2026年3月の住宅ローンの金利推移・動向は、変動型は据え置き、10年固定は引き上げ、35年固定は引き下げとなっています。フラット35(買取型)は2.250%で前月から引き下げとなりました。変動型は基準金利が上がったとはいえ低水準を維持しています。本記事では、住宅ローンの金利推移を中心に金利動向も解説します。
住宅ローンの金利推移(変動金利、フラット35)
住宅ローン金利の過去約40年分の長期推移を見てみましょう。
現在の変動金利は0.6%程度といまだ低金利が続いていますが、2024年の政策金利の利上げ以降、金利は上昇しています。
下記のグラフの通り、1990年代には変動金利は8.0%以上という時期もありましたが、バブル崩壊以降、住宅ローン金利はほぼ一貫して下落してきました。
全期間固定金利の「フラット35(2003年以前は住宅金融公庫)」の金利も同様にほぼ一貫して下落してきました。
しかし、日銀による異次元金融緩和の終了に伴って、近年は上昇しています。とはいえ、長期的に見ればまだ低金利といえます。
それでは、変動金利、10年固定金利、35年固定金利それぞれの金利推移や動向、最新のランキングを見ていきましょう。
住宅ローン「変動金利」推移、動向、最新のランキングは?
「実質金利」ベースで本当に割安な住宅ローンを見ていきましょう(表面金利が低くても、諸費用が高ければ意味がありません。両者を合計したのが実質金利です)。
最新の変動金利ランキングは以下のような結果となりました。

2026年3月の「変動金利(新規・借り換え)」の実質金利ランキングについては、前月に引き続きSBI新生銀行がトップとなりました。調査した主要14銀行の住宅ローン金利について、3行が引き上げ、11行が金利を据え置きました。
上位銀行の変動金利の推移
以下は、新規借入の上位銀行の変動金利(表面金利)推移(前月比)です。
2位、SBIマネープラザ 年0.650%(前月比±0.000%)住宅ローン・通期引下げプラン(住信SBIネット銀行の対面専用商品、新規借入)
3位、りそな銀行 年0.640%(前月比±0.000%)住宅ローン ずーっとお得!全期間型・融資手数料型(新規借入、キャンペーン)
4位、住信SBIネット銀行 年0.698%(前月比±0.000%)住宅ローン 通期引下げプラン(新規借入、WEB申込コース)
5位、三井住友信託銀行 年0.730%(前月比±0.000%)住宅ローン 全期間一定金利引下げ・融資手数料型(新規借入)
2026年3月の「変動金利(新規借入)」の上位5銀行の住宅ローン金利については、5行が据え置きました。なお、三菱U F J銀行をはじめとした多くの銀行が基準金利を0.25%引き上げました。
現在、住宅ローンを借りている人の金利が引き上げになります(金利上昇が適用されるのは3カ月程度先から)。
変動金利の推移(主要銀行)
以下は、主要銀行の変動金利の推移(2018年1月〜現在まで)です。変動金利はもっとも利用者が多い金利タイプで、金利競争の主戦場となっています。2025年4月には短期プライムレートの引き上げがありました。2024年10月以来、2回目の引き上げとなっており、金利の上昇傾向が次のグラフにもはっきりと表れています。

変動金利の動向は?
2024年7月の日銀金融政策決定会合でゼロ金利政策が解除され、「金利のある時代」に突入。これにより多くの銀行が預金金利と住宅ローン金利を引き上げ、3月時点の変動金利は0.7%以上が過半となりました。
また、2025年12月の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%程度とする利上げが決定されました。これにより、多くの銀行は2026年3月から住宅ローンの変動金利の基準金利を引き上げました。既存の借入顧客については7月頃の返済分(4月が基準日の場合)から上昇する見込みです。
日本銀行はいまだ利上げスタンスを堅持していると見られ、年内にあと1回か2回利上げをすると見ています。したがって、2026年内の変動金利の動向は1.0%まで上昇するでしょう。
住宅ローン「10年固定金利」推移、動向、最新のランキングは?

2026年3月の「10年固定金利(新規借入)」実質金利は、auじぶん銀行が1位でした。調査した主要13銀行の住宅ローン金利について、9行が引き上げ、3行が引き下げ、1行が据え置きとしました。
上位銀行の10年固定金利推移
以下は新規借り入れの上位銀行の10年固定金利の推移(前月比)です。
2位、PayPay銀行 年2.320%(前月比+0.050%)住宅ローン 当初引下型(新規借入)頭金10%未満
3位、SBI新生銀行 年2.350%(前月比▼0.150%)住宅ローン 当初固定金利タイプ(新規借入)
4位、りそな銀行 年3.255%(前月比+0.090%)住宅ローン ずーっとお得!全期間型・融資手数料型(新規借入)
5位、イオン銀行 年3.210%(前月比+0.170%)住宅ローン 金利プラン・定率型(新規借入、頭金20%以上)
2026年3月の上位5銀行の住宅ローン金利については、3行が引き上げ、1行が引き下げ、1行が据え置きました。銀行は「10年固定金利」を固定金利選択型の中核に据えていることが多く、激戦区となっています。
10年固定金利の推移(主要銀行)
以下は、主要銀行の10年固定金利の推移(2018年1月〜現在まで)です。
10年固定金利の動向
住宅ローンの10年固定金利は、10年国債金利をベースにしている銀行が多いと考えられます。
米国の利下げ観測もありましたが、衆議院選挙では高市総理率いる自民党の歴史的勝利もあり、積極財政による金利上昇懸念がより強まってきたこと、また、景気も底堅いことから引き続き金利は上昇傾向にあると見ています。
欧米の利下げ観測もありますが、国内の政治情勢を鑑みると財政が積極化する懸念の方が高いことから、金利上昇圧力は続くでしょう。
米国景気の減速、原油価格の下落、コメ価格の安定化など、物価の上振れ要因が後退してはいますが、日本の景気の好調と賃金上昇の価格転嫁も進んでいることから、引き続き金利の上昇圧力があるため、金利は徐々に上昇していくでしょう。
10年固定金利の表面金利は2.0%を超え、すでに3.0%台に到達している銀行もあります。この金利上昇圧力は継続し、2026年内にはほとんどの銀行で3.0%台になると見ています。
住宅ローン「全期間固定金利」推移、動向、最新のランキングは?

2026年3月は、前月に引き続きアルヒが「全期間固定金利(新規借入)」の実質金利ランキングで1位となりました。また、調査した主要7行の住宅ローン金利(フラット35除く)について、7行が金利を引き上げとしました。
上位銀行の全期間固定金利推移
以下は、上位銀行の全期間固定金利の推移(前月比)です。
2位、住信SBIネット銀行 年1.170%(前月比▼0.010%)フラット35S・保証型・ZEH・長期優良(4ポイント、頭金20%以上)
3位、三井住友信託銀行 年1.750%(前月比▼0.010%)フラット35S・手数料定率・金利Aプラン(頭金10%以上)
4位、楽天銀行 年1.750%(前月比▼0.010%)フラット35S・金利Aプラン(頭金10%以上)
5位、りそな銀行 年1.750%(前月比▼0.010%)フラット35S・金利Aプラン(頭金10%以上)
2026年2月の「全期間固定・35年固定金利(新規借入)」の上位5行について、5行が金利を引き下げとしました。フラット35(買取型)の金利は前月から引き下げで、2.250%でした。
35年全期間固定金利の推移(主要銀行)
以下は、主要銀行の35年固定金利の推移(2018年1月〜現在まで)です。
35年全期間固定金利の動向
米国の利下げの可能性が高まってはきたものの、国内景気は底堅いことから、住宅ローンの全期間固定金利も徐々に上がっていくでしょう。
フラット35の金利は、前月から引き続き大幅引上げとなりました。また、10年国債とのヒストリカルスプレッド(これまでの金利差)は0.4%を割り込むばかりか、その資金調達のために発行される住宅金融支援機構債券は2.45%と、フラット35の2.26%を上回る金利になるなど、異常な状態が継続しています。
しかしながら、長く続いてきたこの状況は間もなく解消されると考えています。心理的な抵抗ラインであった2.0%を上回ってきたためです。年内には変動金利も1.0%を超えてくるでしょう。そうなると、さらなる利上げが行われるだろうと考えています。
したがって、この不自然なほど低い金利水準は徐々に解消されていくと考えられるため、フラット35の利用を検討している方は急いだほうがよいかもしれません。
市場金利(長期金利)の動向と推移
住宅ローン金利に影響を与える日本の市場金利も見ておきましょう。
市場金利と住宅ローンの関係は?
住宅ローンの全期間固定(フラット35)、10年固定金利などは、10年国債金利と連動性が高いと言われています。
住宅ローンの変動金利は、短期金利との連動性が高いと言われており、短期金利は日銀の政策金利を指標としています。
2025年12月の金融政策決定会合で、日銀は政策金利について+0.25%の利上げを決定しました。2026年3月現在の政策金利は0.75%です。今回の利上げにより、多くの銀行が住宅ローンの変動金利を2026年4月から引き上げると考えられます。
日銀の政策次第で、住宅ローン金利は将来的に上昇していく可能性があるため、金利タイプは慎重に選ぶ必要があります。「住宅ローンの金利タイプの選び方は?」の項目を参考にしてください。
長期金利は上昇傾向
長期金利(10年国債利回り)は、全体として上がりやすい流れが続いています。背景にあるのは、日銀が国債の買い入れを減らす方向にあることに加え、「今後も利上げがあり得る」という見方が残っているためです。
2026年3月2日の日本の10年国債金利は2.073%となっています。中東情勢の緊迫化などにより安全資産需要が強まり、買い戻しが入ったことで足元は低下していますが、高い水準を維持しています。
円安や資源高を通じたインフレ懸念、補正予算などによる国債増発(財政懸念)を背景とした需給悪化、米金利動向に左右される日米金利差、米国の経済政策の不確実性といった材料が重なり、国債売りが出やすい状況です。
長期金利は住宅ローンの固定金利に影響を与えます。したがって、短期的な上下はあっても、中期的には固定金利は上昇が続く見通しです。

世界的な金利高の中で、日銀は今なお低金利政策を継続しています。そのため円安が進んでいるのが現状です。円安はインフレを加速する可能性があり、今後の金利動向は予断を許しません。
なお、市場金利が上昇することで、銀行の資産運用のスタンスが変更となる可能性があります。
これまでは国債金利が0%近辺であったため運用の魅力が乏しく、住宅ローンを積極的に獲得してきましたが、国債金利が上昇してくれば、「安全な国債で資産運用しよう」という銀行が増える可能性があり、結果として住宅ローンを無理に低金利で獲得する必要がなくなります。
こうした銀行の資産運用の面からも、住宅ローン金利が上昇する可能性があります。
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淡河範明さん
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