乱立する住宅ローン比較サイトを上手に使うためのノウハウを教えて!

2020年6月1日公開(2023年1月18日更新)
淡河範明:住宅ローンアドバイザー

ネット上には住宅ローン比較サイトが多数あるけれど、どう活用すればいいのか…。そんな相談が舞い込んできたのは、ダイヤモンド不動産研究所内に誕生した、住宅ローンの悩みを解決する「住宅ローン相談室」。今回も住宅ローンアドバイザーの淡河範明(おごう のりあき)さんと、助手のリサさんという凸凹コンビが、難問を解決していきます。

今回の相談内容:
住宅ローンを探していますが、インターネットには比較サイト、ランキングサイトがいくつもあります。どんなサイトを、どうやって使えばいいのか、正直、よく分かりません。(38歳・男性)

 助手のリサ  先生、前から疑問に思っていたんですけど、住宅ローンっていったいどれくらいの数があるんですか。

 淡河  私も正確な数は把握していないんだ。日本には1500を超える銀行・金融機関があって、ほぼすべてで住宅ローンを取り扱っていて、さらにはそれぞれに複数の商品を持っているから……。

 リサ  へぇ~、すごい数になりますね。

 淡河  住宅ローンを検討する人は、できるだけよい条件のものを選びたいと思っているはずだから、これだけの数の中から探し出すのは容易なことではないよね。

 リサ  銀行のパンフレットやサイトの説明を見ても分かりづらいし。

 淡河  銀行としては、お客様にあまり他と比較されずに選んでほしいのが本音。だから自分たちの商品の強みの部分は大きく取り上げるけれど、都合の悪いところは分かりにくく表現しているんだよね。

 リサ  これだけの数の商品それぞれの情報を収集、整理、分析することを考えるだけで、気が遠くなっちゃう。

 淡河  私はお客様へのサービスの一環として取り組んでいるけれど、本当に労力がかかります。

 リサ  でも、いまはインターネットで比較情報を提供するサイトがいくつもあって、だれでも簡単に比較ができるようになっていますよね。住宅ローン選びは、昔に比べて簡単になったんじゃないかしら。

 淡河  確かに、今回の相談者も言っているように、インターネットの住宅ローン比較情報サイトはたくさんあるよ。ランキング形式になっているものも多数ある。ただし、私が見る限り、あまり正確なものは多くないね。

 リサ  ランキングサイトなのに、どうして正確ではないの?

 淡河  たとえば、商品数が5つのランキングと100のランキングでは、ランキング自体の正確性はまったく違うものになってくるんだよ。5つを比較したランキングは、間違ったことは言っていないとしても、カバーしている商品数が少ないので、もっとよい住宅ローンが漏れてしまっているかもしれないからね。

 リサ  なるほど。そんな違いがあるのね。

 淡河  ランキングだからといってその結果を鵜呑みにし、本人にとって望ましくない選択をしてしまう。しかも、そのような選択をしてしまったことにすら気付いていないことだってあるからね。

 リサ  本人は満足かもしれないけど、間違った選択をしてしまったことに気付いてないのはよくないわよね。

 淡河  ランキングサイトを利用するときには、十分な知識を身につけて、あとになってから悔いが残らないような選択をしないとね。

 リサ  では、どうすればいいの?

 淡河  以前、「住宅ローン 借り換え」「住宅ローン ランキング」などのキーワードで検索して、主なサイトを比較、分析したことがあるんだ。すべてを網羅できたわけじゃないけど、比較、ランキングサイトの種類や傾向は把握できたので、正しい見方と活用の仕方はつかめたよ。

 リサ  それなら、少なくとも間違った選び方は防げるわよね。

「銀行ランキング」はピント外れ
複数の商品体系がある場合は、役に立たない

 淡河  まず、住宅ローンの比較やランキングって商品ごとに並んでいるものだと思っていたけれど、じつは、商品のランキングではなく、銀行のランキングとなっているサイトがけっこうたくさんあるんだよ。

 リサ  それじゃあ、商品ではなく、銀行の選び方についての情報ということになるわね。

 淡河  まあ、銀行の情報は、金利の優遇制度や諸費用などが共通しているので、多少は参考になるよ。下表がその見本だ。リサくんは、これが銀行ランキングだと見破れるかな?

 ■借り換えユーザ向け「住宅ローンランキング」の見本

 ※2020年6月の新規借入金利

金融機関名 変動金利 10年固定 35年固定 手数料 保証料
A銀行 0.410% 0.550% 1,315% 借入金額×2.2% なし
りそな銀行 0.450% 0.645% 1.250%

商品により違う

商品により違う
ソニー銀行 0.457% 0.850% 1.347% 商品により違う なし

 リサ  上記の見本には、「銀行ランキング」って書いてないわよ。

 淡河  そうだね、サイトでは、「借り換えユーザにおすすめの住宅ローンランキング」などと表示されていたりするので、これじゃあ、商品ランキングなのか、銀行ランキングなのか見分けがつかないよね。

 リサ  困ったものね。簡単な見分け方はないんですか。

 淡河  順位が銀行順に並んでいて、その銀行名の欄に複数の商品が記載されていれば、ほぼ銀行ランキングだと思っていいよ。実は、同じ銀行でも商品によって諸費用や金利が異なる場合もある。例えば、ソニー銀行には、「変動セレクト住宅ローン」と、「(通常の)住宅ローン」があるけど、金利が違うし、手数料はそれぞれ、借入金額×2.2%、一律4万4000円となっている。このように複数の商品がある場合は、どう評価するのかよく分からない。純粋な銀行別ランキングは、何かピントがずれたランキングだと言えるね。

情報が多すぎることの弊害もある
最も重視するべきなのは、やはり金利

 リサ  では、住宅ローンを比較、検討するにはどこを見ればいいの?

 淡河  そもそも、住宅ローンの情報を比較するポイントは、金利、事務手数料、保証料、繰上げ返済時の手数料、疾病補償の中身など、すべて数えれば100項目は超えるんだ。

 リサ  そんなにあるの! 見比べていると、迷うというよりは、訳が分からなくなっちゃう。

 淡河  もちろん、住宅ローンを選ぶときには、こうした情報を参考にするのは当然だけど、情報が多すぎることの弊害もでてくる。下表は、多数の情報が掲載されたサイトのイメージだ。変動金利、10年固定、20年固定の金利と、保証料、手数料、団信保険料、繰上返済手数料、3大疾病保証の有無を掲載してみた。次の3銀行でのどの商品が最もいい商品か分かるかい?

 ■「情報量が多すぎるサイト」の見本

 ※2020年6月の新規借入金利

銀行名 保証料 手数料 団信保険料 変動金利 繰上返済 3大疾病保証
ネット経由 手数料
A銀行 なし 2.2% 込み 0.410% OK 無料 有料
SBI新生銀行 なし 5.5万円 込み 0.450% OK 無料 有料
住信SBIネット銀行 なし 2.2% 込み 0.457% OK 無料 無料

 リサ  うーん、この表って、見た目は親切そうなのに、いざ判断しようとすると情報が多すぎて分からなくなってしまうの。どの情報が重要で、どの情報はあまり見なくていいのかを判断するのって、結構難しいのね。

 淡河  そんな声が多いと思って、りそな銀行の「WEB限定借換ローン」を例にとって、「諸費用はどのくらい重視すべき情報なのか」を分析してみた。住宅ローンを比較する際、金利を重視するのは当たり前だけれど、次に重要な「諸費用」をどのくらい重視すればいいのかを分かっている人はほとんどいないからね。借入額3000万円、借入期間35年、元利均等返済、10年固定で金利0.5%とした場合の総支払額とその内訳を見て欲しい。

 ■住宅ローンで、諸費用はどのくらい重視すべき?
(りそな銀行の「WEB限定借り換えローン10年固定金利を借りた場合
。2020年6月試算)
将来の金利 金利変動なし 金利上昇ケース
(6年目から、過去平均)
総支払額 3358万円(100%) 3815万円(100%)
元本 3000万円(89%) 3000万円(79%)
金利(A) 289万円(9) 746万円(19%)
諸費用(B) 69万円(2%) 69万円(2%)
諸費用の重要度
B÷(A+B)
 19%   8%
【前提条件】借入額3000万円、借入期間35年、元利均等返済、10年固定0.625%、固定期間終了後は変動金利とする(金利水準に変化がないものと仮定)。カッコ内は総支払額に占める割合。金利上昇パターンは基準金利が現在より1.5%上昇。諸費用は、融資事務手数料(借入額×2.2%+3.3万)のみ。

 リサ  まずは、「金利変動なし」のケースから見ようかしら。総支払額に占める金利の割合は9%、諸費用の割合は2%。その結果として、元本以外の支払いに占める諸費用の比率である「諸費用の重要度」は、19%になるのね。

 淡河  そう、諸費用の占める比率はそれほど高くないんだよ。現在の金利水準はかなり低いが、それでもコストの大半は、金利が占めているんだ。とはいえ、銀行は0.01%単位で金利を上げ下げして競争しているのであって、少しでも有利な商品を見つけるためには、諸費用も一緒に重視しないといけないね。

 リサ  では次に、金利が上昇したケースも見てみましょう。11年目から金利が上昇するパターンね。過去の変動金利の平均が4%(基準金利)で、現在の基準金利が2.475%なので、10年後に金利が1.5%上昇すると考えましょう。総支払額に占める金利の割合は19%、諸費用の割合は2%。その結果として、「諸費用の重要度」は8%になるのね。さっきと比べるとかなり低い数値になっているわね。諸費用の影響が1割以下なんじゃ、ほとんど無視してもいいんじゃないかしら。

 淡河  取るに足らないとまでは言えないけれど、諸費用の総額である69万円は、選択の判断するときの基準としては優先順位を下げてもいいよね。

 リサ  はっきり言うと、金利上昇すると考えるなら、判断は金利に最重点をおくべきだ、ということね。

 淡河  そう、金利についての徹底比較をおこなうべきで、諸費用やその他のサービスが数多く記載されていても参考情報程度にしておいたほうがいいね。ちなみに、フラット35だけは注意したほうがいい。

 リサ  どうして?

 淡河  フラット35は、死亡時などに残高が免除される団信保険料を別途支払うことになる。団信保険料は、ケースによっては、数百万円になるため影響が大きいので、あまり無視はできないんだ。一方、民間の銀行は団信保険料が金利に含まれている。ということは、フラット35と民間の住宅ローンを比較すると、「フラット35の金利が低く見えるけど、団信保険料を含めると、実は民間銀行の方が有利」ということもあるので注意したい。

5社を対象としているランキングより、
100社を対象とするランキングが信頼できる

 リサ  銀行ランキングはピント外れって言うけど、住宅ローンを比較するのに適しているのは「商品別のランキング」ってことかしら。

 淡河  そうだよ。銀行ランキングを表示しているサイトよりは少ないけれども、けっこうな数のサイトがあるね。ただし、積極的に利用したいところだけど、あまり正確でない情報が掲載されていたり、使い方を間違っていたりすることもあるから、気をつけよう。

 リサ  どこを見ればいいの?

 淡河  まずは、先ほども話したように、何社を対象としたランキングか見よう。5社を対象としているランキングと、100社を対象としているランキングでは、おのずと順位が異なってくる。都銀、ネット銀行、フラット35を中心に扱うモーゲージバンクなど、対象数が多ければ多いほど、情報としての信頼性は高いといえるよね。

 リサ  そうよね。数が多いほどいいわよね。

 淡河  そして、商品ランキングであっても、何の順番に並んでいるかをきちんと確認すること。商品別ランキングの主要なサイトを比べてみると、それぞれのベスト3とその順位がみんな違っているんだ。それらにどんな違いがあって、その意味を十分に理解したうえで参考にしなければ、自分にとって正しい答えにたどり着くことは難しいね。

 リサ  そうなんだ、商品ランキングといっても基準はまちまちなのね。

諸費用を加えたのが実質金利だが、
信頼にかける計算方法も見かける

 リサ  そういえば、ランキングの基準で、「実質金利」ってよく見かけるけれど、どういうものな

 淡河  実質金利って、あまり聞き馴染みがないと思うから、簡単に説明しよう。普通、借り入れ当初に適用される「表面金利」だけで住宅ローンの金利を比較する人が多いよね。でも、実際には手数料や保証料、団体信用生命保険料などの諸経費がかかり、金利固定期間終了後に適用される金利も商品によって違っている。これらのコストを加味して算出したのが実質金利なんだよ。

 リサ  金利も諸費用も両方考慮しなければいけないけれど、実質金利なら、この指標だけで両方の要素が入っているんだ。とても親切なランキングね。

 淡河  とはいえ、実質金利もちょっと乱立気味かな。様々な定義の実質金利が登場している。確かに、実質的なコストを加えて比較しようとする意図は正しいけれど、計算方法が粗いものもあるんだ。米国では一般的に使われている「米国基準の実質金利(APR)」と比較してみようか。たとえば、「手数料が融資額の2%超なら、金利を0.2%上乗せする」といったいい加減なルールで実質金利を出しているサイトがある

 リサ  どうして、いい加減と言えるの?

 淡河  当たり前だけど、「手数料が融資額の2.2%の場合に、金利を0.2%上乗せする」というのは、ちょっと乱暴だよね。最初に支払う手数料が2.2%なんだから、金利に換算するのであれば、借入期間が長くなればなるほど、金利上乗せ幅は小さくなるべきだよね。実際、2.2%の手数料を金利に換算すると、借入期間が35年であれば金利を0.1%上乗せくらいが正しい。

 リサ  0.2%と断定するのは間違っているのね。

 淡河  次に注意しておきたいのは、実質金利の計算方法について、固定期間終了後の金利優遇幅がまったく考慮されていないことが多いことだ。例えば、10年固定金利の場合、最初の金利が低くても、固定期間終了後の金利が大きく跳ね上がるという「罠」を仕掛けている住宅ローンもある。「米国基準の実質金利」はそれらを忠実に反映させて計算しているので、より実態に近いんだ。

 リサ  そうなの!

 淡河  商品や前提条件によって、表面金利と実質金利の差が非常に大きくなることがあるんだよ。実質金利を謳うのであれば、こうした商品の特性を汲み取って欲しいね。

 リサ  実質金利といってもいろいろあるのね。

 淡河  他にも、実質金利の計算方法としては、「保証料は金利を0.2%上乗せする」っていうのも見かけるね。確かに、保証料を後払いする方式であれば、それで正しいんだけど、前払い方式の場合は、融資額×2.06%(通常の銀行のケース、借入期間35年)に相当するんだ。先ほどの手数料とほぼ一緒の金額だ。なので、金利上乗せ幅を0.2%と決めつけてしまうのは、問題がある。また、保証会社やお客様の審査結果によって、保証料率が変わることもあるのは盲点だろう。

 リサ  保証料って、そんな風に決まっているのね。それじゃあ、「保証料は金利を0.2%上乗せする」はあまり正確じゃないわね。

 淡河  他にも、「団信保険料は金利に0.3%上乗せする」っている考え方もある。住宅金融支援機構の団信保険料は、毎年、その時の融資残高×0.358%を支払うというものなので、やはり、あまり正確ではないよね。

 リサ  金利を0.2%、0.3%プラスすることで「実質金利」を計算するという方法は、かなりアバウトな数字なのね。実質金利といっても、「米国基準の実質金利」以外は、ばらつきがあるのね。

【「実質金利」の解説記事「住宅ローンを比較するなら実質金利に注目!」はこちら>>】

コスト(総支払額)によるランキングは、
一番参考になるが、数が少ない!

 淡河  実は、「米国基準の実質金利」以外にも、信頼できる指標はある。コスト(総支払額)によるランキングだ。金利、元本、諸費用のすべての支払額であれば、誤魔化しようがないからね。総支払額は、実質金利と近い概念であり、信頼できる。でも、そうしたサイトは少ない。

 リサ  そうなの? 確かに、実際にどれだけ支払うのかが分かれば納得できるのにね。

 淡河  コストのランキングであれば順位が一緒になると思っていたけれど、計算の正確性が高そうなサイトを比べて見たところ、それでも違っていた。詳細をみてみると、諸費用について10万円前後の違いがあったよ。

 リサ  諸費用の考え方もいろいろあるのね。 

 淡河  総支払額の計算をしているサイトでも、やはり多くのサイトが、固定期間終了後の金利を考慮していないね。先ほどの「米国基準の実質金利」を計算する際は、固定期間終了後は、その時点での優遇金利も考慮するんだけど、そこまで取り組んでいるサイトは少なかった。

 リサ  真面目に取り組んでいるサイトは少ないのね。でも、そうしたサイトを活用すれば、安い商品を見つけ出すことができそうね。

コスト重視に偏りすぎは危険!
変動金利は金利上昇リスクあり

 淡河  もちろんそうなんだけど、借り手の立場に立てば、それだけでは住宅ローンの選択としては十分ではないんだよ。住宅ローンの選択において、コストの安さだけを追求すると、どうしても金利の安さに目が行きがちとなり、変動金利などの金利リスクの大きい商品を選択する可能性が高くなってしまう。

 リサ  変動金利を選んではいけないってこと?

 淡河  そうではないよ。毎月の支払い額を余裕を持って支払える人や蓄えがある人は、変動金利を選んでも間違いではない。ただし、変動金利は将来、金利が上昇する可能性があり、人によっては支払いきれなくなる可能性がある。つまり、それぞれの借り手がとることのできるリスク量に収まっているかどうかが重要なんだよ。だから、将来の金利上昇に耐えられる家計かどうかといった「安全性のチェック」をせずに商品選択をすると、最悪の結果をもたらすことに繋がりかねない。

 リサ  ランキングの限界を十分に承知したうえで、有効な情報として参考にするのが正しいランキングサイトの利用方法なのね。私も、今後は気をつけて住宅ローンのサイトを使ってみるわ。では所長、私の支払い能力が高まるよう、まずは給料を上げてくださいね。

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新規借入2025年6月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

大手銀行でも、ネット銀行並みの低金利!
実質金利(手数料込)
0.783%
総返済額 3421万円
表面金利
年0.640%
手数料(税込)
借入額×2.2%+55000円
保証料
0円
毎月返済額
79,745円
おすすめポイント

「団信革命」は要介護まで保障も
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※金利引き下げ条件:次の①②を満たし、新たにりそな銀行所定の住宅ローンを利用する方を対象とさせていただきます。①お申込み~ご契約までWEB完結でお手続き※いただける方②給与振込、りそなデビットカード〈プレミアム〉、りそなクレジットカード〈クラブポイントプラス〉JCBゴールドいずれか1つのご契約※WEB完結とは、「りそな住宅ローン事前審査WEB申込」「りそな住宅ローンマイページによる正式審査申込の利用」「りそな住宅ローン電子契約サービスの利用(非対面電子契約、店頭電子契約のいずれも可)」の全てをご利用いただくことです。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 大手銀行の一角で、借り換えを中心に住宅ローンの獲得に積極的
  • 一部のローンプラザ支店は休日でも相談可能
  • 独自の長期固定金利商品だでなく、フラット35も提供する充実のラインナップ

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

りそな銀行の住宅ローンは、まず金利設定がかなりチャレンジングです。期間固定金利の場合、固定期間終了後も当初の金利優遇がずっと大きいままなので、金利は低いですね。そのため借り換えをするならメリットが大いにあります。

審査は、厳しくも緩くもないですね。用意する書類に関して厳格で、お客様の属性にもよりますが、必要書類が他の金融機関に比べて提出書類が多く、また、一つ不備があるときっちり揃えるまで何度もやり取りをしなければならず、煩わしいかもしれません。書類の不備があると審査が長びくリスクもあります。

一般に、自営業や会社経営をしている場合は、直近3期分の決算書と確定申告書、役員報酬の源泉徴収票の提出を求められます。りそな銀行では、さらなる書類を求められることもあり、会社の納税証明書の提出が必要となることもあります。そのため審査に時間がかかりがちで、事前審査も本審査もそれぞれ2〜3週間かかることも珍しくなく、融資実行を早めにしたい人は要注意です。

関連記事 りそな銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■自社商品
【融資手数料型】
融資額×2.2%+5万5000円
【金利上乗せ型】
5万5000円および、金利+0.3%
■フラット35
融資額×1.87%(タイプB ネット)
保証料
■自社商品
上記を参照
■フラット35
0円(100万円以上)
繰上返済手数料(一部)
■自社商品
インターネット:0円(1万円以上1万円単位)
店頭・テレビ電話:変動金利が5500円、固定金利3.3万円
■フラット35
0円
繰上返済手数料(全額)
■自社商品
インターネット:不可
店頭・テレビ電話:変動金利1.1万円、固定金利3.3万円
■フラット35
インターネット:不可
店頭・テレビ電話:0円
借入額
■自社商品
50万円以上、3億円以下(1万円単位)
■フラット35
100万円以上、8,000万円以内
借入期間
■自社商品
1年以上40年以内(1年単位)
融資を受けられるエリア
■自社商品
日本国内全域
※一部、取扱いできない地域あり
■フラット35
使い道
■自社商品
本人が所有し、本人または家族が住む
住宅の新築・購入資金
マンションの購入資金
住宅の増改築・修繕資金
中古住宅(マンションを含む)の購入資金
住宅用土地(建物建築計画のある場合)の購入資金
住宅取得に伴う諸経費
年収
(給与所得者)
■自社商品
100万円以上
■フラット35
【年収400万円未満】総返済負担率が30%以下
【年収400万円以上】総返済負担率が35%以下
勤続年数
(給与所得者)
■自社商品
1年以上
■フラット35
年収
(個人事業主等)
■自社商品
100万円以上
■フラット35
【年収400万円未満】総返済負担率が30%以下
【年収400万円以上】総返済負担率が35%以下
事業年数
(個人事業主等)
■自社商品
3年以上
■フラット35
年齢
(借入時)
■自社商品
満20歳以上満70歳未満
■フラット35
70歳未満
年齢
(完済時)
■自社商品
満80歳未満
■フラット35
80歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:70歳未満)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
団信革命(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.25%(40歳未満)
金利+0.30%(40歳以上)
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態が60日超と診断された場合。もしくは、所定の身体障害状態・要介護状態に該当した場合、ローン残高が0円
3大疾病保障特約(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%(40歳未満)
金利+0.25%(40歳以上)
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態が60日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障特約(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%(40歳未満)
金利+0.20%(40歳以上)
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
ワイド団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
ペア一般団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+年0.15%(35歳未満)
金利+0.25%(35歳以上)
(ぺアローンでお借入れ後、お二人どちらかが死亡や高度障害状態に該当した場合、どちらも住宅ローン残高が0円)※ペア一般団信の上乗せ金利は、2025年9月末までにお借入れされた方限定の優遇金利
閉じる
要介護3以上などでローン残高が0円になる「安心保障付団信」が無料
実質金利(手数料込)
0.792%
総返済額 3427万円
表面金利
年0.660%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
80,015円
おすすめポイント

保証料など0円サービスが充実
②新規借入で変動金利の場合は自己資金10%以上で金利優遇あり
③最大3億円まで借入可能

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が無料
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。

 

商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
借入残高×2.2%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
オプション
(特約)の団信
ガン団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
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3位

三菱UFJ銀行

住宅ローン(事務手数料型)・変動金利

実質金利(手数料込)
0.808%
総返済額 3435万円
表面金利
年0.675%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
80,217円
おすすめポイント

①審査でさらに低い金利提示も!
②疾病保障付住宅ローンの「保険料支払型」は若い時の保険料が安く、中途解約もOK

※適用金利や引下幅は、申込内容や審査結果等により決定する。適用金利は、変動金利0.595%~0.675%、固定3年1.41%~1.49%、固定10年1.83%~1.91%、固定20年2.55%~2.63%、全期間固定21~25年2.28%~2.36%、全期間固定26~30年2.40%~2.48%、全期間固定31~35年2.49%~2.57%
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 民間金融機関の中で住宅ローンの取扱残高ナンバーワン※日本国内。2007年3月時点より現在まで
  • オプション団信の疾病保障付住宅ローンは保険料を毎月支払うタイプがあり、いつでもオプション団信だけ中途解約ができて使い勝手がいい
  • 事前審査は来店不要。WEB利用で一部繰り上げ返済手数料が無料

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

住宅ローンの商品設計は、いろいろ評価できると思います。一時期金利が低くなって競争力が高い印象でしたが、最近はそうでもありません。商品をよく改定するのでわかりにくい部分もあります。

 

ただし、実際の現場のスタッフは顧客本位の対応で積極的に相談に乗ってくれます。

 

審査は厳しい面も、やや緩い面もあるように感じますが、ルールを厳格に守る印象が強いです。住宅を投資用にしていたら、直ちに全額回収をしようとするような厳しさがあります。

 

「疾病保障付住宅ローン」については、金利を上乗せするタイプか、毎月別途支払う「保険料支払型」が選べます。「保険料支払型」は若いうちの保険料は安く、途中解約もできるというメリットがありますが、年齢とともに掛金が上がっていくタイプなので、住宅ローン残高が少なくなってきたら中途解約するなどの対応をしたいところです。

 

注文住宅を建設する際は、注意が必要です。本審査の時点で「工事請負契約」が必要になります。また、土地を先行購入するための融資には応じてくれますが、建設資金を分割支払いする場合には、例外はありますが応じてくれません。融資実行と支払タイミングが合わせづらく、状況によっては使いにくいです。

関連記事 三菱UFJ銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
<保証料一括前払い型>
事務手数料:33,000円、保証料:融資額×2.06%(借入期間35年)
<保証料利息組込み型>
事務手数料:33,000円、保証料:金利+0.2%
<事務手数料型>
事務手数料:融資額×2.20%、保証料:なし
保証料
上記を参照
繰上返済手数料(一部)
インターネット:無料
電話、テレビ窓口:5,500円
窓口:16,500円
繰上返済手数料(全額)
インターネット:16,500円
電話・テレビ窓口:22,000円
窓口:33,000円
借入額
500万円以上1億円以内(10万円単位)
借入期間
2年以上35年以内(1年単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
自身が住む住宅の建築・購入・増改築資金
住宅ローンの借替資金・借り替えに伴う諸費用
年収
(給与所得者)
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
18歳以上70歳の誕生日まで
年齢
(完済時)
80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:70歳の誕生日まで)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
【疾病保障付住宅ローン(3大疾病50%)】(借入時年齢:46歳未満)
金利+0.15%
がんと診断された場合、脳卒中・急性心筋梗塞で入院した場合、ローン残高が50%保障
【疾病保障付住宅ローン(7大疾病100%)】(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.30%
がんと診断された場合、脳卒中・急性心筋梗塞で入院した場合に加えて4つの生活習慣病(高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)で所定の状態になった場合、ローン残高が0円
【疾病保障付住宅ローン(全疾病100%)】(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.50%
がんと診断された場合、脳卒中・急性心筋梗塞で入院した場合に加えてすべての病気・ケガ(精神障害などを除く)で所定の状態になった場合、住宅ローン残高が0円
【疾病保障付住宅ローン(保険料支払型)】(借入時年齢:56歳未満)
保険料支払型
がん・脳卒中・急性心筋梗塞)に加えて4つの生活習慣病(高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)で所定の状態になった場合、ローン残高が0円
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※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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