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不動産の売買契約を白紙にできる「住宅ローン特約」とは?
ローン特約でのトラブルを回避する5カ条を紹介!

2018年2月1日公開(2020年12月24日更新)
淡河範明:住宅ローンアドバイザー

不動産売買の契約時につける「住宅ローン特約」とは、住宅ローンの融資を予定通りに受けられなかったとき、「売買契約」を白紙にできる取り決めのことです。しかし、住宅ローン特約についての理解の浅さから、不動産会社との揉め事に発展したり、より良い条件の住宅ローンを逃したりしてしまうケースがあります。そこで、「住宅ローン特約に関わるトラブルを回避するための5カ条」を紹介しましょう。住宅ローンアドバイザーの淡河範明さんにアドバイスしてもらいました。

ローン特約は買主を保護するための約束だが、
期限内に本審査に通らないと物件購入できない

相談内容:
読者 先日、不動産会社と売買契約を結び、事前審査でOKをもらったネット銀行に本審査の申し込みを行いました。ですが、20日経っても、いまだに審査結果が出ていません。このままローン特約の期間(1カ月で設定)が過ぎてしまった場合、売買契約の解除は避けられないのでしょうか? 住宅ローン特約の期間を延長してもらうことは可能でしょうか?

 淡河  家を建てることになったり、買いたい物件が見つかったりすると、住宅ローンの事前審査(仮審査)を申し込みます。そして、事前審査に通ったところで不動産会社に手付金(100万円程度のことが多い)を支払い、売買契約を結ぶのが通常の流れです。契約は結んだものの、この時点ではまだ住宅ローンの本審査に通らない可能性が残されています。

 そこで、ある期間内に本審査で予定していたとおりの条件で融資が成立しなかった場合、売買契約を無条件で解除できるのが「住宅ローン特約」です。解除にあたって違約金は不要で、支払った手付金は全額買主に返還されます。

 このように、住宅ローン特約は買主を守るためのものです。ただ、同時に売買契約も解除されるため、どうしてもその物件を購入したい人にとってはメリットばかりとはいえません。

 いずれにせよ、住宅ローン特約は売主と買主の間で交わされる「契約」ですから、相談者のように審査が長引いていることが原因でも期間内に融資が成立しなければ、原則、解除は避けられません。

 ただし、売主にとっても新たな買主を探すのは大変です。そのため、「手付金は返還不要」「明後日には結果が出る」など条件や理由をはっきり提示できれば、延長に応じてもらえる可能性は高いでしょう。延長期間は、通常は+1~+2週間程度でしょうか。もし、「融資が成立しなかった場合でも、手付金の返還は不要」と条件を変更した場合は、+1~+3カ月というところが多いようです。

ローン特約で失敗しないための
トラブルを回避するための5カ条

 相談者の場合、決定的なミスを一つ犯しているのですが、その話をする前に「ローン特約に関わるトラブルを回避するための5カ条」を紹介しましょう。ローン特約は売主と買主間の個別の決め事のため、条項の作り方が非常に重要です。

 住宅ローン特約のトラブルを回避するための5カ条  

(その1)「融資申込銀行」を記載する
(その2)「融資金額」を記載する
(その3)「融資が承認されるまでの期間」は最低でも1カ月取る
(その4)自動的に契約解除される「解除条件型」を選ぶ
(その5)仲介手数料の取り扱いも確認する

 トラブルが起きてから、「契約内容をよく理解してなかった」と抗弁しても後の祭りです。下記の説明を参考に、自分にとって不利な条項については、極力、修正を依頼しましょう。

ローン特約のトラブルを回避するための5カ条(1)
「融資申込銀行」を記載する

 最も重要なチェックポイントです。たとえば、低金利の「ダイヤモンド銀行(仮称)」で審査に通らなかった場合は物件購入を見送る予定だったとします。このときローン特約の融資申込銀行の記載が「ダイヤモンド銀行」になっていると、ダイヤモンド銀行の審査に落ちただけでは、売買契約を無条件に解約することはできません。なぜだかおわかりになりますか?

 」となっているため、買主からほかの銀行にも当たるように言われた場合、拒否できないからです。ローン特約の前提として、買主には「融資契約成立に向けて誠実に努力する義務がある」とされています。そのため、金利が高くても申し込みを行わなければならず、審査に通った場合は売買契約を白紙撤回することはできないのです。契約を解除したければ、泣く泣く手付金を放棄するしかありません。

 ですから、融資申込銀行の欄に審査の申し込み先の銀行名のみが記載されているか、必ず確認してください。空欄のままにしておくのも、もちろんダメです。

ローン特約のトラブルを回避する5カ条(2)
「融資金額」を記載する

 融資金額の記載がないと、売買契約を無条件に解除できるのは、審査に落ちた場合に限ることになってしまいます。もし、本審査は通ったものの融資可能額が目標金額に届かなかった場合(減額された場合)は、本当は売買契約を解除したくても住宅ローン特約が適用されず、困ってしまいます。

 具体的な融資金額を記載しておけば、融資可能額が目標に届かなかったこと(減額)を理由に売買契約を白紙に戻すことができます。

 また3500万円の物件の購入代金のうち、住宅ローンで3000万円、親からの資金援助で500万円調達するようなケースについても注意が必要です。当然、融資金額の欄には「3000万円」と記載してローン特約を結ぶことになります。このとき、住宅ローンについては全額融資が認められたものの、親からの借り入れに失敗して購入資金が不足する場合、ローン特約は適用されません。記載通りの金額でローン審査にクリアしているからです。

 このように、融資金額の記載も大切なポイントですので、売買契約を結ぶ前には諸費用なども含め、きちんと資金の見通しを立てておくようにしましょう。

ローン特約のトラブルを回避する5カ条(3)
「融資が承認されるまでの期間」は最低でも1カ月とる

 住宅ローン特約の適用期間がどれくらいあるかも重要なチェックポイントで、契約日から1カ月とすることが多いようです。それまでに審査結果が出ないと、売買契約を破棄することになります。

 まれに売主の都合で2週間程度の期間を提示されることがありますが、1カ月は取ってもらうように交渉しましょう。トラブルになった場合、契約書の内容は絶対ですから、応じてもらえないようなら契約を見送るのが無難です。

 同様に、年末年始やゴールデンウィークを挟む場合も要注意です。銀行は土日・祝日は動きませんので、その分、期間を長く取ってもらうようにしましょう。最近は審査が短くなっているとはいえ、万が一落ちた場合に次の銀行に申し込む時間的な余裕もほしいですね。

ローン特約のトラブルを回避する5カ条(4)
自動的に契約解除される「解除条件型」を選ぶ

 住宅ローン特約には、「解除条件型」と「解除権留保型」の2種類があります。この両者についての理解不足が原因で、トラブルに発展することが少なくありません。

 前者の「解除条件型」は、チェックポイント(1)(2)(3)に記した条件での融資が認められなかった場合(=融資の不成立)、売買契約が自動的に解除されるものです。

 そのため、仮に売主や不動産会社へ連絡を入れなくても、審査に落ちたのがローン特約の適用期間内なら、期間が過ぎてから手付金の返還を要求しても無条件で認めてもらえます。

 これに対して後者の「解除権留保型」は、融資が不成立だっただけでは適用されません。売主に必ず期間内に解除の意思を通知する必要があります。期間が過ぎてから通知した場合、手付金は返還されません。

 言うまでもなく注意が必要なのは後者(解除権留保型)です。解除の意志を表示する手段に、電話やメールは避けてください。不動産会社に口頭で伝えたからといって、その内容が確実に売主に伝わるとは限りません。また、メールも「受信してない」と突っぱねられてしまえば、証明するのは大変です。

 一番確実な方法は、内容証明郵便による通知です。期限内に伝達したことを、日本郵便が証明してくれます。

ローン特約のトラブルを回避する5カ条(5)
仲介手数料の取り扱いも確認する

 最後に、契約を解除した場合の仲介手数料の取り扱いについても確認を取りましょう。不動産会社の中には、住宅ローン特約による解除においても、仲介手数料を請求してくるところがあります。売買契約を結んだ時点で仲介手数料が発生しているという主張です。

 こうしたトラブルを防ぐため、不動産会社が売買契約書とは別に作成する媒介契約書に「契約が解除された場合、媒介は成立していないものとする」といった文言を入れてもらうようにしてください。

確実に購入したいなら
条件の緩い住宅ローンにも申し込んでおく

 チェックポイントを読んでおわかりの通り、住宅ローン特約は本審査に通った段階で効力を失います。つまり、どこかの銀行で本審査に通れば、売買契約が解除されることはないということです。

 すでにお話ししたように、審査に通ってしまえば減額されても無条件の解除はできません。ですから、絶対に借りる予定のない住宅ローンの審査を受けるのはダメですが、許容できる範囲の中で最も条件が緩くて通りやすそうな住宅ローンにも同時に申し込んでおくべきです。

 今回の相談者はネット銀行にしか申し込んでいないのでしょう。これこそが間違いの始まりです。ネット銀行は低金利な分、審査が厳しく結果が出るまで時間がかかります。実際、不動産会社にネット銀行に申し込みたいと告げると渋い顔をされるものです。

 とはいえ、ネット銀行の金利は魅力ですから申し込むこと自体は問題ありません。ただ、そのときは不動産会社の勧める提携ローンや、審査基準が甘めなフラット35などにも申し込んでおくのです。実際には、その中間のものも含めて3つ程度同時に申し込むのがいいでしょう。

 特に提携ローンは売主や不動産会社と銀行のパワーバランス上、最も審査に通りやすいローンです。物件データもあらかじめ銀行の手に渡っているため、結果が出るのも最短です。さらに大手デベロッパーの提携ローンの場合、一般に公表している金利よりも低く借りられるケースがあります。ただし、ほぼ変動金利しか選べませんので、初めから固定金利を希望する人はフラット35を選択するのもありでしょう。

【関連記事はこちら!】
>>住宅ローンの審査に落ちる人と通る人の差は? 審査の項目や合格基準、借入可能額の決め方など、住宅ローン審査に通るための「虎の巻」6記事を紹介!

審査に通っても慌てて借りる必要なし!
すべての結果が出てからベストなものを

 ところで、多くの人が勘違いしているようなのですが、本審査に通ったからといって、その銀行から必ず借りる必要はありません。「借りられますよ」と言われただけで、金銭消費貸借契約を結ぶまでは断ったからといって何かペナルティーがつくこともありません。

 その証拠に下記の表のように、審査結果の有効期限はかなり長く設定されています。

 審査結果の有効期限
 金融機関 事前審査(仮審査) 本審査
 三菱UFJ銀行 180日 270日
 ソニー銀行 60日 60~90日
 住信SBIネット銀行 180日 180日
 auじぶん銀行 180日 180日
 イオン銀行 90日 270日
 楽天銀行(フラット35) 1年 1年

 通常、不動産会社は売買契約を結んでから45~60日以内の決済を目指しますが、本審査に一つでも通っていれば決済できる保証はあるため、ほかの結果が出るまで融通を利かせてもらえるはずです。

 審査に通ったからといって慌てることなく、申し込んだすべての住宅ローンの審査結果を待ち、一番条件のいいところから借りてください。自分に合った条件の住宅ローンを詳しく知りたい人は、専門家に相談してみるといいでしょう。

【関連記事はこちら!】
>> 住宅ローン金利動向を、借り換えのプロが解説! 132銀行の金利を比較して、お得なローンを探そう!

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新規借入2023年6月最新 主要銀行版

住宅ローン
変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年

au携帯&新電力契約で、金利▲0.1%
実質金利(手数料込)
0.348%
表面金利
年0.219%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
おすすめポイント

①「がん50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②au金利優遇ならダントツの低金利

2023/6/1現在の金利にau金利優遇割を適用した金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。au金利優遇割は、au回線とじぶんでんきをセットで契約された場合に適用されるプラン。審査によっては、割引が適用されない場合がある。※借り換えの変動金利は、2023/6/1現在の金利にau金利優遇割および借換え金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。キャンペーン期間は~2023年6月30日(金)。審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.10%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円※2022年5月2日以降借り入れの顧客が対象
11疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、10種類の生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円※2022年5月2日以降借り入れの顧客が対象
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
3大疾病50%保障が無料で付帯!
実質金利(手数料込)
0.450%
表面金利
年0.320%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
おすすめポイント

①3大疾病50%保障+全疾病保障が無料
②先進医療特約も無料で付帯

※同社または保証会社の審査結果によっては、表示金利に年0.1%~0.75%上乗せ
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行で、変動金利の低さではトップクラス
  • 通常の団信に加えて、3大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)50%保障(40歳未満)と、全疾病保障(8疾病+病気・ケガ)を無料で付帯
  • フラット35も取り扱う

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

住信SBIネット銀行の強みは業界トップクラスの金利の低さでしょう。ネット銀行なのですが、何故か店舗の方が金利や団信サービスで魅力的なことがあるのもユニークです。

 

住宅ローンの品揃えもバラエティで充実しています。利用するなら、金利の低い変動型がいいですね。

 

審査はとても厳格です。提出書類は、一切の代筆を許さない厳格さがありますね。もちろん書類に不備があればいちいち取り直しになったりし、意外と手間が発生することもあります。書類をしっかり用意することがポイントですね。

 

審査が通って融資実行までは3週間以上あけるのが原則なので、年末年始をまたいだりすると実際の融資実行がかなり遅れることがあるので注意です。

 

ただし、金利設定の細かな条件を理解していないと後で「そんなつもりじゃなかった」ということになりかねません。例えば、「固定金利特約タイプ」は、特約期間中に金利タイプを変更することはできません。その上、固定金利期間終了後は、何もしないと変動金利になりますが、その場合の変動金利はかなり高くなる(現在の金利設定の場合)ので、気をつける必要があります。

 

なお、給与振込銀行は別にしておきたい場合、住信SBIネット銀行は自動で毎月の返済分を他の銀行の口座から無料で吸い上げてくれる仕組みがあって便利です。

関連記事 住信SBIネット銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■自社商品
融資額×2.2%
■フラット35
【保証型】
融資額×2.2%
【買取型・新規借入】
融資額×1.1%
【買取型・借り換え】融資額×0.99%
保証料
■自社商品
0円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
0円(1円以上1円単位)
■フラット35
0円(10万円以上)
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
0円(固定金利特約期間中は33,000円)
■フラット35
店頭のみ、無料
借入額
■自社商品
500万円以上、2億円以下
■フラット35
100万円以上8,000万円以下
借入期間
1年以上35年以内(1ヵ月単位)
融資を受けられるエリア
■自社商品
全国
■フラット35
使い道
■自社商品
住宅に関する次の資金
・【新規住宅ローン】ご本人またはご家族がお住まいになるための住宅の新築・購入資金、これにかかわる諸費用、健全な個人消費資金
・【借換住宅ローン】ご本人のご自宅にかかわる現在お借入中の住宅ローンの借換資金、これにかかわる諸費用、借換えと同時に行う増改築資金、健全な個人消費資金
年収
(給与所得者)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品

■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品
安定かつ継続した収入がある人
■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品

■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品
65歳以下
■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品
80歳未満
■フラット35
80歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信
+全疾病保障
+スゴ団信・3大疾病50プラン(借入時年齢:40歳以下)
+先進医療特約
一般団信(死亡・高度障害と診断された場合)
全疾病保障(けが・病気により就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
3大疾病50プラン(がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が50%に)
オプション
(特約)の団信
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳未満)
金利+0.20%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
スゴ団信・3大疾病100プラン(借入時年齢:40歳以上)
金利+0.40%
がんと診断、または急性心筋梗塞・脳卒中で60日以上労働の制限か後遺症が継続した場合または手術を受けた場合、ローン残高が0円
ワイド団信
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
3大疾病の50%保障が無料付帯!
実質金利(手数料込)
0.450%
表面金利
年0.320%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
おすすめポイント

①店舗相談でも、低金利商品あり
②注文住宅で必要な「つなぎ融資」に対応!

※こちらの商品は住信SBIネット銀行の住宅ローンです。
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • SBIマネープラザは、証券、保険、住宅ローンなどを取り扱う、SBIグループのマネー相談プラザ
  • 全国10支店において対面で相談できるので、初心者でも安心
  • 変動金利が低い「住宅ローン」(住信SBIネット銀行の商品)と、全期間固定金利が低い「フラット35」を取り扱っており、2種類の住宅ローンを比較して申し込める

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

SBIグループの企業ですが、同じグループの住信SBIネット銀行には提供していない「つなぎ融資」を利用できることです。

 

店舗販売専用の商品で、店舗で相談しながら手続き出来ます。ただし、住宅ローン相談窓口は全国に10店舗しかないため、居住地域によっては利用が困難です。

 

審査は住信SBIネット銀行と同じだと思っていいです。また、事務手続きに比較的時間がかかります。

関連記事 SBIマネープラザの金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■自社商品
融資額×2.20%
■フラット35
融資額×2.20%
保証料
■自社商品
0円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
0円(1円以上1円単位)
■フラット35
0円(10万円以上)
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
0円(固定金利特約期間中は3万3000円)
■フラット35
0円
借入額
■自社商品
500万円以上、2億円以下
■フラット35
100万円以上8,000万円以下
借入期間
■自社商品
1年以上35年以内
融資を受けられるエリア
■自社商品
日本国内全域。ただし、借地上・保留地・共有仮換地上の物件、離島にある物件については、取扱いできない
■フラット35
使い道
年収
(給与所得者)
■自社商品

■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品

■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品

■フラット35
総返済負担率が、
年収400万円未満は30%以下
年収400万円以上は35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品

■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品

■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品

■フラット35
80歳未満
その他条件
無料の団信
【40歳未満】
一般団信
+3大疾病50%保障
+就業不能保障
+全疾病保障
+先進医療特約

【40歳以上】
一般団信
+就業不能保障
+全疾病保障
+先進医療特約
一般団信(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円)
3大疾病50%保障(がんと診断確定された場合、ローン残高が50%に。急性心筋梗塞、脳卒中で手術、または60日以上後遺症が継続するなどの状態でローン残高が50%に)
就業不能保障(就業不能状態なら毎月のローン返済を最大12カ月保障。8大疾病以外は24カ月保障、当初3カ月免責)
全疾病保障(8疾病で就業不能状態が12カ月超の場合。または、8疾病以外のすべてのけがや病気で就業不能状態が24カ月超の場合、ローン残高が0円 )
先進医療特約(通算1000万円まで)
オプション
(特約)の団信
3大疾病100%保障【40歳未満】
金利+年0.2%3大疾病50%保障【40歳以上】
金利+年0.25%3大疾病100%保障【40歳以上】
金利+年0.4%ワイド団信
金利+年0.3%
閉じる
ネット契約なら、印紙代が不要でお得
実質金利(手数料込)
0.475%
表面金利
年0.345%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
おすすめポイント

①審査でさらに低い金利提示も!
②7大疾病団信保障の保険料支払型は若い時の保険料が安く、中途解約もOK

※申込内容と審査結果によって、さらに引き下げした金利を利用できる場合がある
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 民間金融機関の中で住宅ローンの取扱残高ナンバーワン※日本国内。2007年3月時点より現在まで
  • オプション団信の7大疾病保障は保険料を毎月支払うタイプがあり、いつでもオプション団信だけ中途解約ができて使い勝手がいい
  • 事前審査は来店不要。WEB利用で一部繰り上げ返済手数料が無料

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

住宅ローンの商品設計は、いろいろ評価できると思います。一時期金利が低くなって競争力が高い印象でしたが、最近はそうでもありません。商品をよく改定するのでわかりにくい部分もあります。

 

ただし、実際の現場のスタッフは顧客本位の対応で積極的に相談に乗ってくれます。

 

審査は厳しい面も、やや緩い面もあるように感じますが、ルールを厳格に守る印象が強いです。住宅を投資用にしていたら、直ちに全額回収をしようとするような厳しさがあります。

 

「7大疾病団信」については、「金利上乗せ型」か、毎月別途支払う「保険料支払型」が選べます。「保険料支払型」は若いうちの保険料は安く、途中解約もできるというメリットがありますが、年齢とともに掛金が上がっていくタイプなので、住宅ローン残高が少なくなってきたら中途解約するなどの対応をしたいところです。

 

注文住宅を建設する際は、注意が必要です。本審査の時点で「工事請負契約」が必要になります。また、土地を先行購入するための融資には応じてくれますが、建設資金を分割支払いする場合には、例外はありますが応じてくれません。融資実行と支払タイミングが合わせづらく、状況によっては使いにくいです。

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手数料(税込)
<保証料一括前払い型>
事務手数料:33,000円、保証料:融資額×2.06%(借入期間35年)
<保証料利息組込み型>
事務手数料:33,000円、保証料:金利+0.2%
<事務手数料型>
事務手数料:融資額×2.20%、保証料:なし
保証料
上記を参照
繰上返済手数料(一部)
インターネット:無料
電話、テレビ窓口:5,500円
窓口:16,500円
繰上返済手数料(全額)
インターネット:16,500円
電話・テレビ窓口:22,000円
窓口:33,000円
借入額
500万円以上1億円以内(10万円単位)
借入期間
3年以上35年以内(1年単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
自身が住む住宅の建築・購入・増改築資金
住宅ローンの借替資金・借り替えに伴う諸費用
年収
(給与所得者)
勤続年数
(給与所得者)
1年以上
年収
(個人事業主等)
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
70歳の誕生日まで
年齢
(完済時)
80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:70歳の誕生日まで)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉(3大疾病保障充実タイプ)】(借入時年齢:50歳の誕生日まで)
金利+0.30%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。脳卒中・急性心筋梗塞で入院した場合。または、4つの生活習慣病で入院、もしくは就業不能状態が1年30日超の場合、ローン残高が0円
【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉(安心の保険料タイプ)】(借入時年齢:56歳の誕生日まで)
【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉(安心の保険料タイプ)】(借入時年齢:56歳の誕生日まで)ワイド団信(借入時年齢:50歳の誕生日まで)
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
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※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。変動金利ランキング完全版はこちら

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