山口県の市区町村別の治安を調べるため、警察庁・総務省の統計資料をもとに治安ランキングベスト3およびワースト3をまとめた。安全、安心に暮らすために参考にしていただきたい。
全国治安ランキングで山口県は7位
山口県の治安の「良さ」は全都道府県で7位。全国的に見ると治安が良い県だ。県内では310人に1件の確率で事件が発生している。

山口県は全国的に治安が良い状態にあるが、特殊詐欺の被害が目立つ。2024年度の認知件数は111件、被害総額は4億3,115万円に及んでいる。
山口県警察は被害を防ぐため、県民に分かりやすく、特殊詐欺および振り込め詐欺を「うそ電話詐欺」と呼称している。
NTTファイナンスを名乗り「未払い料金がある」と金銭をだまし取る架空請求詐欺。また、山口県警察をかたる不審な電話も増えており、銀行口座や暗証番号を盗まれないように注意が必要だ。 出典:山口県警察「うそ電話詐欺」
山口県の犯罪発生率の推移
山口県の犯罪発生率は、1980年代には緩やかな減少傾向にあった。その後、1990年代後半から2000年代初頭にかけて急激に増加した。また、2002年には全国の刑法犯認知件数が約285万件に達し、戦後最多を記録した。これはバブル経済崩壊後の経済停滞や、失業率の上昇が影響したと考えられる。
2001年以降、警視庁を皮切りに各都道府県警察において街頭防犯カメラが導入された。さらに、地域パトロール活動の強化や防犯教育の推進などが功を奏し、犯罪発生率は低下に転じた。
しかし、近年では新型コロナウイルスによる経済的ダメージやインフレによる実質賃金の低下といった景況感の悪化により、ふたたび犯罪発生率は上昇傾向にある。
【市区町村別】山口県の治安ランキング(令和6年)
山口県の治安ランキングの上位と下位の市区町村は以下の通りだ。
治安が良かった市区町村の1位は周防大島町、2位は長門市、3位は平生町だった。
治安が良くなかった市区町村の1位は宇部市、2位は下関市、3位は岩国市だった。

治安がもっとも良い市区町村は「周防大島町」
周防大島町は山口県東南部に位置し、瀬戸内海に浮かぶ島で、県本土とは大島大橋で行き来できる。大半を山地が占めており、年間平均気温は15.5℃と比較的温暖である、青く澄みわたる瀬戸内の海と四季の彩り豊かな美しい自然に恵まれている。 出典:周防大島町「周防大島町の概略」
周防大島町では、ふるさと納税寄附金の一部を防犯カメラの設置や中学生の通学路の防犯安全用具の購入に充てている。 出典:周防大島町「周防大島ふるさと寄附金」
また、2024年からは住宅用宅配ボックスの購入費補助も開始した。盗難防止用のワイヤーやアンカー器具で固定された宅配ボックスの普及を促進することで、置き配狙いなどの被害防止を目指している。 出典:周防大島町「【申請漏れはありませんか?】住宅に設置する宅配ボックスの購入費の一部を補助します。」
このように、自治体による積極的な防犯対策が治安の良い町づくりを支えている。
治安がもっとも悪い市区町村は「宇部市」
宇部市は、JR山陽本線や宇部線が走り、高速道路の山陽自動車道が中央部を横断する交通の要衝である。海浜部には宇部港を擁し、山口宇部空港にも近く利便性が高い。 出典:宇部市「宇部市のプロフィール」
宇部市では現在「うそ電話詐欺」が相次いでいる。直近では80代女性が、息子をかたる男から「株で儲かったが税金を払っていない。お金を用意できないと裁判になる」との電話を受け、現金130万円をだまし取られる被害が発生している。 出典:宇部市「388号 市内でうそ電話詐欺による被害が発生しました」
通信事業者をかたる男から「携帯電話料金が1年分未納になっている」と告げられた別の80代女性が、電子マネーで80万円相当をだまし取られる架空料金請求詐欺も報告されている。 出典:宇部市「架空料金請求詐欺による被害が発生しました。2025年7月29日」
◆ダイヤモンド不動産研究所では、山口県の治安ランキングの総合順位の公開、日本初の女性防犯アドバイザーである京師美佳氏に伺った防犯対策を紹介しているため、ぜひ参考にしてほしい◆
治安ランキングエリアメニュー |
地価・坪単価ランキングエリアメニュー |




