中古マンションの最適な売りどきは築何年か? 築年帯が1つ違うだけで1000万円の差額になるケースも! 

2026年7月18日公開(2026年7月17日更新)
山下和之:住宅ジャーナリスト

中古マンションはいつ売れば高く売れるのか。築年数別にデータを見ると明確な売りどきがわかる。本記事では、築年数ごとの売却価格の目安や注意点を解説する。マンション価格の高騰を受けて買い替えを検討している人はぜひ参考にしてほしい。(住宅ジャーナリスト・山下和之)

中古マンションを高く売るなら築何年か?

 東日本不動産流通機構によると、2026年1月〜3月の首都圏中古マンションの成約価格の平均は5,493万円だった。その中で、5年ごとの築年数別に見ると、以下の通り価格差が大きいことが分かる。

 データからも分かるように、築年数の経過とともに価格は下落していく。とくに築6〜15年は8,000万円台を保っているのに対し、築16〜20年では7,021万円と1,000万円以上下がり、以降は下落幅が大きくなる。

 価格面からすれば、築15年までに売却するのが得策だということが分かる。マンションにも"売りどき"があるということであり、買い替えを前提にマンションを取得するのであれば、そこに向けて準備を進めるのがいい。

 2026年段階で築11年〜15年という物件は、2011年〜2015年に竣工したマンションである。不動産経済研究所のデータによると、首都圏で販売された新築マンションの平均価格は2011年が4,578万円、2015年が5,518万円だった。
※不動産経済研究所「首都圏マンション市場動向

 先に見たように、築11年〜15年の中古マンションの成約価格の平均は8,059万円である。仮に2011年から2015年に5,000万円前後で取得した物件であれば、取得価格との差額として3,000万円前後の売却益が生じる計算になる(※売却益に対しては、居住用財産の3,000万円特別控除などの税制優遇が適用できる場合がある)

【関連記事】>>不動産売却時の「譲渡所得税」計算シミュレーション! 特別控除や減価償却の考え方も解説

 ここで押さえておきたいのは、住み替えは「売却」だけで完結せず、多くの場合「買い替え」を伴うという点だ。住宅ローンが残っている場合、売却代金で残債を一括返済したうえで、新たな住まいのために改めてローンを組むことになる。

 売却益をそのまま次の住まいの頭金に充てられれば、より広い住戸や利便性の高い立地へと住み替えられる可能性が高まる。ただし、新規ローンの審査や手続きにかかる手間も伴うため、その負担も含めて計画的に検討したい。

マンションを築11年〜15年で売却するメリットとは

 築11年〜15年で売却する最大のメリットは、売り手にとって「高い売却益」と「需要の高さ」である。

 築年数が浅いと新築並みに高くなるので買える人は限られ、反対に築年数が長くなると、安くはなっても外観が古くなり、基本性能にも不安を感じるようになる。

 その点、築11年〜15年ならば基本性能などにさほど不安はなく、外観も傷みなどは感じにくい。しかも築浅物件に比べると安い。買い手からすると価格や性能などのバランスがよく、購入対象になりやすい築年数帯だといえる。

 この「需要の高さ」は、成約率のデータからも裏づけられる。東日本不動産流通機構は、築年数帯別に成約率や成約価格などの調査も実施している。図表1は仲介市場で売りに出されて新規登録された物件の成約率を築年数帯別に示している。

図表1 首都圏中古マンションの築年数帯別対新規登録成約率(単位:%)

首都圏中古マンションの築年数帯別対新規登録成約率
※東日本不動産流通機構「REINS TOPIC 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2025年)」をもとにダイヤモンド不動産研究所が作成

 東日本不動産流通機構が発表する「対新規登録成約率」とは、該当期間中に新規登録された物件数に対する成約件数の割合を指す指標である。

 2025年の対新規登録成約率を見ると、下記のとおり築11年〜15年が40.9%ともっとも高い

※出典資料では築36年以上の区分は集計対象外。
出典:東日本不動産流通機構「REINS TOPIC 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2025年)

 反対に、売り出し価格が相場に対して割高だと売れ残りやすい。長く売れ残った物件は、購入検討者から「何か問題があるのではないか」と敬遠されやすくなり、ますます売れなくなって市場に野ざらしになる。そうなると思い切って値下げしないと、当初見込んだ売却益を確保できなくなりかねない。

 スムーズに、かつ有利に売却するためには、需要が高く成約率も高い築11年〜15年のうちに、相場に見合った価格で売り出すことをおすすめしたい

築15年以内の成約価格は7,000万円以上

 では、適切な価格をどう見極めればいいのだろうか。図表2は東日本不動産流通機構の2025年データによる築年数帯別の新規登録価格(売り主が最初に売り出したときの希望価格)と成約価格(実際に取引が成立した価格)である。

図表2 首都圏中古マンションの築年数帯別新規登録価格と成約価格(単位:万円)

首都圏中古マンションの築年数帯別新規登録価格と成約価格
※東日本不動産流通機構「REINS TOPIC 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2025年)」をもとにダイヤモンド不動産研究所が作成

 新規登録価格をみると、築0〜5年は1億2,000万円台と新築と変わらない価格。築6〜10年は9,600万円台、築11〜15年は9,700万円台とわずかながら築6〜10年より高くなっている

 これは、築浅の在庫が少ない時期に売り出しが集中し、強気の価格が設定されやすいことなどが背景にあると考えられる。

 成約価格でみても、築11〜15年までは7,000万円以上の水準で売却できる可能性が高い。築16年以降は徐々に低下し、その後は急速に価格が下がっていく。

 前述のとおり築11年〜15年は成約率も高いことから、不動産会社と相談 of うえ、相場を踏まえたやや強気の価格で市場に出すことも選択肢になる。

【関連記事】>>最新の東京都中古マンション価格推移は? 都内6エリアを分析!

住宅ローンは繰上返済で残高を減らしておく

 ただし、住宅ローンを利用していると、15年が経過してもかなりの返済残高が残っているだろう。借入額が5,000万円の場合、下記の通り当初借入額の65%程度が残っている計算になる。

当初借入5,000万円(金利2%・35年元利均等・ボーナス返済なし)の残高推移

・10年後のローン残高:約3,908万円
・15年後のローン残高:約3,274万円

 住宅ローンを一括返済すると、買い替えの自己資金に回せる金額が期待していたほど残らない可能性もある。それだけに、借入後はできるだけ家計を管理して預金を増やし、一定額になったら繰上返済で元金を減らすようにしたい。繰上返済には以下の2種類がある。

  • 期間短縮型:毎月の返済額は変えずに、残りの返済期間を短縮する方式
  • 返済軽減型:残りの返済期間は変えずに、毎月の返済額を減らす方式

 このうち、元金を早く減らして総返済額(利息)を抑える効果が大きいのは「期間短縮型」だ。同じ金額を繰り上げる場合、返済期間を縮める期間短縮型のほうが、その後に支払う利息の軽減幅が大きくなるためである。買い替え時のローン残高をできるだけ圧縮したいなら、期間短縮型を利用するようにしたい。

 また、繰上返済の効果は早期に実施するほど元金の減る効果が大きくなる。返済初期は返済額に占める利息の割合が高いため、早く元金を減らすほど、その後に発生する利息を大きく抑えられるからだ。マイホームを手に入れたからと安心せず、しっかりと家計管理して確実に繰上返済して元金を減らしたい。

 こうして残高を減らしておけば、売却益の多くを買い替え先の自己資金に回すことができ、買い替えの選択肢が広がる。

【関連記事】>>住宅ローンの繰り上げ返済はやめたほうがいい? 銀行員が事例をもとにデメリットなどを解説!

マンションは売却・買い替えを前提に大切に使う

 また、より有利に売却できるようにするためには、こまめな手入れでマンションを良い状態に維持することが大切だ。きれいに使っていれば、購入希望者が見学に来てもいい印象を受け、購入意欲を高めることにつながっていく。

 汚れが目立つ部分はクリーニングしておきたい。売却前にハウスクリーニングを依頼する場合、費用は一般的な広さの住戸で数万円〜10万円程度が目安だ。室内の印象が良くなることで内覧者の評価が上がり、値引き交渉を避けられたり成約が早まったりすれば、かけた費用を上回る効果が期待できる

 このように、11年〜15年後には売却・買い替えすることを前提に、マンションを大切にきれいに使い、繰上返済でできるだけ早くローン残高を減らしておくことが、買い替えを有利に進めるための備えになる。

【関連記事】>>自宅の売却で6割以上の世帯で利益が出ている! 買い替え時の注意点や節税のポイントを解説

AI技術×高値売却
「SREリアルティ」の不動産査定
 
SREリアルティで不動産売却査定

SREリアルティは、東証プライム上場のソニーグループ関連会社が運営する不動産仲介会社で、売却専門エージェントが担当する「片手仲介」が特徴。不動産業界で一般的な両手仲介にとらわれないため、売主に寄り添うサポート力に強みがあり、顧客満足度93%と高い評価を得ている。ソニーグループと共同開発したAI技術を査定にも活用しており、高値売却を目指したい方におすすめだ。※対応エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府

東証プライム上場!売却力に定評あり
おすすめ不動産一括査定サイトはこちら

※不動産一括査定サイトでは、売却したい不動産の情報などを入力すれば、無料で複数社に査定依頼ができます。査定価格を比較できるので売却相場が分かり、きちんと売却してくれる不動産会社を見つけやすくなる便利なサービスです。

◆SUUMO(スーモ)売却査定
SUUMO(スーモ)
 無料査定はこちら >>
 
特徴 圧倒的な知名度を誇るSUUMOによる一括査定サービス
・主要大手不動産会社から地元に強い不動産会社まで2000社以上が登録
対応物件 マンション、戸建て、土地
紹介会社数 10社(主要一括査定サイトで最多)※査定可能会社数は物件所在地によって異なります
運営会社 株式会社リクルート(東証プライム上場企業)
>>SUUMO(スーモ)の詳細記事はこちら

◆すまいValue
すまいValue
大手6社の査定・比較ができて便利!
特徴

大手不動産会社6社が運営する一括査定サイト

対応物件 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート、一棟ビル
対応エリア 北海道、宮城、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、愛知、岐阜、三重、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、岡山、広島、福岡、佐賀
運営会社 大手不動産会社6社(東急リバブル、住友不動産ステップ、三井のリハウス、三菱地所の住まいリレー、野村の仲介+、小田急不動産)
>>すまいvalueの詳細記事はこちら
◆HOME4U(ホームフォーユー)
home4u
HOME4U
 無料査定はこちら >>
 
特徴 ・悪質な不動産会社はパトロールにより排除している
20年以上の運営歴があり信頼性が高い
・2500社の登録会社から最大6社の査定が無料で受け取れる
対応物件 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
紹介会社数 最大6社
運営会社 NTTデータ・ウィズ(東証プライム子会社)
>>HOME4Uの詳細記事はこちら
◆おうちクラベル
おうちクラベル
 無料査定はこちら >>
 
特徴

・AI査定を活用査定依頼後すぐに結果が分かる
・東証プライム上場企業が運営する一括査定サイト

対応物件 マンション、戸建て、土地、一棟マンション、一棟アパート
紹介会社数 最大9社
運営会社 SREホールディングス(東証プライム上場企業)
>>おうちクラベルの詳細記事はこちら
◆イエウール
イエウール
イエウール
 無料査定はこちら >>
 
特徴

掲載企業一覧を掲載、各社のアピールポイントも閲覧可能
2600社以上の不動産会社と提携
・対応可能な不動産の種類が多い

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
紹介会社数 最大6社
運営会社 Speee(東京スタンダード市場上場)
>>イエウールの詳細記事はこちら
◆LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)
LIFULL HOME'S
 無料査定はこちら >>
 
特徴

・日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S」が運営
4900社以上の不動産会社と提携
匿名査定も可能で安心

対応物件 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
紹介会社数 最大6社
運営会社 LIFULL(東証プライム上場企業)
>>LIFULL HOME'Sの詳細記事はこちら
◆マンションナビ
マンションナビ
 無料査定はこちら >>
 
特徴

マンションの売却に特化
・マンションを賃貸に出したい人の賃料査定にも対応
2500社の不動産会社と提携

対応物件 マンション
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
運営会社 マンションリサーチ
>>マンションナビの詳細記事はこちら
◆リビンマッチ
特徴

・マンション、戸建、土地のほか、工場、倉庫、農地の査定にも対応可能

1700社の不動産会社と提携

対応物件 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫
紹介会社数 最大6社(売却6社、賃貸、買取)
運営会社 リビン・テクノロジーズ(東証グロース上場企業)

◆いえカツLIFE
いえカツLIFE
 無料査定はこちら >>
 
特徴

・対応可能な不動産の種類がトップクラス
共有持ち分でも相談可能
訳あり物件(再建築不可物件、借地権、底地権など)の査定も対応可能

対応物件 分譲マンション、一戸建て、土地、一棟アパート・マンション・ビル、投資マンション、区分所有ビル(1室)、店舗、工場、倉庫、農地、再建築不可物件、借地権、底地権
紹介会社数 最大6社(売買2社、買取2社、リースバック2社)
運営会社 サムライ・アドウェイズ(上場子会社)
>>いえカツLIFEの詳細記事はこちら

 

不動産一括査定サイト10社を比較                                      

  suumo売却査定 すまいValue home4u イエウール ライフルホームズ おうちクラベル イエイ マンションナビ リビンマッチ いえカツLIFE
サービス名 suumo売却査定 すまいValue HOME4U イエウール ライフルホームズ おうちクラベル イエイ マンションナビ リビンマッチ いえカツLIFE
ポイント 知名度の高いスーモで、大手から地元の会社まで様々な不動産会社に査定を依頼できる。当社調査で満足度No.1 大手不動産仲介6社の共同運営で、査定が可能。都市圏の物件に強い。大手の査定結果を比較するのに便利。 NTTデータの子会社が運営。20年以上の運営歴で安心感がある。大手のほか、店舗や事務所の査定にも対応。 都市圏だけでなく、地方の不動産会社も提携多数。対応する物件タイプが豊富で、農地の査定にも対応している。 匿名でも査定が可能。提携社数が多く、投資用物件の査定にも対応。東証プライム上場。当社調査で満足度No.2 東証プライム上場企業が運営。AI査定ですぐに結果が分かる。売り出し開始でAmazonギフト券最大3万円プレゼント。 仲介営業のお断り代行サービスが特徴。査定から成約まで完了でAmazonギフト券最大10万円贈呈。東証プライム上場企業が運営。 マンションに特化。売却・賃貸、両方の査定が分かる。マンション売買の分析データに詳しい。マンション査定なら選択肢に入れたい。 都市部だけでなく、地方の不動産会社とのネットワークが充実。幅広いエリアで査定対応している。20年の運営実績あり。 急ぎの売却や訳あり物件の査定に強み。3つの売却方法(仲介、買取、リースバック)を選べる。
ユーザー満足度 3.8
★★★★
3.4
★★★★★
3.4
★★★
3.3
★★★
3.6
★★★★
3.1
★★★★★
3.6
★★★★
2.8
★★★★★
3.2
★★★
提携社数 2000以上 大手6社
(住友不動産ステップ、東急リバブル、三井のリハウス、野村の仲介など)
2500以上 2600以上 4900以上

1500

1700以上 2500 1700以上 500
最大紹介社数 10社
※物件所在地によって異なる
6社 6社 9社 6社

9社

7社 9社
(売却6社、賃貸3社)
6社 6社
(仲介2社、買取2社、リースバック2社)
主な対応物件 マンション、戸建て、土地 マンション、戸建て、土地 マンション、戸建て、土地、ビル一室、店舗・事務所・倉庫、マンション一棟、アパート一棟、ビル一棟 マンション、戸建て、土地、ビル一室、店舗・事務所・倉庫、マンション一棟、アパート一棟、ビル一棟、区分マンション(収益)、区分ビル(ビル一室)、農地 マンション、戸建て、土地、マンション一棟、アパート一棟、ビル一棟、倉庫・工場 マンション、戸建て、土地、一棟マンション・アパート、店舗、事務所 マンション、戸建て、土地 マンション マンション、戸建て、土地、一棟アパート・一棟マンション、投資マンション(1R・1K)、一棟ビル/区分所有ビル(ビル1室)、店舗・工場・倉庫、農地、その他 マンション、戸建て、土地、再建築不可物件、借地権、底地権、その他(共有持分も査定・売却対象)など
対応エリア 全国 全国(一部を除く) 全国 全国 全国 全国 全国 全国 全国 東京・神奈川・千葉・埼玉
解説記事 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら 記事はこちら
公式サイト  詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)
詳細を見る
(無料査定も可能)

※ユーザー満足度は、ダイヤモンド不動産研究所が独自にアンケート調査した結果をもとに算定。詳しい記事はこちら


【不動産仲介会社の評判を徹底調査!】

TOP