長野県で人気の高い新築マンションが分かる「新築マンション人気ランキング」を作成した。長野県では、長野市、松本市、塩尻市、上田市などが人気である。これは、住宅評論家の櫻井幸雄氏が、ディベロッパー33社を調査して作ったランキングだ。マンション選びの参考にしよう。(画像)松本盆地の朝/出典:PIXTA
長野県の新築マンション市況:マンションが建設されやすい長野市と松本市
長野県でデパートをはじめとする商店が多く集まり、企業の支社もある繁華街というと、長野駅周辺と松本駅周辺が代表的なエリアとなる。いずれも、観光地の色合いが濃く、ビジネスの拠点とは言いにくい。それでも、マンションの数は多く、新築物件も継続的に発売されている。
長野駅周辺には、1998年の長野五輪の際に複数のマンションが建設されており、その中古取引価格は80㎡の3LDKで3000万円台、長野駅から徒歩10分以上だと70㎡3LDKで2000万円台といったところ。大型住戸がつくられた時期なので、広い中古マンションが見つかりやすい。
現在は、床面積を絞ったマンションが中心なので、長野県でも3LDKは70㎡台となる。そして、価格も上がり、長野駅に近い新築マンションであれば、70㎡程度の3LDKが4000万円を超えてしまう。
その価格相場は、松本駅周辺でも変わらない。だが、両駅とも、駅に近い場所でマンション用地は出にくいのが実情だ。駅から少々歩く立地のマンションでも、車があれば、不便さは少ない。長野県は車がないと生活しにくい立地特性があるため、マンションは全戸分の駐車場を備えるのが普通だ。
また、日本全国の地方都市では、駅から離れた場所に住むシニアが多いが、そのシニア層が今、一番恐れているのが台風や大雪などの自然災害だ。その点、中心地であれば、災害の被害は小さく、復旧も早い。地方の中心エリアに立つマンションは日々の暮らしが便利であるだけでなく、安心感も大きいわけだ。
さらに、近年は地方都市での病院統廃合が進み、中心地に住んでいないと医療サービスを受けにくく、配偶者が入院したときのケアもしにくい、という問題もある。
地方都市では、便利な中心エリアに立地し、商業施設との複合開発のマンションがシニア層によく売れる、という状況が出ている。長野県では、その受け皿となる大規模再開発マンションがまだ出ていない。そのようなマンションが長野県内に登場することを期待したい。
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