鹿児島県の空き家率ランキング・トップ10! 2位は南さつま市、1位はどこ?

2025年8月23日公開(2025年8月19日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

鹿児島県の空き家率・空き家数ランキングを公開する。全国的に問題視されている「空き家問題」は、地方だけでなく都市部でも年々増加しており、社会課題のひとつとなっている。本記事では、鹿児島県の空き家率とその全国順位を紹介し、空き家の特徴や対策・活用方法についても解説しよう。

鹿児島県の空き家率、長期推移、特徴

 鹿児島県の空き家の全体概要をみてみよう。

 最新のデータ(2023年度)によると、鹿児島県の空き家数は184,200戸、空き家率は20.48%となっている。鹿児島県の空き家率は全国3位に位置しており、全国の13.84%に比べて高い

 鹿児島県は、離島部や山間僻地で人口の減少が進み、誰も住まなくなった住宅が多数残されている。統計上も「賃貸・売却用・二次的住宅を除く空き家」の割合が全国でも高く、管理されていない空き家が地域社会に深刻な影響を及ぼしている。火山灰の降る鹿児島市内でも老朽化した家屋の空き家化が問題となる地区がある。

鹿児島県の空き家率の長期推移は?

 2023年度の鹿児島県の空き家率は、前回調査データ(2018年度)から1.49ポイント増加。空き家数は17,200戸増加した。人口減少と高齢化の影響が顕著に現れており、今後も増加傾向が続く可能性が高い。

鹿児島県の空き家ランキング【2023年度最新版】

 鹿児島県の市区町村の空き家の状況はどうなっているのか。以下は、空き家率が高い順のランキングだ。表の市区町村名からはそのエリアの将来の中古戸建て価格予想が確認できるので、売却などを検討している方は参考にしてほしい。

空き家率がもっとも高い市区町村は伊佐市

 鹿児島県で空き家率がもっとも高かったのは伊佐市の32.04%だ。

 伊佐市は、産業の衰退による若年層の流出と所有者の高齢化が進み、住宅・土地統計調査で鹿児島県の平均を大きく上回る結果となっている。

深刻化している「放置空き家」率がもっとも高いのは南さつま市

 近年注目されている空き家問題だが、中でも深刻化しているのが、賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家、つまり放置空き家である。

 2023年の住宅・土地統計調査によると、全国の放置空き家数は3,856,000戸で、住宅総戸数に占める放置空き家の割合は5.93%に達している。

 放置空き家は、管理されずに放置状態にあるケースが多く、倒壊・火災等の安全性の問題、ゴミの不法投棄や不審者の侵入等による治安悪化、周辺の不動産価値の低下などの問題を引き起こす。特に地方では人口減少に伴い放置空き家が増加し、集落の維持が困難になるケースも出ている。

 鹿児島県の放置空き家率がもっとも高かったのは、南さつま市で26.73%となっている。

 国は「空家等対策の推進に関する特別措置法」により特定空家等への対策を強化しているが、所有者不明や相続放棄による管理者不在の空き家も多く、対応が難しい状況である。空き家の発生予防と利活用促進の両面からの対策が急務となっている。

鹿児島県の空き家対策や活用事例は?

​ 鹿児島県では、2016年に「かごしま空き家対策連携協議会」を設立し、国や市区町村、専門家団体と連携して総合的な対策を進めている。​また、「空き家バンク制度」を通じて、空き家所有者と利用希望者のマッチングを支援し、地域の活性化を図っている。​さらに、空き家の適正管理に関する啓発活動や、所有者への助言、指導を行い、空き家の放置による地域への悪影響を防止している。

鹿児島県における空き家活用事例

 伊佐市では、空き家を移住希望者向けの「体験型宿泊施設」として整備する取り組みが進められている。短期滞在で実際の暮らしを体験しながら地域の雰囲気や住環境を知ることができる。単なる宿泊だけでなく、住民との交流や地域資源の紹介を通じて、移住検討者が安心して暮らしをイメージできるよう工夫されており、空き家の再生と移住促進を兼ねた事例として注目されている。

◆ダイヤモンド不動産研究所では、鹿児島県の全国での空き家率の順位や、長期間で見た空き家率の推移、市区町村別のランキングだけでなく、活用事例などを解説しています◆

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