これから住宅ローンを変動金利で借りても大丈夫? すでに借りている人が固定に借り換えない方がいい理由とは

【第103回】2025年2月27日公開(2025年2月27日更新)
千日太郎:住宅ローン・不動産ブロガー

2025年は住宅ローン金利のさらなる上昇が見込まれています。これから住宅ローンを借りる人は変動金利を選ばない方がいいのでしょうか? また、すでに変動金利で借りている人は、固定金利に借り換えた方がいいのでしょうか? これからの住宅ローン選びで重視する点などを解説します。(住宅ローン・不動産ブロガー 千日太郎)

住宅ローンに影響を与える長期金利と政策金利が上昇

2025年の住宅ローン金利はさらに上昇する
2025年の住宅ローン金利はさらに上昇する(出所:PIXTA)

 こんにちは、公認会計士の千日太郎です。

 2025年2月現在、国内の長期金利(10年国債)が上昇し、15年ぶりに1.4%を超える水準に達しています。さらに、政策金利の最終到達水準が、これまでの想定である1%を超えて1.25%になるのではないか? という見方も広がってきています。

 住宅ローンを変動金利で実行する予定の人、そして、すでに変動金利で住宅ローンを返済中の人にとっては、今後の上昇幅が心配な局面になってきました。

 そこで今回は、すでに変動金利で住宅ローンを返済中の人と、新規で変動金利を実行予定の人を対象として、上方修正されつつある日銀の利上げ幅から、損をしない住宅ローンの返済計画について詳しく解説していきます。

 金利が上がるからといって、安易に固定タイプへの乗り換えを提案するものではありませんので、ぜひ最後まで読んでみてください。

これから住宅ローンを変動金利で借りても大丈夫なのか?

 まず、これから住宅ローンを組む人が、今は金利が低くてもある程度の上昇が見込まれる変動金利で借りても大丈夫なのでしょうか?

 この場合、金利が上がることはあらかじめ想定しておくべきです。ただし、銀行は住宅ローンの金利上昇を見込んでいるがゆえに、預金者を集めたいというインセンティブがあるのも確かです。

 そのため、「新規借入の人向け」の変動金利については、上昇を抑える傾向は続くでしょう

 ただし、借りた後は日銀の利上げ幅が、ほぼそのまま変動金利の上昇幅になることを想定しておきましょう。

 たとえば、2025年2月現在の変動金利から、今回の1月に実施された利上げを反映した金利水準を試算すると、下表のようになります。

2025年2月の変動金利に+0.25%が反映された金利を試算

 この時点では、まだ今の固定金利の方が高い水準になりますね。

 ただし、フラット35については、子育て支援策の「子育てプラス」で、当初の期間にわたって最大1%下がることを鑑みると、当初の期間はフラット35の方が低くなるケースもあります。

フラット35の金利

 子育て世帯の人は制度の恩恵が大きいので、変動金利を選ぶ理由はないでしょうね。

 ただし、「子育てプラス」の利用条件は、主に子どもの人数や購入する住宅の環境性能によるため、住宅が決まっている状態からポイントを増やすのは難しいのが現実です。

 また、フラット35を低金利で借りるには、少なくとも頭金が10%以上必要となるため、頭金を用意できない人にとっては民間銀行の変動金利の方がまだ低金利のメリットがあります。

【関連記事】>>フラット35の最新金利、手数料を徹底比較!

政策金利が1.5%(+1.25%)まで上がった場合

 さらに前述のように、日銀の最終到達金利を1%から1.25%までで変動金利の水準を推定すると下表のようになります。

 政策金利1.25%あたりから、現在の10年固定金利の水準を超えてくる可能性があります

政策金利が上昇した場合の主要銀行の変動金利を試算
主要銀行の10年固定金利

 そのため、フラット35が利用できない、または、メリットが少ない人で、金利上昇リスクを取りたくない人(売却を想定しない人)にとっては、民間銀行の10年固定金利が合理的な選択肢となってくるでしょう。

 民間銀行としては、住宅ローンの利用者を集めるために変動金利を低く抑える傾向がありますが、今のように金利の上昇が強く警戒されるようになると、固定金利にも一定の需要が生まれてきます。

 ただ、民間銀行としてはフラット35の低金利に対抗するほどの資金力がないので、10年固定が変動金利に次ぐ目玉商品となる道が見えてくるわけです。

【関連記事】>>住宅ローン10年固定金利ランキング<最新金利・新規借入>

5年前に変動金利で借りた人は失敗だったのか?

 ちまたでは「変動金利がこれから固定金利を超えることがあるのか?」という話題で持ち切りですが、じつのところ、5年前に変動金利を選択した人は、2025年1月までの日銀による2度の利上げによって、当時の固定金利の水準を超えています

 下表は5年前のフラット35金利と変動金利の比較です。

5年前に変動金利を借りた人は、利上げによって5年前の固定金利を超える
金利上昇幅 上昇なし +0.25%
(2024/2現在)
+0.5% +0.75% +1%
上昇後の変動金利 0.415% 0.665% 0.915% 1.165% 1.415%
金利が同等の
5年前の固定金利
0.650%
(ARUHIスーパーフラット8
団信不加入,
35Sの当初10年)
0.900%
(ARUHIスーパーフラット8
団信不加入)
1.180%
(ARUHIスーパーフラット8)
1.280%
(フラット35買取型)

 5年前(2020年2月)のフラット35の金利水準は、買取型で1.28%でしたが、保証型のARUHIスーパーフラットで頭金が2割なら、金利は1.18%。団信不加入にして別途掛け捨ての生命保険に加入すれば、金利は0.9%。フラット35Sの当初10年間の金利引き下げ制度を利用すれば、10年間は0.65%となります。

 これに対して変動金利では、当時、隆盛を誇っていた住信SBIネット銀行の金利は0.415%でしたが、2024年3月のマイナス金利政策解除と7月の利上げにより、基準金利を0.25%引き上げたことで、0.665%となっています。

 つまり、フラット35S(保証型)で団信不加入の人の当初引下げ期間の0.65%よりも高くなっているわけです。

 さらに、2025年1月の日銀の追加利上げによって、住信SBIネット銀行は短期プライムレートを0.25%引き上げることを決定しており、2025年4月には変動金利の基準金利の引き上げを予定しています。さらに0.25%の引き上げが行われるとすれば、変動金利は0.915%となります。

 つまり、フラット35S(保証型)の引き下げがない場合でも、団信不加入の人の金利である0.9%を超える水準になっています。

中立金利が1%になった時点で、5年前の固定金利を超える

 日銀の利上げはこれで終わりではありません。植田日銀総裁は、今後の金融政策運営について下記のように述べています。

先行きの経済・物価・金融情勢次第だが、現在の実質金利がきわめて低い水準にあることを踏まえると、今回の『展望レポート』で示した経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている。
引用元:日本銀行「総裁記者会見2025年1月27日

 政策金利の到達水準については、あえて明言することを避けていますが、2024年12月までの日銀会合の「主な意見」の中では、2025年度末までに中立金利(景気を蒸かしも冷やしもしないちょうどよい水準の金利)を目指すとされていて、その水準は最低で1%、高ければ2.5%と試算されています。

 ここ最近の長期金利の上昇は、日銀の利上げの最終到達金利が1%を超えると市場が見込みはじめていることが背景にあります。さすがに2.5%というのは想像が難しいですが、最低ラインとされた1%については既定路線であるという見方が優勢です。

 政策金利が1%になると仮定すると、現在の0.5%からさらに0.5%の上げ代が残っていることを意味します。

 つまり、5年前に借りた変動金利は、あと1年ほどで1.415%になる可能性があるということです。

 つまり、5年前にフラット35の買取型で団信に加入している人の金利である1.28%をも超えることが、既定路線になっていることを意味します。

変動金利を選んだのは失敗とは言えない

 では、5年前に変動金利を選んだ人は選択を誤ったのか? というとそれは違うのです。

 5年前よりも住宅価格はかなり上昇しています。不動研住宅価格指数の全国平均は、2019年10月の114.4から2024年10月には139.3に大幅アップしており、中古住宅がそれだけ高く売れる市況になっていることを意味します。
※公益財団法人東日本不動産流通機構より提供された首都圏既存マンション(中古マンション)の成約価格情報を活用し、同一物件の価格変化に基づいて算出された指数のこと

 ざっくりした計算ですが、中古住宅の平均的な価格に当てはめると、5年前よりも平均的に700万円高く売れる状況にあります。

 今後、住み替えのために家を売却して住宅ローンを完済する際に売却益が実現して手元に入ることになります。

 変動金利が固定金利の水準を超える、または、超えたとはいっても、もともと低金利の水準で少し超えた程度なのですから、700万円もの売却益を超えるほどの損失ではないわけです。

 あせって固定金利タイプに借り換えをしてしまうと、百万円単位もの借り換え費用を払ううえに、毎月の利息負担が高くなることが借り換えた瞬間に確定することになります

 今後住み替えるときに、今の住宅ローンの完済と新たな住宅ローンを組む費用としてお金を払う。その時に、「家が高く売れれば売却益が原資になる」という考え方が、変動金利を選ぶ人の本来想定する住宅ローンの計画になるわけですね。

 変動金利の水準が固定金利を超えてしまうということは、5年前には想定していなかったかもしれません。

 しかし、5年前よりも住宅の価格は上がっているので、将来的に住み替えによって住宅を売ることも想定したうえで変動金利を選んだ人にとっては、まだまだ想定の範囲内というわけです。

今のうちに固定金利に借り換えた方がいい人

 一方で、家を売るという想定がまったくなく、今の家を35年間にわたって住み続ける前提で変動金利を選んだ人は、日銀の利上げにともなって利息の上昇分をそのまま被ることになります。

 さらに、今後の金利上昇も見込まれているということであれば、今後の利息負担に備えて家計の支出を絞り、繰り上げ返済資金をためることが重要になってきますね。

 このケースの人は、家に対する考え方やライフプランとしては固定金利が適合するケースであったにもかかわらず、変動金利を選んだ点に判断の誤りがあったと考えられます。

 その場合は、借換費用が損切りであると考え、今のうちに固定金利タイプへ借り換えるということも選択肢になってくるでしょう。

【関連記事】>>住宅ローン10年固定金利ランキング【借り換え】実質金利で比較

まとめ~「変動金利か固定金利か?」で重視するポイント

 住宅ローンは35年にわたる長期の契約です。最近では40年、50年というケースも出てきました。

 一方で、市場の金利は日々動いていますので、住宅ローンの全期間にわたって得するような方法はないと考えるべきです。

 今回は、5年前から現在までの期間にわたっての金利推移を前提として、いったんは回答を出した形になっていますが、今後、どのようになるのかはまだ決まったわけではありません。

 こうした視点に立つと、住宅ローンを変動金利にするか固定金利にするかについては、今の金利水準や近い将来への予想から得な選択肢を選ぶだけでなく、家の所有に対する基本的なポリシーや自分のライフプランにマッチしているか?という視点が重要になってくるのす。

 この記事がその一助になることを願います。

【関連記事】>>住宅ローンの10年後の変動金利はどこまで上昇する? 12銀行を試算

住宅ローン返済額シミュレーション
  • RSS最新記事
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[新規借入]
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[借り換え]
住宅ローン返済額シミュレーション 借入可能額シミュレーション

 

【金利動向】おすすめ記事 【基礎】から知りたい人の記事
【今月の金利】
【来月の金利】
【2025年の金利動向】
【変動金利】上昇時期は?
【変動金利】何%上昇する?
【基礎の8カ条】
【審査】の基礎
【借り換え】の基礎
【フラット35】の基礎
【住宅ローン控除】の基礎
おすすめ記事はこちら 
【金利】132銀行の住宅ローン金利推移をプロが比較(毎月更新)
【金利】変動金利が上がる時期を予測!
【金利】変動金利は今後、何%上昇する?
【読み物】年収700万円台世帯は破綻必至!?
【借り換え】多くの人は「高い変動金利」で損している! 
【借り換え】メリット額が分かる返済額シミュレーション
【諸費用】手数料・引越し代も借りられる銀行は?(17銀行比較)
【審査】「審査基準」を17銀行で比較(年収、勤続年数)

新規借入2025年4月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

要介護3以上などでローン残高が0円になる「安心保障付団信」が無料
実質金利(手数料込)
0.540%
総返済額 3287万円
表面金利
年0.410%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
76,688円
おすすめポイント

保証料など0円サービスが充実
②新規借入で変動金利の場合は自己資金10%以上で金利優遇あり
③最大3億円まで借入可能

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が無料
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。

 

商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
借入残高×2.2%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
オプション
(特約)の団信
ガン団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
2位

auじぶん銀行

住宅ローン 全期間引下げプラン(新規借入、頭金20%以上)・変動金利

実質金利(手数料込)
0.766%
総返済額 3412万円
表面金利
年0.634%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
79,665円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③KDDIグループのインターネット銀行で全国に対応

2025/4/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。変動金利(新規借入)は、物件価格の80%以下で借入れた場合の金利。また、50歳以下の方が一般団信を選択し、物件価格の80%以下で借入れた場合の金利は年0.344%。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • KDDIグループのネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
がん50%団信、がん診断給付100万円が無料付帯
実質金利(手数料込)
0.779%
総返済額 3419万円
表面金利
年0.647%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
79,840円
おすすめポイント

①がん50%団信が無料付帯!
手数料4.4万円〜と安く、自己資金が少なくてもOK
③ミックスローンに対応しており、最大3つまで組み合わせOK

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 「がん」になった場合は住宅ローン残高が半分になる「がん団信50%団信」が無料で付帯
  • ミックスローンに対応しており、3つまで組み合わせOK<

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

ソニー銀行の住宅ローンは、手数料が4.4万円〜で超安く、金利も低いのでバランスがすごくいいと思います。借入額は最大2億円と高額です。

 

審査は一言でいえば厳しめ。なかなか通らないですね。年収基準が400万円以上ある必要があります。さらに、例えば夫婦で年収合算をして借りようとすると、原則としてそれぞれが年収400万円以上でなければ審査基準を満たしません。仮に夫が600万円で、妻が350万円なら通りません。年収が高いダブルインカムのパワーカップルにはいいでしょうね。

 

低金利の商品が多いだけでなく、ソニー銀行はミックスローンに対応しており、しかも3つまで組み合わせもOKです。しかし、3つの組み合わせはマニアックすぎて、専門家としてもそこまで必要なのかと悩んでしまいます。

 

いずれにしても条件があえばぜひ検討したい銀行の一つ。手数料が低いので、借り換えを検討するのもいいでしょう。

関連記事 ソニー銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■変動セレクト、固定セレクト
融資額×2.2%
■住宅ローン
44,000円
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1万円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
住宅ローン・変動セレクト住宅ローン:1年以上35年以下(1ヶ月きざみ)
固定セレクト住宅ローン:10年以上35年以下(1ヶ月きざみ)
融資を受けられるエリア
日本国内全域の市街化区域
使い道
本人が住む新築物件の購入、中古物件の購入、住宅の新築、増改築のための資金。借り換えにも利用可能
年収
(給与所得者)
400万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
400万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満20歳以上満65歳未満
年齢
(完済時)
85歳未満(ワイド団信の場合は81歳未満)
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん団信50(借入時年齢:50歳未満)
死亡・高度障害と判断された場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分に
オプション
(特約)の団信
がん団信100(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円)
3大疾病団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞、脳卒中で手術または、労働の制限等が60日超継続した場合、ローン残高が0円
生活習慣病団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

変動金利ランキング完全版はこちら

住宅ローンおすすめ比較

 

 132銀行の住宅ローンを比較

>>返済額シミュレーションで、全銀行の金利を一気に比較・調査

※サイト内の金利はすべて年率で表示

TOP