専門家が選ぶ、 戸建てのおすすめ火災保険【2026年版】 火災共済や地震上乗せ特約のおすすめも紹介!

2026年3月4日公開(2026年3月17日更新)
ダイヤモンド不動産研究所
監修者 平野雅章:横浜FP事務所 代表

【専門家が選ぶ、戸建て住宅のおすすめ火災保険(2026年版)】一口に火災保険とはいっても、補償内容や保険料もさまざま。そこで、火災保険に詳しい専門家が、大手損保会社をはじめとした主要な商品を比較! 戸建て住宅におすすめの火災保険を紹介します。

火災保険は必ず複数社で見積もりを取ろう

 住宅を購入したとき、または、賃貸住宅の契約を結んだとき、火災保険への加入が必要になってきます。火災保険は、自然災害や事故などによる住まいの損害(建物・家財)を補償する保険で、補償内容や保険の対象とする物件によって、保険料が大きく異なります。

火災保険 見積もり おすすめ
火災保険は、複数社から見積もりを取って、比較した上で契約しよう(画像:PIXTA)

 最近では、自然災害の増加によって、保険金の支払い額が増えていることから、火災保険料も値上げの一途をたどっています。そのため、よりお得な商品を探すためにも、複数社から見積もりを取って、保険料と補償内容を比較することが重要になってきます。

 補償内容については、損保各社それぞれの商品に特徴があり、自分で詳しく見ていくことは困難な場合も。そうしたときには、専門家の意見が参考になります。

 そこで、この記事では、火災保険の専門家による、戸建て・分譲マンション・賃貸それぞれの「おすすめの火災保険」の紹介と、商品の選定ポイントを紹介します。

一括見積もり

サイト名

保険の窓口インズウェブ! 住宅本舗 保険スクエアbang! カンタン火災保険
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カンタン火災保険ロゴ
ポイント

・最大15社から見積もり可能

・入力項目がシンプルで操作が簡単

他のサイトに比べ、送付される見積書の数が多い傾向。なるべく多くの見積書が欲しいという人におすすめ

提携社数が最も多く、最大16社から見積もり可能。

・入力項目がシンプルで操作が簡単。耐震等級を入力する項目があり、地震保険料の見積もり確度が高い

・最大15社41商品から見積もり可能

・常駐する保険アドバイザーに無料で相談が可能。まずは専門界に意見を聞きたいという人におすすめ

・最大19商品から見積もり可能

・見積もり依頼をすると、すぐに電話連絡による詳細の確認がある。細かな要望がある人、すぐに正確な見積書が欲しい人におすすめ

 

取扱社数 最大15社 最大16社 最大15社 最大5社以上

主な損保

大手損保4社、セコム損保、SOMPOダイレクト

大手損保4社、AIG損保、SBI損保

大手損保4社、楽天損保、AIG損保

大手損保4社、楽天損保

運営会社

SBIホールディングス

(東証プライム上場)

株式会社A2Z 株式会社ウェブクルー 株式会社キャリアインデックス

見積書の数

3〜5社

(詳しくはこちら

1〜3社

(詳しくはこちら

1〜2社

(詳しくはこちら

不明

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専門家が選ぶ おすすめ火災保険【戸建て編】

今回教えてくれるのはこの方!

  • 平野雅章さん

    平野雅章氏

    横浜FP事務所代表、全国ファイナンシャルプランナー相談協会 代表理事。1級FP技能士・CFP(R)。住宅ローン、火災保険などを中心に累計4,200件を超える個人相談を行っている。

  • その1

    ソニー損保

    新ネット火災保険

    ロゴ

    建物の所在地や水災等地、築年によりますが、戸建ての保険料が最安水準の保険会社の1つです。建物と家財それぞれに必要な補償をつけ外しできる自由設計も魅力。「地震上乗せ特約」を付帯すると、地震保険と合わせて地震100%の補償が可能になります。水まわりやカギ、ガラスのトラブル時にかけつけて応急処置を行う「住まいの緊急かけつけサービス」、暮らしに役立つサービスが会員優待価格になる「ご契約者優待サービス」など、付帯サービスが充実している点も評価できます。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    ※用語解説はこちら重要事項等説明書
  • その2

    損保ジャパン

    THE すまいの保険

    ロゴ

    戸建ての保険料は割安な水準。復旧費用に加え復旧に付随して発生する費用(残存物取片づけ費用、原因調査費用、損害範囲確定費用、仮修理費用など)を合計して、最高で保険金額の2倍まで支払われるなど、費用保険金の手厚さも魅力です。地震保険に上乗せして100%補償にする方法として、「地震火災特約」で地震による火災のみに絞るか、「地震危険等上乗せ特約」で損壊や津波にも備えるかを選択できる点も優れています。付帯サービスの「すまいとくらしのアシスタントダイヤル」は、水回りとかぎのトラブルの応急処置をはじめ、各種の相談サービスが充実しています。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    不可
    ※用語解説はこちら重要事項等説明書

 

用語解説:保障方式の詳細

・新価または時価:火災保険の補償額の算定方式のこと。損害を受けた建物や家財と同等のものを、再び建築・購入するために必要な再調達価額(=新価)を指す。従来は「時価(新価-経年劣化分)」しか支払われなかった。

・家財:家財の評価方式には、再調達価格での評価と、時価(再調達価格-経年劣化分)での評価がある。

・建物長期契約……最長5年契約が可能で、1年ごとの更新に比べて保険料総額が安くなる。契約期間中の保険料は変わらないため、値上げ対策になる。

・家財長期契約:最長5年契約が可能で、1年ごとの更新に比べて保険料総額が安くなる。​
・水災補償対象外……水災補償を対象外にすることができる。 水災のリスクがすくない地域の場合、 補償を外すことで保険料が安くなる。
・風災等補償対象外……風災、雹(ひょう)災、雪災の補償を対象外にすることができる。風災のリスクがすくない地域や堅牢な建物の場合、 補償を外すことで保険料が安くなる。
・質権設定可……住宅ローンなどの借り入れの担保として、建物に損害が発生した場合、その保険金が優先的に金融機関に支払われるように設定すること。住宅ローンの借り入れをする金融機関から、質権の設定を指定されるケースがある。

地震補償を充実させるのにおすすめな保険は?

  • その1

    損保ジャパン

    THE すまいの保険

    ロゴ

    「地震危険等上乗せ特約」を付帯すると、地震保険で支払われる保険金と同額が支払われ、地震保険と合わせて100%の補償が可能になります。ただし、契約プランに制限があり、基本補償のフルカバータイプである「ベーシック(Ⅰ型)」を選ぶ必要がります。また、同特約を付帯できるのは保険期間1年の契約のみ。上乗せ部分の保険料は、地震保険に比べるとかなり割高となります。なお、「地震火災費用保険金」を火災保険金額の50%まで増やせる「地震火災特約」により、地震保険との合計で、地震が原因の火災に100%の補償を確保するという方法も選べます。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    不可
    ※用語解説はこちら重要事項等説明書
  • その2

    ジェイアイ傷害火災保険

    補償選択型住宅用火災保険 iehoいえほ

    ロゴ

    ネット申込型の火災保険で、保険料が最安水準の保険会社の1つです。「地震危険等上乗せ補償特約」を付加すると、地震保険の保険金と同額を上乗せして支払われるため、地震保険と合わせて地震損害100%の補償を確保できます。ただし、同特約を付帯できるのは地震保険の保険期間1年の契約のみ。上乗せ部分の保険料は、地震保険に比べると割高となります。建物の築年数が20年を超えている場合の申し込みは、保険期間1年間、基本補償が火災、破裂・爆発のみとなるため、築年が浅めの建物におすすめです。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    不可
    ※用語解説はこちら重要な事項等説明書
  • その3

    ソニー損保

    新ネット火災保険

    ロゴ

    「地震上乗せ特約」を付帯すると、地震保険と合わせて地震100%の補償が可能になります。地震保険の「一部損」の場合を補償の対象外とすることで、地震保険と近い水準に保険料が抑えられています。なお、同特約を付帯する場合、地震保険の保険期間を1年にする必要があります。一部損であれば貯蓄でも対応できる、と考える人にとってはおすすめです。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    ※用語解説はこちら重要事項等説明書

地震保険だけでは不安だという人は
「地震上乗せ特約」「少額短期保険」を検討しよう!

 実は、火災保険に加入していても、地震による損害は補償されません。地震または噴火、津波など地震が原因となって起こる災害に備えるには、地震保険への加入が必須です。さらに、地震保険の保険金は、火災保険の保険金の最大50%が限度。つまり、全壊したとしても、住宅を再建するために必要な金額の半額しか保険金が受け取れません。そのため、地震への備えを100%にしようという人は、「地震上乗せ特約」への加入を検討することになります。ただし、この特約を付けると保険料が高額になりがちで、加入する条件や制限も多いのが現状です。

 

<チェックポイント>
・地震上乗せ特約を付帯した場合の保険料は高すぎないか

・特約を付帯するための条件(契約プランの制限、保険期間の制限などを確認する)

 

 

サービスや独自補償が充実している火災保険は?

  • その1

    損保ジャパン

    THE すまいの保険

    ロゴ

    付帯する「すまいとくらしのアシスタントダイヤル」は、住まいのことだけでなく日常生活に関するトラブルまで対応します。水回りとかぎのトラブルの応急処置以外にも、住まいの維持管理やリフォームなどを電話相談できる住宅相談サービスや、健康・医療相談、法律相談、税務相談など、無料で利用できるサービスが充実しています。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    不可
    ※用語解説はこちら重要事項等説明書
  • その2

    三井住友海上

    GKすまいの保険

    ロゴ

    一般的な水災補償では床下浸水による損害は対象外となりますが、GKすまいの保険では「特定機械設備水災補償特約」を付帯することで補償の対象となります。空調・冷暖房設備、給湯設備、充電・発電・蓄電池などの機械設備に豪雨による洪水や土砂災害が発生した場合、水災補償の支払い要件を満たさなくても1回100万円まで補償されます。支払い対象となる機械設備には、エアコンの室外機、エネファームまたはガス給湯器、蓄電池、電動シャッターなどが挙げられます。(平野氏)

    算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年 5年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    ※エコノミープラン

    不可
    ※用語解説はこちら重要な事項等説明書

火災保険に入ると、
暮らしに役立つサービスが付いてくることも

 火災保険に加入すると、その契約に自動で暮らしに役立つサービスがセットになっていることがあります。代表的なのが、水道管の破裂やカギ紛失時に利用できる「無料駆けつけサービス」です。相談料・応急修理費用は無料のことが多いので、該当する事故が起きたら、まずは契約にこのようなサービスが付帯されているかを確認しましょう。また、商品によっては、弁護士への無料相談サービスや、支払った保険料に応じて金銭と同様に利用できるポイントが受け取れるケースもあります。

 もちろん、補償内容が十分かどうかが、火災保険を選ぶ最も重要なポイントですが、付帯サービスが充実しているかについても、確認しておいた方がいいでしょう。

 

おすすめの火災共済は?

  • その1

    JA共済

    建物更生共済 むてきプラス

    ロゴ

    火災共済は通常、風水害の損害だと損害額分の支払いとはなりません。ただ、JA共済「むてきプラス」は、風水害でも損害額全額分の共済金が支払われるという貴重な商品です。地震共済金は上限が損害額の50%で、地震保険に近い内容です。共済の中では、損害保険各社の火災保険に最も近い保障内容といえるでしょう。火災保険の個人賠償責任保険に相当する賠償責任共済をセットできますが、保障は最高5,000万円までと充分とはいえません。また、割戻金と満期共済金がある分、掛金は高くなっています。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 5年または10年 5年または10年
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    不可

    不可
    ※用語解説はこちらご契約のしおり
  • その2

    こくみん共済 coop

    住まいる共済

    ロゴ

    住まいる共済は、火災共済と自然災害共済(水災、風災、地震など)の2つの共済を合わせた名称です。火災共済だけでは保障が薄いので、加入するなら「自然災害共済」をセット加入しましょう。風水害の保障は、火災等共済金と風水害等共済金を合計した支払い限度額が、ベーシックで6000万円、エコノミーで3000万円のため、タイプの選択に注意が必要です。また、地震の保障はベーシックの場合、全壊で1800万円、大規模半損・大規模半焼で1080万円が支払い限度額となり、建物の再建築価額と家財の損害額によっては、大きく不足する可能性がある点に注意が必要です。(平野氏)

  • 算定方式 家財 建物長期契約 家財長期契約
    新価 再調達価額評価 不可 不可
    水災補償対象外 風災補償対象外 質権設定

    ※用語解説はこちらご契約のしおり

火災共済と民間の火災保険、どちらを選ぶ? 

 火災共済は、都道府県民共済やJA共済といった非営利団体が運営する、住まいの損害に備える共済制度です。民間の損保会社が運営している火災保険との大きな違いは、保障内容が不十分なこと。各種共済の場合、災害の種類によっては、損害を受けた分の数十%までしか共済金が支払われないことも多くあります。一方、火災保険の場合は、ほとんどの災害で損害額が満額支払われます(免責金額を除く)。保険料(共済の場合は”掛け金”)は共済の方がやや安いですが、共済の場合、万が一、自宅が全損壊した場合は、再建不可能となってしまう可能性があることも知っておきましょう。


【関連記事】>>火災保険と火災共済の違いとは?

 

戸建ての火災保険を選ぶポイント

<戸建ての火災保険を選ぶ際のポイント>

・必要性の低い人が、水災補償を外すことができるか
・自宅の設備(壁や塀、車庫など)が保険の対象になっているか

・保険料が安い、もしくは割引制度が充実しているか
・オプションの充実度(個人賠償責任保険の金額上限、その他)

 戸建ての場合、「建物+家財」の火災保険に加入するのが一般的です。

 建物については立地条件や建物構造によって風災・水災のリスクが大きく変わるので、水災リスクが低い地域に住んでいる場合は、保険料が高額になる「水災補償」を外せるかどうかも重要です。また、門や塀・石垣がある住宅の場合、その部分まで補償されるかどうかも選定ポイントとなります。

火災保険の補償対象・範囲

 火災保険とは、火災や自然災害(台風・水害など)によって、建物や家財が損害を受けた場合に補償が受けられる保険のこと。戸建て、マンション、新築、中古にかかわらず加入できます。損害を受けた際には、修理費用や再購入費用を「損害保険金」として損保会社から受け取ります。

補償の対象は「建物」と「家財」に分かれる

 火災保険の保険対象は、「建物」と「家財」に分かれています。

 「建物」とは、戸建て住宅の場合、建物そのものに加え、門や塀、垣、物置など、建物に付属するものも含まれますが、どこまでを保険対象とするかは、商品によって異なります。

 一方、「家財」は建物の中にある家財道具のことで、家具や家電製品、食器、衣類、日用品などのことです。また、貴金属、宝石、美術品などのうち、1個または1組の価額が30万円を超えるものは、保険証券に明記されていなければ、補償の対象にならない場合があるので注意が必要です。

 これらを補償の対象にするには、通常、加入時に手続きが必要です。保険商品によっては、加入時に手続きしなくても補償の対象とするものもありますが、限度額を設けていることが多いです。

 建物と家財は、それぞれ別に火災保険契約を結ぶことになっていて、「①建物のみ」「②家財のみ」「③建物+家財の両方」という3種類から選びます。

火災保険 建物 家財

 一般的には、持ち家だと「③建物+家財」で契約します。賃貸住宅の場合には、建物部分は大家の持ち物なので、賃借人は「②家財のみ」で火災保険を契約します。

 賃貸住宅の火災保険契約については、以下の記事で詳しく説明しています。
【関連記事】>>賃貸住宅の火災保険とは? 加入が必要な理由と、お得な入り方を解説! 自分で選べば、保険料が年間半額程度になることも

火災保険の補償範囲は、火災だけではない!

 火災保険は、火災だけでなく風災や水災、盗難や水濡(ぬ)れなど、幅広い損害に対して補償が受けられます。主な補償範囲は、以下の通り。

【火災保険の主な補償範囲】

★火災
★落雷、破裂・爆発
★風災、雹(ひょう)災・雪災

・水濡れ
・水災
・盗難
・建物外部からの物体の落下、飛来、衝突
・騒擾(そうじょう)、集団行為等にともなう暴力行為


★印は「基本補償」のなかに含まれている商品が多い

 大手損保会社の場合、これらのうち複数の補償がセットになったパッケージ型商品を提供していますが、最近は、契約者が自分で自由に補償を選択できる、通販型商品も人気です。
【関連記事】>>火災保険は、代理店型と通販(ダイレクト)型どっちがいい? それぞれの違いと、メリット・デメリットを比較

火災保険への加入が必要な理由

 住宅や家財の損害に対して備える火災保険ですが、「まれにしか起きないリスクのために加入する必要があるのか?」 と考える人もいるでしょう。しかし、以下のようなリスクに備えるためにも、火災保険は持ち家・賃貸にかかわらず、必ず加入した方がいい保険です。

隣家からもらい火を受けるリスク(失火責任法)

 民法には、通称「失火責任法」という法律があります。これは、「火元に重大な過失がない限り、延焼先への損害賠償責任を負わない」というもので、仮に隣家からのもらい火で自宅が全焼したとしても、失火者に対して損害賠償を求めることはできません。※失火者に重大な過失があった場合は除きます

 そのため、自分の責任ではない火災によって自宅に損害を受けたとしても、自己負担で直さなくてはならないケースがあるというわけです。こんな時、火災保険に加入していれば、自宅と家財の損害分が補償されますから、経済的損失が少なくてすみます。

火災を発生させてしまった場合のリスク

 自宅から火災が発生した場合は、当然ながら、修理費用や再建費用は自己負担となります。先ほど説明した「失火責任法」があるので、隣家へ被害が及んだ場合でも失火者である自分が損害賠償責任を負う必要はありませんが、火災保険で「類焼損害補償」などに入っていれば、類焼で損害を受けた人が加入している火災保険でカバーしきれない損害に対して、失火者の保険で補償することが可能です。

自然災害が起きた場合のリスク

 近年は、台風や大雨といった自然災害が増えており、甚大な被害になることも多くなりました。こうした自然災害によって損害を受けた場合にも、火災保険で補償が受けられます。台風による屋根や外壁の損壊、洪水による床上浸水などがこれにあたります。

 こうした自然災害による損害の場合、国や自治体から支援金を受け取れるケースもありますが、実は、金額はそれほど多くありません。仮に住宅が全壊して、「被災者生活再建支援制度」を利用した場合でも、受けられる支援金は最大300万円で、これでは住宅を建て直すには到底足りません。

 火災保険に加入していれば、こうした自然災害による被害にも備えられます。ただし、どこまでを補償範囲とするかは契約時に自分で選択する必要があります。

 火災保険の基本補償には、一般的に「火災、落雷、破裂・爆発、風災、雹(ひょう)災・雪災」が含まれていることが多いですが、「水災」は補償範囲にされていないことがあります。大雨による洪水や土砂災害など、水災のリスクが高い地域に住んでいるのであれば、水災が補償範囲に含まれているかをチェックしたほうがいいでしょう。

地震による被害は、「地震保険」で対応する

 自然災害による損害は、基本的に火災保険で補償されますが、地震が原因となった損害については火災保険で対応できません。地震・津波・地震による火災に備えるには「地震保険」への加入が必要です。

 地震保険は、火災保険への加入が前提となっていて、単体で加入することができません。また、保険金額も、火災保険の保険金の30%~50%(上限:建物5000万円、家財1000万円)と定められています。火災保険よりも補償が薄いと感じるかもしれませんが、地震保険は政府と民間の保険会社が共同で運営しているもの。目的は「被災者の生活の安定に寄与すること」であり、損害を補償するものではありません。それでも、地震で被害を受けた場合には地震保険でしか保険金は受け取れないので、必ず加入しておきたい保険です。

 なお、地震保険はどこの保険会社で加入しても、保険料は変わりません。

戸建ての火災保険の入り方

 火災保険は、持ち家なのか賃貸住宅なのかによって選び方が異なります。

持ち家の場合(戸建て、分譲マンションなど)

1.保険の対象を決める
 一般的には、持ち家であれば「建物+家財」となります。

2.建物の構造級別を確認する
 火災保険は、その建物の燃えにくさなどに応じて保険料が異なります。建物の構造級別とは、建物の燃えにくさなどを図る指標で、M構造、T構造、H構造の3つに区分されています。戸建ての場合は、T構造かH構造に分類されます。

・M構造……マンション構造。コンクリートなどで建築された共同住宅など
・T構造……耐火構造。鉄構造やコンクリート造など、耐火建築物に該当する戸建て住宅など
・H構造……木造など、特に火災対策がされていない戸建て住宅、共同住宅

3.補償範囲を決める
 基本補償(火災、落雷、破裂・爆発、風災・雹〈ひょう〉災、雪災)に加えて、どこまでを補償範囲とするのかを決めます。水災リスクが高い地域に住んでいる場合は、水災補償を付けるという具合です。なお、自分の居住地域の災害リスクを知るには、国や自治体が公表しているハザードマップを確認するのが便利です。(出典:国土交通省 ハザードマップポータルサイト

4.保険金額を決める
 建物・家財ともに「再調達価額」で保険金額を決めます。再調達価額とは、損害を受けた住宅や家財を、再建築・購入するために必要な金額のことで、「評価額」とも言います。再調達価額の求め方は、注文住宅か建売住宅か、新築か中古かなど、物件によって異なります。
【関連記事】>>火災保険の選び方・入り方を徹底解説!

5.保険期間を決める
 火災保険の保険期間は1年~5年間で設定できます。契約期間が長いほど、長期割引が適用されて保険料が安くなります。賃貸物件などで短期間しか火災保険は必要がないという場合は、1年未満の契約も可能です。

6.地震保険への加入を検討する
 
地震保険とは、地震や噴火、地震による津波や火災などで損害を受けた場合に備える保険です。実は、火災保険は、地震による損害は補償の対象外としています。そのため、地震被害に備えるのであれば、地震保険への加入が必須です。

 地震保険に加入するには、火災保険に加入していることが条件となっています。そのため、火災保険の契約時には、地震保険の必要性も併せて検討しておきましょう。なお、地震保険は国と損保会社が共同で運営しているため、どの会社で契約しても保険料は同額です。

 【火災保険商品の詳細について】

 

・新価または時価:火災保険の補償額の算定方式のこと。損害を受けた建物や家財と同等のものを、再び建築・購入するために必要な再調達価額(=新価)を指す。従来は「時価(新価-経年劣化分)」しか支払われなかった。

・家財:家財の評価方式には、再調達価格での評価と、時価(再調達価格-経年劣化分)での評価がある。

・建物長期契約……最長5年契約が可能で、1年ごとの更新に比べて保険料総額が安くなる。契約期間中の保険料は変わらないため、値上げ対策になる。

・家財長期契約:最長5年契約が可能で、1年ごとの更新に比べて保険料総額が安くなる。​
・水災補償対象外……水災補償を対象外にすることができる。 水災のリスクがすくない地域の場合、 補償を外すことで保険料が安くなる。
・風災等補償対象外……風災、雹(ひょう)災、雪災の補償を対象外にすることができる。風災のリスクがすくない地域や堅牢な建物の場合、 補償を外すことで保険料が安くなる。
・質権設定可……住宅ローンなどの借り入れの担保として、建物に損害が発生した場合、その保険金が優先的に金融機関に支払われるように設定すること。住宅ローンの借り入れをする金融機関から、質権の設定を指定されるケースがある。

おすすめ火災保険比較 質問 FAQ

Q火災保険の比較はどうやればいい?
A

同じ条件で、複数社に見積もりを取ることがおすすめです。各社によって補償範囲や特約などが違うので、見積書を見ながら、細かい部分を確認するのがいいでしょう。

Q火災保険の「一括見積もりサイト」とは?
A

複数社からの見積書を、一度に取り寄せることができるサイトです。物件の情報(建物の種類、築年数、床面積、所在地など)を入力すると、最短で翌日には、3社~5社程度から見積書が届きます。

無料の火災保険一括見積もりサイトはこちら
◆保険スクエアbang!
ポイント ・提携社数は15社最大41商品から見積もり可能
・申し込みから3〜4日後に見積もりを受け取れる
賃貸物件、法人向けの火災保険の見積もりも可能(別サイト)
見積もり可能な損保会社 ・大手4社(東京海上日動火災、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)
・楽天損保、AIG損保
運営会社 株式会社ウェブクルー
デメリット 耐震等級が入力項目に入っていないため、正しい見積もりを取れないことがある。
無料見積もりはこちら >>
◆保険の窓口インズウェブ
ポイント ・提携している損保会社は15社
・見積もり依頼から数日で、3〜5社分の見積もりが届く
・運営会社がSBIホールディングスで安心感が持てる
見積もり可能な損保会社 ・大手4社(東京海上日動火災、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)
・セコム損保、セゾン自動車火災保険、ジェイアイ傷害火災保険など
運営会社 SBIホールディングス(東証プライム上場)
デメリット 質問項目に耐震等級の項目がないため、正確な見積もりには再度依頼する必要がある。
無料見積もりはこちら >>
◆住宅本舗
ポイント ・提携している損保会社は16社
最短即日で見積もりが受け取れる
見積もり可能な損保会社 ・大手4社(東京海上日動火災、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)
・SBI損保、日新火災、共栄火災など
運営会社 株式会社A2Z
デメリット 代理店にもよるが、見積もりの前提条件がそろっていないことがある
無料見積もりはこちら >>
◆カンタン火災保険
ポイント ・提携社数は非公開。最大19商品から見積もり可能
・入力後、電話にて詳細確認後に見積もりをするため、ズレが少ない
最短即日で見積もりが受け取れる
見積もり可能な損保会社 ・大手4社(東京海上日動火災、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保)
・楽天損保など
運営会社 株式会社ユースラッシュ
デメリット 情報入力後は、必ず電話にて対応が必要
無料見積もりはこちら >>
火災保険の基礎知識 保険金の請求方法
■火災保険の選び方
■家財保険は必要?
■地震保険は必要?
■“免責”とは
■“特約”とは
■代理店とネット契約、どちらがお得?
■火災保険の途中解約
■火災保険金の請求方法
■地震保険金の請求方法
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■水害・台風被害
■"罹災証明書"の取り方
 
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