横浜市のタワーマンション価格ランキング【完全版】 みなとみらい、馬車道などで値上がりしているタワマンは？

神奈川県横浜市にあるタワーマンションでは、どの物件が人気なのか？ 人気のタワーマンションの価格や上昇率を調査し、ランキングを作成した。（データ提供：マンション情報サイト『マンションレビュー』）

横浜市のタワーマンション
価格ランキング・トップ5

 「タワーマンション」とは、どんなマンションを指すのだろうか。実は、タワーマンションに決まった定義はない。建築基準法では、高さ60ｍ以上の建物を「超高層建築物」とし、タワーマンションはこの超高層建築物を指すのが一般的だ。

　高さ60ｍは、建物にすると20階建て相当になるため、通常20階建て以上のマンションを「タワーマンション」と呼んでいる。2000年代、都心部では次々と街の再開発が行われ、同時に多くのタワーマンションがつくられるようになった。

　現在でも都市部の駅近など好立地を中心に、大規模なタワーマンションの建設が続いている。ただし、その数は近年減少傾向にある。

　神奈川県横浜市では、調査対象となるタワーマンションは56物件あった。まずは、価格ランキング・トップ5を見てみよう。

【横浜市】タワーマンション価格ランキング・トップ5

順位	マンション名/概要	70㎡あたりの 物件価格（推定）	ライフルホームズで新築・中古物件を見る
1位	ナビューレ横浜タワーレジデンス 最寄り駅：横浜駅（徒歩5分） 築年月：2007年3月 階建：41階 総戸数：392戸	11,695万円	周辺物件
2位	ブランズタワーみなとみらい 最寄り駅：みなとみらい駅（徒歩2分） 築年月：2017年1月 階建：29階 総戸数：228戸	10,230万円	周辺物件
3位	ザ・タワー横浜北仲 最寄り駅：馬車道駅（徒歩1分） 築年月：2020年2月 階建：58階 総戸数：1176戸	10,168万円	周辺物件
4位	パークタワー横濱ポートサイド 最寄り駅：横浜駅（徒歩6分） 築年月：2008年5月 階建：34階 総戸数：258戸	9,743万円	周辺物件
5位	ブルーハーバータワーみなとみらい 最寄り駅：新高島駅（徒歩8分） 築年月：2017年3月 階建：27階 総戸数：355戸	9,565万円	周辺物件
※「70㎡あたりの物件価格（推定）」は、2021年各月の売買時の坪単価（推定）の平均から算出したもの。3件以上の取引履歴があったものが対象。価格は小数点以下四捨五入※データは2021年10月時点

横浜市のタワーマンション価格1位
「ナビューレ横浜タワーレジデンス」

　横浜市のタワーマンション価格ランキングで1位となったのは、「ナビューレ横浜タワーレジデンス」だ。横浜駅から徒歩5分、「横浜ベイクォーター」の東隣に位置する。

 「ナビューレ横浜タワーレジデンス」は、2007年築のマンションで、地上41階建て、総戸数392戸である。間取りは1R～4LDKと幅広い。最寄りの横浜駅にはJR湘南新宿ラインや東急東横線など多くの路線が乗り入れており交通利便性が高い。

　また、駅周辺には大型商業施設や商店が多く都会的な印象だが、周辺にはポートサイド遊歩道があるなど自然も感じられる環境である。マンション内の展望ラウンジからは、みなとみらいやベイブリッジなどの眺望が楽しめるのもポイントだ。

＞＞「横浜市のタワーマンション価格ランキング（1位～56位）」はこちらから

横浜市のタワーマンション
直近1年の騰落率ランキング・トップ5

　以下は、神奈川県横浜市にあるタワーマンションの中古価格の騰落率（マンション価格の値上がり率・値下がり率）の一覧だ。今回の調査では、2020年と2021年の相場推定価格を比較して1年間の騰落率を算出した。

　そもそも、新築マンションは買った瞬間から価格が下落する。1年経過するごとに数％ずつ値を下げ、築15年～20年で半分程度まで下がるといわれている。中古マンションは下落することが当然であり、値上がりするケースはそう多くない。

　中古マンションの騰落率に関しては、分譲時の価格が大きな要因となるほか、最寄り駅の人気度や駅からの距離、デベロッパーのブランド力などによって左右される。中古価格が販売時を超えるものはそう多くはないが、横浜市の直近1年間の値上がり率トップ5は、15%〜22%の値上がりとなった。

【横浜市】タワーマンション騰落率ランキング・トップ5

順位	マンション名	騰落率	ライフルホームズで新築・中古物件を見る
1位	ブランズタワーみなとみらい 70㎡あたりの価格：10,230万円 最寄り駅：みなとみらい駅（徒歩2分） 築年月：2017年1月 階建：29階 総戸数：228戸	+22%	周辺物件
2位	パークタワー横浜ステーションプレミア 70㎡あたりの価格：9,555万円 最寄り駅：横浜駅（徒歩4分） 築年月：2007年12月 階建：36階 総戸数：385戸	+22%	周辺物件
3位	ブリリアグランデみなとみらい 70㎡あたりの価格：8,556万円 最寄り駅：みなとみらい駅（徒歩6分） 築年月：2007年11月 階建：30階 総戸数：555戸	+21%	周辺物件
4位	エムエムタワーズ・ザ・ウエスト 70㎡あたりの価格：8,857万円 最寄り駅：みなとみらい駅（徒歩3分） 築年月：2003年9月 階建：30階 総戸数：288戸	+20%	周辺物件
5位	クリオレジダンスタワー横濱鶴ヶ峰 70㎡あたりの価格：5,213万円 最寄り駅：鶴ケ峰駅（徒歩1分） 築年月：2007年8月 階建：29階 総戸数：254戸	+15%	周辺物件
騰落率は、2020年度（1月～10月）、2021年度（1月～10月）の相場推定価格の平均から値上がり、値下がり率を算出したもの。直近に3件以上の販売履歴があったものが対象。騰落率、価格は小数点以下四捨五入※データは2021年10月時点

横浜市のタワーマンション値上がり率1位
「ブランズタワーみなとみらい」

　横浜市のタワーマンション騰落率ランキングで1位になったのは「ブランズタワーみなとみらい」。みなとみらい駅から徒歩2分、「パシフィコ横浜」の西に位置している。

 「ブランズタワーみなとみらい」は、2017年に建てられた、地上29階建てのマンション。総戸数は228戸、間取りは1LDK～4LDKである。みなとみらいの夜景を楽しめる27階のビューラウンジや、28・29階のプレミアムフロアなど、高級ホテル並みの共用施設が充実しているのもうれしいポイントだ。

　周辺には商業施設やコンビニエンスストアが多く生活利便性が良い。また、海側には臨港パークがあり、みなとみらい駅近くにはグランモール公園があるなど緑が多く、子育てにも適した環境である。

横浜市の特徴は？

　横浜市は全国で20ある政令指定都市の中で最も人口が多く、近年も増加傾向にある。

　面積も広く、横浜駅やみなとみらいがある西区、行政やオフィスが集まる中区のほかに、海寄りのエリアと住宅が立ち並ぶエリアなどそれぞれ特性が異なる。

　海寄りのエリアは多数の工場跡地を利用した大規模高層マンションが増え、人気が上昇している。その他の地域も鉄道や高速道路が充実しており、東京をはじめ他県へのアクセスが良いことから人気が高い。

　横浜市では街の景観を損なわないようガイドラインが設けられている。今も西区をはじめとした地域で、美しい街並みを守りながら再開発事業が行われている。

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