福井県で人気の高い新築マンションが分かる、「新築マンション人気ランキング」を作成した。注目は北陸新幹線の延伸により2023年度末に開業予定となっている福井駅周辺のエリア。これは、住宅評論家の櫻井幸雄氏が、デベロッパー33社を調査して作ったランキングだ。マンション選びの参考にしよう。(画像)福井市南東部の眺め/出典:PIXTA
福井県の新築マンション市況:北陸新幹線の延伸により、開業予定の福井駅周辺に注目が集まる
福井県では、北陸新幹線の延伸が間近に迫り(2023年度中予定)、新幹線駅を中心に周辺エリアの活気が増している。
2023年度末開業予定となっている福井県内の駅は、芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅。今後、新幹線駅では住宅建設が活発化することが予想されるが、現状では福井駅周辺で新築マンションが増えだしている。
福井県は一戸建て志向が強いエリアだが、近年は新幹線駅周辺エリアの中心地で、福井駅に近いマンションが人気を集めるようになった。
それは、地方の場合、駅から離れた一戸建てだと、買い物に行くのも、通院するのも一苦労のケースが多いから。不便な場所の一戸建てに住むシニアが便利で生活しやすい駅近マンションに憧れる人が増えているためだ。
実際、福井県では福井駅の近くで、再開発による地上28階建ての超高層マンションが分譲されている。
このマンション、特殊な構成となっている。地上28階建てのうち、住戸があるのは、3階以上。そして、3階から13階が「ザ・福井タワー イニシアグラン」となり、14階から28階が「ザ・福井タワー スカイレジデンス」となる。
14階以上の「ザ・福井タワー スカイレジデンス」は一般的な分譲マンションだ。これに対し、3階から13階が「ザ・福井タワー イニシアグラン」はアクティブシニア向け分譲マンションと位置づけられる。
アクティブシニア向け分譲マンションは、老人ホームとは異なり、自立した生活を営むことができるシニアが交流しながら、楽に暮らせるようにした住居のこと。たとえば、キッチン付きのクラブラウンジでは、希望者に食事が提供(有料となる)されるので、料理をつくる手間から解放される。
男女別の大浴場があるので、お風呂掃除をする必要もない。一方でサークル活動やボランティア活動などで、生きがいも創出される。
高齢化が進む日本で、これから求められる住居形態のひとつと考えられる。性格が異なる2つのレジデンスを備えることで、「ザ・福井タワー」は幅広い住宅ニーズに応えることができる。そして、それぞれが人気物件となっている。
また、北陸地方で最高層となるタワーマンションであり、上層階には1億円を超える住戸も登場。驚きをもって、受け止められている。北陸新幹線の延伸が実現すれば、この億ションも安かった、ということになるのだろう。そのときは、もうすぐである。
福井県の新築マンション人気ランキング
今回は対象となる物件はありませんでした。
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