東京の湾岸エリアで人気の高い新築マンションが分かる「新築マンション人気ランキング」を作成した。湾岸エリアでは、月島、豊洲、有明、晴海、築地、勝どきといった人気エリアの物件が注目されている。これは、住宅評論家の櫻井幸雄氏が、デベロッパー33社を調査して作ったランキングだ。マンション選びの参考にしよう。
湾岸エリアの新築マンション市況:「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」は分譲再開、湾岸人気が再燃
東京湾に面した一帯の「湾岸エリア」は中央区、江東区、品川区、港区の一部となる。この湾岸エリアは、超高層・大規模マンションが主体になり、新規物件が次から次に出てきた場所である。
そのなかでここ数年、一番の注目マンションとなっているのは、「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」だろう。東京五輪の選手村として使われる建物を、大会後に徹底的にリノベーションし、3LDK主体の分譲マンションとする計画だ。

その分譲は2019年から行われ、好調に販売が進められてきたが、東京五輪はコロナウイルス感染拡大の影響で1年延期された。「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」の分譲も一時見合わせとなったが、2021年8月末からモデルルームの公開を再開。同年秋から販売が再開された。
2021年11月に行われた販売では、売り出した631戸すべてに購入申し込みが入り、平均倍率約8.7倍で、最高倍率111倍に。
さらに、2022年7月に行われた「SUN VILLAGE」「SEA VILLAGE」の販売では、計408戸が売り出され、全戸完売。以後、異常とも言える人気ぶりが続いている。
HARUMI FLAG SKY DUO(物件詳細はこちら) | ||
![]() | 価格 | 未定 |
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完成時期 | 2023年10月 | |
交通 | 都営大江戸線「勝どき」駅 徒歩16分~21分 【SUN VILLAGE第二工区】18分【PARK VILLAGE第二工区】18分【SEA VILLAGE】16~20分 【SUN VILLAGE第一工区】※1 | |
所在地 | 東京都中央区晴海五丁目502番、503番、504番(地番) | |
間取り | 1LDK~3LDK | |
専有面積 | 49.38㎡~145.54㎡ | |
物件の特徴 | 総戸数 | 4145戸 |
| 施工 | 【SEA VILLAGE】株式会社長谷工コーポレーション【SUN VILLAGE第二工区】前田建設工業株式会社【PARK VILLAGE第二工区】三井住友建設株式会社【SUN VILLAGE第一工区】前田建設工業株式会社 |
売主 | ■売主・販売提携(代理):三井不動産レジデンシャル株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、野村不動産株式会社、住友不動産株式会社、東急不動産株式会社、東京建物株式会社、大和ハウス工業株式会社 ■売主:住友商事株式会社、NTT都市開発株式会社、日鉄興和不動産株式会社 | |
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2023年の春、その販売は「HARUMI FLAG SKY DUO」に引き継がれる時期になった。
「HARUMI FLAG SKY DUO」は、「HARUMI FLAG」内に誕生する地上50階建て2棟の超高層……このマンションは、東京五輪で選手村として使われたマンションとまったくの別物だ。同じ「HARUMI FLAG」という開発地内に誕生するのだが、選手村として使われたマンションの続きとはいえない。
選手村マンションはリノベーション物件で、中古となる。これに対し、「HARUMI FLAG SKY DUO」はつくり、広さ、価格が別次元といえるほど異なる。
免震と制震の構造を併せ持つハイブリッド構造の「免制震構造」になっており、長期優良住宅の認定も受けている。さらに、全戸にエネファームが付けられ、蓄電池も備えられる。一方で、広さは選手村として使われた「SUN VILLAGE」「SEA VILLAGE」よりも狭くなる。
2023年3月時点で、その販売価格が一部公開されているが、「SUN VILLAGE」「SEA VILLAGE」ほどの割安感はない。しかし、それでも反響は大きく、抽選での販売になることは間違いない。
今後発表される価格と人気により、湾岸エリアのマンションは、もう一段ランクを上げる可能性がある。湾岸全体で今よりも価格が上がる可能性があるわけだ。いつかは湾岸に住みたい、と思っている人には少々残念な状況が続きそうだ。
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都心に近く、住環境が良い湾岸エリア
新築マンション価格は上昇中
湾岸エリアのマンションの人気が再燃している理由は、コロナ禍で湾岸マンションの人気が上がっていることも影響しているのだろう。
都心に近接し、通勤時間が短くて済むし、公園が多いなど住環境が良い。その湾岸で販売されるマンションは都心部より広めで、分譲価格も抑えられている。
その長所にひかれた購入者が、再び湾岸に集まってきているわけだ。新規のマンション分譲も勝どきや有明などで続いている。
実は湾岸エリアでは、2018年から19年にかけて販売がスローダウンした時期がある。その時期に、一部住戸の価格を改定(つまり値下げ)したマンションがあったが、価格を改定した瞬間、すべて売り切れた。そこから、湾岸マンションは価格改定をする必要はないとの認識が不動産会社の間で広まった。そして、今は、販売が進むにしたがって、価格水準を上げるケースが増えている。
コロナ禍でマンション購入希望者は増え始め、湾岸マンションは値下げどころか、価格上昇期に入っているのである。
湾岸エリアの新築マンション人気ランキングをすべて掲載
「新築マンション人気ランキング」は、「販売目前(モデルルーム公開前)」「販売中(モデルルーム公開中)」の新築マンションについて、「パンフレットなどの資料請求」と、「販売センターでのモデルルーム見学や商談」が、総戸数に比べてどのくらい多いかを「人気倍率」として計算し、ランキングにしたものだ。
※主要売主33社の人気上位物件をランキングしているため、対象物件数の少ないエリアは、
1位のみなど掲載物件数の少ない場合があります。人気倍率の計算方法はこちら。
販売中の人気新築マンション
1位ジオ品川天王洲(物件詳細はこちら)

2.0倍
- 価格
- 6,400万円〜9,300万円台
- 完成時期
- 2024年6月上旬
東京都品川区東品川1丁目296番1(地番)
東京臨海高速鉄道「天王洲アイル」駅徒歩7分他
- 間取り
- 1DK〜3LDK
- 専有面積
- 33.78〜73.96㎡
- 総戸数
- 135戸
- 来場者数
- 233人
- 売主
- 阪急阪神不動産
- 施工会社
- 不二建設株式会社
※データは2022年12月31日時点。ランキングはデベロッパーから回答があった物件のみ対象。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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