奈良県の空き家率・空き家数ランキングを公開する。全国的に問題視されている「空き家問題」は、地方だけでなく都市部でも年々増加しており、社会課題のひとつとなっている。本記事では、奈良県の空き家率とその全国順位を紹介し、空き家の特徴や対策・活用方法についても解説しよう。
奈良県の空き家率、長期推移、特徴

奈良県の空き家の全体概要をみてみよう。
最新のデータ(2023年度)によると、奈良県の空き家数は93,600戸、空き家率は14.64%となっている。奈良県の空き家率は全国32位に位置しており、全国の13.84%に比べて高い。
奈良県は、大阪のベッドタウンだった生駒市や香芝市などでの親世代宅の放置が進み、吉野郡など山間地域でも家一軒丸ごと無人化する例が目立っている。奈良市中心部の町家にも空き家が増え、観光客に向けた利活用を検討する動きがみられる。
奈良県の空き家率の長期推移は?
2023年度の奈良県の空き家率は、前回調査データ(2018年度)から0.52ポイント増加。空き家数は6,400戸増加した。人口減少と高齢化の影響が顕著に現れており、今後も増加傾向が続く可能性が高い。
奈良県の空き家ランキング【2023年度最新版】
奈良県の市区町村の空き家の状況はどうなっているのか。以下は、空き家率が高い順のランキングだ。表の市区町村名からはそのエリアの将来の中古戸建て価格予想が確認できるので、売却などを検討している方は参考にしてほしい。

空き家率がもっとも高い市区町村は五條市
奈良県で空き家率がもっとも高かったのは五條市の28.65%だ。
五條市は平成15年以降、慢性的な人口の減少と高齢化に加え、西吉野や大塔地区の過疎化が顕著で、新耐震基準前の老朽化した住宅が撤去されずに残存している。
深刻化している「放置空き家」率がもっとも高いのは五條市
近年注目されている空き家問題だが、中でも深刻化しているのが、賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家、つまり放置空き家である。
2023年の住宅・土地統計調査によると、全国の放置空き家数は3,856,000戸で、住宅総戸数に占める放置空き家の割合は5.93%に達している。
放置空き家は、管理されずに放置状態にあるケースが多く、倒壊・火災等の安全性の問題、ゴミの不法投棄や不審者の侵入等による治安悪化、周辺の不動産価値の低下などの問題を引き起こす。特に地方では人口減少に伴い放置空き家が増加し、集落の維持が困難になるケースも出ている。
奈良県の放置空き家率がもっとも高かったのは、五條市で23.08%となっている。
国は「空家等対策の推進に関する特別措置法」により特定空家等への対策を強化しているが、所有者不明や相続放棄による管理者不在の空き家も多く、対応が難しい状況である。空き家の発生予防と利活用促進の両面からの対策が急務となっている。
奈良県の空き家対策や活用事例は?
奈良県では、空き家問題への対応として、県と市区町村が連携し「奈良県空き家対策連絡会議」を設置し、情報共有や対策を協議している。市区町村職員の対応力の向上を目的に、弁護士や司法書士による研修や先進事例の紹介も実施する。
また、特定空き家などに対する行政による代執行や略式代執行も行われており、除却工事費や残存物品の処理費に対する国庫補助の拡充が求められている。
奈良県における空き家活用事例
五條市では空き家となっていた古民家を改修し、移住者向け古民家ホテルとして再生した事例がある。歴史ある建築様式を保存しながら現代的な快適性を備えた宿泊施設として機能し、観光振興と移住促進の両面で効果を上げている。
生駒市は、地域課題の解決や魅力の創出につなげることを目指すプロジェクト「恋文不動産」に取り組んでいる。その一環として、築80年を超えた古民家がゲストハウス「natomi宿」として生まれ変わった。昼間はレンタルスペースを併設し、宿泊者だけでなく、地元民との交流の場となることを目指すものである。
◆ダイヤモンド不動産研究所では、奈良県の全国での空き家率の順位や、長期間で見た空き家率の推移、市区町村別のランキングだけでなく、活用事例などを解説しています◆
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