鹿児島県で、人気の高い新築マンションが分かる、「新築マンション人気ランキング」を作成した。鹿児島県では、「鹿児島中央駅周辺の新築マンションが人気だ」という。これは、住宅評論家の櫻井幸雄氏が、ディベロッパー33社を調査して作ったランキングだ。マンション選びの参考にしよう。(画像)JR鹿児島中央駅 東口/出典:PIXTA
鹿児島県の新築マンション市況:天文館、荒田に加え、鹿児島中央駅に注目が集まる!
鹿児島の繁華街といえば、鹿児島駅に近い天文館。しかし、天文館は飲食店が集まる場所で、住宅地とはいえない。実際、マンションも少ない。マンションが建設される住宅エリアとなると、天文館から少し離れた荒田や高麗町、鴨池町などがあり、照国神社がある照国町なども評価が高い。
それに加えて、近年、人気が高まっている場所が、JRの鹿児島中央駅周辺だ。九州新幹線が利用できる駅で、駅周辺の再開発で数年前に超高層マンションが分譲された。3LDKが3000万円台で購入できる価格設定で、決して高くはなかったが、前評判は微妙だった。
もちろん、注目度は高かったのだが、「駅近の場所は、格下」という以前からの評価が心理的な足かせとなり、みんなが「いいね!」というマンションにはならなかった。
「駅近の場所は格下」という評価は、江戸時代に城下町だった場所ではよく言われること。明治時代の鉄道駅が、お城と城下町から離れた場所に設置されたため、“町外れ”の印象が残ったのだろう。
ちなみに、鉄道駅が城下町から離れたのは、駅や線路を設置する場所がなかったこと、煙と騒音を出す汽車を遠ざけたなどが理由だと考えられる。石川県の金沢も、岡山も、広島も、福岡も、熊本も繁華街(かつての城下町)と鉄道駅が離れている。
この格下とみられていた鉄道駅周辺が、再開発されて賑やかになり、人気が急上昇するのが、近年の現象。特に新幹線が開業し、交通利便性が増した鉄道駅周辺で活性化が著しい。
鹿児島中央駅でも、同様の現象が起き、再開発で建設された超高層マンションは爆発的に売れた。桜島がまったく見えない向きの住戸もよく売れたので、「間近な桜島」よりも「駅近の便利さ」を重視するようになったのかもしれない。新幹線効果で、鹿児島で人気の住宅地にも変化が生じてきたようだ。
鹿児島の新築マンション人気ランキング
今回は対象となる物件はありませんでした。
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