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千代田区の駅ごとの賃貸相場はいくら? 「秋葉原」「末広町」「岩本町」の賃貸が割安傾向!【完全版】

2022年3月4日公開(2022年5月23日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

千代田区の駅ごとの賃貸相場はいくら? 千代田区内にある各駅周辺の賃貸物件(アパート、賃貸マンションなど)の平均賃料と、1㎡あたりの賃料(平米単価)を調査し、賃料が安い順にランキングを作成した。千代田区内だと、どの駅の賃料が安いのだろうか?(データ提供:マンション情報サイト『マンションレビュー』

千代田区の賃貸事情、住まいの環境は?

千代田区 賃貸 ランキング
千代田区は、皇居を中心にオフィス街などが広がる(画像:PIXTA)

 千代田区は、皇居を中心に広がるエリアで、江戸時代から日本の中枢として発展してきた。現在でも、国会議事堂や内閣総理官邸、最高裁判所などが所在する、日本の政治・行政・司法の中心地だ。東京のほぼ中心部に位置するとあって交通の便もよく、オフィスや商業施設も多いため、便利さと楽しさを集約している。

 千代田区の住宅街としては、高級住宅街が軒を連ねる番町、市ヶ谷、飯田橋、麹町や、下町風情が残る神田、神保町、開発が進んできた秋葉原、小川町などがある。

 そもそも、公共の施設がかなり多い分、一般居住用の土地が少ない。そのため、必然的に地価も上がっており、物件を購入するにしても賃貸するにしても、高額になってしまうが、その利便性や立地を考えると人気が高いのもうなずける。

千代田区で賃料相場が安い駅ランキング!

 では、千代田区内で平均賃料が安い駅はどこなのか見ていこう。

【千代田区】

  平均賃料が安い駅ランキング(全駅)

順位 駅名 平均賃料 平均専有面積

平均賃料

(㎡あたり)

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周辺物件を見る

1 秋葉原 128,167円 33.96㎡ 3,818円
2 末広町 133,150円 35.94㎡ 3,789円
3 岩本町 134,221円 34.79㎡ 3,887円
4 御茶ノ水 135,311円 35.41㎡ 3,878円
4 新御茶ノ水 135,311円 35.41㎡ 3,878円
6 神田 135,782円 33.72㎡ 4,042円
7 神保町 143,702円 34.79㎡ 4,151円
8 小川町 144,387円 34.46㎡ 4,180円
8 淡路町 144,387円 34.46㎡ 4,180円
10 有楽町 147,795円 34.52㎡ 4,296円
11 竹橋 154,332円 36.67㎡ 4,230円
12 飯田橋 161,941円 43.54㎡ 3,749円
13 大手町 162,839円 36.39㎡ 4,345円
14 東京 169,082円 39.67㎡ 4,249円
15 九段下 181,065円 42.29㎡ 4,115円
16 四ツ谷 181,620円 46.26㎡ 3,850円
17 市ケ谷 229,998円 57.56㎡ 3,909円
18 永田町 236,982円 53.42㎡ 4,324円
19 半蔵門 250,080円 60.51㎡ 4,024円
20 溜池山王 255,408円 52.43㎡ 4,567円
21 麹町 267,451円 64.95㎡ 4,037円
22 国会議事堂前 283,877円 55.81㎡ 4,766円

※平均賃料、平均専有面積:2009年から2020年までの賃貸取引データから算出。1㎡あたりの賃料:取引のある賃貸物件の平均賃料を平均専有面積で割り出して算出。

※「御茶ノ水」「新御茶ノ水」など、複数路線にまたがる接続駅については同一データの別駅としてランキングを作成。

※「二重橋前」「日比谷」「桜田門」「霞ケ関」はデータ不足によりランキング対象外。

 上位5駅(秋葉原、末広町、岩本町、御茶ノ水、新御茶ノ水)は、いずれも千代田区の中心からやや東側に密集している。千代田区で賃貸を探すのであれば、このエリアが狙い目ということになるだろう。

 なお、二重橋前、日比谷、桜田門、霞ケ関の4駅は、賃貸取引データが不足していることからランキングの対象外とした。

平均賃料が最も安いのは、秋葉原駅

千代田区 賃貸 相場 秋葉原
意外と住宅街も多い、秋葉原周辺エリア(画像:PIXTA)

 千代田区内にある駅のなかで、平均賃料がもっとも安かったのは「秋葉原」駅だった。平均賃料は12万8167円。

 秋葉原といえば、オタク文化の中心地として知られており、電気街ももちろん、観光客が多く訪れる繁華街。山手線・総武緩行線・京浜東北線などのJR各線や、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスの5路線が利用でき、交通の便が非常にいい。

 駅前周辺は人通りも多く騒がしいが、神田方面へ少し離れると、住宅街が広がっている。秋葉原周辺では単身者向けの物件が多く、その分、賃料相場もやや低くなっているという印象だ。

㎡単価賃料で割安だったのは、飯田橋

 千代田区内で、1㎡あたりの賃料がもっとも安かったのは、「飯田橋」駅だ。1㎡あたりの賃料は3749円。地下鉄が4路線(東京メトロ東西線・有楽線・南北線、都営大江戸線)、JR総武線各駅停車が止まる、乗り換え駅だ。

 20年ほど前から路線の移動工事が進んでおり、2018年にはJR飯田橋駅舎がきれいに生まれ変わった。九段下や市ケ谷、神楽坂(新宿区)と近く、上層階が住宅になっている駅直結の複合ビルをはじめ、駅周辺には意外と住宅が多い。

 飯田橋周辺は、昔から住宅街として栄えていた。縁結びのパワースポットとしても知られる東京大神宮の周辺や、神楽坂周辺には古い賃貸住宅も多く、築年数の古さから平均賃料が相対的に下がっているとも考えられるだろう。

平均賃料がもっとも高額だったのは、国会議事堂前

 千代田区内で、平均賃料がもっとも高かったのは「国会議事堂前」駅だった。賃料平均は28万3877円と、秋葉原(12万8167円)と比べて2倍以上の金額だ。

 この国会議事堂前も含めて、平均賃料が25万円以上となっているのは、半蔵門、溜池山王、麹町といった千代田区の西側、かつ皇居に近いエリアだ。この周辺は住宅街というよりもオフィス街や商業施設が多く、数少ない物件は購入価格・賃料ともに高額となっている。

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