auじぶん銀行の住宅ローン

「住宅ローンの返済が35年も続く」は思い込み?!
繰り上げ返済多用で、実際の返済期間はわずか16年

2020年3月24日公開(2020年11月24日更新)
山下和之:住宅ジャーナリスト

住宅ローンの返済は30年、35年と続くので不安だと考えている人は多い。しかし、住宅金融支援機構の調査によると、実際には平均すると約16年で住宅ローンを完済している。繰り上げ返済、借り換えなどを駆使することで、返済期間を短縮したり、支払利息をカットしている人が多いのだ。(住宅ジャーナリスト・山下和之)

36%の人が「貸出期間25年以下」

 住宅ローンの返済は最長35年も続き、年齢が高いと定年後もローンにつきまとわれるのではないか…、そんな不安から、住宅ローンを組むことにためらいを持っている人が少なくないはず。しかし、住宅金融支援機構の調査によると、それは単なる先入観に過ぎない。

 まずは、下記のグラフをご覧いただきたい。これは、民間金融機関から住宅ローンを借りた人が、どの程度の返済期間で借り入れたのかを調べた結果だ(住宅金融支援機構が民間金融機関を対象に行っている調査より)。

住宅ローン 約定貸出期間と実際の返済期間
出典:住宅金融支援機構『2019年度民間住宅ローンの貸出動向調査

 まず、当初の返済期間(約定貸出期間)をみると、平均値は26.7年だった。ちなみに、住宅金融支援機構が実施している全期間固定金利型のフラット35の平均返済期間は32.9年なのだが、民間の住宅ローンはそれに比べると約5~6年も短い。

 5年刻みで見てみると、下記のようになる。

【民間住宅ローン契約者の約定貸出期間(当初の返済期間)】
・10年以下        0.4%
・(11年以上)15年以下   2.1%
・(16年以上)20年以下 13.0%
・(21年以上)25年以下 20.9%
・(26年以上)30年以下 39.7%
・(31年以上)35年以下 23.4%

 この調査結果によると、最も多いのが「(26年以上)30年以下」で約4割に達する。さらに、25年以下でローンを組んでいる人の合計は36.4%だ。つまり「できるだけ短い返済期間でローンを組んで、早めに返済を終えたい」とする人たちが少なくないのだ。

■6割以上の人が、15年以内に完済

 次に、実際の完済までの期間を見てみよう。図表1にある通り、平均すると15.7年で住宅ローンの返済は完了している

【民間住宅ローン契約者の完済年数】
・10年以下        22.2%
・(11年以上)15年以下 41.4%
・(16年以上)20年以下 13.6%
・(21年以上)25年以下 16.0%
・(26年以上)30年以下   5.6%
・(31年以上)35年以下   1.2%

 最も多いのが、「(11年以上)15年以下」の41.4%で、10年以下で返している人も22.2%いる。合計すると、63.6%の人が15年以下で返済を終えていることになるのだ。

 この調査結果によると、住宅ローンは平均26.7年で借りて、平均15.7年で完済しているわけだが、約定貸出期間と完済年数の11年の差は、大きく分けて3つの理由から生じている。

1、「一部繰り上げ返済」を繰り返して、早めに完済した
2、毎月返済額を増額して、早めに完済した
3、住宅ローン借り換えや、マイホーム買い換えのために、一括返済をした

 それぞれの割合は明確でないが、「1、一部繰り上げ返済」と、「2、毎月返済額の増額」を行えば、約定貸出期間よりも前に住宅ローンを完済することができる。

 また、「3、借り換え等」によって金利を下げることができれば、返済期間を短縮したり、総返済額を減らすことができる。 

返済期間を短くすると、毎月返済額は増加

 もちろん、返済期間を短くすると毎月返済額が増えて、負担が重くなってしまう。どの程度、負担が重くなるのかシミュレーションしてみよう。下記の表にあるように、借入額3000万円・金利1.0%だと35年返済の毎月返済額は8万4685円だが、20年返済だと13万7968円に増えてしまう。

金利別・返済期間別の毎月の住宅ローンの返済額

 年収600万円の人であれば、35年返済の8万4685円の返済だと年間102万円ほどなので、年収に占める返済負担率は16.9%ですむ。これは、かなりゆとりを持って返済できるレベルといっていいだろう。

 それに対して、20年返済にすると毎月13万7968万円、年間166万円ほどの返済だから、返済負担率は27.6%に達する。銀行の審査では、年収400万円以上なら返済負担率35%までOKであることが多いので、借りられない金額ではないのだが、実際には家計への影響が出てくると思われる。

■総返済額も少なくなる

 返済期間を短くすることはでメリットばかりではない。利息がかかる期間が短くなるので、総返済額を減らすことができる。返済期間を短くすると、総返済額がどう変わるのかをシミュレーションしたのが下記の表だ。

返済期間別の毎月返済額と、総返済額の変化

 金利1.0%の場合、35年返済では毎月返済額が8万4685円、35年間の総返済額は約3557万円になる。それを20年返済にすると、毎月返済額は13万7968万円に増えるものの、35年間の総返済額は約3311万円に減少する。

 35年返済よりも20年返済の方が、約246万円も総返済額が少なくなる計算。毎月の負担を増やしたとしても、返済期間を短くして頑張るだけのメリットがあるわけだ。

一部繰り上げ返済を繰り返していけば
返済期間を大幅に短縮できる

 返済期間を短くする方法のなかでも「一部繰り上げ返済」は、どれぐらいの影響があるか分かりにくいかもしれない。一部繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別にまとまった金額を支払うもので、その金額は元金返済に充てられる。元金が減った分、返済期間を短くするか、毎月返済額を少なくするか選ぶことができる。

 ここでは、一部繰り上げ返済のたびに、毎月返済額は据え置いて、返済期間を短縮するケースを試算してみよう。3000万円を金利1.0%、35年元利均等・ボーナス返済なしで借り入れて、2年ごとに100万円を繰り上げ返済していくケースをシミュレーションしてみよう。

2年毎に100万円の繰り上げ返済をした場合のシミュレーション

 2年後に100万円の繰り上げ返済をすると、残りの返済期間は1年4カ月短縮され、総支払額は約38万円カットできる。その2年後、もう一度100万円繰り上げ返済すると、返済期間は1年3カ月の短縮、利息支払いは約34万円カットとなる。さらにその2年後、返済開始から6年後にまた100万円繰り上げ返済すると、1年3カ月の短縮、利息支払いは29万円カットできる。

 そうすると、3回の繰り上げ返済で、合計3年10カ月の返済期間が短縮され、総支払額は約101万円も少なくできたことになる。

 これを繰り返していけば、当初の35年返済を20年程度まで短縮できるし、さらに、一部繰り上げ返済額を150万円、200万円と増やしていけば、もっと早く返済が終了する。

 無事に返済できているからと安心せずに、着実に繰り上げ返済していけば、総支払額を大幅にカットできるのだ。そのため、「多少無理してもできるだけ返済期間を短くしておこう」とする人が多い。

 最近では、インターネットで手続きすれば、一部繰り上げ返済時の手数料を無料とする銀行・金融機関が多いので、以前よりも気軽に繰り上げ返済ができるようになっていることも知っておきたい。

超低金利という絶好の機会を逃さない

 住宅ローンは30年、35年と続くからたいへん、定年後もローンに追われるのはたまったものではない…、というのは先入観にすぎない。多くの住宅ローン利用者は、堅実に家計を管理しながら繰り上げ返済などを利用して、早めに返済を終えているのだ。 

 住宅ローンをあまり深刻にとらえすぎてマイホーム購入に踏み切れないのは、せっかくの超低金利という絶好の購入機会を逃してしまうことにつながりかねない。先入観を捨てれば、マイホームを取得するチャンスが広がるはずだ。

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住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
実質金利(手数料込)
0.308%
総返済額 3161万円
表面金利
年0.179%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
73,694円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/7/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。
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特徴・評判

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審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
頭金10%以上で変動金利が低くなる!
実質金利(手数料込)
0.399%
総返済額 3210万円
表面金利
年0.270%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
74,864円
おすすめポイント

①低金利の上、がん50%団信無料
②無料で全疾病保償&12カ月の就業不能保償を付帯
③金利+0.1%で、がん100%団信も付帯OK

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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 割引サービスなどを併用しなくても、変動金利は業界最低水準
  • 審査結果によって金利が上がることがない、安心の一律金利
  • がん100%保障団信が、わずか0.1%の上乗せで加入できる

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

PayPay銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利が特徴です。がん50%団信も付帯するようになり、auじぶん銀行などと人気を分けています。

 

ネット銀行ならではの、お申込みから契約までネットでお手続きを完結できる点も魅力的です。


ただし、審査は厳しめです。
 

条件のいい借り手に絞ることで低金利を実現しているものと思われます。当初の計画では、徐々に融資対象を拡大していくとしていましたが、今後どうするのか注目しています。

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手数料(税込)
借入金額×2.20%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
ホームページでの手続き:無料
電話での手続き:5,500円(税込)
繰上返済手数料(全額)
手数料:33,000円(消費税含む)
PayPay銀行住宅ローンセンターに電話で申し込み
借入額
500万円以上2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人が住む住宅に関する以下の資金
・戸建またはマンションの購入(中古物件を含む)
・戸建の新築・現在借入中の住宅ローンの借り換え
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
原則、利用不可
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
20歳以上65歳未満
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳未満)
+一般団信プラス(借入時年齢:51歳未満)
+がん50%保障団信(借入時年齢:51歳未満)
+全疾病保障&入院保障(借入時年齢:51歳未満)
一般団信プラス(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、100万円の給付金。または、がん先進医療を受けた場合は、通算1000万円まで給付金)
がん50%保障団信(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円。また、がんと診断された場合、ローン残高が半分)
全疾病保障&入院保障(けが・病気により入院した場合、毎月返済が無料になる他、就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:51歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円。または、がんと診断された場合、100万円の給付金。上皮内がん・皮膚がんと診断された場合、50万円の給付金
11疾病保障団信(借入時年齢:51歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。10種類の生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。または、がんと診断された場合、100万円の給付金。上皮内がん・皮膚がんと診断された場合、50万円の給付金。病気やけがで入院が連続5日以上の場合、10万円の給付金
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
ペア連生団信
(一般団信、借入時年齢:65歳未満)
金利+0.20%
(連帯債務で借り入れを行う二人のどちらかが、死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円)ペア連生団信
(がん100%、借入時年齢:51歳未満)
金利+0.40%
(連帯債務で借り入れを行う二人のどちらかが、がんと診断及び死亡・高度障害になった場合、ローン残高が0円)
閉じる
実質金利(手数料込)
0.419%
総返済額 3221万円
表面金利
年0.290%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,123円
おすすめポイント

手数料5.5万円〜と安く、自己資金が少ない人におすすめ

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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 事務手数料11万円なら、要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が付く
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

新生銀行の住宅ローンは、手数料が5.5万円からと非常に安いので、うまく使うとおとくになります。特に「借り換え」で利用される方が多く、「新規」であっても「借入金額が大きい」「期間が短い」といったケースでは魅力的な銀行となります。

 

10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低いのも特徴的です。

商品も特徴的で、介護保障保険が付帯した商品や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

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手数料(税込)
【定額型】5万5000円~
【定率型】借入残高×2.2%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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