auじぶん銀行の住宅ローン

銀行員はフラット35をどう見ている?「大事な商品だが、注文されなければイチオシの後ろにこっそり置いておきたい」が本音

【第12回】2023年6月2日公開(2023年6月6日更新)
加藤隆二:金融ライター(現役銀行員)

「フラット35は、銀行の住宅ローンとどこが違うんですか?」と銀行窓口に来店したお客様から質問されることがあります。同じように疑問に思う方もいるでしょう。今回は、フラット35とはそもそも何なのか、銀行員はフラット35をどう見ているのか、銀行員の本音を交えて解説していきます。(金融ライター・加藤隆二)

フラット35の仕組みとは?

フラット35
金融機関と提携し融資を提供。金融機関ごとに金利・手数料が設定されている。(出所:住宅金融支援機構「フラット35 初めての方へ」

 フラット35は、固定金利の個人住宅向け融資です。公的機関である住宅金融支援機構(前身は「住宅金融公庫」)が銀行などの金融機関と連携して、長期・低金利・最初から最後まで固定金利の住宅向け融資を提供する仕組みです。

 「住宅向け融資」と表現したのは、フラット35の仕組みや特徴が銀行の住宅ローンとは違うからです。ただし、住宅のためにお金を借りるという点は共通していますので、広い意味で住宅ローンの一種と言えます。

 また、フラット35は、申込者本人、またはその親族が住む新築住宅の建設資金・購入資金、中古住宅の購入資金に利用できる融資で、他者に賃貸する目的の投資用物件には利用できません。

フラット35 全期間固定金利
【参考】フラット35の「全期間固定金利」と変動金利の違い(出所:住宅金融支援機構「フラット35 初めての方へ」

金融機関を介した融資である「代理貸付」

 フラット35は、住宅金融支援機構が定めた条件に合致する住宅ローンを銀行が融資し、今度はその住宅ローンを住宅金融支援機構が銀行から買い取る形式です。この形式を「債権譲渡」といいます。

 したがって、債権譲渡を受ければ、あくまで住宅金融支援機構の貸し付けとなります。たとえば、自宅への担保(抵当権)は、銀行ではなく住宅金融支援機構の抵当権になることからも、フラット35はあくまで住宅金融支援機構が貸し付ける住宅向け融資なのです。

 こうした方法を取るのは、住宅金融支援機構が銀行のような預金や融資といった取り扱いをしていないからです。ちなみに、預金を集め融資することを「金融の仲介機能」と呼び、銀行などを金融機関と呼ぶ根拠になっています。

 フラット35のように、銀行などの金融機関を介する国や公的機関の融資を「代理貸付」と呼びます。 代理貸付として、ほかには日本政策金融公庫の一部事業資金融資、中小企業基盤整備機構、福祉医療機構などがあります。また、個人向け融資である「国の教育ローン」も代理貸付の一種です。

フラット35の具体的な特徴

 フラット35は、具体的にどんな特徴があるのでしょうか。いくつか説明したいと思います。

申し込みから返済まで金融機関が担当

フラット35
金融機関が窓口になる(出所:PIXTA)

 まず、融資の申し込みから審査、契約書類や担保手続きは、金融機関が窓口となり対応します。返済口座の作成、返済が遅れた場合の督促などの返済管理も、同様に金融機関が対応します。

 フラット35の融資審査は、一般に銀行住宅ローンより柔軟とされています。ただし、どんな人でも借り入れ可能というわけではなく、「銀行よりローン審査がやさしい」といったニュアンスです。また、フラット35では融資手数料が必要で、この手数料が銀行の収入となります。

団体信用生命保険の加入は任意

 銀行住宅ローンと同様に、団体信用生命保険に加入するのが原則となっています。ただし、団体信用生命保険への加入は任意なので、健康面に懸念がある人にはメリットがあるケースもあります。これについては後ほど説明します。

対象の住宅に細かい条件がある

  •  融資対象の自宅やマンションには、耐火性、建築方法などに細かい条件があり、条件をクリアしないと、フラット35の融資は受けられません。

  •  

固定金利は一律でない

 適用される固定金利については、建物の性能などでディスカウントされる場合があり一律ではありません。金融機関によっても金利に違いがあります。

 住宅金融支援機構では、フラット35の金利水準を公開しており、取扱金融機関と金利を所在地などから検索できますので、気になる方はチェックしてみてください。住宅金融支援機構「フラット35 最新の金利情報」

【関連記事】>>【毎月更新】フラット35の住宅ローン金利ランキング!手数料、おすすめ銀行を紹介

銀行員はフラット35をどう見ているか?

 では、銀行員は、フラット35をどう見ているのかについてお話しします。ここでは、ローンを借りる側である顧客がメリットに感じるフラット35のポイント3つに対して、ローンを取り扱う「銀行員の目線」で解説していきます。

ポイント1. 「低金利の固定金利が魅力」

フラット35は、なんといっても最初から最後まで固定金利なのが魅力だ(顧客)

 銀行員の目線から申し上げると、確かに低金利で固定金利ですが、現在、銀行でも「全期間固定金利」などの名前でフラット35のような固定金利の住宅ローンが登場していますし、金利もフラット35と銀行住宅ローンでは大差ない水準です。
 
 たとえば、フラット35の金利は1.83%なのに対して、銀行住宅ローンの全期間固定金利でも1.3〜1.7%台になっています(2023年5月時点)。もちろん、それぞれ融資手数料などの条件は異なり、単純にどちらが低金利だとも言えませんが、ほぼ同じくらいの金利だと言えます(銀行金利は筆者調べ)。

ポイント2. 「銀行住宅ローンより審査に通りやすい」

公的な融資だから銀行住宅ローンより審査基準がゆるくて、審査に通りやすいと思う(顧客)


 銀行員から見れば、フラット35の審査はゆるくもないですし、銀行住宅ローンと比較して審査に通りやすいとも思っていません。その代わり、融資の対象になる人の門戸が広いので、銀行住宅ローン審査ではハードルが高くなる個人事業主や転職して間もない人でも審査に通る場合があります。

 その半面、フラット35では、融資対象になる人や購入・新築する家の内容など条件が細かく設定されていて、そこから外れると審査に通らないこともあります。

 つまり、「フラット35は、ローン申し込みの入り口は広いが、決められた道を通れないと審査を通過できず『ダメなものはダメ』とはっきりしている」という表現が妥当だと思います。
 
 銀行住宅ローンでは、審査の基準に不足する人も保証人や担保を追加する(実家をプラスして担保評価を増やす)など、審査に通る交換条件を示してくれる場合もあります。ですが、フラット35は、マニュアルにない取り扱いはしないのが原則で、その点はやはり公的融資がゆえの特徴とも言えます。

ポイント3. 団体信用生命保険に加入しなくてもいい

健康面で団体信用生命保険に加入できないけれど、フラット35なら借り入れOKで助かった(顧客)


 このようにフラット35に関する記事や情報の中には、「フラット35は、団体信用生命保険(団信)に加入しなくてもいいから」といった記載を見受けますが、銀行員としては賛同しにくいです。

 なぜかと言えば、団体信用生命保険に加入していれば、フラット35でも銀行住宅ローンでもローンを借りた人が死亡したときに、原則としてローンの残債は保険で完済されるからです。

フラット35 団信
団信に加入するメリットは大きい(出所:PIXTA)

 ちなみに、私も住宅ローンを借りていて、団体信用生命保険にも加入しています。妻には「死んだら住宅ローンがチャラになって、ローンは消えるけれど、家は残って、いま契約してる生命保険から死亡保険金も入って、しかも邪魔なお父さんもいなくなっていいでしょ?」と伝えてあります。

 実は、これは銀行でお客様に団体信用生命保険を説明するときに私がお話しするフレーズで、お客様からは「なるほど、よくわかります」と言ってもらえます。特に「邪魔なお父さんが」というところはウケます(笑)。

 団体信用生命保険に加入しない場合、残されたお金でローンを返さなくてはならない事実に向き合うことが重要です。中には、「団信に入らなくても、以前加入した別の生命保険があれば大丈夫」と考える人もいるでしょう。万が一の際、その保険金をローン返済に充てることは可能です。ただし、その場合、手元に残るお金が少なくなってしまうデメリットを十分に理解しておくべきです。

 銀行の住宅ローンは、団体信用生命保険への加入は必須で、加入できないと銀行では借り入れできないケースが多いのが事実です。ですから、私も住宅ローンの申し込みをしたお客様で、団体信用生命保険に加入できない人にフラット35の利用を提案したことはあります。

 このように健康面で団体信用生命保険に加入できない人でもローンの借り入れができるというメリットがあるのは否定しません。しかし、その場合も上記のように、死亡したときなどにはどうやってローンを返すのか?をしっかり考えておく必要があります。※参考:住宅金融支援機構ホームページ「フラット35 ご利用条件 団体信用生命保険 

本音は「銀行の住宅ローンを借りてほしい」

 ここまで説明してきたように、フラット35のポイントも、すべてが銀行住宅ローンに勝っているわけではありません。

フラット35は、銀行のローン残高にならない

 なんと言っても、フラット35は代理貸付で銀行住宅ローンではないので、融資を取り扱っても銀行のローン残高にはならず、銀行員のローン獲得実績にも寄与してくれません。という銀行員の本音から、フラット35は「大事な商品だが、注文されなければイチオシの後ろにこっそり置いておきたい」とタイトルにしたのです。
 
 ちなみに、こうした銀行員(銀行)のスタンスは、インターネットの検索でも実感できます。たとえば、「フラット35について自分が取引している銀行で聞いてみよう」と銀行の公式サイトを見ても、フラット35のページにたどり着くには結構苦労するのに、住宅ローンのページはいきなりページ前面に飛び出てくる、といった具合です。

 試しに「フラット35」とネット検索した場合には、銀行公式ページよりも上位に、住宅ローンの比較サイトやフラット35を専門に扱う会社の広告ページがヒットします。一方で「住宅ローン」と検索すれば、こちらは銀行サイトが上位にひしめくといった違いです。

 もちろん、ご自身でいろいろ調べてフラット35にしようと銀行に来たお客様に対し、無理やり住宅ローンを押し付けるような営業はしていません。ですが、「住宅ローンもいいんですよ」と一緒にセールスすることはあり、やはり本音は「住宅ローンを選んでほしい」と銀行員は思っています。

まとめ

 この記事では、銀行におけるフラット35の立ち位置といった内容を、銀行員視点でお話ししてきました。記事を通して、決してフラット35を否定するつもりはなく、銀行住宅ローンの方が優れているとアピールする意図はないことをご理解いただければと思います。

 政府による子育て・少子化対策の一環として、フラット35の金利引き下げが盛り込まれると報道されたように、社会全体を見れば、フラット35は、住宅を手に入れたい人にとってなくてはならないものです。

 その一方で、フラット35を銀行員が取り扱う時には、心の内で「本当はウチの住宅ローンを借りてほしいなあ」と考えながら(少なくとも私は本音でこう感じながら、でもお客様の希望通りに対処しています)応対している、ということは忘れないでください。

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新規借入2024年4月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
実質金利(手数料込)
0.298%
総返済額 3156万円
表面金利
年0.169%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
73,566円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/4/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
実質金利(手数料込)
0.419%
総返済額 3221万円
表面金利
年0.290%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,123円
おすすめポイント

手数料5.5万円〜と安く、自己資金が少ない人におすすめ

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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 事務手数料11万円なら、要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が付く
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

新生銀行の住宅ローンは、手数料が5.5万円からと非常に安いので、うまく使うとおとくになります。特に「借り換え」で利用される方が多く、「新規」であっても「借入金額が大きい」「期間が短い」といったケースでは魅力的な銀行となります。

 

10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低いのも特徴的です。

商品も特徴的で、介護保障保険が付帯した商品や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
【通常商品】5万5000円~
【変動フォーカス】借入残高×2.2%
【ステップダウン金利】16万5000円
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
自社商品は、3大疾病50%保障が無料付帯
実質金利(手数料込)
0.428%
総返済額 3226万円
表面金利
年0.298%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,227円
おすすめポイント

3大疾病50%保障+全疾病保障が無料
先進医療特約も無料で付帯
③無料団信でも、急性心筋梗塞・脳卒中の手術をすれば、ローン残高の50%を保障するなど手厚い対応

※同社または保証会社の審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.75%上乗せ。借入期間が35年超の場合は、住宅ローン金利に年0.15%を上乗せ
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行で、変動金利の低さではトップクラス
  • 通常の団信に加えて、3大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)50%保障(40歳未満)と、全疾病保障(8疾病+病気・ケガ)を無料で付帯
  • フラット35も取り扱う

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

住信SBIネット銀行の強みは業界トップクラスの金利の低さでしょう。ネット銀行なのですが、何故か店舗の方が金利や団信サービスで魅力的なことがあるのもユニークです。

 

住宅ローンの品揃えもバラエティで充実しています。利用するなら、金利の低い変動型がいいですね。

 

審査はとても厳格です。提出書類は、一切の代筆を許さない厳格さがありますね。もちろん書類に不備があればいちいち取り直しになったりし、意外と手間が発生することもあります。書類をしっかり用意することがポイントですね。

 

審査が通って融資実行までは3週間以上あけるのが原則なので、年末年始をまたいだりすると実際の融資実行がかなり遅れることがあるので注意です。

 

ただし、金利設定の細かな条件を理解していないと後で「そんなつもりじゃなかった」ということになりかねません。例えば、「固定金利特約タイプ」は、特約期間中に金利タイプを変更することはできません。その上、固定金利期間終了後は、何もしないと変動金利になりますが、その場合の変動金利はかなり高くなる(現在の金利設定の場合)ので、気をつける必要があります。

 

なお、給与振込銀行は別にしておきたい場合、住信SBIネット銀行は自動で毎月の返済分を他の銀行の口座から無料で吸い上げてくれる仕組みがあって便利です。

関連記事 住信SBIネット銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■自社商品
融資額×2.2%
■フラット35
【保証型】
融資額×2.2%
【買取型・新規借入】
融資額×1.1%
【買取型・借り換え】融資額×0.99%
保証料
■自社商品
0円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
0円(1円以上1円単位)
■フラット35
0円(10万円以上)
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
0円(固定金利特約期間中は33,000円)
■フラット35
店頭のみ、無料
借入額
■自社商品
500万円以上、2億円以下
■フラット35
100万円以上8,000万円以下
借入期間
■自社商品
・新規借入の場合:1年以上50年以内
・借換の場合:[35年-借換対象となる住宅ローンの経過期間]が上限
※当初35年超で借入れした住宅ローンの借換えの場合は、その住宅ローンの残存期間が上限
融資を受けられるエリア
■自社商品
全国
■フラット35
使い道
■自社商品
住宅に関する次の資金
・【新規住宅ローン】ご本人またはご家族がお住まいになるための住宅の新築・購入資金、これにかかわる諸費用、健全な個人消費資金
・【借換住宅ローン】ご本人のご自宅にかかわる現在お借入中の住宅ローンの借換資金、これにかかわる諸費用、借換えと同時に行う増改築資金、健全な個人消費資金
年収
(給与所得者)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品

■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品

■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品
満18歳以上満65歳以下
■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品
80歳未満
■フラット35
80歳未満
その他条件
■自社商品
住信SBIネット銀行指定の団体信用生命保険への加入を認められる方、国内に住んでいる方
無料の団信
一般団信
+全疾病保障
+スゴ団信・3大疾病50プラン(借入時年齢:40歳以下)
+先進医療特約
一般団信(死亡・高度障害と診断された場合)
全疾病保障(けが・病気により就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
3大疾病50プラン(がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が50%に)
オプション
(特約)の団信
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳未満)
金利+0.20%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳以上)
金利+0.40%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
ワイド団信
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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