auじぶん銀行の住宅ローン

変動金利の上昇に備えよう! 住宅ローン変動金利の新常識(下)

2023年9月25日公開(2023年12月4日更新)
淡河範明:住宅ローンアドバイザー

金融機関間の苛烈な競争により住宅ローンの変動金利は下がり続けてきましたが、徐々にその流れが収まりつつあります。ネット銀行・大手銀行は今なお変動金利を下げていますが、地方銀行は金利を上げ始めたのです。今後、変動金利は上昇局面に突入するのか。もし金利が上がったらどうすればいいのかを解説します。(住宅ローンアドバイザー・淡河範明)

金融機関間の苛烈な競争に変化が生じてきた

 前回、住宅ローンの変動金利のリスクについて書きましたが、今回は実際に変動金利が上昇した場合にどう対応すべきかについて、分析したいと思います。

 2023年9月現在、ネット銀行、大手銀行は変動金利を下げ続けるなど競争は激しいですが、徐々に潮目は変わりつつあります。なぜなら、地方銀行を中心に金利を徐々に上げる金融機関が現れ始めたからです。

■変動金利を引き上げた銀行の例(変動金利)
愛媛銀行   0.505%⇒0.518%(2023/4)
中央ろうきん 0.625%⇒0.725%(2023/4)

 もちろん例外もありますが、これらを見ると金融機関間の金利引き下げ競争は沈静化し、金利上昇の足音が聞こえてくるようです。

金利が上昇したら、既に借りている人はどうすればいいのか

 変動金利の金利上昇について、私は以下のようなリスクシナリオを想定しています。

まず適用金利が上昇する

 日本銀行の植田和男総裁は、「金融緩和解除」には慎重な姿勢をとっています。したがって、すぐに短期金利が上昇することはないでしょう。しかし、日本銀行の金融政策の変更にかかわらず、住宅ローン業務へ注力する金融機関は徐々に減っていくと予想します。その場合、優遇幅を縮小することで適用金利(以下、変動金利(適用)とする)は徐々に上昇していくことになります。

日銀が金融緩和を解除すれば、住宅ローン金利も上昇する? 出典:PIXTA

 先月、みずほ銀行が住宅ローン業務の縮小を発表したこともあり、1年以内にはそれに追随する金融機関が増えていくのではないでしょうか。

 また、私の予想では2年以内に日本銀行の金融政策の部分的修正があるとみています。実際、日銀は10年国債金利の上限について、2022年12月に上限を0.5%に引き上げ、2023年7月には事実上の上限を1%に引き上げました。今後も、上限を徐々に引き上げていくことが予想されます。修正があるたびに変動金利競争から脱落する金融機関が増えて、3年以内には変動金利の競争は終焉(しゅうえん)を迎えると考えています。

 こうした予想に基づき、これから変動金利で住宅ローンを組もうとしている方は本当に変動金利でよいのか、再考したほうがいいでしょう。私は変動金利と全期間固定金利の乖離(かいり)が1%以内であれば、すぐに固定化すべきだと考えています。

 既に住宅ローンを変動金利で組んでいる人も、できるだけ早めに固定化したほうがいいと思っています。とはいえ現在の変動金利(適用)は依然として低く、いま固定金利に変更すると1%程度金利が上昇します。もちろん、金利がすぐには上がらない可能性もあります。

 よって万が一、金利が上昇した時のために、家計を見直してフリーキャッシュフロー(毎月の家計収支で余剰分)を上積み(貯金)しておくことをおすすめします。できれば、フリーキャッシュフローを収入の10%にまで引き上げられたら最高ですね。

店頭金利は徐々に上昇していく

 次に変動金利(店頭金利)が、2年以内に始まるかもしれない日本銀行の大規模緩和策の部分解除にしたがって、徐々に金利が上昇していくと予想しています。この段階になると、新規借り入れの金利だけでなく、すでに変動金利で住宅ローンを借りている人の金利も上昇します。

 長期金利に対する政策である「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の修正には取りかかっていますが、2年以内には短期金利に対する政策である「マイナス金利」の解除くらいはあるのではないかと思います。なお、マイナス金利解除だけなら、短期金利の上昇は0.1~0.2%程度に抑えられ、大きな金利上昇は免れそうです。

 ただし、予想以上のインフレ進行や賃金上昇の定着といった大きな材料があれば、緩和解除のスピードは速まるはずです。そのステージに入れば、変動金利のベースとなっている短期プライムレートが0.25~0.5%/年のペースで上昇することだって、十分に考えられます。

 もしこのような状況になると仮定すれば、これから住宅ローンを組む人は変動金利を避けた方がいいでしょう。すでに住宅ローンを組んでいる人も、固定金利や、ミックスプラン(固定金利と変動金利のミックス)への借り換えを検討すべきです。金利が上がる前に、固定金利で組むのが鉄則です。

【関連記事はこちら】>>住宅ローン金利見通しは今後どうなる? 日銀の相次ぐ金利引き上げで長期固定金利は上昇、変動金利も銀行の運用方針転換で上昇も

<参考>変動金利は、全期間固定金利には変更できない

 ここまで私は、「すでに住宅ローンを組んでいる人は、固定化」という表現をしてきました。たしかに変動金利は、原則いつでも金利タイプを変更できます。しかし、ほとんどの金融機関では、全期間固定金利に変更することはできず、変更できるのは固定金利選択型(期間固定金利タイプ)のみです。

 例外として、ソニー銀行住信SBIネット銀行auじぶん銀行などがあります。

 ソニー銀行には全期間固定金利という金利タイプはなく、固定金利(20年超)というのが全期間固定金利に相当し、いつでも変更可能です。

 また、住信SBIネット銀行、auじぶん銀行にも全期間固定金利という金利タイプがなく、20年・30年・35年でそれぞれ固定金利があり、それらを選ぶことで実質的に全期間固定とすることができます。

金利変更のルールは予告なく変わることがある

 実は2009年に、大手銀行は変動金利の決め方を変更したようです。「ようだ」というのは、それが公表されていないからです。

 2008年にリーマン・ショックが起きてゼロ金利政策が再び導入されると、短期金利は下がってほぼゼロ金利となり、短期プライムレートも1.475%まで下がりました。住宅ローンの変動金利(店頭金利)は短期プライムレートと連動して2.475%となりました。優遇幅(引き下げ幅)は1%だったので適用金利は1.475%になりました。優遇金利はそこまで何年も1%のまま据え置かれていたのです。

 ただそれ以降、短期プライムレートは変化していないにもかかわらず、住宅ローンの変動金利(適用金利)は下がることとなりました。住宅ローン残高の積み上げを目指した銀行が取引拡大のために採用したのが、優遇金利を変えることだったのです。

変動金利推移と日銀政策金利

 これは、新規に住宅ローンを組む人にとっては低金利のメリットを享受できるうれしい変更でした。しかし、すでにローンを借りている人には世の中の金利が下がってもメリットは一切ないというひどいものだったのです。銀行にとっては新規の顧客も取り込めるし、残高が圧倒的に多い既存顧客の金利は下がらない。こうして、このルール変更は銀行に絶大なる恩恵をもたらしました。

 もちろん、契約で定められている金利変更のルールを変えた訳ではなく、定められたルールの範囲内で行われています。そのことからも、金利変更のルールは予告なく変わることがあるということを私たちは知っておかなければならないのです。

 ちなみに、住宅ローンをすでに借りている人は、他銀行に借り換えすれば、適用金利が低くなるので借り換えすべきですが、面倒がって借り換えていない人が多数います。

【関連記事はこちら】>>住宅ローンの変動金利は、借り換えなければ、金利は下がらない! 多くの人は「高い変動金利」のままなので、借換メリット額をシミュレーションしてみた

短プラとの連動がなくなる?!

 さて、こうした事実を踏まえた今後のシナリオも考えてみましょう。

 現在、短期プライムレートが日本銀行の政策金利に連動している銀行は多く、逆に金利を上昇させようとしても政策金利が動かなければ変更できないことになっています。短期プライムレートとは、「銀行が最も優秀な企業に貸し出す最優遇金利のうち、1年以内の短期金利」のことです。

 その短期プライムレートと住宅ローンの変動金利をほぼ連動させている銀行が多いのですが、そうしたルールが変わる可能性も否定できないのでは、と考えています。

・可能性1 変動金利(店頭金利)と短期プライムレートを連動させなくする

 まず、こうした変更が考えられます。2008年以降、変動金利(表面金利、貸出金利)は優遇幅を拡大することで金利を引き下げてきたわけですが、変動金利(店頭金利)と短期プライムレートの連動そのものをやめてしまってもいいのです。

 こうなると、新規借り入れだけでなく、既に変動金利で住宅ローンを借りている人々の金利も上昇します。住宅ローン事業全体の採算が悪化してきた場合、こうした変更をする銀行が出てくる可能性があります。

 なお、「変動金利(店頭金利)が短期プライムレートに連動する」と契約書に記載されている銀行については、上記のような変更は簡単ではないでしょう。

・可能性2 短期プライムレートを政策金利と連動させなくする

 短期プライムレートは公定歩合に連動すると定められていました。しかし、今は公定歩合がなくなっています。したがって、短期プライムレートの基準の変更をもくろむかもしれない、というロジックです。

 ただし、短期プライムレートは法人向けの融資のベースにもなっており、影響ははるかに大きいため、本当に短期プライムレートを政策金利と関係なく引き上げられるのかは不透明です。

変動金利は、固定金利よりも高くなることがある

 通常、金利は固定期間が長ければ長いほど高くなる傾向があり、それを期間プレミアムと言います。資金が動かせない期間が長くなるため、金融機関側からすれば、それに相当する分のプレミアムが上乗せされるという考え方です。

 固定期間を横軸に、金利を縦軸にとったグラフをイールドカーブと呼びますが、上記のように固定期間が長くなると金利が高くなる右肩上がりのグラフのことを、「順イールド」と呼びます。

 反対に、固定期間が短いにもかかわらず金利が高く、固定期間が長くなればなるほど金利が低くなっていく状態になることがあります。これは「逆イールド」と呼ばれます。

 逆イールドは、往々にして景気後退期に起きます。金融当局が金融引き締めを行うことで短期金利が上昇し、先行きの景気後退を見越して長期金利が低下していきます。このような状態だとイールドカーブは右肩下がりとなり、逆イールドとなるのです。

 日本においては1990年前後のバブル期に、最近であれば米国の債券市場が逆イールドとなっています。

 つまり、変動金利は常に最低金利ではなく、全期間固定金利よりも高くなる可能性があるということです。

金利タイプ変更での金利上昇幅は、銀行によって大きく違う

 「変動金利で借りておいて、金利が上昇してきたら金利タイプを変更して、固定金利に乗り換えればいい」と考えている方もいると思います。

 しかし、変動金利から固定金利への金利タイプ変更は、銀行によっては金利が大幅に上昇するという商品設計になっているケースもあります。金利タイプの変更は金融機関によって違い、とても複雑です。基本パターンは単純なのですが、金融機関ごとに細かいルールが設けられています。金利タイプの変更については、きちんと確認しておきたいところです。

 そこで主な銀行の商品について、変動金利から固定金利に借り換えた場合の金利の変化を確認してみましょう。

変動金利から10年固定に変更した場合の金利は?(主要銀行)

前提条件:変動金利で借り入れて、その後に金利タイプを10年固定金利に借り換える。

  金利タイプ 店頭金利
(A)
優遇幅
(B)
適用金利
(A)+(B)
イオン銀行

変動金利

のまま

2.370% -1.940% 0.430%

10年固定

に変更

3.740% -1.940% 1.800%
ソニー銀行

変動金利

のまま

1.807% -1.000% 0.807%

10年固定

に変更

2.425% -1.000% 1.425%
住信SBI
ネット銀行

変動金利

のまま

2.775% -2.455% 0.320%

10年固定

に変更

3.090% -1.600% 1.490%

※すべて、2023年9月時点の金利。
イオン銀行「住宅ローン(定率型)」(新規借入。手数料は借入金額×2.2%)
ソニー銀行「住宅ローン(新規購入。手数料は5.5万円)」
住信SBIネット銀行「通期引下げプラン」(新規購入。手数料は借入金額×2.2%)

 イオン銀行で変動金利を借りた場合、2023年9月現在の適用金利は0.430%(店頭金利2.370%-優遇幅1.940%)。もし、金利タイプを10年固定金利に変更した場合は、1.800%(店頭金利3.740%-優遇幅1.940%)です。金利タイプ変更による上昇幅は、1.370%となります。

 一方、ソニー銀行で変動金利を借りた場合、2023年9月現在の適用金利は0.807%(店頭金利1.807%-優遇幅1.000%)。変動金利の中では高い方の金利ですが、借入時に必要な手数料が5.5万円と非常に安いので、自己資金がない人向けの商品です。もし、金利タイプを10年固定金利に変更した場合は、1.425%(店頭金利2.425%-優遇幅1.000%)です。金利タイプ変更による上昇幅は、0.618%で、イオン銀行の上昇幅に比べると非常に小さいことがわかります。

 これは、イオン銀行の10年固定の店頭金利が高いことが原因です。多くの人が変動金利は確認しますが、その他の固定金利を確認せずに契約するため、10年固定金利に変更する際は、大きなダメージとなりかねません。

 金利タイプの変更は金利上昇が激しくなってから検討する人が多いかと思いますが、その頃には、変動金利も固定金利も上昇しています。特に固定金利の方が先に上昇するのが一般的なので、金利タイプ変更時の金利上昇幅はこれ以上になるでしょう。

 なお、住信SBIネット銀行の場合は、計算方法がやや複雑です。変動金利を借りた場合の優遇幅は-2.455%ですが、金利タイプを10年固定金利に変更した場合は優遇幅が-1.600%に変更となります。同じ銀行でも、商品によっては金利タイプを変更すると優遇幅が変更になるという商品もあります。確かに銀行の金利ページには記載してありますが、非常に小さな文字で記載している上、非常にわかりにくい表現となっています。自分で分からなければ、銀行に聞くか、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーなどに聞いてみましょう。

【関連記事はこちら】>>「10年固定」住宅ローン実質金利ランキング【新規借入】132銀行を比較!

金利が上昇したら他行に借り換えればいい?

 ここまで金利タイプ変更の話ばかりしましたが、他行への借り換えはどうでしょうか。

 そもそも、借り換えにはそれなりに費用がかかります。変動金利から固定金利にスイッチするだけなら数万円で済むものが、借り換えを行うとなると、現在のローン契約を解除して新たに契約を結び直すことになるため、おおむね借入金額の3%程度の費用がかかります。

 例えば、残高が4000万円であれば、120万円です。もちろん、その金額以上にお得になるのであれば借り換えも一考の余地がありますが、その分水嶺は住宅ローンを借りている人によって異なります。

 試しに一度、計算してみましょう。例えば、現在の変動金利0.32%、全期間固定金利1.275%として、差を見てみます。

 変動金利の総返済額は4228万円、全期間固定金利の総返済額は4960万円と、差額が732万円です。そう考えると120万円は小さいと感じるかもしれませんが、金利で見てみると、3年後の金利が上昇すると仮定すると、金利が1.264%になるまでに借り換えすればよいとわかります(もちろん、他行にまだ変動金利0.32%の住宅ローンがあればの話ですが)。

 つまり、金利が現在から0.944%上昇するかどうかが判断の分かれ目になるのです。

 約1%の上昇が絶対ないと思っているかもしれませんが、日本銀行がマイナス金利を解除すれば0.5%程度の金利上昇は考えられます。また、ゼロ金利を解除すると、2%の金利上昇だって想定範囲内です。いま、将来の金利上昇リスクを考慮するなら、借り換えまではしなくても、全期間固定に金利タイプを変更しておくだけでよいと考えます。

繰り上げ返済のリスクとは?

 住宅ローン相談に来られたほとんどの人が、繰り上げ返済を前提に考えています。確かに、繰り上げ返済はコスト削減に効果があり、「変動金利で借りても、繰り上げ返済を前提にしていれば、金利上昇リスクはほとんどない」と説明するファイナンシャルプランナーもいます。ただし、金利上昇幅が大きかったり、早期に金利上昇したりした場合、やはり金利上昇リスクをモロに被ってしまいます。

 そこで、「変動金利+400万円を10年後に繰り上げ返済」するケースと、「固定金利+繰り上げ返済なし」のケースを、総支払い額で比較してみましょう。

「総返済額」は金利上昇でどう変わる?

※前提条件:借入金額4,000万円、借入期間35年、変動金利0.32%、全期間固定金利1.275%。変動金利の場合、10年後に400万円繰り上げ返済

  5年後に
金利上昇
10年後に
金利上昇
変動金利0.32%
(繰り上げ返済あり)
1%上昇 4650万円 4485万円
2%上昇 5123万円 4790万円
3%上昇 5624万円 5115万円
全期間固定金利1.275%
(繰り上げ返済なし)
4960万円

背景色が赤のケースは、固定金利よりも変動金利の方が、総返済額が多くなるケース

・変動金利で借りた場合、金利上昇が10年後で、上昇幅が1%の場合、10年後の繰り上げ返済400万円を含めた総返済額は、4485万円です。全期間固定金利1.275%で借りた場合の元利総支払い額は4960万円(繰り上げ返済なし)で、変動金利で借りた方が有利です。このくらいの金利上昇なら、「変動金利+繰り上げ返済」するのが正解です。

・変動金利の上昇幅が2%だと、金利が上昇する時期によって変動金利と固定金利のどちらが有利になるか変わります。

・変動金利の上昇幅が3%だと、繰り上げ返済を組み合わせても、全期間固定金利の方が有利です。

 このように、変動金利の上昇時期と上昇幅、繰り上げ返済額により、どちらが有利か変わってくるのです。「変動金利+繰り上げ返済」は一定の効果はありますが、金利上昇が激しければ、固定金利で借りた方が有利です。

 さらに言えば、まず繰り上げ返済を本当に400万円してよいのか、という問題も検討すべきです。多くの家計では、子供が進学したり、住宅の修繕費用が必要となったりする時期に重なることもあるでしょう。繰り上げ返済ができるのは、十分な余裕資金がある場合に限定すべきで、事前にキャッシュフロー表を作成し、問題がないかを確認した上で行うべきです。

まとめ

 長らく変動金利は下がり続けてきたため、「変動金利は簡単に上がる訳はない」と考える人が多いのですが、こうして分析してみると、金利上昇の時期は迫っており、そのリスクも大きいことがわかります。

 変動金利のリスクについて、今一度考えてほしいと思います。

【関連記事はこちら】>>変動金利のリスクを知っていますか? 住宅ローン変動金利の新常識(上)

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住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

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総返済額 3242万円
表面金利
年0.329%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,629円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
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③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/11/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。現金キャッシュバックキャンペーンの適用条件・キャンペーン内容・キャッシュバック期間の詳細はauじぶん銀行の公式サイトをご覧ください。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
「ペアローン団信」「借入時負担ゼロ型」などが登場!
実質金利(手数料込)
0.512%
総返済額 3271万円
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  • 3大メガバンクで安心感あり
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  • 返済期間は変えずに、一定期間返済額を増減額したり、借り入れ期間を延長したりできる「ライフステージ応援プラン」も用意する
  • AI事前診断は、最短1分で借入可能性が分かる

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

最近、住宅ローンに「超」がつくほど力を入れています。ネット銀行を上回るような低金利で、取り扱いを店舗からネットへと移行させようとしています。

 

審査は意外と時間がかかり、本審査で1カ月から1カ月半かかってしまうこともあります。本審査を通ってから、融資実行までさらに3週間必要です。合計2カ月程度かかると見ておくと無難でしょう。

 

「AI事前診断」は目新しい仕組みですが、不動産業者がうまく対応できていないケースがあります。例えば「60%〜80%の確率で審査を通るでしょう」などと表示されるのですが、これだと不動産業者が事前審査に通過したと認めてくれないことがあるため今後、みずほ銀行がどう扱っていくのか注目されるところです。

 

審査はやや固い印象です。他に借入金がないか、延滞がないかと厳しくチェックします。

関連記事 みずほ銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
①保証料を一部前払いする方式
事務手数料:33,000円、保証料:融資額×2.06%(借入期間35年)
②保証料を前払いしない方式(金利上乗せ型)
事務手数料:33,000円、保証料:金利+0.2%
③保証料を前払いしない方式(ローン取扱手数料型)
事務手数料:融資額×2.20%+33,000円
④固定金利手数料:11,000円
※新規ご融資時に、固定金利選択方式または全期間固定金利方式を選択する場合にかかります
※変動金利を選択する場合は無料です
保証料
上記を参照
繰上返済手数料(一部)
みずほダイレクト[インターネットバンキング]:無料(1万円以上1億円以内1万円単位)
店頭:33,000 円
繰上返済手数料(全額)
店頭のみ:33,000 円
借入額
50万円以上3億円以内(1万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1年単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
(1)本人居住用の土地・住宅の購入、住宅の新築、底地の買取資金
(2)火災保険料、保証会社手数料・保証料、ローン取扱手数料、電子契約手数料、固定金利手数料、仲介手数料、担保関連費用、印紙税、引越費用、修繕積立金、付帯工事費用、管理準備金、水道加入金、リフォーム費用(住宅の購入資金と同時申込の場合)
年収
(給与所得者)
安定した収入がある人
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
安定した収入がある人
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上71歳未満
年齢
(完済時)
81歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:71歳の誕生日まで)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
8大疾病補償プラスがんサポートプラン(借入時年齢:56歳未満)
月払保険料4,806円から
※40歳加入、借入金額3,000万円、借入期間35年、金利年1.04%、元利均等返済の場合の初回保険料
がん以外の全傷病で月々の返済への保障。死亡・高度障害と診断された場合。または、がん・7大疾病で就業障害が1年超の場合、住宅ローン残高が0円
8大疾病補償がんサポートプラン(借入時年齢:56歳未満)
月払保険料4,474円から
※40歳加入、借入金額3,000万円、借入期間35年、金利年1.04%、元利均等返済の場合の初回保険料
7大疾病で月々の返済への保障。死亡・高度障害と診断された場合。または、がん・7大疾病で就業障害が1年超の場合、住宅ローン残高が0円
8大疾病補償プラス(借入時年齢:56歳未満)
月払保険料1,489円から
※40歳加入、借入金額3,000万円、借入期間35年、金利年1.04%、元利均等返済の場合の初回保険料
全傷病で月々の返済への保障。死亡・高度障害と診断された場合。または、8大疾病で就業障害が1年超の場合、住宅ローン残高が0円
8大疾病補償(借入時年齢:56歳未満)
月払保険料1,156円から
※40歳加入、借入金額3,000万円、借入期間35年、金利年1.04%、元利均等返済の場合の初回保険料
8大疾病で月々の返済への保障。死亡・高度障害と診断された場合。または、8大疾病で就業障害が1年超の場合、住宅ローン残高が0円
がん団信(借入時年齢:46歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、はじめてがんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
大手銀行でも、ネット銀行並みの低金利!
実質金利(手数料込)
0.531%
総返済額 3281万円
表面金利
年0.390%
手数料(税込)
借入額×2.2%+55000円
保証料
0円
毎月返済額
76,426円
おすすめポイント

「団信革命」は要介護まで保障も
②自社商品なら、最大3億円まで借り入れOK!
③【期間限定】WEB完結金利優遇キャンペーン実施中。変動金利が年0.390%~

※変動金利が引き下げ金利を受けられる条件はホームページより確認を。「りそな住宅ローン<超長期(全期間)固定金利型>」の適用金利は、最大金利引下げ時のもの。WEB完結金利優遇キャンペーンは、①~③の条件を満たした方を対象に、変動金利が年0.490%~⇒年0.390%~へ引き下げ
①りそな住宅ローンの事前審査をwebで申込。②りそな住宅ローンマイページで正式審査申込。③りそな住宅ローン電子契約サービスを利用(非対面電子契約、店頭電子契約いずれも可)。※お申込期間2024年11月1日~2025年3月31日まで ※2026年3月31日までのお借り入れに限る ※キャンペーン詳細はりそな銀行の公式サイトをご確認ください。
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 大手銀行の一角で、借り換えを中心に住宅ローンの獲得に積極的
  • 一部のローンプラザ支店は休日でも相談可能
  • 独自の長期固定金利商品だでなく、フラット35も提供する充実のラインナップ

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

りそな銀行の住宅ローンは、まず金利設定がかなりチャレンジングです。期間固定金利の場合、固定期間終了後も当初の金利優遇がずっと大きいままなので、金利は低いですね。そのため借り換えをするならメリットが大いにあります。

審査は、厳しくも緩くもないですね。用意する書類に関して厳格で、お客様の属性にもよりますが、必要書類が他の金融機関に比べて提出書類が多く、また、一つ不備があるときっちり揃えるまで何度もやり取りをしなければならず、煩わしいかもしれません。書類の不備があると審査が長びくリスクもあります。

一般に、自営業や会社経営をしている場合は、直近3期分の決算書と確定申告書、役員報酬の源泉徴収票の提出を求められます。りそな銀行では、さらなる書類を求められることもあり、会社の納税証明書の提出が必要となることもあります。そのため審査に時間がかかりがちで、事前審査も本審査もそれぞれ2〜3週間かかることも珍しくなく、融資実行を早めにしたい人は要注意です。

関連記事 りそな銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■自社商品
【融資手数料型】
融資額×2.2%+5万5000円
【保証料一括前払い型】
融資額×約2.060%(借入期間35年)+5万5000円
【保証料金利上乗せ型】
5万5000円および、金利+0.2%
■フラット35
融資額×1.87%(タイプB ネット)
保証料
■自社商品
上記を参照
■フラット35
0円(100万円以上)
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
インターネット:0円(1万円以上1万円単位)
店頭・テレビ電話:変動金利が5500円、固定金利3.3万円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
インターネット:不可
店頭・テレビ電話:変動金利1.1万円、固定金利3.3万円
■フラット35
インターネット:不可
店頭・テレビ電話:0円
借入額
■自社商品
50万円以上、3億円以下(1万円単位)
■フラット35
100万円以上、8,000万円以内
借入期間
■自社商品
1年以上40年以内(1年単位)
融資を受けられるエリア
■自社商品
日本国内全域
※一部、取扱いできない地域あり
■フラット35
使い道
■自社商品
本人が所有し、本人または家族が住む
住宅の新築・購入資金
マンションの購入資金
住宅の増改築・修繕資金
中古住宅(マンションを含む)の購入資金
住宅用土地(建物建築計画のある場合)の購入資金
住宅取得に伴う諸経費
年収
(給与所得者)
■自社商品
100万円以上
■フラット35
【年収400万円未満】総返済負担率が30%以下
【年収400万円以上】総返済負担率が35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品
1年以上
■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品
100万円以上
■フラット35
【年収400万円未満】総返済負担率が30%以下
【年収400万円以上】総返済負担率が35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品
3年以上
■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品
満20歳以上満70歳未満
■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品
満80歳未満
■フラット35
80歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:70歳未満)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
団信革命(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.25%(40歳未満)
金利+0.30%(40歳以上)
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態が60日超と診断された場合。もしくは、所定の身体障害状態・要介護状態に該当した場合、ローン残高が0円
3大疾病保障特約(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%(40歳未満)
金利+0.25%(40歳以上)
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態が60日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障特約(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%(40歳未満)
金利+0.20%(40歳以上)
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
ワイド団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
ペア一般団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+年0.15%(35歳未満)
金利+0.25%(35歳以上)
(ぺアローンでお借入れ後、お二人どちらかが死亡や高度障害状態に該当した場合、どちらも住宅ローン残高が0円)※ペア一般団信の上乗せ金利は、2025年9月末までにお借入れされた方限定の優遇金利
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

変動金利ランキング完全版はこちら

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