タワーマンション人気ランキング（東京周辺） 湾岸、三田、高輪、虎ノ門、池袋など、注目エリアのおすすめ物件は？

東京周辺のタワーマンション(超高層マンション）を対象に、「新築マンション人気ランキング」を作成した。湾岸や港区などの物件は高額だが、いずれも高倍率。タワーマンションの人気は根強く続いている。これは、住宅評論家の櫻井幸雄氏が、ディベロッパー33社を調査して作ったランキングだ。マンション選びの参考にしよう。（画像）東京タワー／出典：PIXTA

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新築タワマン市況：都心部はタワーマンション頼りの状況

　首都圏では新築分譲マンションの発売戸数が減り続けている。2024年8月に不動産経済研究所が発表した「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年7月」によると、首都圏全域で新築分譲マンションの発売戸数は前年同月比で42.3％の減少。東京23区内では前年同月比でじつに60.5％の減少となった。

　1年前と比べて半減しているというのだから、とんでもない状況である。

　ちなみに、同研究所が7月22日に発表した「2024年上半期（1月〜6月）の首都圏新築分譲マンション市場動向」によると、首都圏全域の新規発売戸数は前年比で13.7％減、23区内は32.3％減だった。

　新規発売戸数が減っているのは、価格上昇の影響だろう。販売価格が高くなったので、これまでのようには売れない。だから、発売するマンションを絞り込んでいるわけだ。価格が高くても売れそうな物件だけを販売する……この現象が起きると、タワーマンションの比率が高まる。

　というのも、タワーマンションは、都心部や郊外駅近の便利な場所に建設され、値下がりしにくい、と考えられているから。つまり、買って損はないと信じている人が多いので、価格が高くなっても売れる。高級時計や高級スポーツカーが売れるのと同じ現象だ。

タワマン依存が起こっている理由

　その結果、不動産業界には「タワマン依存」の状況が生じている。また、その理由には建設費の上昇も考えられる。現在の建設費は、新築マンションの売れ行きを下げるほど深刻だ。これほど高くなっては商売ができない、と不動産業界から悲鳴が上がっている。

　しかしながら、建設会社に対し、建設費を下げてくれと言いにくいムードがある。それは、国の方針で、物価上昇容認の動きがあるからだ。物価が上がることは日本の経済にとって好ましい。それを妨げる動きは出しにくい。

　その結果、建設費が上がっても、それを受け入れやすいタワマンに依存する態勢が出来てしまったわけだ。新築マンションの発売戸数が減少する今も、タワーマンションは勢いよく売られている。

　都心部では「パークタワー大森」や「プラウドタワー小岩フロント」、「シティタワー虎ノ門」が、大阪中心部では「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」が好調に集客している。これから販売されるマンションでも「シティタワー東京田町」や「シティタワー錦糸町」「リビオタワー品川」、「CITY　TOWER　THE　RAINBOW」、「アトラスタワー小平小川」「URAWA THE TOWER」「リーフシティ市川　ザ・タワー」などの注目度が上がっている。

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 「新築マンション人気ランキング」は、「販売目前（モデルルーム公開前）」「販売中（モデルルーム公開中）」の新築マンションについて、「パンフレットなどの資料請求」と、「販売センターでのモデルルーム見学や商談」が、総戸数に比べてどのくらい多いかを「人気倍率」として計算し、ランキングにしたものだ。

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