2026年10月の住宅ローン金利動向を予想しよう。フラット35の金利は、前月より引き上げで3.640%と予想する。2026年10月の金利をすでに発表している楽天銀行は変動金利を引き上げ、10年固定金利も引き上げた。
住宅ローン金利の推移は?
まずは、2026年9月の住宅ローン金利動向をおさらいしておこう。
「変動金利(新規借入)」は、調査した主要14銀行のうち、4行が引き上げ、10行が金利を据え置きとした。
「10年固定金利(新規借入)」は、調査した主要13銀行のうち、13行が引き上げとした。
「35年固定金利(新規借入、フラット35を除く)」は、調査した主要7銀行のうち、7行が金利を引き上げとした。フラット35(買取型)の金利は前月から引き上げで、3.460%でした。
なお、住宅ローン金利は2004年頃まで下がり続けていたが、日銀の金融政策変更に伴い、現在は上昇基調が続いている。
5年固定、10年固定、35年固定(全期間固定)については、足元では金利が上昇し始めているものの、長期的に見ればまだ低水準だ。
2026年10月のフラット35金利は、引き上げと予想
では、全期間固定の「フラット35」の金利見通しを確認しよう。実は、機関投資家に販売している「支援機構債券」(原価)の金利に、「上乗せ金利」(コスト)を足せば、翌月の金利が予測できる。
住宅金融支援機構が2026年9月16日に発表した「第233回貸付債権担保住宅金融支援機構債券」の金利を見ると、3.650%だった。上乗せ金利(コスト)は、最近の水準ではー0.01%~0.52%となっている。
以上を踏まえ、2026年10月の「フラット35金利」は、以下になると予想する。
・フラット35:3.640%(前月比 +0.17%)
(借入期間21〜35年、頭金10%以上、団信あり)
・フラット20:3.130%(前月比 +0.17%)
(借入期間15〜20年)
フラット35の金利は、2010年ごろの水準まで上昇
フラット35の金利は、2016年8月に0.900%の最低金利となったが、これには団体信用生命保険が含まれていない。当時の団体信用生命保険料である0.358%を金利として加算すると、当時の本当の金利は1.258%だった。
フラット35の金利は10年国債金利との連動性が高いといわれる。市場金利については、世界的な金利上昇により、日本の市場金利も上昇しており、2026年には2010年ごろの水準まで上昇している。
なお、フラット35は、2024年2月には商品改定があり、夫婦どちらかが40歳未満の若年夫婦世帯、または18歳未満の子ども(胎児や同居の孫も含む)を有する子育て世帯を対象に、金利の引き下げ幅を拡大している。
フラット35は、審査基準がゆるく誰でも借りやすいというのが特徴だが、金利も低いとなると、全期間固定金利の中でも、有力な選択肢となる。
下図は、フラット35の直近19年間の金利推移を示したものだ(2017年9月までは団体信用生命保険料を含まない金利表示だったので、すべて団信保険料を含む金利に修正)。
変動金利は引き上げと予想
次に、すでに発表されている銀行の2026年10月の「変動金利」を見ていこう。現在、楽天銀行が金利を発表している。2026年10月の変動金利は、楽天銀行は引き上げとした。
【新規借入】(カッコ内は先月比)
・楽天銀行(住宅ローン) 1.747%(前月比 +0.19%)
【借り換え】
・楽天銀行(住宅ローン) 1.471%(前月比 +0.19%)
楽天銀行は2024年から金利を引き上げ始めている。金利上昇の局面でもその姿勢を変えていなかったが、少しずつ状況が変わってきている。ソニー銀行は、2026年4月までは1.0%未満だったが、5月から1.0%を超えている。
他行の変動金利についても、短プラ利上げの影響もあり上昇していくと予想される。
10年固定金利は上昇と予想
最後に、10年固定金利のこれまでの推移を見てみよう。2026年10月の「10年固定金利」についても、楽天銀行が発表している。
10年固定金利は、市場金利の上昇に合わせて徐々に上昇してきている。2026年10月の金利について、楽天銀行は引き上げとした。
【新規借入】(カッコ内は先月比)
・楽天銀行(住宅ローン) 3.950%(前月比 ±0.124%)
【借り換え】
・楽天銀行(住宅ローン) 3.950%(前月比 ±0.124%)
10年固定金利は各金融機関の主力商品の一つ。2024年から市場金利の上昇に合わせて各銀行とも金利を徐々に引き上げており、その流れは2026年下半期も続くと見られる。
市場金利の動向、推移は?
住宅ローンに影響を与える市場金利の推移を見ておこう。
政策金利は1.25%に引き上げられる見込み
住宅ローンの変動金利は、市場の短期金利(短期プライムレート)がベースとなっている。その短期金利を動かしているのが日銀の金融政策だ。
2026年6月に日銀は政策金利を1.00%程度(+0.25%)に引き上げており、ほとんどの銀行の住宅ローン変動金利は2026年10月前後に引き上げられる。そして実際の支払いに影響するのは2027年1月ごろになる。
さらに日銀は、2026年9月17、18日に行われる金融政策決定会合で政策金利を1.25%程度に引き上げる見込みだ。これにより、変動金利は今後さらに上昇するだろう。
日本の10年国債の動向
次に、住宅ローンの固定金利のベースとなる、長期金利(10年国債)の動向を見ておこう。
日本の長期金利は、日銀の利上げ継続見込みや米国の金利動向の影響を受けて推移している。2026年9月17日現在の長期金利(10年国債利回り)は2.996%前後である。
円安進行によるインフレ懸念、補正予算拡大による国債増発観測、政府の利上げ慎重姿勢、米金利上昇による日米金利差拡大などが重なり、国債売りが加速したことが長期金利の上昇要因である。
日銀は長年、10年国債金利の上限目標を1.0%とする金融緩和政策により低金利を維持してきたが、2024年3月19日の金融政策決定会合で撤廃を決めている。
さらに同年7月31日の金融政策決定会合では、今後1~2年程度の国債買い入れを減額し、保有している国債残高の縮小に手をつけることを決定した。
国債の買い入れを減額すれば需給が緩み、国債価格が下がると考えられる。国債価格が下がると金利は上昇するため、今後は固定金利型の住宅ローン金利が上昇すると予想される。
トランプ大統領の経済政策にも注目しておきたい。今後、米国金利が上昇すれば、全期間固定金利も上昇すると考えられる。
現状の住宅ローン金利については上昇基調にあるのは間違いないが、それでも過去10年で見ると、まだ低水準であることに変わりはないのが現状である。
フラット35は引き上げ、変動金利は引き上げ、10年固定は引き上げと予想
以上のことから、2026年10月の住宅ローン金利は、
・フラット35金利は、引き上げ
・変動金利は、引き上げ
・10年固定金利は、引き上げ
という動きになりそうだ。
住宅ローンは銀行の収益の柱の1つとなっており、一定のボリュームを取りたいという銀行が多い。
そのため、金融政策の引き締めが進みつつあるとはいえ、当面は急激な金利上昇の可能性は低いと思われる。
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【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
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調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とするアンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。
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Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
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Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
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【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
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どちらかといえば不満である(2点)
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淡河範明さん
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