2019年7月の住宅ローン金利は、史上2番目の低金利に! 長期金利のマイナス幅拡大が影響
【第35回】2019年6月20日公開(2025年1月10日更新)
世界的な長期金利の低下の影響で、2019年7月の住宅ローン金利は史上まれにみる低金利になるでしょう。今から借り換えを申し込めば、7月の実行に間に合います。また、フラット35など長期の固定金利で借りる予定ならば、6月から7月に実行を延期するだけで100万円以上の差が生じる可能性もありますよ。
フラット35団信込みで史上初の1.1%台へ!
こんにちは、ブロガーの千日太郎です。
19日に「住宅金融支援機構債(RMBS・住宅ローン債権担保証券)」の表面利率で、驚くべき低金利が発表されました。実はこの利率から、翌月のフラット35の金利が予想できるのです。
フラット35の金利を売り値とすると、住宅金融支援機構債の表面利率は仕入れ値のようなものです。仕入れ値が上がれば売り値も上がり、仕入れ値が下がれば売り値も下がるということです。
その証拠に、直近3カ月の住宅金融支援機構債とフラット35の金利を並べると以下のように同じ変動幅で推移していることが分かりますね。以下を見てください。
【 年 月 】機構債、フラット35
【2019年4月】0.31%、1.27%
【2019年5月】0.33%、1.29%(0.02%↑)
【2019年6月】0.31%、1.27%(0.02%↓)
【2019年7月】0.21%、1.17%予想(0.10%↓)
※フラット35は借入期間21年以上、団信加入、頭金10%以上の金利とする。
前の月に発表される住宅金融支援機構債の表面利率が0.02ポイント上がればフラット35の金利も0.02ポイント上がり、機構債の表面利率が0.02ポイント下がれば、同じく下がるということだったのです。
今回、6月19日に発表された機構債の表面利率が0.10ポイント下がったので、7月のフラット35の金利も0. 10ポイント下がるとすると、団信込み35年固定で1.17%になると予想できるのですね。
金利0.1%低下で総支払額は100万円以上減少も!
ここで、0.10ポイントの重みを実感してもらいましょう。
住宅ローンの金額が5000万円ならば、1.27%(6月)と1.17%(7月予想)では総支払額で100万円も違ってくるのです!
【2019年6月借り入れのケース】
金利1.27%
毎月返済額 14万7521円
総返済額 6195万8872円
【2019年7月借り入れのケース】
金利1.17%(予想)
毎月返済額 14万5138円
総返済額 6095万8110円
※試算の前提は、借入5000万円、35年元利均等返済とする。諸費用は考慮せず。
住宅ローンの借入額が多ければ、それだけ金利が下がることよる総支払額の減少幅も大きくなります。0.1ポイントの金利差は結構大きいのですよ。
7月の住宅ローンの固定金利はかなり下がる!
0.21%という機構債の利率だけ見てもピンと来ない人が多いと思いますが、これは2016年7月の英国のEU離脱ショックのときの0.19%に次ぐ、史上2番目の低さなのですよ。
このころ、各銀行は10年固定金利で低金利競争をしていました。機構債が0.19%となった次の月の8月には、10年固定金利で0.35%という住宅ローン史上最低金利が飛び出したのです。
現在は2016年当時よりも銀行の利益が圧迫されており、銀行間の低金利競争も沈静化してきていますので、まったく同じ金利で借りる(借り換える)ということは難しいかもしれません。特に変動金利については、あまり下がり幅は残っていないでしょう。
しかし、少なくとも公的融資のフラット35については、ほぼ0.10ポイント下がると予想できます。
そして、フラット35が金利を下げる以上は、民間銀行でも固定金利の主力商品の金利を下げないと太刀打ちできなくなってしまうので、追随して金利を下げることが予想できますね。フラット35に固定期間の近い30年固定や20年固定などは特に金利が下がりそうなので注目ですよ。
借り換えが殺到する前に、事前申し込みだけでも!
なお、住宅ローンの事前審査申し込みから実行まで概ね6週間といわれます。7月1日になって金利が発表されてから、皆が申込に殺到するとまず間に合いません。手続きは申込順ですから、金利発表前の今のうちにWEB事前審査などに申し込んでおくことをおススメします。
【関連記事はこちら】>>2019年7月の住宅ローン金利動向を予想! 変動金利、10年固定、フラット35など、人気商品の来月の金利は上がる?下がる?
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※当初35年超で借入れした住宅ローンの借換えの場合は、その住宅ローンの残存期間が上限
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安定かつ継続した収入がある人
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総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
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年収400万円未満は30%以下
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+スゴ団信・3大疾病50プラン(借入時年齢:満50歳以下)
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一般団信(死亡・高度障害と診断された場合)
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3大疾病50プラン(がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が50%に)
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実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。
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住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る
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今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。
【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする
アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。
【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。
変動金利ランキング完全版はこちら

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※サイト内の金利はすべて年率で表示
プロの評判・口コミ
淡河範明さん
住宅ローンの商品設計は、いろいろ評価できると思います。一時期金利が低くなって競争力が高い印象でしたが、最近はそうでもありません。商品をよく改定するのでわかりにくい部分もあります。
ただし、実際の現場のスタッフは顧客本位の対応で積極的に相談に乗ってくれます。
審査は厳しい面も、やや緩い面もあるように感じますが、ルールを厳格に守る印象が強いです。住宅を投資用にしていたら、直ちに全額回収をしようとするような厳しさがあります。
「疾病保障付住宅ローン」については、金利を上乗せするタイプか、毎月別途支払う「保険料支払型」が選べます。「保険料支払型」は若いうちの保険料は安く、途中解約もできるというメリットがありますが、年齢とともに掛金が上がっていくタイプなので、住宅ローン残高が少なくなってきたら中途解約するなどの対応をしたいところです。
注文住宅を建設する際は、注意が必要です。本審査の時点で「工事請負契約」が必要になります。また、土地を先行購入するための融資には応じてくれますが、建設資金を分割支払いする場合には、例外はありますが応じてくれません。融資実行と支払タイミングが合わせづらく、状況によっては使いにくいです。