業界トップクラスの超低金利と手厚い保障内容の住宅ローンで知られる「auじぶん銀行」。三菱UFJ銀行と「au」を運営するKDDIが共同で立ち上げたネット銀行だけに、高い信頼性と低金利に加えて、充実した保障内容を用意している。「金利上乗せなし(無料)」で、「がん・4疾病50%保障」「全疾病保障(入院継続180日以上で残高0円)」「就業不能保障」が付帯している。では、実際にはどのくらいお得なのか、ダイヤモンド不動産研究所が検証してみた。
【団信】無料の団信を大幅に拡充
充実した、長期入院の保障
就業不能保障も追加
「がん」を見据えた安心の保障
無料のがん・4疾病50%保障は、95万円のメリット!
「がん50%」と「がん100%」はどちらがいい?
【金利】変動金利は、ランキングでも常に上位
【契約】仮審査なら「最短で即日」回答も
契約手続きはネットで完結!
返済口座への資金移動なら0円
収入印紙代も0円でお得!
【審査】諸費用の融資範囲が広いのも魅力!
転職してすぐでも審査は可能
まとめ
【団信】無料の団信を大幅に拡充
これまで、当サイトでは様々な金融機関の住宅ローンの金利や特典を比較し、それぞれのメリットとデメリットを検証してきた。特に、ネット銀行はインターネットを活用した徹底的なコストカットで低金利を実現し、「団体信用生命保険」の保障の拡充をはかっている。
なかでも「auじぶん銀行」は、住宅ローンの無料団信が充実していることで人気が高い。
多くの銀行と同様に、「死亡・高度障害」「余命6カ月」となった場合に、住宅ローンの残高がゼロになる保障を無料で付帯しているが、それに加えて、「がん50%保障団体信用生命保険(団信)」を無料で付帯している。万一債務者が「がんと診断された場合に、住宅ローンの残債務が半額になる」というものだ(なお、責任開始日からその日を含めて90日間の免責期間がある。がん50%保障が有効になるのは、住宅ローン契約完了から91日以降)。
また、「4疾病50%保障(急性心筋梗塞・脳卒中・肝疾患・腎疾患)」も無料で付帯している。これは、急性心筋梗塞・脳卒中を発病し、60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続した場合、または手術を受けたときに住宅ローン残高が半分になる。また、肝疾患・腎疾患については、入院日数が継続して60日以上となった場合にやはり住宅ローン残高が半分になるというものだ。
さらに、上乗せ金利もかからない無料の「全疾病保障」が加わる。この保障がついたことで、精神障害を除く「すべてのケガ・病気」について、「入院が継続180日以上となった場合」には、住宅ローンの債務残高相当額が保険金として支払われる。「がん診断保障」に今回拡大する「全疾病保障」がセットになった保障内容はネット銀行で初めてとなる。
充実した、長期入院の保障
では、auじぶん銀行の「全疾病保障(入院が継続180日以上で残高を全て保障)」はどの程度手厚い保障になるのか、具体的に見ていこう。
厚生労働省の「患者調査」を元に、どの程度の人が180日以上の長期入院になるのかを試算してみると、実感が湧いてくるだろう。
病気・ケガで長期入院になる比率は?(精神疾患除く全疾患) |
||
180日以上の入院 (精神疾患を除く全傷病) |
1年超の入院 (精神疾患を除く全傷病) |
|
65歳未満 | 全入院の15.6% | 全入院の13.2% |
65歳以上 | 全入院の26.8% | 全入院の20.1% |
全年齢 | 全入院の24.2% | 全入院の18.4% |
auじぶん銀行の全疾病保障の範囲 | 他のネット銀行の全疾病保障の範囲 | |
出典:厚生労働省「平成26年(2014)患者調査の概況」(PDF)より試算 |
上表のように、住宅ローンを借りている主な年齢層である「65歳未満」においては、15.6%の人が180日以上入院している(精神疾患を除く全疾患ベース)。65歳以上だと、その比率は26.8%に跳ね上がる。
近年は入院日数がどんどん短くなっている。そのため180日以上の入院というと、ほとんどないと思うかもしれないが、65歳未満でも「7人に1人」程度は180日以上入院している。長期入院は意外とあるのだ。長期入院になる具体的な病気としては、脳血管疾患、慢性腎不全、結核、アルツハイマーを含む神経系の疾患などが中心だ。auじぶん銀行の全疾病保障ではこの長期入院の大半を保障している。
なお、ライバル銀行の提供している無料の全疾病保障の多くは、「1年超の入院」を保障の要件としていることが多い(住信SBIネット銀行、楽天銀行など)。65歳未満で、1年超入院する比率は13.2%であり、180日以上入院する比率のほうが2.4ポイントも高いことが分かる。
長期入院のリスクをきちんとカバーしたいのであれば、auじぶん銀行のほうが有利であるのはいうまでもない。
就業不能保障も追加
さらに、無料の団信について、就業不能保障も追加している。
全ての傷病で入院が連続31日以上になった場合、毎月の住宅ローン返済額が保険金として支払われるというものだ。無料の団信でここまで充実している銀行はほとんどない。
「がん」を見据えた安心の保障
ついでに、がんと診断されれば借入額の半分が実質免除される「がん・4疾病50%保障」についても、その保障する範囲を数字で検証してみよう(今回はがんのみ調査)。
健康なときは、がんや病気の不安を考えにくい。しかし住宅ローンのような長期にわたる借入をする場合は、計画的な返済とともに万一の備えも考える必要がある。例えば、「国立がん研究センター」の「最新がん統計」データ(下記のがんに罹患する確率)によれば、生涯でがんにかかる確率は男性62%、女性47%になっている。ほぼ2人に1人ががんになる確率だ。しかし、この数値は死亡するまでの統計であり、住宅ローンを借りる層とは違う。
では、住宅ローンを借りる世代が「がんになる確率(罹患率)」はどのくらいあるのだろうか。以下の表を見ると、イメージが湧くだろう。
住宅ローン完済までに「がんになる確率」は? |
||||
↓↓ 赤字部分が、auじぶん銀行「がん50%保障」の対象 ↓↓ | ||||
●男性 | ||||
10年後までのガン罹患率 | 20年後までのガン罹患率 | 30年後までのガン罹患率 | 40年後までのガン罹患率 | |
男性30歳 | 0.60% | 2% | 7% | 20% |
男性40歳 | 1% | 7% | 20% | 41% |
男性50歳 | 5% | 19% | 40% | - |
男性60歳 | 15% | 38% | - | - |
男性70歳 | 29% | - | - | - |
●女性 | ||||
10年後までのガン罹患率 | 20年後までのガン罹患率 | 30年後までのガン罹患率 | 40年後までのガン罹患率 | |
女性30歳 | 1% | 5% | 10% | 18% |
女性40歳 | 3% | 9% | 17% | 28% |
女性50歳 | 6% | 14% | 25% | - |
女性60歳 | 9% | 21% | - | - |
女性70歳 | 14% | - | - | - |
国立がん研究センター「最新がん統計・がん罹患率」を元に、編集部で作成 |
まず男性から見てみよう。例えば、現在30歳の人の場合、10年後(40歳)までにがんと診断される確率は1%だが、20年後(50歳)までなら2%、30年後(60歳)までなら7%に高まる。
現在、50歳の男性(auじぶん銀行のがん50%保障は、満50歳までしか加入できない)だと、がんになる確率はぐっと高まる。10年後(60歳)までにガンと診断される確率は5%、20年後(70歳)までなら19%、30年後(80歳)までならなんと40%もの人ががんと診断されるのだ。
一方、女性の場合、60歳までにがんになる確率が男性よりも高いのが特徴だ。現在30歳の人が30年後(60歳)までにガンと診断される確率は10%、現在50歳の人が10年後(60歳)までにがんと診断される確率は6%と、男性よりも高い。
「自分は若いからがんにかかることはない」と考える人もいるだろうが、住宅ローン返済は最長で35年間。そして、以上のように60歳を超えるとがんになるリスクはぐっと高くなる。がんになるリスクに備えておくことは無駄なことではないということが分かるだろう。
なお、auじぶん銀行の「がん・4疾病50%保障」の保障範囲は一般的な生命保険会社のがん保険に比べると、充実している。
民間の生命保険会社の保障内容は、「がんと診断されたら数百万円の一時金」「入院日額1万円」などとなっている。がんの治療に安心して専念できるという内容だ。
一方、「がん・4疾病50%保障」はがん団信はがんと診断されたら、住宅ローン残高が数千万円あれば、それが半分になる。手元に残るわけではないが、多額の保険金を受け取れると考えれば、非常に充実しているといえる。
無料のガン50%保障は、95万円のメリット!
一般団信に加えて、「がん」と診断されただけで住宅ローン残高が半分になる「がん・4疾病50%保障」が無料というのはどのくらいのインパクトがあるのか、試算してみよう。
金融機関によって保障内容の違いはあるものの、特約保険料として金利に0.2%〜0.3%の上乗せして保障している銀行もあり、やはり上乗せ金利もなく保険料が0円というのはお得だろう。
例えば、下表のように3,000万円を返済期間30年、仮に金利0.457%で借りた場合と金利0.2%上乗せした場合を比べると、30年間で支払う団信保険料の差は約95万円になる。月額では2,646円の負担が金利上乗せ分となる(なお、計算を単純化するため、金利は変わらないものとして計算している)。約95万円分が無料で付帯しているのだからお得といえる。
団信保険料(金利+0.2%)は大きい!
|
|||
金利例 | 0.457% | → | 0.657% 金利0.2%アップ |
毎月の返済額 | 8万9192円 | → | 9万1838円 月2646円増加 |
総返済額 | 3211万円 | → | 3306万円 95万円増加 |
なお、auじぶん銀行でも金利上乗せでさらに手厚い保障を付けている。「がん100%保障団信」は、がんと診断された時点で住宅ローンの残額がなくなるというものだ。上乗せ金利は0.05%だ。
「がん50%」と「がん100%」はどちらがいい?
長期の住宅ローンを組む場合、返済完了の年齢を考えて、なるべくがん保障の手厚いものを選びたいと思うのは当然だろう。
しかし、保障が手厚くなればそれだけお金もかかる。
auじぶん銀行の場合、無料の保障は「がん・4疾病50%保障」だ。がんになってもその時点の半分は住宅ローンが残るため、生活不安は拭えない。
「がん100%保障」の場合は保障が手厚くなるものの、金利上乗せが必要であり、支払額がアップする。では、どういう目安でがん保障を選べばいいだろうか。
「がん・4疾病50%保障」は、住宅ローンが半額になるだけなので、返済は続くことになる。例えば、共働きの場合、夫の稼ぎがなくなっても妻の安定した収入があれば、半分になった住宅ローンを払っても生活は続けていける可能性が高いので、「がん・4疾病50%保障」で十分だろう。
しかし、働き手が夫のみで、妻が専業主婦の場合なら、稼ぎ手ががんで倒れると恐らく住宅ローン返済の負担が大きくなる。こうした家族は「がん100%保障」を選んでおいたほうが安心だろう。
なお、auじぶん銀行の「がん・4疾病50%保障」に加入するには、満50歳までという年齢制限がある。特に借り換えを検討しているなら、40代のうちに借り換えて加入するという考え方もアリだろう。
なお、充実した保障を望むなら、「がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)」を選択してもいいだろう。
・死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
・急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、ローン残高がゼロ円
・肝疾患、腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円
・上乗せ金利は、年0.15%
金利 | ⇒「auじぶん銀行」詳細ページを見る |
無料団信の保障範囲 | 死亡・高度障害+がん・4疾病(急性心筋梗塞・脳卒中・肝疾患・腎疾患)50%保障団信+全疾病保障(180日以上入院)+月次返済保障(31日以上入院) |
オプション(保険料) |
・がん100%保障(上乗せ金利年0.05%) |
事務手数料(税込) | 借入額×2.20%(税込) |
保証料(税込) | 0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない) |
【ポイント】 auじぶん銀行は、三菱UFJ銀行と携帯電話「au」を運営するKDDIが共同出資したネット銀行。申込みから契約まですべてネットで行える。変動金利が低いことに加え、「がん・4疾病の50%保障団信」が無料で付いており、非常に充実している。また「返済口座への資金移動」に手数料がかからないことなどが大きな特徴だ。 | |
(関連記事はこちら!⇒[auじぶん銀行の住宅ローンの金利・手数料は?])
【金利】変動金利は、ランキングでも常に上位
住宅ローンの比較ができる「ダイヤモンド不動産研究所」のランキングでも、常に上位に入る「auじぶん銀行」。提供している住宅ローンは、「変動金利」タイプと「固定金利特約」タイプがある。どちらも低金利だ。
特にauじぶん銀行が強いのは変動金利。初めての申込みはもちろん、借り換えの金利も低い。借り換えを検討している人にもおすすめの金利の低い住宅ローンだろう。
【関連記事はこちら】
>> 【住宅ローン「実質金利」ランキング(変動金利)新規借入】
>> 【住宅ローン「実質金利」ランキング(変動金利)借り換え】
【契約】仮審査なら「最短で即日」回答も
auじぶん銀行のもう一つの特徴が、「審査が速い」ということだ。
マイホームを手に入れる際には、いい物件を見つけるだけでなく、契約するタイミングも重要になる。住宅ローンを組もうと考えていても、住宅ローンの審査の期間が長びくと、物件を購入できなかったり、変動金利が上昇して割高な住宅ローンを組まざるを得なかったりすることがある。また、学校のスタートに合わせて新居を購入したいという人にとって、審査期間が短いことは非常に重要だ。
auじぶん銀行の場合、仮審査であれば「最短で即日」の回答もある。月半ばを過ぎていての申込みでも当月の金利で借り入れに間に合うこともある。一般的には、申込みから仮審査、審査結果が出るまで、おおよそ1ヶ月程度かかる銀行が多い。メガバンクの中には45日程度かかるとうたっている銀行もあり、auじぶん銀行の審査の速さは魅力的だ。
実際、編集部の記者が約1年前にauじぶん銀行で住宅ローンの仮審査を申し込んだときには、翌日に仮審査の回答がメールで来ており、無事、仮審査を通過することができた。申し込んだのは12月であり、申し込みが増え始める時期なので、1日で仮審査が終わったのは銀行の中では速い方だろう。
契約手続きはネットで完結!
auじぶん銀行の住宅ローン申込み手続きは簡単で、全てネットで完結できるのも大きな特徴だ。
auじぶん銀行に口座を持っていなくても、仮審査の申込み手続きはPCやスマホのウェブ画面からできる。例えば、申し込み作業を入力の途中でも記入した内容が保存されるため、もし途中で席を離れたり、中断して後で続けたい場合にも便利だ。わずらわしい書類の郵送も不要で、書類は写真で撮ってネットで送るだけ。
なお、auじぶん銀行の口座を持っていない場合は、住宅ローンの申込みをしておき、本審査までに口座を開設しておこう。契約に必要な書類等は、auじぶん銀行のウェブサイトの「住宅ローンマイページ」からアップロードして提出するだけなので、銀行に出向く必要もなく、いつでもできるメリットがある。
さらに、相談したい場合や不明な点や質問がある場合には、コールセンターが電話で応えてくれる。平日なら9:00〜20:00まで、土・日・祝休日なら9:00〜17:00(12月31日〜1月3日除く)の時間制限はあるが、フリーダイヤルで通話料を気にせずかけられるメリットもある(コールセンター 0120-926-777)。
返済口座への資金移動なら0円
他にもauじぶん銀行のメリットは多い。
例えば、メーンバンクが他行である場合や、会社が給与を支払う銀行が決まっている場合などは、毎月、住宅ローンの引き落とし口座へ振り込みをしなくてはならず、手間もコストもかかる。
auじぶん銀行の場合、毎月の住宅ローンの返済期日前に他行口座からauじぶん銀行の口座に資金を移動させる時、手数料はかからない。資金移動を忘れないように、「定額自動入金サービス」を活用すれば、毎月一定額をauじぶん銀行口座に取り寄せできる。なお、他行からの資金を引き落とした後、auじぶん銀行口座に入金(資金移動)が完了するまで4営業日かかるため、他行引落日を早めに指定しておくとよい。
収入印紙代も0円でお得!
auじぶん銀行の住宅ローンの場合、紙の契約書が発行されないために、原則として印紙税は不要になる。なお、連帯保証人を設定する場合には、「抵当権設定契約書兼連帯保証人に関する契約書」を締結する必要があるため、200円の収入印紙が必要となる。
通常は、住宅ローンの借入金額によって、下記のように印紙税は決まっている。例えば、3,000万円の住宅ローンを借入すれば、普通は2万円の印紙が必要になり、借入側が負担する。こうした印紙税がかからないのもauじぶん銀行のメリットだ。
住宅ローン借入にかかる印紙税の金額 |
|
住宅ローン借入額(記載契約金額) | 印紙税 |
---|---|
1万円未満 | 非課税 |
1万円以上、10万円以下 | 200円 |
10万円超え、50万円以下 | 400円 |
50万円超え、100万円以下 | 1,000円 |
100万円超え、500万円以下 | 2,000円 |
500万円超え、1,000万円以下 | 10,000円 |
1,000万円超え、5,000万円以下 | 20,000円 |
5,000万円超え、1億万円以下 | 60,000円 |
1億万円超え、5億万円以下 | 100,000円 |
出典:国税庁の「No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで」を元に作成 |
【審査】諸費用の融資範囲が広いのも魅力!
住宅ローンを借入する場合、様々な諸費用がかかる。金融機関によっては、諸費用分も含めた借入を認めるところもあり、その分、頭金が少なくてもいいので非常に助かる。
一般的に、諸費用は、売買契約書に貼り付ける収入印紙、登記にかかる登録免許税、司法書士代、住宅ローンの借入の際に発生する事務手数料、火災保険料、地震保険料などがあり、住宅価格の5〜20%もかかる。
auじぶん銀行の場合、以下の諸費用を借入に含めることができる。かなり範囲が広い方だ。
- ・印紙税(売買契約書などに貼付)
- ・登記にかかる登録免許税
- ・司法書士、土地家屋調査士の手数料
- ・住宅ローンお借入れの際に発生する事務手数料
- ・火災保険料、地震保険料
- ・不動産仲介手数料
- ・引越費用など
特に、「土地家屋調査士の手数料」や「引っ越し費用」も含めて融資範囲にしているため、他行と比べても魅力的だろう。
転職してすぐでも審査は可能
住宅ローンの金利の低さ、保障の拡充や保険料がかからないなど、メリットの多いのがauじぶん銀行だ。しかし、好条件がそろうために審査基準が厳しいのではないかという声もある。
特に注目される審査基準が「勤続年数」や「年収」だ。そこで、各行の商品説明書からこうした審査基準をまとめたのが下表だ。
主要ネット銀行の審査基準(勤続年数、年収) |
||
銀行名 | 給与所得者 | |
---|---|---|
勤続年数 | (前年度)年収 | |
auじぶん銀行 | ― | 200万円以上 |
ソニー銀行 | ― | 400万円以上 |
楽天銀行 | ― | 400万円以上 |
イオン銀行 | 6カ月以上 | 100万円以上 |
SBI新生銀行 | 2年以上 | 300万円以上 |
auカブコム証券 | 3年以上 | ― |
住信SBIネット銀行 | 安定かつ継続した収入がある人 | |
※「-」は約款に記載されていない。 |
主要ネット銀行の審査基準を見ると、勤続年数が最低でも2年、3年なければ申し込みすらできないという銀行があるのに比べれば、 auじぶん銀行の間口は広いといえる。転職する人も多い時代なので、勤続年数で「足切り」はしていないのだ。
「前年度の収入」も重要な審査基準だ。
auじぶん銀行は、サラリーマン(給与所得者)の場合、前年度の年収が200万円以上となっている。主要ネット銀行では前年度の収入が300万円、400万円以上なければ、申し込むことができない銀行もあり、やはり間口が広い銀行と言える。
まとめ
借り手の立場で厳しく色々な角度から見て来たが、auじぶん銀行の住宅ローンに関しては、借入保障が拡充されたこと、審査が最短で半日と速いこと、転職したばかりでも借りられるなど間口が広いこともあり、メリットは多いといえる。これから住宅ローンを申し込んだり、借り換えをするのなら、auじぶん銀行は有力な選択肢になりそうだ。
金利 | ⇒「auじぶん銀行」詳細ページを見る |
無料団信の保障範囲 | 死亡・高度障害+がん・4疾病(急性心筋梗塞・脳卒中・肝疾患・腎疾患)50%保障団信+全疾病保障(180日以上入院)+月次返済保障(31日以上入院) |
オプション(保険料) |
・がん100%保障(上乗せ金利年0.05%) |
事務手数料(税込) | 借入額×2.20%(税込) |
保証料(税込) | 0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない) |
【ポイント】 auじぶん銀行は、三菱UFJ銀行と携帯電話「au」を運営するKDDIが共同出資したネット銀行。申込みから契約まですべてネットで行える。変動金利が低いことに加え、「がん・4疾病の50%保障団信」が無料で付いており、非常に充実している。また「返済口座への資金移動」に手数料がかからないことなどが大きな特徴だ。 | |
(関連記事はこちら!⇒[auじぶん銀行の住宅ローンの金利・手数料は?])
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【調査概要】
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Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
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プロの評判・口コミ
淡河範明さん
auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。
審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。
団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。