マイナス金利導入のおかげで住宅ローンの金利が低下中。でも、見た目の低金利に目がくらむと、ローン破産の恐れも。新規借り入れでも借り換えでオトクをしっかり得るにはどうしたらいいのか。住宅ローンで避けて通るべき落とし穴を教えよう。
【※最新の住宅ローン金利を比較したランキングを公開中!(毎月更新)】
⇒【住宅ローン「実質金利」ランキング(10年固定)】本当に得する住宅ローン借り換えランキングを発表!銀行の競争が激しい「10年固定」で一番お得なのは?
⇒【住宅ローン「実質金利」ランキング(35年固定)】本当に得する住宅ローン借り換えランキングを発表!35年固定でも低金利の今が長期の借り換えチャンス!
人生最大の借り入れでの不確定リスクは排除を!
変動や固定10年の金利はなんと1%割れだが…

日銀のマイナス金利導入で住宅ローンの金利が一段と下がってきた。グラフに示したように、この10年間の住宅ローン金利は長期低下傾向にあった。10年前は1.5%以上だった変動金利は0.5%目前まで低下し、3%以上あった固定10年の金利も16年1月時点で1.1%と半分以下にまで低下した。

そこに追い打ちをかけたのが今回のマイナス金利。1月29日にマイナス金利導入が発表されると、その3日後には新生銀が住宅ローンの引き下げを発表し、それを追うように2月中旬には三井住友銀、みずほ銀、三菱UFJ銀のメガバンク3行が引き下げを発表。ネット専銀や地銀などでも引き下げの動きが加速している。この結果、2月半ば以降、メガバンク3行の固定10年の金利は史上初めて1%を割り込んだ。
住宅ローンの新規借り入れや借り換えを考えている人にとってはまさに千載一遇のチャンスだ。実際、いち早く引き下げを発表した新生銀では、2月のローン相談件数が1月の6倍以上にもなったという。こうした報道を見聞きすると、「今こそ家の買い時だ!」とか「早く借り換えなくっちゃ!」などと焦ってしまう人も多いだろう。でも、ちょっと待ってほしい。史上空前の低金利というチャンスの裏には、リスクもしっかり潜んでいるのだ。それ以前に、何千万円もの住宅ローンは、利用の仕方によっては人生を台無しにする「取扱い注意」のツールだということも知っておいたほうがいい。
住宅ローンを検討する前に、だれもが陥る5つの罠を紹介するので、よく読んで十分注意をしてほしい。
【住宅ローンのワナ・1】
変動の最新金利に飛びついて
数年後には返済額が増加!

確かに今は史上空前の低金利。しかし、その金利がずっと続く保証はどこにもない。「低金利だから毎月の返済額はこんなにお安くなります」のセールストークを鵜呑みにして変動金利で借りてしまうと、金利が上がった時に返済額が膨らんでしまう。
【住宅ローンのワナ・2】
銀行を選ばずに借りたために
フラット35でも高金利に!

「フラット35」は長期固定金利型として大人気だが、実は取り扱う銀行によって金利が異なっている。35年返済で3000万円借りる時、金利が0.5%違うと約300万円も利息額に差が付いてしまうので、きちんと確かめて悔いのない借り方をしよう。
【住宅ローンのワナ・3】
銀行の返済期間を鵜呑みにし
年金生活でもローン地獄!

住宅ローンの返済期間は35年を勧められることが多いが、できるだけ短い期間で借りるのがベスト。また、返済期間は5年刻みで提示されることも多いのだが、30年がきついなら31年でも32年でも借りられる。30年が無理でも35年を選ぶ必要はない。
【住宅ローンのワナ・4】
手数料を確認しなかったため
繰り上げ返済の効果激減!

繰り上げ返済は、総返済額や返済期間を減らすための大きな武器になる。ただ、一度に返済できる最低金額や手数料などの条件は、金融機関によって大きく異なる。最初から繰り上げ返済を考えているなら、できるだけハードルが低い銀行を選びたい。
【住宅ローンのワナ・5】
ボーナス頼みで借りたばっかりに
年収の減少でローン破綻!

毎月の支払額を減らしたいからといってボーナス払いの分を厚くするのは危険。金利同様、今のボーナスの額が続く保証はない。業績悪化で給料が減ればボーナスも減るし、最悪なくなるかも。ローン破綻を防ぐためにもボーナスに頼らない返済計画を作りたい。
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132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[新規借入] |
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新規借入2025年4月最新 主要銀行版
住宅ローン変動金利ランキング
※借入金額3000万円、借入期間35年で試算
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住宅ローン 全期間引下げプラン(新規借入、頭金20%以上)・変動金利
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①「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
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- 実質金利(手数料込)
- 0.779%
- 総返済額 3419万円
- 表面金利
- 年0.647%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 79,840円
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住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る
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今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。
【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とするアンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。
【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。
132銀行の住宅ローンを比較 >>返済額シミュレーションで、全銀行の金利を一気に比較・調査
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※サイト内の金利はすべて年率で表示
プロの評判・口コミ
淡河範明さん
SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。
商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。
審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。
なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。