前と引越し後だと前に行うのがベター
新居の片付けの成否は、引越し前に大方決まる(出所:PIXTA)

 引越しを控えた多くの方が、「新居では片付けを頑張ろう!」と意気込んでいることと思います。モデルルーム見学や内見で目にしたスッキリとした状態を維持しようと、モチベーションも高まっているでしょう。

 しかし、新居での片付けの成否は、実は引越し前の部屋の状態で8割方決まっているのです!整理収納アドバイザーが自宅にお邪魔して片付けを手伝う際も引越し後ではなく、引越し前の段階で片付けることを推奨しています。

片付けは「整理・収納・整頓」に分けられる

 「片付け」という言葉の意味を細分化すると、「整理・収納・整頓」の3パートに分類されます。「整理」は、一点一点のものと向き合い、自分にとっての意味で分類すること。「収納」はものにとって最適な位置を定めること。「整頓」は出したものを元の場所に戻すことを指します。

 「新居を汚さないよう、気合を入れて片付けを頑張ろう!」と心に決めても、ものと向き合う「整理」、適切な居場所を決める「収納」のプロセスを飛ばして、ものを見えない場所に隠す「整頓」だけに終始していては、数週間もたてば、部屋は散らかり始めるでしょう。

 忙しい引越し直後に、改めて「整理・収納」の時間を一から取ろうとするのは現実的ではありません。ものと向き合う「整理」を荷造り前に徹底的に終わらせ、荷造りをしながら新居での「収納」を構想し、新居に移動後、無理のない形で「整頓」を継続すれば、モデルルームのような部屋の状態を無理なく維持できます。

荷物の整理は「使用頻度」を意識する

引越し片付けの際、使用頻度の低いものは並べてから分類する
使用頻度で分類するのがポイント(画像:筆者提供)

 荷造りに着手する前に、家全体の荷物の「整理」に取り掛かりましょう。整理といっても、「ものをたくさん捨てなくちゃ!」と焦る必要はありません。

 「要る・要らない」の二択で整理する方法もありますが、ものへの思い入れが強い方ほど、手が止まってしまう可能性が高いです。

 いったん、捨てる・捨てないは置いておいて、使用頻度で機械的に分けてみましょう。

 使用頻度を考えるにあたって、「引越しの日までに、確実に使うか?」という問いに答えながら分類していくとよいです。

 同じハンガーラックに掛かっている洋服でも、日々の通勤で使っている服、季節外の服、思い出が詰まっているが着る予定のない服など、頻度の異なるものが混在しているはずです。引越しの日までに使う予定が確実にあるものについては、いったん今の位置に残したままでOK。

あまり使わないものは、どうする?

 使う予定がないもの・不明なものについては、今ある場所から一度取り出して、グループを細分化しながら床やベッドの上に並べていきましょう。グルーピングの例は、以下のようなものがあります。

使う予定がないもののグループ例:
□思い出が深いもの(例:子供の幼少期の衣服、旅行先で手に入れたジャケット)
□季節外のアイテムだが、引越し後に確実に使うもの(例:夏服のワンピース)
□突発的に使うかもしれないもの(例:客用布団、喪服)
□引越しまでに手放す予定のもの
□迷っているもの

 思い出のもの、季節外のもの、突発的に使うものは、それぞれ箱・ケースなどにひとまとめにしておきましょう。ハンガーラックにかけている衣類も、シワのつきにくい圧縮袋を使えば、畳んで収納しておくことができます。ここではカテゴリーを分ける必要はありません。思い出の衣類・文房具・雑貨などは箱に一つにまとめます。

手放すか、迷ったときは?

 迷っているものは、迷っている理由で、さらに細分化していきます。その場で判断しきれなかった場合は、迷い中ボックスにまとめて保管し、荷造りの際に再度検討の時間を持ちます。すぐに捨てる必要はないので、肩の力を抜いて、分類に集中しましょう。

迷っている理由の例:
□しがらみ:上司からのプレゼント、譲り受けた遺品、人からの預かり物
□思い込み:まだ使える道具を捨てるとバチが当たる、祈りが込められた人形は捨てがたい
□コンプレックス:英語が苦手で買い込んだが、まだ読めていない参考書
□高価:ボーナスで買った高級ブランドバッグ
□収集癖:雑誌の付録・応援しているアイドルのCD・DVD
□小さい:もらい物のビーズやシール、紙袋、リボン、包装紙など
□捨てにくい:スプレー缶・モバイルバッテリー

 迷っているものの判断軸は、ズバリ「愛情」です。愛情もない上に使わないものは、たとえどんなに高価でも家から追い出すべきでしょう。フリマアプリや買取サービスで出品をしてみて、価格を見た上で手放すか否かを決めてもよいですね。

洗面所の片付けからマスターしよう

引越し前の大掃除の際は、水回り(洗面所)の片付け・掃除から取り組んでみるのがベター
水回りから片付けに取り組んでみよう(出所:PIXTA)

 引越し準備の本格化までまだ少し時間のある年末こそ、家族行事として大掃除に取り組むことをおすすめします。

 「家中にものが多くて、どこから手をつけたらいいのか分からない…」という方は、まずは水回りに的を絞って取り組んでみましょう。家族共有のものが集まりやすく、片付けとセットで掃除も行うことで、より変化を実感しやすいためです。手始めに、今週末、家族そろって洗面所の片付けに取り組んでみませんか?

洗面所にあるモノを分類する

 洗面所片付けのスタートは荷物を全部出しするところから。洗濯カゴや紙袋にアイテムを詰めて、リビングの床や、ダイニングテーブルの上など、スペースのあるところに運び込みます。

 1点ずつ、「利用者」と「使用頻度」で分類しながら並べていきます。例えば、「父×毎日使う」「母×月に数回使う」といった具合です。家族共有のアイテムは、一番使用頻度の高い人が、代表者として管理するようにしましょう。

 分類していると、「家族みんなのため」と思って、買い込みすぎているアイテムや、そもそも誰の所有物か分からないものも出てくると思います。抽選会で当たったスポンジや、こまごまとしたサンプル品など、持ち主不明の小物で収納スペースが死蔵化していたことに気づくかもしれません。

使用予定のない洗剤は、思い切って手放したり、大量消費する方法を調べて、使い切ろう
使わない洗剤類を見直す(出所:PIXTA)

 直近1カ月以内に使用予定がないものは、年末大掃除の期間内で使い切る、親戚や近所の方に譲るなど、手放し方を検討しましょう。

 使い方の分からない塩素系洗剤は、インターネットで「(製品名)+大量消費」と検索すれば、さまざまな用途での使い方が出てくるはずです。使いかけの化粧品や掃除用洗剤も、状態が良ければフリマアプリで売却することができますよ。

 荷物を分類する中で、自宅にあるストックの量を総点検できるのも、年末掃除の醍醐味です。年末年始には百貨店や通販サイトで販促セールが多く行われます。注意しないと、自宅に持っているにもかかわらず、ついお得な商品を買い込んでしまうことも。片付けの最中にストック品の写真を撮っておき、引越しの日まではなるべく今ある在庫で生活をするよう心がけましょう。

年末の片付けに便利な収納グッズ・サービス

 片付けのモチベーションが上がったからといって、収納グッズをこの時期に買い込むのはNGです。特に用途が制限されるケース、重い・サイズの大きい収納グッズは、引越し料金が上がるもととなり、輸送中の破損のリスクもあります。

 収納グッズはとにかくサイズ感が命なので、引越し後、新居での生活が落ち着いてから購入するようにしましょう。 

引越し前に収納グッズが必要なら

引越し 荷造り 便利アイテム
小物を入れておくのに便利(出所:Amazon)                          

 新たに買う場合、100円均一のメッシュカゴや、ジッパー付き袋など、サイズが小さく、軽い仕切り用品に留めましょう。ジッパー付き袋は食品に限らず、文具や下着、ガジェット類など、あらゆるジャンルの細かいものの収納に重宝します。

 カゴやブックシェルフなど、自宅にあるアイテムを活用するのは、もちろんOK。紙コップや紙袋・紙箱なども使って、引越しまでの期間の収納をしのいでいきましょう。

筆者が利用したサービス例①不用品処分

 荷物を捨てずに手放すサービスは様々あります。私自身が引越しをした際は、大型家具は「ジモティ」、本やガジェットなど高く売りたいものは「メルカリ」、手間を減らしてまとめて手放したいときは「ブランディア」(洋服)と「ブックオフオンライン」(本)と、目的により棲み分けしてサービスを活用していました。メルカリなどのフリマアプリは、迷っているアイテムを高めの価格で出品しておいて、様子を見る、という使い方もできます。

 書類を減らすにはスキャンの積極的活用がおすすめですが、忙しい引越し前に自力でスキャンをするのは至難の技。「スキャンピー」では、段ボールで書類を送ると、電子データにして処分まで行ってくれるので、書類を大幅に減らしたい時におすすめです。

筆者が利用したサービス例②収納

 また、季節外の衣類や客用布団、スーツケースやスキーグッズなど、使用頻度が低いが捨てられないものについては、外部収納サービスを使用して一時的に預かってもらうというのも一手です。

 特に、都市部への引越しで新居の住宅サイズが現住居より狭くなるケースにおいては、全ての荷物を一気に運び込んでしまうと、新居が荷物で溢れてしまいます。

収納サービスのサマリーポケットを使えば、引越し時の一時預かりなどにも便利
ダンボール1箱からOK(出所:サマリーポケット

 私自身の引越しの際は、収納サービスの「サマリーポケット」を使用し、季節外の衣類と、思い出の本を預けて活用しました。引越し代金は荷物の量に連動して変わるため、使用頻度の低い大きい・重いアイテムを一時的に預けることで、料金の節約にもなりますね。

【関連記事】>>実録・格安単身引越しリポート! 不用品買取を活用したオトクな引越しとは?

家全体の片付けに必要なのは○時間!

 家全体の片付けをやり切るのにかかる所用時間は、20~30時間と言われています。普通自動車運転免許の学科教習の時間と同じくらい、というとイメージが湧きやすいでしょうか。

 平日忙しい毎日を送る方からすると膨大に感じられると思いますが、普段スマホを触っている時間やテレビを見ている時間など、30分1セットで片付けの時間に置き換えていけば、1~2ヶ月あれば十分に片付けが完了すると思います。

 人が探し物をしている時間は年間150時間とも言われています(リズ・ダベンポート『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』より)。2024年、時間を有効に使うための先行投資として、年末年始で20時間、テレビを少しだけ我慢して、家族で取り組んでみませんか?

 やる気が少しでも出てきたら、予定表に「片付け」の時間をブロックしてください。習い事や筋トレのようにコツコツ取り組んで、快適な新居での生活を実現しましょう。

【米田まりな氏の連載記事】
>>【第2回】整理収納アドバイザーがおすすめする賃貸物件の選び方!部屋探しや内見のポイントを解説
>>【第3回】引越し前の荷造りの順番や効率的な進め方を片付けのプロが徹底解説!
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