広島県の市区町村別の治安を調べるため、警察庁・総務省の統計資料をもとに治安ランキングベスト3およびワースト3をまとめた。安全、安心に暮らすために参考にしていただきたい。
全国治安ランキングで広島県は31位
広島県は治安の「良さ」で全都道府県中31位。全国で見ると治安がやや悪い県だ。県内では193人に1件の割合で事件が発生している。

刑法犯の中でも、知能犯の犯罪遭遇率が高い。
2024年度の特殊詐欺の被害件数は295件、被害額は11億6,678万円にも及んでいる。オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺、還付金詐欺などの被害が相次いでいる。出典:広島県「特殊詐欺 令和6年12月末現在※確定値」
また、風俗犯の犯罪遭遇率も高い。2024年には子どもや女性を対象にした性犯罪・声掛け事案が2,248件も発生している。路上、公園、乗り物内など至るところで事件が発生しており、おもに10代や20代の女性が被害に遭遇している。出典:広島県警察「声掛け事案等把握状況(R6)」
広島県の犯罪発生率の推移
広島県の犯罪発生率は1985年に1.7%まで上昇し、全国平均を上回った。1991年まで同水準で推移。これは、1980年頃の第二次ベビーブームにより若者人口が増加して、暴走族や非行グループの台頭があったことが要因と考えられる。出典:広島県「都市における課題・潮流 」、警察庁「昭和56年警察白書 第2章 明日のない若者たち -暴走族の根絶を目指して-」
そして、2002年にピークに達した。これは、バブル崩壊後の経済的な圧迫、雇用への不安など複合的な要因が絡み合った結果と考えられる。
2001年以降は、警視庁を皮切りに各都道府県警察において街頭防犯カメラの導入や地域パトロール活動を実施、防犯教育の推進などを図ったことが功を奏して犯罪発生率は低下した。
2020年以降は新型コロナウイルスによる経済的ダメージや、インフレによる実質賃金の低下などの景気悪化により、ふたたび犯罪発生率は上昇傾向にある。
【市区町村別】広島県の治安ランキング(令和6年)
広島県の治安ランキングの上位と下位の市区町村は以下の通りだ。
治安が良かった市区町村の1位は江田島市、2位は大崎上島町、3位は世羅町だった。
治安が良くなかった市区町村の1位は坂町、2位は府中町、3位は広島市だった。

治安がもっとも良い市区町村は「江田島市」
江田島市は広島湾に浮かぶ島だ。瀬戸内海でも有数の夕陽ポイントがあり、加えて自転車、トレッキング、カヤックなどアウトドアスポーツを楽しむために、2023年度には39.9万人近くの観光客が訪れている。出典:江田島市観光協会「ETAJIMA CITY」、江田島市「江田島市観光振興ビジョン令和7(2025)年度~令和 11 (2029)年度(令和7年3月)」
江田島市では、危険度の高い事件に関する基本方針を策定して、治安のよい町を維持している。
県内ではタクシーの強盗事件などサービス利用者による窃盗、暴行事件が相次いでいることから、カスタマーハラスメントに対する基本方針を策定している。出典:江田島市「カスタマーハラスメントに対する基本方針を策定しました」
治安が悪い市区町村は「坂町」
坂町は広島市と呉市との間に位置し瀬戸内海に面した自然に恵まれた町だ。
毎年7月1日から8月31日まで開放される海水浴場のベイサイドビーチ坂が人気で、坂町には50~100万人程度の観光客が訪れている。出典:一般社団法人広島県観光連盟(HIT)「令和5〔2023〕年 広島県 観光客数の動向」
坂町を管轄する海田署は、自転車盗や車上ねらい、器物破損、侵入窃盗の被害が報告されている。出典:広島県警察「犯罪発生件数(海田警察署管内)」
◆ダイヤモンド不動産研究所では、広島県の治安ランキングの総合順位の公開、日本初の女性防犯アドバイザーである京師美佳氏に伺った防犯対策を紹介しているため、ぜひ参考にしてほしい◆
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