引越し業者おすすめランキング！ 12社比較で分かった本当に評判・評価の良い業者はどこ？

引越しをするなら、どの引越し業者がいいのか？ 実際に大手から中堅の引越し業者で引越しをした人にアンケートを実施。価格満足度から業者の対応まで8項目に点数をつけてもらい、ランキングを作成した。各社の口コミや評判も掲載しているので、引越しを検討している人はランキングを活用し、業者選びの参考にしてほしい。

12社を徹底比較！
引越し業者おすすめランキング

 「引越し業者おすすめランキング」は、ダイヤモンド不動産研究所がアンケートを実施し、実際に引越しを行った1265人の回答をもとに作成。今回評価対象とした引越し業者の中から、大手・中堅の12社を総合評価（※）の高い順にランク付けした。

　なお、大手・中堅の中での相対評価なので、順位が低いからといって必ずしも品質が低い訳ではなく、引越し業者選びの際に、得意分野を認識する指標として利用してほしい。

　それでは、ランキングを見てみよう。

引越し業者おすすめランキング・全12社

　引越し業者おすすめランキングは、以上のような結果となった。

　実際に引越し業者を選ぶ際には、「引越し一括見積もりサイト」を利用して複数の会社に見積もりを依頼し、比較するのがおすすめだ。以下が主な引越し一括見積もりサイトなので、ぜひ活用しよう。

引越し一括見積もりサイトおすすめ7社を比較

「価格」や「女性の引越し」項目別の満足度ランキングは？

　ここからは、上記の引越し業者12社のうち、「価格」「引越し前」「引越し中」「女性の引越し」の観点において満足度が高い順にランキングしたものを見ていこう。

「価格」の満足度が高い業者ランキング・トップ5

　距離や荷物量によっては数十万円単位での費用が必要となる引越しをするにあたって、価格を最重要視する人は多いだろう。引越し価格に対する満足度（15点満点）が高かった上位5社は以下の通りだ。

　なお、ここでランキング上位の業者であっても、他社との見積もり比較でさらに安くなるケースもある。価格交渉を有利にするために、引越し一括見積もりサイトの利用をおすすめする。

順位	会社名	価格満足度
1位	人力引越社	11.9点
2位	ハトのマークの引越センター	11.8点
3位	アップル引越センター	11.4点
4位	ヤマトホームコンビニエンス	11.0点
5位	ハート引越センター	10.8点

「引越し前」の満足度が高い業者ランキング・トップ5

　実際に依頼をするかどうかの印象を決めるのが、電話口や見積もり訪問時の対応だ。いわば会社の顔ともいえるところなので、ここでの対応に不満がある場合は、別の面でも新たな不満が出る可能性が高くなる。そのため、たとえ価格面で優れていてもしっかりと検討した方がよいだろう。

　ここでは、引越し前の満足度として、「営業の対応」と「見積もりのわかりやすさ」の合計点（25点満点）で評価した。電話オペレーターや訪問見積もりの担当者の対応についての評価が高かったのが以下の5社となる。

順位	会社名	引越し前の満足度
1位	人力引越社	19.1点
2位	アップル引越センター	19.0点
3位	ヤマトホームコンビニエンス	19.0点
4位	ハトのマークの引越センター	18.8点
5位	ハート引越センター	18.7点

「引越し中」の満足度が高い業者ランキング・トップ5

　荷物を丁寧に扱ってくれるか、マンションの場合はなるべく音を立てないように配慮してくれるか、作業前に周りの住民に挨拶してくれるかなどは、スムーズに引越しをするために重要なポイントとなる。

　引越し中の満足度では、作業担当者の「接客・マナー」「作業内容」や「トラブルの少なさ」の合計点（40点満点）で評価した。

　ほぼ僅差でのランキングではあるが、評価の高さは安心につながる。引越し中の満足度を業者選びの際に重要視することも選択肢になるだろう。

順位	会社名	引越し中の満足度
1位	ヤマトホームコンビニエンス	30.7点
2位	アップル引越センター	30.4点
3位	ハトのマークの引越センター	30.1点
4位	アリさんマークの引越社	29.9点
4位	引越しは日通	29.9点

「女性」の評価が高い業者ランキング・トップ5

　女性が引越しする際、見積もりや作業のために部屋に人が入ることに不安を感じる場合もあるだろう。そのような場合は、Webだけで見積もりが完了する業者や、作業員を女性に指定できる業者を選ぶとよい。

　また、家具家電の設置や電子機器の配線など、女性1人では大変な作業がプラン内容やオプションに用意されているかもチェックしておこう。

　今回ランクインした11社※の中で、アンケート回答者が「女性」かつ「引越し業者を決める立場にあった」人で総合評価を算出（100点満点）。トップ5は以下の業者となった。
※ハート引越しセンターは女性回答者数が10人に満たなかったため除外とした

順位	会社名	女性の引越し満足度
1位	アップル引越センター	79.5点
2位	引越しは日通	78.3点
3位	人力引越社	73.3点
4位	Akabou（赤帽）引越	73.2点
5位	アリさんマークの引越社	73.1点

ランキング対象外の中で評価が高かった5社は？

　今回のランキングでは回答数30以上の引越し業者を対象としたが、回答数に満たなかった業者の中にも高評価を得た業者があった。

　ここでは、回答数15以上30未満、総合評価70.0点以上となった5社を紹介しよう。

ランクインした引越し業者12社の特徴や口コミ・評判を徹底比較！

　ここからは、ランクインした引越し業者12社の特徴、実際に利用した人の口コミ・評判、会社概要、サービス内容を紹介しよう。

1位 アップル引越センター

■アップル引越センターの特徴や評価ポイント

　今回の引越し業者ランキングで利用者からもっとも高い評価を得たのが、「アップル引越センター」だ。

　14歳から引越しのアルバイトを始めた代表が21歳で設立した同社は、創業わずか16年で引越し実績30万件を達成。札幌・東京・大阪・名古屋・福岡などの各センターを中心に、全国展開している。

　アップル引越センターの最大の特徴は、Webだけで見積もりから引越し予約まで完了することだ。間取りや人数、建物の種類、居住年数、引越し先などの情報を順番に入力していくと、その場で料金が表示され、希望日時を選ぶと即時予約が確定する。営業とのやり取りが煩わしいと感じる人には使いやすいサービスだ。

　直前に日程変更が必要になった場合でも、キャンセル料ゼロで応じてもらえるのもアップル引越センターの特徴の一つ（一定の条件あり）。急な仕事が入る可能性がある人でも安心だ。

　アンケート結果においては、口コミで「スタッフの対応が非常に良い印象」「不要な家具をまとめて引き取ってくれた」など、対応とオプション面で好印象の声が目立ち、評価点数でも、接客・マナーが7.7点（平均7.2点）、オプション内容が7.3点（平均6.4点）と最高点をマーク。その他の項目も平均的に高得点を得た結果、総合評価でトップに立った。

　梱包資材はあらかじめ無料で提供、大型家電の梱包は引越し当日にスタッフが対応、洗濯機や照明の取り外し・取り付けを任せられるなど、無料サービスが充実している点も、高評価を得た要因と考えられる。

【関連記事はこちら】>>アップル引越センターの見積もりを取った結果は？ 不用品の買取査定も依頼！ Web予約システムの使い方、引越し料金、メリット・デメリットを徹底解説

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2位 ハトのマークの引越センター

■ハトのマークの引越センターの特徴や評価ポイント

　ハトのマークの引越センターは、全国の引越し専門業者によって構成される「全国引越専門協同組合連合会」が運営するサービスだ。北海道から鹿児島まで18の組合が参加し、加盟会社数は132社。国内150拠点で全国の引越しに対応している。

　引越しプランは、小物類の梱包と開梱をどこまで自分でやるかによって4段階に分かれているのが特徴。マンション内の移動や荷物を違う場所2カ所に送りたいなど、さまざまな要望にも対応してもらえる。車両搬送や家電移設、ハウスクリーニングなどのオプションも有料で追加が可能だ。

　見積もりは公式サイトの入力フォームから、もしくは電話で訪問を依頼するのが基本。荷物が少ない場合は、メールや電話で対応してくれる場合もあるので相談してみるとよいだろう。

　アンケート結果では、見積もりの項目で7.9点（平均7.2点）でトップ、価格満足度で11.8点（平均10.6点）で2位となった。口コミでも「コスパが良い」「他より安かった」と価格に満足したとの声が多く見られ、「少しでも安く引越したい」と考える層から高評価を受けていることがわかる。

　そのほか、トラブルの少なさで11.5点（平均10.9点）と接客・マナーで7.6点（平均7.2点）と2位につけている点も見落とせない。ハトのマークの引越センターでは教育研修制度を整備しており、一定のサービスを提供するために努力している点も評価していいだろう。

【関連記事はこちら】>>ハトのマークの引越センターの見積もりを取った結果は？ 見積書の料金、営業の対応、評判、メリット・デメリットを徹底検証！

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3位 ヤマトホームコンビニエンス

■ヤマトホームコンビニエンスの特徴や評価ポイント

　ヤマトホームコンビニエンスは、通常のトラックを利用する引越しとは異なり、専用ボックスを利用し輸送する引越しサービス。トラック1台を貸し切る必要がないため、コストを抑えて輸送できるのが最大のメリットだ。

　奥行き1m×幅1m×高さ1.7mの専用ボックスを最大2本まで利用でき、利用本数と配送先に応じて料金が決まる。土・日・祝日やシーズン、時間帯指定による加算料金もサイトで示されており、料金が明確でわかりやすいのもポイントだ。全国への輸送が可能だが、時間帯指定には対応していない地域もあるので注意しよう。

　予約もWebのみで完結可能。料金の目安は申し込み時に家財を選択することで確認できる。段ボールなどの梱包資材は有料となるが、注文すると配送してもらえるのも忙しい人には便利だろう。

　段ボールに入らない大型の家具や家電は、引き渡し当日にスタッフが緩衝材で保護してくれるので安心だ。ただし、洗濯機や照明器具などの取り外しや取り付け、家具やベッドの分解・組み立てなどは有料オプションとなっている。

　アンケート結果では、作業内容の項目で11.6点（平均10.9点）、トラブルの少なさで11.7点（平均10.9点）で1位を獲得。口コミでも「てきぱきしていた」「素早く丁寧だった」と作業内容に対する高評価が目立った。

　その他営業の対応11.4点（平均10.9点）、見積もり7.6点（平均7.2点）、接客・マナー7.5点（平均7.2点）などで3位を獲得。全体的に平均点以上と高評価を得て総合3位に食い込んだ。

　一方、リピートしたいかどうかの項目では6.0点（平均6.4点）と12社中最低評価となり、評価が高い割にはリピート利用を希望しない人が多い結果となった。

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4位 人力引越社

■人力引越社の特徴や評価ポイント

　人力引越社は、京都・大阪を中心に全国展開している引越し業者だ。近距離はもちろん、遠距離の引越しにも対応。特に京都と関東・中京便はルートを確立したことで毎週3往復させており、混載便であっても2〜3日で引越しを完了できる。

　女性の単身引越しに際しては、女性が苦手としがちな家具・家電の設置や照明・洗濯機などの取り付けにも対応（一部有料）。口コミ紹介で多くのリピーターを獲得しているのが特徴だ。

　人力引越社の見積もりは、ネット見積もりと訪問の2種類。ネット見積もりでは申し込み者情報と荷物情報を入力すると、メールで確定料金が提示される。大幅な変更がない限り、追加料金が発生することはないので安心だ。

　アンケート結果では、価格満足度で11.9点（平均10.6点）とトップに立った。口コミにおいても「値段が安い」「コストパフォーマンスが良かった」など、価格への満足度が高く評価されている。京都と関東・中京便ルートにおいて遠距離引越し半額サービスを提供している点も高評価の要因と思われる。

　その一方、リピートしたいかの項目においては6.1点（平均6.4点）と12社中11位と低評価。アンケートの口コミでは「作業が雑」「対応が良くない」などの意見が散見されるのも気になる点だ。ただし、万一の場合には、自社加入の保険で補償を受けられるので安心していいだろう。

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5位 ハート引越センター

■ハート引越センターの特徴や評価ポイント

　株式会社ハート・インターナショナルのグループ会社であるハート引越センターは、沖縄県を除く全国で、年間10万件もの引越しに対応している引越し業者だ。

　リサイクルや電気工事、ハウスクリーニングなどを行うほかのグループ会社と連携した引越しサービスを提供しているのが特徴。単身者、ファミリーの引越しはもちろん、事務所移転や海外への引越しにも対応している。

　引越しプランは、小物収納やハウスクリーニングなど自分でできることは自分で行い費用を抑えるプランから、すべてを任せられるプランまで4段階で設定。ニーズに応じて選べるのがポイントだ。

　また、引越しの有料オプションも充実。電気工事やハウスクリーニングはもちろん、インターネット回線取り次ぎやマイカー・ピアノ・ペット輸送なども依頼できる。

　見積もりはオンラインフォームもしくは電話で依頼する。その後、訪問見積もりが行われるが、単身者は電話での見積もりも可能。梱包資材として段ボールが50箱まで無料提供してもらえるほか、ハンガーBOXや和装用段ボールなどオリジナルの引越し資材がサービスされるのはうれしい点だ。

　アンケート結果では、営業の対応11.2点（平均10.9点）、見積もり7.5点（平均7.2点）、価格満足度10.8点（平均10.6点）など、どの項目も平均点を上回った。特に秀でた評価は得られていないが、平均的に満足度は高い。

　アンケートの口コミにおいても「親切で丁寧だった」「安くて親切だった」「担当者の対応がよかった」など、好印象を持った人が多いことがわかる。一方で「スタッフが雑」「ホスピタリティに欠けている」などの口コミも散見され、当日対応する引越しスタッフによって評価が分かれているようだ。

【関連記事はこちら】>>ハート引越センターの評判は？ 見積もりを取った結果を徹底レビュー！ 見積書の料金や営業の対応、口コミ、メリット・デメリットを検証

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6位 アリさんマークの引越社

■アリさんマークの引越社の特徴や評価ポイント

　アリさんマークの引越社は、1971年創業の引越し専門業者。対応エリアは全国で、単身やファミリーの近距離・遠距離の引越しに対応している。

　なかでも同一市（区）内の5km以内で利用できるミニ引越しプランは、段ボール10個までの小さな引越しから、段ボール20個まで＋テレビ・冷蔵庫・洗濯機などを含む、畳3畳ぐらいまでの分量の引越しなど、細かにプランが設定されているのが特徴だ。近隣への小規模の引越しをする場合には候補となるだろう。

　遠距離の引越しも、JRコンテナを利用するエコなプランから、完全チャーター便を利用できるプランまで、予算や自由度に応じて使い分けが可能。多彩なプランが用意されているので、自分の希望する引越しにぴったりのプランを見つけられる。

　アリさんマークの引越社では、引越しのプロを育成するために、社内研修や社内免許制度を導入しており、アンケート調査の結果でも、営業の対応で11.0点（平均10.9点）、見積もりで7.5点（平均7.2点）、作業内容で11.1点（平均10.9点）と高評価を得た。

　その一方、価格満足度では10.5点（平均10.6点）と平均点を下回った。口コミにおいても「もう少し価格が安いとありがたい」「料金が高め」など、価格に対する不満を述べるものが散見された。

　なお、アリさんマークの引越社ではカスタマーセンターを設置しているので、トラブルがあったときなどでも相談できるのは安心だ。

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7位 引越しは日通

■引越しは日通の特徴や評価ポイント

 「引越しは日通」は、国内物流最大手である日本通運（日通）が全国展開している引越しサービスだ。全国を網羅する日本通運ネットワークを駆使し、単身、ファミリーの近距離・遠距離の引越しはもちろん、オフィス移転などにも対応する。

　単身の引越しで専用コンテナボックスを利用する「単身パック」を最初に導入したのも日通だ。同社では、SサイズとLサイズのコンテナを用意。積み込める荷物量の目安はホームページで視覚的に確認できるのでわかりやすい。単身ではほかにも、4時間以内で終わる近距離の引越しに対応する当日便も提供している。

　家族の引越しは、小物の箱詰め・箱開けを自分で行うかどうかにより3プランを用意。不用品の引き取りやエアコン掃除、家電リサイクル品の引き取りなど、オプションプランが充実しているのも日通の特徴だ。遠距離引越しはトラック輸送だけでなく、コストを抑えられる海上コンテナ輸送や鉄道コンテナ輸送にも対応している。

　見積もりは訪問見積もりのほか、LINEのビデオ通話を利用するオンライン見積もりも可能。営業担当が「引越しプランナー」として、目的に応じたプランの提案を行う。

　アンケート結果では、営業の対応11.3点（平均10.9点）、見積もり7.3点（平均7.2点）、トラブルの少なさ11.2点（平均10.9点）などで平均を上回った。日通では全国に研修センターを設置し、梱包技術のレベルアップやマナー教育などの作業研修を計画的に行っている点が評価されているのだろう。

　一方、価格満足度は10.2点（平均10.6点）と平均を下回った。口コミでも「価格が高い」「料金が割高」など価格への不満が多く見られた。価格を優先したい場合には他社との比較検討が必須となるだろう。

【関連記事はこちら】>>日本通運（日通）の引越し見積もりを取った結果は？ 見積書の料金と単身パックを比較！ 営業の対応、評判、メリット・デメリットを徹底検証！

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8位 サカイ引越センター

■サカイ引越センターの特徴や評価ポイント

　サカイ引越センターは、北海道から沖縄まで全国展開している、売上高、引越し作業件数ともに業界トップを誇る引越し業者だ。単身、ファミリーの引越しのほか、大企業の事務所移転や小規模オフィスの移転、海外赴任にも対応している。

　プランは単身・ファミリー、その他を含めて9種類を提供。公式サイトのプランシミュレーションを行うと、どのプランが適しているのかを示してもらえるので利用するとよいだろう。

　見積もりは、100km圏内の単身引越しであれば、Webで予約から決済までを済ませられる。ビデオ通話やLINEチャット（一部地域）による見積もりなども受けられ、訪問を受けなくていいのは便利。一方、ファミリーの引越しは、基本的に訪問見積もりとなり、メールフォームや電話での問い合わせが必要だ。

　梱包資材は、段ボールが最高50箱（大小）まで無料で提供される。家電リサイクル法対象の5製品の有料引き取りやピアノの買取・処分、不用品の買取なども相談できる。

　アンケート結果では、接客・マナーで7.3点（平均7.2点）、オプション内容で6.5点（平均6.4点）と平均を上回った。口コミでも「迅速丁寧だった」「作業員の方たちの感じがよかった」「あいさつがきちんとしていた」など接客マナーへの好感を示す内容が多く見られた。

　その一方、ほかの項目はすべて平均を下回った。ただし、口コミではとくに目立つ苦情は見られず、全体的には可もなく不可もなくとの結果となった。

【関連記事はこちら】>>サカイ引越センターで見積もりを取った結果は？ 見積書の料金、営業の対応、評判、メリット・デメリットを徹底検証！

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9位 Akabou（赤帽）引越

■Akabou（赤帽）引越の特徴や評価ポイント

　赤帽は、「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」に所属している引越し業を営む個人事業主に引越しを依頼できるサービスだ。単身やファミリー、オフィスなど、主に20kmまでの引越しに対応している。

　赤帽は軽自動車運送が主であるため、軽自動車での引越しにしか対応していないのが特徴だ。複数人を手配したいときや荷物が多い場合には、必要台数を手配することになり、大型トラックを手配するより割高になる可能性がある。

　また、対応人数も車両1台につきドライバー兼作業員1人と決まっているので、大きな荷物を運ぶときには、依頼主が手を貸さなければならない。段ボールなど梱包資材についても、有料で手配できるが、時間や費用の面から、赤帽での購入は推奨されていない点にも注意が必要だ。

　見積もりは、赤帽のホームページからフリーダイヤルに連絡すると最寄りの赤帽組合に電話がつながる。もしくは専用フォームから問い合わせ、連絡を待つ。

　アンケート結果では、リピートしたいかの項目で6.7点（平均6.4点）となり平均を上回り、トラブルの少なさで10.9点（平均10.9点）と平均と同点となった以外は、すべて平均を下回った。

　口コミでは「作業が丁寧だった」「スタッフの対応が良かった」など、対応の良さを褒めるものが多く見られた。一方、「時間を守らない」「家具が傷ついた」などの口コミも散見される。赤帽はそれぞれが個人事業主であるため、担当となる業者によって対応が千差万別となる点は注意が必要となるだろう。

【関連記事はこちら】>>赤帽の引越しの口コミ・評判、料金相場は？ 見積もりを取って、他社の引越し料金、単身パックと比較！

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10位 アート引越センター

■アート引越センターの特徴や評価ポイント

　アート引越センターは、1977年創業の引越し専門業者だ。全国に支店を持ち、サカイ引越センターに次ぐ業界2番目の売上高を誇る。個人、ファミリーの国内の引越しはもちろん、海外引越しにも対応しているのが特徴だ。

　引越しプランは、荷造り・荷解きを自分で行うかどうかによってコースが分かれる。さらに学生向けの学割パック、女性スタッフのみが対応するレディースパック、60歳以上が対象のシニアパックなども提供。適切なプランがわかるシミュレーターも用意されているので、利用するとよいだろう。

　アート引越センターでは、ご近所にあいさつ品を配ってくれる、引越しから1年以内であれば家具の移動をしてくれるといった無料サービスが多いのもポイントだ。

　ほかにも、各種電気工事やエアコンクリーニング、ハウスクリーニング、新居の除菌サービスなど、さまざまな有料オプションも用意されている。車両陸送やピアノ移送などにも応じているので、特殊品の移送が必要なときも相談してみよう。

　アート引越センターの見積もりは、ネットや電話で訪問見積もりを依頼するほか、現住所と引越し先、家財を入力するだけで見積もりと予約が可能（単身のみ）なオンライン見積もり、ZOOMでビデオ通話を行いながらの見積もりもOKだ。

　アンケート結果では、リピートしたいかの項目で6.6点（平均6.4点）となった以外はすべて平均を下回った。アンケートでは「対応が丁寧だった」「スピーディー」だったなどの意見が多く見られる一方、「マナーが悪かった」「スタッフが横柄」など作業員に対する不満も散見される結果となった。

【関連記事はこちら】>>アート引越センターで見積もりを取った結果は？ 値引き交渉後の料金と見積書を公開！ オンライン見積もりの対応、メリット・デメリットを徹底検証！

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11位 アーク引越センター

■アーク引越センターの特徴や評価ポイント

　アーク引越センターは、名古屋市に本社を置く中堅の引越し業者だ。全国に200以上の拠点を持ち、単身から2人暮らし、ファミリーの短距離・長距離の引越しに対応。ほかにも引越し費用を節約したい人向けに大型家具や家電だけを運ぶプランや、家の建て替えに際して一時預かりにも対応するプランなども提供している。

　引越しに必要な梱包資材は、段ボールが最大50枚、ふとん袋が最大2枚無料で提供されるのはうれしいポイント。ハンガーボックスは最大5個まで無料でレンタルできる。

　オプションとしてはエアコンの取り外しからAV機器の配線まで、さまざまな電気工事に対応。ほかにもホームクリーニングやピアノの運送・調律、自動車の陸送、ペット輸送なども依頼が可能だ。

　見積もりはオンラインで24時間利用できる引越し見積もりシミュレーションを提供しており、その場ですぐに引越し費用の概算を確認できて便利。専用のフリーダイヤルもあり、希望の日時を連絡すると、引越し専門のアドバイザーによる訪問見積もりを受けられる。訪問見積もりでは、iPadに表示された見積もり額をその場で確認できるので安心だ。

　アンケート結果では、リピートしたいかの項目で6.8点（平均6.4点）となったほかは、すべて平均を下回る結果となった。特に、見積もり6.6点（平均7.2点）では12社中最低点をマーク。口コミでは「価格がリーズナブルだった」「他社と比較して安かった」との意見が見られる一方、「料金が高い」との意見も多く、価格への評価は二分している。

　なお、アーク引越センターは、自社負担の保険で総額1,200万円、1梱包30万円までの補償が用意されているので、万一の際に安心できる点は評価したい。

【関連記事はこちら】>>アーク引越センターの見積もりを取った結果は？　口コミ・評判、訪問見積もりの営業対応や見積書の料金を徹底検証！

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12位 ファミリー引越センター

■ファミリー引越センターの特徴や評価ポイント

　ファミリー引越センターは、主に東京、埼玉、神奈川、千葉、北海道から日本全国および海外に向けての引越しをサポートしている引越し業者だ。単身、カップル、ファミリーのほか、会社や事務所の引越しにも対応。小荷物の荷造りや開梱をどこまで任せるのかにより、複数のプランを提供している。

　段ボールなどの梱包資材は低価格で購入可能。有料オプションとしてトランクルームの利用、エアコンの脱着や電気工事一式、ピアノ移送、マイカー・バイク輸送、ハウスクリーニングなども提供している。梱包・開梱も有料で依頼できるので、時間がないときには検討するとよいだろう。

　見積もりはオンラインの見積もりフォームや電話で間取りや道幅、エアコンの有無などを伝えることで依頼が可能。必要に応じてアドバイザーの訪問を受けられる。引越しで万一事故が起こった場合でも、家財の損害に対しては1000万円、建物の損害に対しては500万円の保証がつくので安心だ。

　アンケート結果では、営業の対応が9.8点（平均10.8点）、価格満足度が9.3点（平均10.6点）、接客マナーが6.6点（平均7.2点）など、8項目中6項目で最低点となり最下位に沈んだ。特にオプション内容は5.8点（平均6.4点）と12社中で唯一の5点台となった。

　ただし、口コミでは、引越しそのものではなくオプションとなるエアコン設置業者の対応の不備を指摘するものも複数見られた点は言及しておく。

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引越し業者を選ぶ際に抑えておきたい5つのポイント

　引越し業者を決める際には、いくつかポイントがある。ここでは特に重要な5つを紹介しよう。

ポイント①　候補を最初から1つに絞らない

 「以前に引越しをお願いした際、対応が良かった」などといった経験があったとしても、最初から候補を1つに絞ることはおすすめできない。

　その理由は、引越し料金で損をしやすいからだ。複数の業者から見積もりを取ると、意外なほど料金に差が出ることに気づく。

　他社の見積もりを持っていると、その金額よりも安くしてくれたり、オプションをつけてくれたりすることも多いので、仮に引越しを依頼したい業者が決まっていたとしても、複数の業者に見積もりをしてもらうとよいだろう。

ポイント②　「引越し一括見積もりサイト」で見積もりを比較する

　複数の業者に見積もりを依頼して比較することは重要だが、たくさんの引越し業者の中から、1つずつ取捨選択していくのは困難だ。

　引越し一括見積もりサイトなら、一度の入力で同時に複数の業者へ見積もり依頼ができるので、手間も少なくて済む。まずは「引越し一括見積もりサイト」の利用から始めることをおすすめする。

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ポイント③　知名度だけで選ばない

　引越し業者は、テレビやインターネットで広告を出している業者以外にもたくさんある。知名度の高さは広告効果から来ることも多く、必ずしもよい対応や抑えた料金にはつながらない。

　広告に費用をかけている分、かえって料金面では割高になってしまうケースもある点に注意しよう。

ポイント④　オプションサービスの内容を確認する

　例えば同じ単身者向けのプランであっても、どこまでがプランの範囲なのか、どこからがオプションなのかは業者によってバラバラだ。

　身近な例で言えば、段ボールがオプションで有料となることもある。プランの料金だけでなく、必要なオプションも含めた料金での比較をすることが重要だ。

　各社のオプション内容については、本記事の「ランクインした引越し業者12社の特徴や口コミ・評判を徹底比較！」に記載しているので参考にしてほしい。

ポイント⑤　口コミや評判を確認する

　依頼前にあらかじめ利用者の口コミや評判をチェックしておくことも、引越し業者選びの参考になる。もちろん、口コミや評判は信ぴょう性の高いものばかりでもないので、実際の担当者の印象とあわせて判断するようにしたい。

　本記事でも各社の口コミや評判を掲載しているので、参考にしよう。

引越し費用を安く抑える方法は？

　引越しをする際の費用はなるべく抑えたいところだ。ここでは、費用を安く抑えるための主な方法を3つ紹介しよう。

①繁忙期を避ける

　引越し料金を抑えるために、繁忙期（3月～4月）を避け、なるべく通常期（5月～2月）に引越しを行うようにしたい。

　下表は、繁忙期と通常期の引越し費用を比較した表だ。

繁忙期（3月～4月）の引越し料金相場の目安

主要引越し見積もりサービスの平均価格データを参考に作成

通常期（5月～2月）の引越し料金相場の目安

主要引越し見積もりサービスの平均価格データを参考に作成

　なお、繁忙期の中でも特に3月下旬から4月上旬は料金が高くなる。どうしても繁忙期と重なってしまう場合は、3月下旬から4月上旬は避けるようにしたい。

②時間指定をしない

　引越し費用を安くするなら、時間帯を指定しない「フリー便」プランを選ぶのがおすすめだ。フリー便では、引越し直前で空いている時間帯にスケジュールを組むため、当日の予定が確定しないもどかしさがあるが、時間を指定しない分、かなり費用を抑えられる。

　また、複数の引越し見積もりサイトの平均データをもとに、時間帯別の引越し相場を算出した結果、午前中よりも午後のほうが安いことがわかった。フリー便は難しいという場合は、午後を選ぶと安くすることができる。

　さらに、月末は引越し料金が高くなるのが一般的だ。賃貸契約は、退去日にかかわらず月末まで家賃が発生するため、なるべく月末まで住んで引越しを希望する人が多いためだ。上記の見積もりでも、月末の最終週は1万～2万円近く価格が上がっている。

　なお、土日よりも平日のほうが安くなる場合もあるため、平日と土日、両方の見積もりを取るのが賢明だ。

③有料オプションは利用しない

　引越し会社では、荷物の移動以外にもさまざまなオプションサービスを用意している。主なオプションサービスには以下のものがある。

　これらのサービスは、基本は有償だが、洗濯機や照明器具など一部の家電の設置は、新居の搬入時に無料でやってくれることもある。見積もり時に確認してみよう。

　また、業者によっては、荷造り、荷ほどき込みのプランを提供していることも。引越しに時間を割けないなら便利なプランなので、見積もり時に検討してみるのも一案だ。

　ただ、引越し費用を最低限に抑えたいなら、有料のオプションサービスは依頼する必要はないだろう。

　不要になった家具や家電は引越し業者を経由して処分するよりも、直接リサイクル業者に処分を依頼したり、リサイクルショップやフリマアプリなどで販売すれば、コストを抑えられる。売り物にならないなら、市区町村の粗大ごみ回収を利用すればよい。

　以上が引越し費用を安く抑える方法だ。これらのほかにも「1カ月以上前に予約をする」「大型の家具・家電は、引っ越し先で購入する」ことなどもポイントだ。詳しくは以下の記事を参考にしてほしい。

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引越し業者おすすめランキングまとめ

　引越し業者と一口に言っても種類が多く、それぞれ特徴が異なることがお分かりいただけただろうか。引越し業者を選ぶときには、引越しする人数や距離、プラン内容などによって業者を選んでいくのがおすすめだ。

　引越し業者を比較するときには、一括見積もりサイトの利用や、今回紹介した実際に利用した人の声や評価を参考にするとよいだろう。

【関連記事はこちら】>>「引越し一括見積もりサイト」10社を徹底比較！おすすめのサイトはどこ？利用方法や注意点、メリット・デメリットを解説