子供部屋リフォームの費用はどれぐらい？ 標準的なスケジュール、注意すべきポイントについて解説！

子供部屋のリフォームを検討しているなら、まずは「設備の価格・費用相場」や「一般的な工期」について確認することが大切だ。また、子供部屋をリフォームする際に注意すべきポイントや、失敗しない業者の選び方について解説する。

子供部屋リフォームの費用相場と工事期間

　まずは、子供部屋リフォームにかかる費用の相場と、工期について確認しよう。

リフォーム内容	費用（目安）	工期（目安）
間仕切り壁を設置	15万円〜	1〜3日
複合フローリングから無垢フローリングへ張り替え	20万円〜	2〜3日程度
クロスの張り替え 4.5畳（32㎡）	4万円〜	1〜3日
クロスの張り替え 6畳（40㎡）	5万円〜	1〜3日
クロスの張り替え 8畳（48㎡）	6万円〜	1〜3日
クロスの張り替え 10畳（56㎡）	7万円〜	1〜3日
畳からフローリングに変更（6畳）	15万円〜	2〜3日
和室を洋室に変更	120万円〜	5〜7日
内窓取り付け	3万〜/箇所	0.5〜1日
木造住宅のアルミサッシの取り替え（カバー工法）	15万円〜/箇所〜	2〜4日

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子供部屋リフォームの種類

　子供部屋リフォームは、目的に応じて以下の3種類に分類される。

　どのような内容か順番に見てみよう。

①子供部屋を間仕切り、個室を増やすリフォーム

　子供部屋のリフォームで多いのは、個室を増やすために部屋を間仕切る、間取り変更リフォームだ。

　兄弟がいる場合、小さいころは1つの部屋を共有し、机やベッドを並べて過ごすことが多い。しかし、思春期に差しかかるころには、それぞれ個室を欲しがるようになるのが一般的だ。そこで、子供部屋を分割するリフォームを行うことになる。

　子供部屋を間仕切るときには、遮音性にも配慮しよう。部屋を分けるときに「ただ壁があればいい」と考えてしまうと、隣の部屋の音が筒抜けになり、子供が互いのプライバシーを守れない。

　吸音材や遮音シート、遮音パネルを使うなど、リフォーム業者に適切な方法を提案してもらうとよいだろう。

②子供部屋の快適性を向上させるリフォーム

　現在使用している子供部屋が和室であったり、断熱性に乏しかったりする場合には、快適性を向上させるリフォームを行おう。

　和室の子供部屋が必ずしも悪いわけではないが、勉強机やベッドを入れるのであれば、荷重に耐えられるフローリングのほうが適している。子供部屋の畳をフローリングにすれば、表替えや裏返しなどのメンテナンスが不要になり、清掃もしやすくなる。

　また、現在の子供部屋の断熱性が低い場合には、内窓を取りつけて二重窓にしたり、既存サッシを複層ガラスを使用した気密性の高いものに交換したりしてみよう。そうすることで外気の影響を受けにくくなり、冷暖房の効率も良くなるのでおすすめだ。

③子供部屋の美観を取り戻すリフォーム

　既存の子供部屋の壁や床が劣化し、汚れや傷が目立つ場合には内装リフォームを行おう。壁や床は部屋で占める面積が広いため、子供部屋のイメージを大きく左右する。

　1面の壁だけ、子供が好きな色のアクセントクロスにするなど、子供の意見も取り入れながら壁紙を選び、壁の色に合わせて床材を選ぶとよいだろう。

子供部屋リフォーム工事費用を予算内に抑えるためのポイント

　子供部屋のリフォームにかかる費用を抑えるには、安価な素材や工法を選ぶようにしよう。

　子供部屋リフォームにかかる費用は業者によって異なるが、大きく材料費と工事費に分かれるのが一般的だ。工事費は職人の人件費が大きいので費用を抑えるのは難しい。そのためリフォーム費用を抑えるには、低コストな素材を選んで材料費を下げるのが基本になる。

　たとえば、子供部屋の壁紙を張り替える場合、1㎡当たり1,300円程度の量産品を選ぶのと、2,500円程度の高級品を選ぶのでは、6畳（施工面積約40㎡）の部屋で4万円以上の差がつく計算だ。床材にしても、合板フローリングと無垢フローリングでは、1㎡当たり2,000円程度の差が出ることも少なくない。

　工法に関しても、たとえば子供部屋の窓の断熱性を高めるのであれば、内窓を取りつける以外にサッシそのものを交換する方法もある。既存のサッシに新しいサッシを被せるカバー工法を採用しても、内窓を取り付けるより10万円も高くなってしまう。

　ただし、安価な素材や工法を選ぶことで子供部屋リフォームの満足度が落ちないように注意しよう。安いからというだけで、子供の好みではない色や柄のクロスを選んでしまうと、子供は自分の部屋を好きになれないかもしれない。

　子供部屋のリフォーム素材を選ぶときには、子供の意見も聞きながら、価格との妥協点を探るようにしよう。

子供部屋リフォームの検討から施工完了までの流れ

　子供部屋のリフォームを検討してから施工完了までの流れを、5つのステップで解説する。

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子供部屋リフォームで失敗しないために事前に確認すべきこと

　子供部屋リフォームで失敗しないためには、以下の2点を事前に確認しておこう。

　順番に説明する。

①将来のライフスタイルの変化への対応

　子供部屋をリフォームするときには、将来的なライフスタイルの変化に対応できるような計画を立てることが重要だ。

　必ずしもそうとは限らないが、子供は将来家から巣立っていくものと想定しておくと、リフォームの失敗を防ぎやすくなる。

　子供部屋に間仕切りを作るときには、将来的に撤去して1部屋に戻すことを前提にするのかまで考えておくとよいだろう。いずれ元に戻すのであれば、それを前提にリフォーム業者から適切な提案をしてもらえる。

　また、子供部屋の床を張り替えるのに合わせて段差をなくしてバリアフリー化しておけば、子供が巣立ったあとに年老いた親を迎え入れることになっても追加工事が不要になる。

　実際どうなるかはわからなくても、どのような用途にでも使えるようにリフォームしておくのがおすすめだ。

②部屋を分けたあとの採光や風通し

　子供部屋を間仕切って個室に分けるときには、それぞれの部屋の採光や風通しまで考慮しよう。とくに片方の子供部屋に窓がなくなるようなケースでは、窓を増設する、室内側に明かり取りの室内窓を取りつけるなど、設計段階から検討する必要がある。

　見積もりの段階で、採光や風通しについてまで配慮した設計プランを提案してくれるリフォーム業者を選ぶと安心だ。

失敗しない子供部屋リフォーム業者の選び方

　子供部屋リフォームの業者を探す方法は2つある。

　順番に見てみよう。

①近くにあるリフォーム業者を選ぶ

　子供部屋リフォームを依頼するときには、事務所が近くにあるリフォーム業者を選ぶことをおすすめしたい。

　住宅は、何十年も住むことが想定されており、その間定期的なメンテナンスや家族構成・ライフスタイルの変化に合わせてのリフォームを繰り返すのが一般的だ。その都度リフォーム業者を探すこともできるが、手間がかかるうえ一度きりの施工となると関係を築きにくい。

　その点家の近くにあるリフォーム業者であれば、子供部屋リフォームが終わったあとも、気軽に立ち寄り相談できるホームドクターとなってもらいやすい。付き合いが長くなると、家族構成やライフスタイルを考慮した、適切な提案が期待できるようになるだろう。

②一括見積もりでは安さだけで業者を選ばない

　子供部屋リフォームを行うときには、複数のリフォーム業者から見積もりを取ることも大切だ。

　リフォームには「定価」が存在しないため、同じ予算・内容で子供部屋リフォームの見積もりをとっても、リフォーム業者によって出される金額は大きく異なる。しかし1社からしか見積もりを取っていなければ、その見積もり金額が高いのか安いのか判断できない。

　子供部屋リフォームをしてもらう業者を自分で探す場合、業者を絞り込み、事業内容を逐一確認し、さらに個別に連絡を取る必要がある。そのような時間と手間を省きたいときには、リフォームの「一括見積もりサイト」を活用するのがおすすめだ。

　一括見積もりサイトとは、リフォームしたい内容や物件種別、所在地などを入力すると、対応できるリフォーム業者から一括で見積もりを取れるサービス。何度も同じ情報を入力して問い合わせなくてよくなるのがメリットだ。時間と手間を節約するなら、一括見積もりの活用を検討しよう。

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　複数の業者から見積もりを取ることは、業者の良しあしを見分けるのにも役に立つ。対応スピードや担当者の丁寧さ、熱意などは、そのままその業者の仕事ぶりと等しいことが多い。見積もりの安さだけではなく、見積もりを通して感じた印象を大切にして業者を選ぶと、リフォームの満足度につながる。