auじぶん銀行の住宅ローン

アラフィフが購入できる家の上限額は? 無理なく完済できる住宅ローン金額を計算する4つのルールを紹介

【第70回】2022年5月19日公開(2024年2月23日更新)
千日太郎:住宅ローン・不動産ブロガー

アラフィフ(50歳前後)の友人から「ずっと賃貸だったけど、いまから家を買うとしたらいくらまで出したらいいんだろう?」と聞かれました。このたび出版となった「50歳からの賢い住宅購入」のなかでガッツリ答えているので、無理なく完済できる住宅ローンの金額」を計算する4つのルールも含めて、解説したいと思います。(住宅ローン・不動産ブロガー、千日太郎)

購入できる家の価格と住宅ローンの関係は?

 こんにちは。今年50歳になる団塊ジュニアの千日太郎です。

 2021年度の首都圏新築マンション価格の平均は6,360万円で、バブル期の1990年度(6,214万円)を超えて過去最高となったそうです。これだけ高騰していると本当に購入していいのか悩む方も多いと思いますので、アラフィフで家を購入する際のポイントを解説しましょう。

 家を買うには物件価格だけでなく、売買契約にかかる費用と住宅ローンにかかる費用が必要になります。これを住宅ローンと純資産によって賄うことになります。

住宅取得に必要な金額

=物件価格+売買契約にかかる費用+住宅ローンにかかる費用

 売買契約にかかる費用と住宅ローンにかかる費用の主な内容は、業者や銀行に払う手数料や税金などであり、その物件価格や借入金額の大小によって決まります。費用の合計額の目安は、新築マンションで概ね物件価格の3%~5%、それ以外(中古マンション、戸建て、新築戸建てなど)で6%~13%ほどです。つまり、購入物件によって多少の差はあるものの、ざっくり1割程度と考えましょう。

 一方で、調達できる資金は以下の通りです。

調達できる資金

=住宅ローン+純資産

 調達できる資金をすべて住宅購入に投入した場合、先ほど見たように約1割は費用がかかります。そのため自分の購入できる家の価格は、以下の計算式となります。

購入できる家の価格

=(借入可能額+純資産)÷1.1

 たまに、「住宅ローンの借入可能額」=「購入可能な物件価格」と勘違いしている人がいますが、正確には上記のように計算する必要があります。

今の純資産がマイナスだと、家を買うことすらできない!

 次は上記の計算式の要素である「純資産」と「借入可能額」について分かりやすくお話ししましょう。

 家を購入する最低限の条件は「純資産」がプラスであることです。まずは自分の純資産を計算してみましょう。

純資産

=所有している現金・投資等+住宅の評価額-住宅ローン残高

※賃貸物件に住んでいるなら、現在所有している現金預金のほか、投資信託や保険積立金などの現金化可能な金融資産から、サラリーローンなどの借入金を差し引いたのが純資産です
※住宅ローンの残っている家に住んでいるなら、所有している資金に住宅の評価額を足して住宅ローンおよびサラリーローンを差し引いたものが純資産となります

 この計算をやってみて純資産がマイナスの値になったとしたら、残念ですが家を買うことができません。

 例えば賃貸物件に住んでいる人がこの計算式で純資産がマイナスとなったならば、日々の生活が借金したお金によって成り立っており、給料の使い道として借入金の返済がルーティンとなっている状態です。こういう状態だと金融機関は住宅ローンの融資額をかなり絞ってきますので、家を購入するための住宅ローンの審査に通ることが困難となります。

 住宅ローンで持ち家があり、ちゃんと貯金がある人でも、この計算式で純資産がマイナスとなったならば、家を買うことはできません。なぜなら「住宅ローンの残高が家の評価額を上回る」=「オーバーローン」であり、今の家を売却しても住宅ローンを完済することができない状態にあるからです。

 金融機関は住宅に抵当権を設定していますので、住宅ローンの残高よりも安い値段で売るのであれば、物件の売却を了承してくれません。つまり抵当権を外してくれません。

 金融機関に黙って強引に売ろうとしたところで、誰も銀行の抵当権が付いたままの物件など買わないでしょう。さらに不動産を売却するには、仲介業者に対し成約価格に応じた仲介手数料を支払う必要があります。つまり、売ろうにも売れない状態だということです。

 オーバーローンの状態で家を売却する場合は、キャッシングなどの高金利の借金で住宅ローン完済の不足分と仲介業者に払う仲介手数料を払うしかありません。変動金利の住宅ローンは1%未満の低金利ですが、キャッシングは年利10%もの高金利となります。新たに家を買うどころの話ではなくなりますよね。

 まずは約定どおりにローンを返済しながら家計を見直し、地道に貯蓄していく必要があります。今、家を買うことをやめるとしても、年金で老後の生活が保障されない少子高齢化社会を前に、初老の時点で純資産がマイナスというのはかなり危機的な状況です。

借入可能額ではなく、無理なく返済できる金額を知る

 次にもう一つの計算要素である「借入可能額」についてお話ししましょう。借入可能額は金融機関が一人一人審査をして判断しますが、これは購入物件の担保価値によっても上下するため、具体的な購入物件が決まっていない状態で借入可能額だけを知ることはできません。

 そして実のところ、借入可能額は私たちにとってあまり意味のある数字ではありません。債権者にとっては貸したお金を全額回収できるかどうかが大事であって、完済した後に債務者が老後破産してしまわないかということは、それほど重視しないからです。

 つまりわたしたちが計算すべきなのは、老後破産せず無理なく完済できる住宅ローンの金額です。わたしは本書やYouTubeを通じてその金額を計算するための4つのルールを推奨しています。

「無理なく完済できる住宅ローンの金額」を計算する4つのルール
・ルール①毎月の返済は「手取り月収の4割以下」で、ボーナス払いなし
・ルール②返済額が一定になる「元利均等返済方式」
・ルール③シミュレーションの金利は「固定金利」
・ルール④定年時のローン残高は「1000万円以下」

 ルール①②③は現役時代の住宅ローンの持続可能性を確保するためのルールです。ルール④については、定年時のローン残高をあまり大きくしすぎないようにする点で、老後の持続可能性を確保するためのルールに相当します。このルールを実際に当てはめると、年齢と年収(月収)から住宅ローンの金額の早見表を作ることができます(下記図表)。

無理なく返済できる住宅ローン借入額

無理なく返済できる住宅ローン借入額

計算の前提は以下の通りです。

・金利1.2%、元利均等返済、ボーナス払いなし

・返済期間は35年か80歳までのどちらか短い方

・毎月返済は手取り月収の4割以下にする

・定年時(60歳)の残高を約1000万円以下にする

 自分の年齢と年収をこの表に当てはめれば、自分の年齢と現時点の収入から無理なく完済できる住宅ローンの金額がざっくり分かります。この表の定年は60歳としています。65歳で定年の場合は5歳若いところを、70歳定年の場合は10歳若いところを見てください。

 住宅ローンの完済年齢は80歳が上限となっているので、住宅ローンのスタート年齢が45歳を過ぎると、住宅ローンの返済期間は最長の35年から徐々に短くなっていきます。そのことから毎月の支払金額が大きくなり、ルール①:毎月の返済は「手取り月収の4割以下でボーナス払いなし」のハードルが年々高くなっていきます。

 また、同じ借入額でも住宅ローンのスタート年齢が高くなれば定年時ローン残高の金額が大きくなっていくため、ルール④:定年時のローン残高は「1000万円以下」という条件も年々厳しくなっていくのです。

 つまり、純資産が少ないから貯金を増やして買える家の価格を上げようとしても、その貯蓄に時間がかかることで無理なく返済できる住宅ローンの金額が減っていきます。アラフィフから購入できる家の価格は、これから貯蓄を頑張ってもそれほど上がりませんし、逆に言えば、それほど下がりもしないのです。

年齢と年収と純資産が重要

 では実際に購入できる家の上限額を計算してみましょう。

購入できる家の上限額の計算方法

例:50歳(定年60歳)年収600万円で純資産が1,500万円の人

(無理なく返済できる住宅ローンの金額+純資産)÷1.1

=(1,988+1,500)÷1.1

=3,171万円

 中には支給される予定の退職金を純資産にプラスして計算しようと考える人がいるかもしれません。しかし、退職金がもらえない可能性もありえます。生活の土台となる家の購入計画にあたっては、不確定要素を極力排除すべきなのです。4つのルールの①で「ボーナス払いなし」とするのも同じ理由によるものです。

 この計算の前提は純資産の全てを家の購入につぎ込むことになっているため、かなりチャレンジングな金額であるということを意識しておきましょう。つまりこの計算式で出てくる金額が、アラフィフで買うことのできる家の事実上の上限額であると考えるべきです。上限額が決まることで、自分の欲しい家の立地や広さなどをあてはめていけば、おのずと購入できる家が絞られてくることと思います。

買える家の価格を上げる方法は?

 買える家の価格を上げるには、「(借入可能額+純資産)÷1.1」の計算式にある、「借入可能額」「純資産」のどちらかの要素を増やすしかありません。

 まず、「純資産」は増やすことができません。純資産は過去の自分の選択の結果だからです。済んだことは、今さらどうしようもありません。原理的に無理なのです。また、もらえる予定の退職金を入れてはいけないということは既に述べたとおりです。

 そのため、消去法で「借入可能額」が残ります。つまり、無理なく返済できる住宅ローンの金額を増やすしかないということになりますね。住宅ローンの返済は未来に向けて行うことなので、これから将来に向けて増やすことができるという意味で可能性が残されているのです。借入可能額を増やす方法は2つです。

①定年を延長する
②対等な共働き夫婦になる

①定年を延長する

 この記事の執筆時点では、金融機関の住宅ローンの審査では50歳を境にして審査が厳しくなる傾向があります。いまだに60歳定年という前提が強いためです。しかし現時点では高年齢雇用安定法によって65歳定年が義務付けられており、さらに改正で65歳から70歳までの雇用を安定させるための努力義務を会社側に求めています。

 そのため将来的には50歳を超えた人に対する金融機関の審査のスタンスも変わっていく可能性があります。これから現実的に長く働けるようなキャリアプラン、職種を選択していくことで「借入可能額」と「無理なく返済できる住宅ローンの金額」のどちらも増やすことができるでしょう。

 また老齢年金の支給開始は原則65歳からで、その後は亡くなるまで生涯もらえますが、支給開始年齢よりもあえて遅く受け取る、すなわち65歳以降70歳になるまでの間に受け取ることを「繰り下げ受給」といいます。現行制度では最長の70歳まで繰り下げ受給を選択することで年金受取額が最大42%も増えます。

 70歳まで働いて住宅ローンを完済し、その後は繰り下げ受給によって増えた年金でゆとりある老後を送るというプランも考えられますね。人生100年時代に向けて、60歳以降を単なるセカンドキャリアと考えるのではなく、2回目の学びと新たな仕事のサイクルを回すことをお勧めします。

②対等な共働き夫婦になる

 先ほどの図表「無理なく返済できる住宅ローンの借入額」では、手取り月収によって借入可能額が増えるのですから、共働きの方が借入可能額を増やすことができるのが道理です。夫が正社員としてフルタイムで働き、妻がパートという共働きのケースでは妻が扶養に入れるようにパート収入を調節することが多いですね。

 しかし扶養に入らずとも自分で一人でも生活が成り立つような働き方を目指し、老後の人生をどう生きるか、誰と生きるかに選択肢を持てるように、夫婦それぞれが一人でも生きていける収入を確保することをお勧めしています。

 誤解しないでほしいのですが、熟年離婚を推奨しているわけではありません。「本当は離婚したいけど生活できないから一緒にいる夫婦」よりも、「離婚しようと思えば離婚できるけれど、あえて一緒にいたい夫婦」の方がはるかに幸福だと思うからです。

 損得勘定のソロバンをはじくと、たとえ壊れた夫婦関係であっても修復できるなら修復して、夫婦共働きで老後を生きる方が得策だと言えます。夫婦双方ともに2回目の学びと仕事のサイクルに入ってお金を稼ぎ、夫婦双方が人とのつながりを獲得できるなら、最強の老後となるからです。

【関連記事はこちら】>>わずか10秒で、年収などから借入可能額を計算!借入可能額シミュレーション

まとめ~50歳からの賢い住宅購入

 冒頭でも述べましたとおり、今は住宅価格が高騰しており、首都圏の新築マンション価格はバブル経済期を超える水準に上がっています。過去は海外の投資家が投機目的に購入して価格が上がるという現象があったのですが、今の価格高騰は実際に住居として購入する人の需要によって上昇しているそうです。

 買い手の主役は共働きで世帯年収1500万円くらいになる30代の若い夫婦だそうです。本記事では、①定年の延長、②対等な共働き夫婦を目指す―ことで購入できる家の価格の上限を上げることができると言いましたが、くしくもそうした共働き夫婦が高額な住宅を購入しています。

 アラフィフのわたしたちにとっては、①定年の延長、②対等な共働き夫婦を目指す―のが最も効果的に購入できる家の価格を上げるリアルな方法でしょう。拙書「50歳からの賢い住宅購入」では、アラフィフという前提で具体的に各金利タイプ(変動金利、10年固定金利、20年固定金利、超長期固定金利)が適合する人や返済計画の立て方、そしてリアルな相談事例など盛りだくさんになっています。ぜひ、お手に取って読んでみてください。

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新規借入2024年4月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
実質金利(手数料込)
0.298%
総返済額 3156万円
表面金利
年0.169%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
73,566円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/4/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
実質金利(手数料込)
0.419%
総返済額 3221万円
表面金利
年0.290%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,123円
おすすめポイント

手数料5.5万円〜と安く、自己資金が少ない人におすすめ

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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 事務手数料11万円なら、要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が付く
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

新生銀行の住宅ローンは、手数料が5.5万円からと非常に安いので、うまく使うとおとくになります。特に「借り換え」で利用される方が多く、「新規」であっても「借入金額が大きい」「期間が短い」といったケースでは魅力的な銀行となります。

 

10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低いのも特徴的です。

商品も特徴的で、介護保障保険が付帯した商品や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
【通常商品】5万5000円~
【変動フォーカス】借入残高×2.2%
【ステップダウン金利】16万5000円
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
自社商品は、3大疾病50%保障が無料付帯
実質金利(手数料込)
0.428%
総返済額 3226万円
表面金利
年0.298%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,227円
おすすめポイント

3大疾病50%保障+全疾病保障が無料
先進医療特約も無料で付帯
③無料団信でも、急性心筋梗塞・脳卒中の手術をすれば、ローン残高の50%を保障するなど手厚い対応

※同社または保証会社の審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.75%上乗せ。借入期間が35年超の場合は、住宅ローン金利に年0.15%を上乗せ
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行で、変動金利の低さではトップクラス
  • 通常の団信に加えて、3大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)50%保障(40歳未満)と、全疾病保障(8疾病+病気・ケガ)を無料で付帯
  • フラット35も取り扱う

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

住信SBIネット銀行の強みは業界トップクラスの金利の低さでしょう。ネット銀行なのですが、何故か店舗の方が金利や団信サービスで魅力的なことがあるのもユニークです。

 

住宅ローンの品揃えもバラエティで充実しています。利用するなら、金利の低い変動型がいいですね。

 

審査はとても厳格です。提出書類は、一切の代筆を許さない厳格さがありますね。もちろん書類に不備があればいちいち取り直しになったりし、意外と手間が発生することもあります。書類をしっかり用意することがポイントですね。

 

審査が通って融資実行までは3週間以上あけるのが原則なので、年末年始をまたいだりすると実際の融資実行がかなり遅れることがあるので注意です。

 

ただし、金利設定の細かな条件を理解していないと後で「そんなつもりじゃなかった」ということになりかねません。例えば、「固定金利特約タイプ」は、特約期間中に金利タイプを変更することはできません。その上、固定金利期間終了後は、何もしないと変動金利になりますが、その場合の変動金利はかなり高くなる(現在の金利設定の場合)ので、気をつける必要があります。

 

なお、給与振込銀行は別にしておきたい場合、住信SBIネット銀行は自動で毎月の返済分を他の銀行の口座から無料で吸い上げてくれる仕組みがあって便利です。

関連記事 住信SBIネット銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■自社商品
融資額×2.2%
■フラット35
【保証型】
融資額×2.2%
【買取型・新規借入】
融資額×1.1%
【買取型・借り換え】融資額×0.99%
保証料
■自社商品
0円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
0円(1円以上1円単位)
■フラット35
0円(10万円以上)
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
0円(固定金利特約期間中は33,000円)
■フラット35
店頭のみ、無料
借入額
■自社商品
500万円以上、2億円以下
■フラット35
100万円以上8,000万円以下
借入期間
■自社商品
・新規借入の場合:1年以上50年以内
・借換の場合:[35年-借換対象となる住宅ローンの経過期間]が上限
※当初35年超で借入れした住宅ローンの借換えの場合は、その住宅ローンの残存期間が上限
融資を受けられるエリア
■自社商品
全国
■フラット35
使い道
■自社商品
住宅に関する次の資金
・【新規住宅ローン】ご本人またはご家族がお住まいになるための住宅の新築・購入資金、これにかかわる諸費用、健全な個人消費資金
・【借換住宅ローン】ご本人のご自宅にかかわる現在お借入中の住宅ローンの借換資金、これにかかわる諸費用、借換えと同時に行う増改築資金、健全な個人消費資金
年収
(給与所得者)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品

■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品

■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品
満18歳以上満65歳以下
■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品
80歳未満
■フラット35
80歳未満
その他条件
■自社商品
住信SBIネット銀行指定の団体信用生命保険への加入を認められる方、国内に住んでいる方
無料の団信
一般団信
+全疾病保障
+スゴ団信・3大疾病50プラン(借入時年齢:40歳以下)
+先進医療特約
一般団信(死亡・高度障害と診断された場合)
全疾病保障(けが・病気により就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
3大疾病50プラン(がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が50%に)
オプション
(特約)の団信
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳未満)
金利+0.20%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳以上)
金利+0.40%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
ワイド団信
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
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※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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