兵庫県の市区町村別の治安を調べるため、警察庁・総務省の統計資料をもとに治安ランキングベスト3およびワースト3をまとめた。安全、安心に暮らすために参考にしていただきたい。
全国治安ランキングで兵庫県は全国で44位
兵庫県の治安の「良さ」は全都道府県で44位。治安ランキングではワース3位に入る。県内では144人に1件の割合で事件が発生している。

とくに、粗暴犯の犯罪遭遇率が高く、ワースト1位だ。犯罪発生マップでは、刃物を所持した不審者情報が複数報告されている。出典:兵庫県警察「犯罪発生マップ」
また、兵庫県警察には「女子小学生が自転車で通りすぎる人に唾のようなものをかけられた」「信号待ちの成人女性が男性に右足の甲を踏みつけられた」など路上での暴行事件が報告されている。出典:兵庫県警察「ひょうご防犯ネット その他の事件」
さらに、風俗犯や知能犯の犯罪遭遇率も高い。「バス待ちの女子高校生に近寄って、わいせつな雑誌を見せつけて話しかけた」といった行為が路上で発生している。また、露出事件も相次いで報告されている。出典:兵庫県警察「ひょうご防犯ネット 女性に対する情報」
詐欺被害も深刻で、2025年上半期だけで962件、被害総額は約30億円と前年同期比(約9億円)と約3倍以上に増加している。出典:兵庫県警察「特殊詐欺ニュース」
兵庫県の犯罪発生率の推移
兵庫県の犯罪発生率は、1990年代後半まで全国平均および、それ以下で推移していた。しかし、2000年から犯罪発生率が急上昇し、2002年にピークを迎えた。これは、バブル崩壊後の経済の混乱、雇用への不安など複合的な要因が絡み合った結果と考えられる。
2002年以降は、警視庁を皮切りに各都道府県警察において街頭防犯カメラの導入や地域パトロール活動の実施、防犯教育の推進などを図ったことが功を奏して犯罪発生率は低下した。
2020年以降は新型コロナウイルスによる経済的ダメージや、インフレによる実質賃金の低下などの景気悪化により、ふたたび犯罪発生率は上昇傾向にある。
【市区町村別】兵庫県の治安ランキング(令和6年)
兵庫県の治安ランキングの上位と下位の市区町村は以下の通りだ。
治安が良かった市区町村の1位は丹波篠山市、2位は佐用町、3位は猪名川町だった。
治安が良くなかった市区町村の1位は尼崎市、2位は神戸市、3位は伊丹市だった。

治安がもっとも良い市区町村は「丹波篠山市」
丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置し、黒豆や山芋、栗や松茸などの農業が盛んな地域だ。全国的に知られるデカンショ節のふるさとでもあり、8月のデカンショ祭には約7万人が訪れる。出典:丹波篠山市「丹波篠山市の概要」、「デカンショ祭」
商工会では防犯対策として、防犯カメラやセンサーライト、防犯ガラス、アラームの設置を呼びかけている。出典:丹波篠山商工会「カメラ設置など、防犯対策をしましょう」
また丹波篠山市は自治会に呼びかけ、ごみステーションや街路灯の維持管理、夜間の防犯活動に取り組んでいる。出典:丹波篠山市自治会長会・丹波篠山市「自治会運営の手引き」
治安がもっとも悪い市区町村は「尼崎市」
尼崎市は兵庫県の南東部に位置する、人口45万人の中核市だ。阪急電車、JR、阪神電車が東西に走っており、大阪や神戸、京都や奈良へも乗り換えなしでアクセスできる交通の利便性が高い街だ。出典:尼崎市「尼崎市の紹介」
しかし、誘拐や不審火などの事件が相次いでいる。2023年には尼崎市役所を対象とした愉快犯の事件が発生し、犯人が逮捕された。出典:尼崎市「愉快犯に対する対応について」
◆ダイヤモンド不動産研究所では、兵庫県の治安ランキングの総合順位の公開、日本初の女性防犯アドバイザーである京師美佳氏に伺った防犯対策を紹介しているため、ぜひ参考にしてほしい◆
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